意味の無い宝物

 という訳で感想をこっそりと。
 涼暮皐先生の地獄みたいな新作ラブコメですよ。
    ネタバレには気を付けて。

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「俺たちにまだ恋は早い」をオススメされたよ!LINEノベルなら今すぐ無料で読める!#LINEノベル https://novel.line.me/r/label/novel/10384
あらすじ

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アプリの作品紹介ページより引用


感想
 面白かったです。なんと言うかすごくらしい感じの作品で良くも悪くも涼暮皐先生だなって思います。
 キャラ達の軽快なトークやちょっと拗らせた所とか流石だぜ!って感じですね。
 だから設定としてはかなりエグい感じなのにコメdじゃなくてラブコメって風に楽しい読み心地でした。どんな風に言っても割りとネタバレになりそうな気がするのですが難しいですね。
 ただ言えるとしたら私は蝶野ぼたん推しです。まぁ、Twitterでも言っておりますが……
 久々にガチ恋しそうなかんじですね。
 彼女のどこが好きかって言われたら「後輩」を強調してからかっていたり、ミステリアスな所だったりかと思えばめっちゃチョロく照れたり、そもそも会話の空気感だったりが有るんですけど、何より好きなのは彼女が「萩枝恋」をメチャクチャ好きな所なんですよ。
 彼の行動を肯定的に捉えてる。いっそのこと本人よりも「萩枝恋」をシンジテル、ような気がします。それも多分見方によっちゃ割りと歪んでいるような気もするんですよね。いくら好きだからって、あそこまで行くとなるとちょっと私は恐かったです。
 後は告白した後の感じだとかあの告白シーンだとかもですよね。なんと言うかまぁ、ああするのが正解だったし他にやりようもなかったし、色々と考えも有るんだろうけれどちょっとだけ狂気めいたものを感じました。狂気って言うのも違うんですけど。何て言うんだろう……?本当に訳が分からないレベルで好きなんだなって。恋のことが。一見、悪辣で、けれどその裏には優しさが有って、振る舞い方が不器用って言ってたけれどぼたんも中々だと思います。
 ガバガバ読解でガチ恋勢名乗るの辞めろ?

 そこら辺は多分二章(?)でも動きが有ると思うので楽しみです。多分、恋とは過去にもっと何かが有ったとは思うので……無いなら無いでと思ったけど伊丹が覚えてる時点でそれは無い気もしますね。

 他のメンバーもなんと言うか生きづらいよなぁ……みたいな感じになりますよね。
 誠実ゆえに残酷で、残酷ゆえに優しくて。
 皆、もっと素直になれたら楽なんだろうけど……

 後は主人公の恋くんに軽く触れて終わります。と言うか読み直してみると割りと露骨と言うかストレートに色々と書いてある気がしますね。彼が何を思っているのか。
っぽいことを言って誤魔化すのは上手、ねえ。よく言ったものだと思います。 
 彼は、彼で恋愛をしていてその上で恋愛よりも仲良くすることを優先させているのは何て言うか色々と考えますね。それこそ恋愛が嫌いで好きって気持ちが理解できない、とかならまだ分かるんですけれど。いや、恋愛をしていてその上で友情を優先させるって価値観も全然わかるんですけれどだからと言って……と言う感じです。
 それこそ自分のためなら押し殺すけれど周囲の人間が仲良くなるくらいなら自分が傷つくの前提で動けるって言うのはかなりヤバいなって思いました。 
 色々と闇が深そうです。
 
 割りと謎が残っていてこれからも彼らの続きを見届けたいって思います。
 素敵な物語をありがとうございました。



P.S.結局二通目のラブレターはぼたんじゃなかったんですかね?誰なんでしょ?新キャラか伊丹かなって個人的には想ってます。

と言う訳でよう実一年生編のラストです。

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あらすじ
    学校側の介入というアクシデントがあったものの、1学年の最終試験を退学者なしで乗り越えたCクラス。最後の行事、卒業式を迎える。兄との最後の接触に踏ん切りのつかない堀北にアドバイスを与えつつ、綾小路は月城理事長代行対策に動き出す。システムにはシステムで対抗、坂柳理事長に連絡を取り、1年Aクラス担任の真嶋、茶柱と秘密裏に接触、交渉を試みる。一方で綾小路の偽の姿について疑念を持つクラスメイトも現れていた。好奇心と願望の下、1年Cクラス松下千秋が綾小路の追跡を始める。そして1年という月日は生徒同士の関係を大きく進展させるには十分な期間で――。新たな学園黙示録、1年生編完結!

