〜お断り〜

この小説には、物語の意図上、無残な表現・性的描写を書いた表現が含まれており、

読んで頂いている人によっては過大に想像してしまい、苦痛を感じる場合があると思

われます。ですので、中学生以下・気の弱い方や精神的に辛い方(障害者の方など)

は読まない様にして下さい。また保護者や近くの方が読ませないようにしてあげて下さい。

なお、読んで頂いての苦情や、通報はしないで頂きたく思います。

物語の意図上の表現ですし、法に触れるまでの表現はしていませんので、通報の意味

はないかと思われます。

以上、上記をふまえた上でお読み頂き、小説として楽しんで頂ければ幸いです。

作者より

 

Sの招待 番外編ポスター

 

小説 「Sの招待」 第17話 『始まり』

 

5年前…

武宮歳三(56)は、住森建設会社の営業社員だが、最近不調で営業成績が悪く、年下の上司の杉山孝夫(53)に毎日怒鳴られていた。

武宮は、50歳を超えてもまだ独身だが、渋く、彫りのある優しい顔立ちで、オールバックが決まっていて、かけている眼鏡はダサかったが、それも顔にあっていたし、身長も高く(173儖漫法服装も決して派手な出で立ちでもなく、どこから見てもいつも清潔そうであった。また考えも古臭くもなく…若者の声も多く取り入れ、女性社員にも好感度があった。

武宮の入社時、杉山がミスしたのだが、最初は武宮のミスと思われ、武宮を叱った後、自分のミスと分かった後、女性社員に責められてから、杉山武宮に逆恨みをし、厳しくしているのだった…。

 

昔、薬剤師を目指していた事があった武宮は人体実験は自分でやり…趣味で薬の調合もしていたのだった…。

ある日、武宮はインターネットのニュースで自殺志願者のサイト『MAHOROBA』がある事を知った…。

興味本位で、アクセスしたのだが…死にたい理由の深刻さに胸を打たれ、自分の薬で何とか出来ないかと、そのサイト登録者の一人、小和居多素気男(22)会社員に接触する事にした…。

「これは、精神科で使われている、恐怖を静める薬をベースに調合した物で、私が教えた1回の分量を守れば、副作用は出ない。とりあえず、気持ちを落ち着けよう、死ぬのはそれからでも出来るから…。」

武宮はそう言って、小和居に自分が配合した薬を渡した…。

その後、容量を守ってその薬を飲んだ小和居には、数か月後には生きる喜びを取り戻し、人間が生まれ変わったようになっていた…。

生きる事が嬉しくなった小和居は、その事を『MAHOROBA』に書き込むと、瞬く間に登録者たちに広まって、武宮に薬の依頼が沢山来るようになった…。

 

裏の世界で人助けが出来たと思った武宮は、嬉しくなり、どんどん薬を作った…。

登録者の中には、・建設作業員・林業作業員・水産漁師・警官・空手師範・・柔道師範・高校野球選手・アマチュア野球選手など、一見体を動かし、死にたいまで心を痛める暇のなさそうな男女たちもいて、この世には病んでいる人間が沢山いるのだと、武宮は実感した。

 

そんなある日、いつもの様に、喜びの声が書かれていると思い、『MAHOROBA』の書き込み見た武宮は、『副作用で死者が出た』と書かれているのを読み、おののいた。

「まさか…」

内容をよく読むと、使ったのは男性同性愛者で、飲んだ後、男性とセックスをし、エクスタシー後、相手に精液が入った直後、入れられた側の体内の水分が大量の噴き出て、体重が半分になり、死亡したと書いてあった…。その後、警察では虐待死として扱われたとあった。

その事に愕然とした気持ちのまま、杉山に怒鳴られ続けた武宮は、気持ちが落ち込み、とうとう心が病んでしまった…。

急に訳もなく訪れる恐怖に、『このまま死にたい…』とまで思うようになり、自分で自分が調合した薬を飲んで気持ちを落ち着かせていた…。

そんなある日…杉山の嫌がらせで今夜も会社で残業していた武宮は、酔って現れた杉山にまたいじめられた…。これは毎度の事で、杉山のいじめはだんだんエスカレートし、武宮にいやらしい行為をするようになっていた…。

あまりにしつこく体や股間を触りまくる杉山に、武宮はたまらなくなり、自分が調合した薬を飲んでから、逆に杉山を押し倒し、セックスを始めだした…。

「お前え〜ホモだったんか〜きゃ〜」

「ああ、ゲスなお前を愛してしまったよ…殺したいほどにな…」

そう言ってセックス行為を続け…杉山のケツの穴に、自分の息子を挿入し、精液を出した…まさか自分の体にそんな物が入れられるとは夢にも思わなかった杉山は恐怖に怯えたが、何故か最高の気持ちになったかと思うと、自分の体の水分が蒸発しているのが分かったのだが、恐怖よりも先に、あまりの気持ち良さにどうにも出来なかった…。

気が付くと、水分蒸発は止まっていたが、体中の皮膚にしわが出来…特に顔に目立つしわが出来ているのも分かり、窓に映った自分の姿を見ておののき、トイレに駆け込み全体の自分を見て、狂気に叫びまくった…。

