じつは、今年の1月からはてなブログさんへお引っ越しをしました。きちんとお知らせしていなくて済みません。
こちらです。↓
https://shishido-clinic.hatenablog.jp/
本来は、はてなブログの有料プランにすると、広告が出なく出来きるのではないかと思ったのですが、広告出ますね。力量不足ですみません。有料にしている価値がなければ、またこちらに戻してしまうかもしれませんが、しばらく、はてなブログでやってみようと思っています。
今後ともよろしくお願いします。
5月19
12月30
前回の栃木消化器内視鏡研究会の話の続きです。
今年イグノーベル賞を受賞した堀内先生が、特別講演を行いました。
イグノーベル賞を受賞した研究は、自分で自分の大腸内視鏡を行い、座位が一番楽だった。というものです。専用の椅子も作ったそうですが、患者さんにはあまり受け入れられなかったので、患者さんにはやっていないとのことです。
私は、自分で自分の経鼻内視鏡をやったことはあるのですが、大腸内視鏡は抵抗がありやったことはありません。
実は、消化器内視鏡医の間では、イグノーベル賞を取る前から有名な先生でした。
それは、コールドポリペクトミーという手技を日本に導入した第一人者だからです。
コールドポリペクトミーという手技は、従来のポリープ切除に比較して、時間もかからず、使用するデバイスの数も少なく、しかも出血などの合併症も少ないなど良い点がいっぱいあり、あっという間に普及しました。当院でも数年前から導入しています。
大腸内視鏡の挿入は、我々のやり方とは少し違います。
我々は、意識がある前提でなるべく大腸を伸ばさないように患者さんが辛くないように、いろいろ工夫してやっています。
ただ、その方法だと一人前になるのにかなりの年数が必要となります。
堀内先生の病院では、静脈麻酔を使って患者さんの苦痛をなくし、大腸が多少伸びようが構わないという方法でやっています。そのやり方であれば早く一人前としてできるようです。
ただ、大腸内視鏡における静脈麻酔は保険が通っていないので、そのコストは病院で持ち出しとなります。また、静脈麻酔に慣れていない医者が見よう見まねでやるとやはり危険ですので、現時点ではひろまっていません。
堀内先生のすごいところは、現状の分析と今後の見通しを考え、それを実行し、論文にする。その一連のことをきちんとやるところだと思います。
コールドポリペクトミーの導入も、静脈麻酔を用いての大腸内視鏡も、日本人の大腸癌での死亡者数を減らしたいということを考えた上での方策だと思います。
苦痛なく、気軽に受けられるように静脈麻酔を用いての大腸内視鏡を行えば、検査をする患者が増える。
一人前の内視鏡医を増やすことで、検査をする患者も増える。
コールドポリペクトミーで、将来大腸癌になる可能性のあるポリープは全部とってしまう。
これらを行うことで、大腸癌になる人、大腸癌で亡くなる人を減らしていきたいということだと思います。
講演の後、今回の当番世話人の篠崎先生や堀内先生と打ち上げをし、いろいろ話を聞きました。
大腸内視鏡をした後の説明(ポリープをとったなど)は看護師がやるそうです。
医者はひたすら大腸内視鏡をやるのだそうです。
これも、予約せず当日来院で希望した全ての患者さんに大腸内視鏡を施行するということを掲げて、それを実行するための方策だと思います。
これらを行うことで、堀内先生のいる昭和以南病院は飛躍的に大腸内視鏡件数を増やしているようです。
いろいろ学ぶべきことがたくさんあり、有意義な時を過ごさせて頂きました。
大変申し訳ありませんが、ブログの引っ越しをします。
2019年からは、
https://shishido-clinic.hatenablog.jp/
の方に書いていきたいと思います。
これからもよろしくお願いします。
今年イグノーベル賞を受賞した堀内先生が、特別講演を行いました。
イグノーベル賞を受賞した研究は、自分で自分の大腸内視鏡を行い、座位が一番楽だった。というものです。専用の椅子も作ったそうですが、患者さんにはあまり受け入れられなかったので、患者さんにはやっていないとのことです。
私は、自分で自分の経鼻内視鏡をやったことはあるのですが、大腸内視鏡は抵抗がありやったことはありません。
実は、消化器内視鏡医の間では、イグノーベル賞を取る前から有名な先生でした。
それは、コールドポリペクトミーという手技を日本に導入した第一人者だからです。
コールドポリペクトミーという手技は、従来のポリープ切除に比較して、時間もかからず、使用するデバイスの数も少なく、しかも出血などの合併症も少ないなど良い点がいっぱいあり、あっという間に普及しました。当院でも数年前から導入しています。
大腸内視鏡の挿入は、我々のやり方とは少し違います。