感想
    短編集と言うかそんな感じ。
    一年生編を終えての振り返り&二年生編への伏線張りって感じです。
     面白かったです。
こうして見ると本当に色々なキャラが出てきたなって感じがします。
     それにキャラの変化もよく分かりますね。
    個人的には一之瀬や堀北兄妹辺りのシーンが特に好きでした。

    一之瀬の清隆にだけ見せるようになった弱さだとかそう言うの。最初の方は強キャラ感が有ったのにいつの間にかかなり追い詰められていてそのギャップがゾッとしました。
    ある程度強キャラだったからゆえに成長出来なくて取り残されている感じですね。他にも11巻での香水だったり部屋に戻りたくないってムーヴだったりまだまだ波乱が有りそうで、無事に一年後が迎えられるのか不安ですね。にしても強キャラが弱ってるのゾクゾクするな
   Bクラスも一之瀬だけでなく他のキャラも動き出すと言うことでそれがどう転ぶのかってのは割りと気になりますね。どう転ぶにしても一之瀬さんのメンタルはまたヘラるとは思いますが……頑張ってくれって感じです。
    一年後の答え合わせが楽しみです。

堀北兄が最後に清隆に残した言葉は彼の中に深く刺さったみたいで。ああいうことを言える先輩って格好いいよなって感じです。なんと言うか三年生の先輩ってやけに良いですよね。 憧れではないけれど、何かを感じます。それは彼が今まで歩いてきた道のりが有るからこその言葉で、去り行く先駆者だからこその重みを持っていたような感じがします。
    それを受けて清隆がどんな答えを出すのか?何をするのか?それが楽しみです。
    そして妹の鈴音は鈴音でかなり動きが有ったなぁって感じです。何と言っても髪を切ったのが驚きです。と言うか愛が重すぎて笑ってました。ロングだったのってそう言う意味かよwみたいな。
    けれど髪を切って本格的に前に進めるようになったのは良かったです。兄妹のわだかまりもようやく無くなって、お互いに真っ直ぐに向き合えるようになったのにお別れなのは寂しいですよね……
    二年後にはまた会えると言っても学生時代の二年は長いですしね。
    それでも最後の最後でここまで向き合えたことは彼女の力になるだろうし、二年での対決もあるしで色々と楽しみです。

    恵との関係性も告白と言うことで進みはしたんですけどそれもこれからへの布石って意味も多分に含んでいて清隆自身はまだ恋愛感情ってほどでは無いのかな?って感じです。
    別に知らないのが不幸だとは言いませんが……将来と言うかこれからどうなるんだろうな?って感じはします。真顔な綾小路がかなり不気味でしたがそれ以上に少しだけ悲しかったです。
    いつか彼も掴めるのかな?と思います。
    じゃないと恵が可哀想だと思っちゃいます。
    と言うのも少しずれてる気もしますけどね。もうそう言う風に成形されているって事実だけがそこには有ってそれに対して悲しいとかそう言うのは少し違うのかな?って思ったり思わなかったり。あの二人はこれからどうなるんでしょうね?

    みたいな感じで。他にも教師陣だったり龍園だったり色々と気になるところも多かったですがそこら辺はおいおいと言う感じですね。
    後輩も入ってくるし他クラスは爆弾が山積みだし南雲は南雲で来年かきみだしてくるだろうし、月城も暴れそうだしでどうなるかマジで読めないですね。
    ただC(D)クラスのメンバーもそれぞれ成長が見えるし本領発揮しそうなヤツも居るしで楽しみです。 
     激戦の後の小休止。
    これまでの振り返りとこれから。一年生編の出来事に想いを馳せさせながらも二年生編も楽しみになる素敵な短編集だったと思います。
   これからのよう実も楽しみです。





P.S.もしかしてカラーの一之瀬ノーブラ?


 空に浮かぶ輝きは遠い過去の光

 ならばこそ積み上げた日々もまた
 
 星となり未来を灯す光になるのだろう

 という訳で遂に最終回を迎えたやが君の感想を書いていきます。
 表紙だけでちょっと泣いちゃいますね(笑)

 「特別をありがとう」

 それは僕も貴方たちに言いたいことだから。

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 45話(最終話)「船路」 

 
感想です。
 メチャクチャ良かったです。
 語彙力が余りにも無さ過ぎますがそうとしか言えないからしょうがなくない?と軽く開き直りたくなるくらいには最高としか言えなかったです。
 お話としては侑が大学2年生くらい(?)の時期ですね。生徒会の後輩とぎりぎり関わりが有るか無いかくらいの時期だったりするのでしょう。侑もそろそろ就活の案内が来てるって言ってましたし。
 