 

翌日…

一応出社した杉山だが…変化に敏感な女性社員に笑われて、心落ち着かぬまま戦きその日1日を終えた後、会社屋上で泣き叫びんだ後…口から泡を出しながら、窓から飛び降り…自殺した…。

 

杉山の死を知った武宮は、もう一度あの薬の配合を見直し、あの薬の配合で男性の精子が相手に入った時、相手の体の中で変化を起こし、水分を死ぬまでに出す事、人間の性の快楽も引き寄せ、気持ちよく体が衰える事を突き止めた…。

そして、自分の知識で、もっと快楽を得ながら死ぬように配合をし、セックスで相手を殺す薬を開発したのだ…。

完成すると、科学者が素晴らしい薬を作ったような感覚になり、異常に喜んだ…。

 

それから数日後…

武宮は外回り中に、眼力のある、スーツを着た男とぶつかった…。

その男は妙にギラギラして、余裕がない感じがした…。

 

その夜…『MAHOROBA』のメッセージ機能より、『この薬の力を使って、我らが目指す、理想や目標となる人間を作りたいので、その薬を使わせて欲しい』と連絡があった。そして続けてこう綴ってあった。

『その為に我らは命を捧げる』

 

駅の近くの居酒屋が多く入るビルの地下にある隠し扉からまだ地下に降りた所にある、大き目の部屋には、広間にキッチンやトイレまでが仕切りもなく見えるように設置されていた…。

そこに建設作業員・林業作業員・水産漁師・警官・空手師範・・柔道師範・高校野球選手・アマチュア野球選手・スーツ・裸に革製品の男たちが集まり、そこに降りてきたのは、武宮だった…。

その中の空手師範武宮にこう言った。

「私たちは昔は身も心も、ひ弱で誰も助けてくれず…いつも自殺を考えていたが、何とか強い印象の自分が出来る職種に付けたから、一生懸命頑張った…ここにいる、高校生らも同じ様に幼い頃から、強くなりたいと思い、そのスポーツをやって来た。決してその職業やスポーツが好きだったからじゃないんだ…。ただ、強くなりたい一心でやったが、所詮中身はひ弱な人間だ…。本当に強くにはなれない…。だから、我らの理想の人間を作りだし、助けてくれず、ちゃんとした人生を生きられなかった世間に反発したいんだ…。それに適した男を…どうか、お願いします…。」

彼らの気持ちをくんで、涙を堪えながら聞いた武宮は、「分かった…」と答えた…。

 

それから、武宮は各方面から色々探したが、それに匹敵する人物は見つからなかった…。

そして約3か月が経った頃、以前、外回り中に、眼力のあるスーツを着た男とまたぶつかった…。

その男はまだ妙にギラギラして、余裕がない感じがしていた…。その時、武宮は直感でこの男だ…と思った。

「あの…」

「何だ!私は今、忙しんだ…」

持ち前の清潔感を振りまきながら、「少し話しませんか?」と言った。

その男は、何か引っかかるものを感じ、話を聞く事にした。

武宮は安全に落ち着く薬も完成していて、それを限りなく未開封に見せた缶コーヒーに混ぜて持ち歩いていたので、それを渡し、自分の分も飲んで見せて話を聞く事にした…。

 

その男は東郷源太(50)と言い、TOGO株式会社と言う不動産と建設会社を営む会社を、命と人生をかけて借金をしてまで立ち上げ、経営していて、経営を起動に乗せるべく常に気をギラギラさせていたと言った…。しばらく話すと、東郷の人に話した事による安心からの安らぎと、薬の効果で気分が落ち着いていた…そして、本当にありたい自分の考えや格好なども話し始めた…。

そして、すっかり気分が良くなった東郷に元々の笑顔が戻っていた…。

武宮は、この男だと思い、また会う約束をした…。

その場所は、あのビルの地下室だった…。

東郷がそこに入ると…そこには色々な職業・スポーツの男たちが居て…

空手師範の様な男が、液体の入った白い入れ物を手渡し、飲むように促して飲んだ後にこう言った。

「まずは、貴方が本心から安らぐために…この中の誰かとセックスしてもらいます。」

「私たちは貴方の性的欲求を満たす、忠実なしもべです。これから誰とでも何時間でも交わって貴方の邪念をすべて取って下さいませ。さあ、新たな世界の幕開けです。」

「誰でも良いですよ、皆、貴方の餌食になる事を喜んでいるのですから…見た目、思い付きで結構です。誰かお一人お選び下さい。」

「その男を好きに…殺す気でやってください…。」

その異様な空間の中…東郷警官を選んだ…

そして空手師範東郷にあの薬をビタミン剤と言って飲ませた…

 

東郷は最初は躊躇していたが、いざセックスを始めると、もう快楽が止まらず…自分がけだものになっている気がしたが、止められず、そのまま続け…頂点を迎え、警官のケツの穴に噴射して気を失った…。

 

気が付くと目の前に、ミイラ化した警官の姿があった…。

東郷は今目の前に何が起こっているのか?が分からないだったが、周りは「誕生した…」と歓声を上げていた…。

 