我々は、意識がある前提でなるべく大腸を伸ばさないように患者さんが辛くないように、いろいろ工夫してやっています。
ただ、その方法だと一人前になるのにかなりの年数が必要となります。
堀内先生の病院では、静脈麻酔を使って患者さんの苦痛をなくし、大腸が多少伸びようが構わないという方法でやっています。そのやり方であれば早く一人前としてできるようです。
ただ、大腸内視鏡における静脈麻酔は保険が通っていないので、そのコストは病院で持ち出しとなります。また、静脈麻酔に慣れていない医者が見よう見まねでやるとやはり危険ですので、現時点ではひろまっていません。
堀内先生のすごいところは、現状の分析と今後の見通しを考え、それを実行し、論文にする。その一連のことをきちんとやるところだと思います。
コールドポリペクトミーの導入も、静脈麻酔を用いての大腸内視鏡も、日本人の大腸癌での死亡者数を減らしたいということを考えた上での方策だと思います。
苦痛なく、気軽に受けられるように静脈麻酔を用いての大腸内視鏡を行えば、検査をする患者が増える。
一人前の内視鏡医を増やすことで、検査をする患者も増える。
コールドポリペクトミーで、将来大腸癌になる可能性のあるポリープは全部とってしまう。
これらを行うことで、大腸癌になる人、大腸癌で亡くなる人を減らしていきたいということだと思います。
講演の後、今回の当番世話人の篠崎先生や堀内先生と打ち上げをし、いろいろ話を聞きました。
大腸内視鏡をした後の説明(ポリープをとったなど)は看護師がやるそうです。
医者はひたすら大腸内視鏡をやるのだそうです。
これも、予約せず当日来院で希望した全ての患者さんに大腸内視鏡を施行するということを掲げて、それを実行するための方策だと思います。
これらを行うことで、堀内先生のいる昭和以南病院は飛躍的に大腸内視鏡件数を増やしているようです。
いろいろ学ぶべきことがたくさんあり、有意義な時を過ごさせて頂きました。
大変申し訳ありませんが、ブログの引っ越しをします。
2019年からは、
https://shishido-clinic.hatenablog.jp/
の方に書いていきたいと思います。
これからもよろしくお願いします。
11月18
昨日、栃木消化器内視鏡研究会が開催されました。
今回私は、座長(司会者のようなもの)と発表の2つの仕事があり、ちょっと大変でした。
ただ、いままでは栃木医療センターの講堂での開催が多かったのですが、今回は済生会宇都宮病院での開催だったので、ちょっとアウェイ感が少なくやりやすかったです。
「当院での潰瘍性大腸炎100人の経過」という演題で発表しました。
当院はちょうど丸8年たち、潰瘍性大腸炎の経過を診た患者がちょうど100人になりました。
潰瘍性大腸炎は、現在では患者数も22万人を超えていると推定され、まれな病気ではなくなりました。
しかし、潰瘍性大腸炎は再燃と官界を繰り返すことが多く再燃時には入院が必要になることもあり、病診連携は必要不可欠です。
当院でも済生会宇都宮病院との連携があって潰瘍性大腸炎の診療は成り立っています。
また、経過が長くなると大腸癌の合併する可能性が増えます。
当院でも2名の早期癌と1名の前がん病変を発見しました。
潰瘍性大腸炎患者さんは、一般の方以上に定期的な大腸内視鏡を施行することが望まれます。
最後に特別講演で先日イグノーベル賞をとった昭和以南病院の堀内 朗先生の講演がありました。
この話はまた後日紹介したいと思います。
今回私は、座長(司会者のようなもの)と発表の2つの仕事があり、ちょっと大変でした。
ただ、いままでは栃木医療センターの講堂での開催が多かったのですが、今回は済生会宇都宮病院での開催だったので、ちょっとアウェイ感が少なくやりやすかったです。
「当院での潰瘍性大腸炎100人の経過」という演題で発表しました。
当院はちょうど丸8年たち、潰瘍性大腸炎の経過を診た患者がちょうど100人になりました。
潰瘍性大腸炎は、現在では患者数も22万人を超えていると推定され、まれな病気ではなくなりました。
しかし、潰瘍性大腸炎は再燃と官界を繰り返すことが多く再燃時には入院が必要になることもあり、病診連携は必要不可欠です。
当院でも済生会宇都宮病院との連携があって潰瘍性大腸炎の診療は成り立っています。
また、経過が長くなると大腸癌の合併する可能性が増えます。
当院でも2名の早期癌と1名の前がん病変を発見しました。
潰瘍性大腸炎患者さんは、一般の方以上に定期的な大腸内視鏡を施行することが望まれます。
最後に特別講演で先日イグノーベル賞をとった昭和以南病院の堀内 朗先生の講演がありました。
この話はまた後日紹介したいと思います。
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