 周りの人には燈子との関係性を話していたんだって言うのは良かったなって思いました。それにはどんな経緯が有って言えるようになったのかは気になりますけれど、それと同じぐらいには書かれなくても良いことなのかもなって思います。母親はともかく堂島に行ってないのは笑った
 侑もいつか話したいと願っていたことで、それはそれで確かに一つの大きなターニングポイントたりえたような気もしますけど、それをやらないって言うのは何と言うかスゴクらしい気がします。
 
 それにしても燈子先輩が文化祭に来れなくてぶーたれてる侑が可愛すぎてやっばいですね。

 こよみが作家デビューが決まっていて若干ノイローゼ?気味っぽくなっているのとか作家さんはよく分かるのかな?とか思うと少し笑えますね。
 なんかそう言う風に悩んでいる時にネガティブ妄想を早口でまくし立てているのとか変わってないなってちょっと微笑ましかったです。
 変わるモノ変わらないモノ。
 そこら辺は文化祭を回っている時の描写にも出ている気がします。ボール当て(ストラックアウトでしたっけ?)をやってる時の侑とか、からかってくる槙とかにも見れる気がしますね。
 それでも付き合う前に言った言葉を謝罪する槙だったり朱里と堂島の距離感だったり色々と変わっている所も有ってそれが時間の流れを感じさせて貰いました。ああ、本当に最終回なんだなって思っちゃいますよね。
 後、そんな二人を見て寂しそうにしている侑の表情が胸が痛くなりました。本当に好きなんだなって感じれますね。
 
 んで舞台が始まる直前に来れるようになるって連絡をする燈子先輩です。それが来た瞬間にテンションが上がっている侑がマジでお前……って感じですしそれを見て察して「いってらっしゃい」って言う紗弥香がメチャクチャ良いですね。紗弥香と侑の関係性って言うのも地味に好きなんですよね。
 そして始まる劇なわけですよ。

 この劇の内容がまあ、冒頭のポエムになる訳なんですけれど。
 時間ってどんなに止めようと思っても止まる訳ないんですよね。勝手に前に前に流れていくんです。それってまるで船の旅のようだって言われたら確かにそうだなって思います。
 海ってそれこそ広大で、広くて周りなんて見えないんですよね。それこそ彼女達の旅はまだまだ始まったばかりなんですから陸なんて見えないです。
 そんな中で頼りになるのは空の星々なわけでその星々=彼女達が重ねてきた日々なわけでそれはエモいよねってお話ですね。
 大切な時や瞬間は過去のモノで、けれどそれらは過去に流れて消えるんじゃなくて星や光になってその路を照らしてくれるんです。それってすごくロマンチックですよね。
 だからこその「船路」なんだなって思うと良いですね。過去も未来も今も全て繋がっているんです。見えない未来でも過去の思い出が照らして、導いてくれるから進んでいける。それって素敵だなって思います。
 
 舞台を眺めている時の手の繋ぎ方とか舞台で最後にした挨拶の時と同じ構図なんですよね。エモすぎません?後輩たちの舞台を見て、自分たちがした過去の舞台を思い出してあの時と同じように手を繋ぐんです。あの時とは違う二人で。あの時と同じように。生徒会劇にメッセージ性を持たせるのも伝統なんですかね?
 後、堂島が次期生徒会長なの意外っちゃ意外でしたけど考えてみたら一番ふさわしい気もして笑えますね。

 文化祭が終わった後の喫茶店も以前に都が語っていた二階席だったり従業員が増えていたりして順調に規模を広げられているんだなって思うと良いなって思いました。
 それと紗弥香と侑の仲が良くなっているのが地味に好きでした。と言うかもう紗弥香に恋人出来てるんですね。この辺は小説版の三巻に出てくるだろうしで楽しみです。
 それは置いておいて。佐弥香に彼女が出来ていてそれを隠されていた燈子さんがもにょってるのが可愛いですね。それを楽しそうに見ている都さんの楽しそうな姿も好きです。
 「また」って言える友人関係って良いですよね。

