
日本へ帰国しました。
(訂正/補足 2年半のボストン、26年間のNY生活。)
自分の人生の半分以上です。
帰国を決めるまでは、いろんな事を考えていました。
人は老いていくに従って、ひとりでは何もできなかった事実を突きつけられていきます。
状況によっては若くして、それに気づく人もいます。
音楽は、聴いてくれる人がいなくては成り立ちませんし、
音楽家がいなくては、音楽がありません。
そしてその両者が健康で元気であれば、それに越した事はありませんよね。
人生の後半戦、ゆっくりじっくり更に登り続けるには、
まだまだ苦労が足りてないな、でもフレッシュでいられる環境は必要だしなあ、
なんて、結局、あの時あんなにいろいろ悩んだ事よりも、
今は今をただ一生懸命生きる事が、
毎日を新鮮に生きることにつながっているのかな、と感じています。
私は、これから生きていく場所を、再び日本に定めました。
生まれてから二十歳まで育ててくれた街です。
どこにいても同じかなあと慰めるような思いの反面、
NYという街が自分の音楽に劇的変化を強いたのと同様、
日本にいる事で、自分の音楽がまた変わっていくのを、
楽しみながら傍観していたい気持ちでもあります。