それから、数か月後…

頭は髪の毛少な目のオールバックで、スポーツ選手によく見る、テカテカ光るナイロン系のVジャンパー、いわゆる“汗だし”と作業ズボンに長靴…といった、普通の作業着とは少しだけ目立つ格好をし、さらに、昭和な雰囲気もあり、テカテカ感がむき出しな、東郷源太という、TOGO楽園株式会社の社長がメディアが注目されはじめ…そんな服装なのに、敬語でキチンと話す事から、“面白い人”くくりで注目され、やや、メディアに引っ張りだこになっていた。

武宮は、住森建設会社を辞め、ひっそりと、そのTOGO楽園株式会社に入社し、外交部の部長として働いていた…。

その後…東郷は車内で見かけた武宮を過去に出合った男と思い出し、会いに行き…友人として仲良くなったが、ふいに…あの薬を作った事を知り…世間の裏での付き合いとなった…。

 

その後…自殺志願者のサイト『MAHOROBA』は“MAHOROBA NIGHT”と名前を変え、男色エロスを楽しむ集いの場になっていた…。

“MAHOROBA NIGHT”では、人間の隠れた性癖を楽しむ集会として開催され、社会的地位のある人間が裏の娯楽世界として参加し、行く時は世に知れている自分とは分からない、男色を感じる作業服で参加するのが条件であった…。

 

そしてこれまで書いた話が繰り広げられ…5年後…

地元新聞社『参賛新聞社』の記者、岡沢武男(48)は、ミイラ化して死亡した、編集長の山澤明正(59)同じく仲間のシノさん(56)の後を継いで、頑張っていた…。

武宮の罠にはまり、東郷の後を継いだと思われた岡沢だったが…

 

結局…誰ともセックスはせず…こう言った…

「世界は動いているんだから、今のこの状況や雰囲気は永遠じゃない…生きれる内は誰かと一緒に生きていなくちゃ…それが自分が生まれて来た意味なんだから…人の餌食になんかなっちゃダメだ…」

それを聞いた空手師範を始め、他の男たちは「ありがとう…」と言って涙ぐんだまま、岡沢の前にひざまずいた…

 

その後、空手師範武宮に上手く行ったように嘘を付いたのである…。

何もなかったように、仕事をする岡沢や行方が分からなくなった男たち…そして封鎖された地下室を見た武宮は、「私は何かしてたっけ…?」と吹っ切れたように…同じく何もなかった様に、これまで通り、清潔感のある、外交部の部長として働き出した…。

 

その後のミイラ化殺人は起こらず…犯人も分からないまま、時が経ち、捜査本部はなくなった…。

 

クリスマスの夜…外のネオンの光に照らされた暗闇の部屋で売人らしき男は…知り合いの泥棒から譲り受けた液体の入った白い入れ物を手にして、よだれをたらして笑っていた…。

 

Sの招待 完結

 
タイトル GIF
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【登場人物】※登場順

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・永井健二(35)…被害者01/アマチュア野球選手

・警官(?)…永井健二を発見

・岡沢武男(48)…新聞記者(主人公)

・佐藤高志(53)…被害者02/現場作業員

・東郷源太(55)…TOGO楽園株式会社経営・テカテカ系作業着の社長

・笹山和夫(39)…餌食者01/現場監督

・SMB部署の社員…5名(ナイロン社員)

・山澤明正(59)…参賛新聞社の編集長

・シノさん(56)…参賛新聞社の仲間

・山室定晴(62)…被害者03/県知事

宮本公一(55)…砂州警察署の刑事

・三宅龍也(20)…外交社員

・佐武勝隆(63)…県警のベテラン刑事

〜〜〜第2部から〜〜〜

・嘉瀬雅夫(22)…参賛新聞社の新人

・五所重春(56)…被害者02/米農家(三宅)

・武宮歳三(61)…三宅龍也が所属するの外交部の部長

・刑事3人…宮本刑事の部下

・若者…郊外に居た男1人、女2人

・知留出相陀(52)…被害者03/(武宮)知留出コンツェルン会長

・スーツの男…“MAHOROBA NIGHT”の一味

岡沢に声をかけて来た男

・司会の男

外交部の事務員

・“MAHOROBA NIGHT”の会員数名

・漁師風の男…“MAHOROBA NIGHT”の会員

・建設作業員・林業作業員・水産漁師・警官・空手師範・

・柔道師範・高校野球選手・アマチュア野球選手・スーツ・裸に革製品の男たち

〜〜〜番外編から〜5年前の話〜〜〜

・武宮歳三(56)…住森建設会社の営業社員

・杉山孝夫(53)…被害者(武宮)住森建設会社の営業部長(坂宮の上司)

・女性社員…住森建設会社勤務

・小和居多素気男(22)『MAHOROBA』に登録した男

・売人らしき男…泥棒から譲り受けた液体の入った白い入れ物を手にした男

 

4か月間読んでいただき、ありがとうございました。

感想などあれば、コメントにお書き下されば嬉しいです。
橋谷源治

 

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この小説はフィクションであり、登場する人名・会社名

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