 んでもって帰り道。
 母校に行ったり昔の友達に会った時って少し懐かしい気持ちになりますよね。昔の気持ちを思い出すみたいな感じで。
 だから違和感を感じなかった呼び方だったりするんですよねみたいな。でも読者からしたら自然な呼び方にも違和感を感じてしまうくらいには彼女達の関係性も変化していて、それは時間をやっぱり感じてしまいますよねって感じです。どのくらいの時期に「燈子」って呼ぶようになったんだろうなって感じです。燈子が卒業するタイミングなんですかね?私の知らないこともそりゃ沢山有りますよねって感じです。きっとこれからも彼女達だけが知ることが沢山増えていくんだろうなって思うと「やがて君になる」という作品は終わっても彼女達の人生はまだまだ続くんだろうなって実感できますし、本当にその世界がどこかには有るんだろうなって気になります。
 けれどそれを見ることは無いんだろうって思うと寂しいです。また少しだけどこかで見れたら良いなって気になりますね。
 
 大学生になって燈子は役者と言う道を固めていて進んでいるけれど役者ゆえにどういう役が向いているのかって悩みが有って、侑も将来の自分について悩んでいてッて感じで大学生になっても悩みは沢山有ってまさに人生って感じがしますね。それこそその話をするのが本編でも重要なシーンの舞台になった河原で、けれどあの時とは違って水面に浮かぶ石の上ではなくて陸地の所で話をしているのが少し印象的でした。

「何になってもいいよ侑は」

 燈子があの場所でそう言うのが本当に何とも言えない気分になります。6巻ラストの「侑は変わっちゃたんだ……」や2巻での「そのままでいてね」を思い返すと今までの彼女達の物語を思い浮かべてしまい言葉にならない感情が湧いてきてしまいました。
 確かにそれは燈子が成した成長で、変化で、それを笑顔で言えるのが余りにも最高すぎました。
 その発言はどんな侑でも受け入れるってことで、それを言える燈子が眩しいなって思います。本当に強くなって……とどういう立場かはさておき思いました。
 それはさておきしれっと責任は取るつもりだよって言える燈子がイケメンです。

 それに「好きなものになればいいと思うよ」と返す侑が本当に良いです。いや、良い。
 

 それで最後のシーン。星が出てきたねって侑が空に手を伸ばします。
 左手の薬指の指輪が眩しいですね。
 そして確かにその手の中に星は掴めていて、ああ、本当に良かったねって、スゴイなって、言いたくて最高です。 
 手を差し伸べて二人で手を繋いでキラキラと星が輝く夜空の下をしっかりと進んでいく二人の姿が素敵でした。



 まとめ
 
本当に最高の終わり方だったと思います。彼女達の歩いてきた時間が、成長が伝わってきたし彼女達が幸せそうにしている姿が見られてよかったです。
 日々は前に前にと進んでいって幸せだった特別だった時間は過去のモノになってしまうけれど、それは悲しむものでもないのだと思います。
 特別が普遍になったとしても、今ではないモノになったとしても、その特別だった時間は、瞬間は星のようにキラキラと輝いていていつまでも残っているんだって思いました。そしてそのキラメキはいつまでも道を照らしてくれる。その光が有ればどんな時でもそれを頼りに進むことが出来るのだと思います。私が彼女達の物語を見れたのは彼女達の人生の一年にも満たない時間でしか無いけれど、その日々は確かに彼女達の中の人生でかけがえのない時間で、大切な星の一つなのだと思います。
 彼女達の人生のほんの一部でも一緒に共有出来て、見ることが出来て、彼女達が見る星を少しだけ共有出来たことが堪らなく嬉しいです。
 きっと彼女達はこれからも色々n問題にぶつかるのだと思います。だって彼女達は生きているんだから。そんな時に見あげた夜空に浮かんでいる無数の星達。けれどその一部は私達が見てきた彼女達の紡いだキラメキなんだろうなって思うとちょっと良いですね。
 流石に訳が分からなくなってきたので締めたいと思います。

 私が百合と言うジャンルに嵌ったのはこの作品が切欠でした。それでも今思うならばそれは百合だからじゃなくて彼女達だから嵌れたのだと思います。彼女達の悩みはきっと私の中にも有ったモノです。それに翻弄されて振り回されても一歩ずつ一歩ずつ、色々な人達に助けられて、時にはお互いでぶつかり合って彼女達は進んできました。
 その道のりは幸せな事ばっかりではないけれどその先に掴んだ「現在」は幸せそのものでそれを目一杯享受している彼女達が本当に素敵で良いなって思いながら見れました。
 きっとこの二人ならどんなことが有っても乗り越えられるだろうなって信じています。
 二人だけじゃなくて全てのキャラの皆が幸せになれば良いなって思います。

 最高でした。
 こんな物語はきっと二度と出会えないと思います。
 仲谷鳰先生、作品の関係者の皆様、今まで本当にありがとうございました。
 これからのご活躍、及び皆様の幸せを心よりお祈りしています。

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