鯛68回栃木消化器内視鏡研究会

昨日、栃木消化器内視鏡研究会が開催されました。
今回私は、座長(司会者のようなもの)と発表の2つの仕事があり、ちょっと大変でした。
ただ、いままでは栃木医療センターの講堂での開催が多かったのですが、今回は済生会宇都宮病院での開催だったので、ちょっとアウェイ感が少なくやりやすかったです。

「当院での潰瘍性大腸炎100人の経過」という演題で発表しました。
当院はちょうど丸8年たち、潰瘍性大腸炎の経過を診た患者がちょうど100人になりました。
潰瘍性大腸炎は、現在では患者数も22万人を超えていると推定され、まれな病気ではなくなりました。
しかし、潰瘍性大腸炎は再燃と官界を繰り返すことが多く再燃時には入院が必要になることもあり、病診連携は必要不可欠です。
当院でも済生会宇都宮病院との連携があって潰瘍性大腸炎の診療は成り立っています。
また、経過が長くなると大腸癌の合併する可能性が増えます。
当院でも2名の早期癌と1名の前がん病変を発見しました。
潰瘍性大腸炎患者さんは、一般の方以上に定期的な大腸内視鏡を施行することが望まれます。

最後に特別講演で先日イグノーベル賞をとった昭和以南病院の堀内 朗先生の講演がありました。
この話はまた後日紹介したいと思います。

お土産

突然ですが、この動物はなんでしょうか?

IMG_1380










学会で行った北海道で買ってきました。
クリニックの診察室の上に鎮座しています。
興味を持ってくれた患者さんに何だと思うか聞いてみると、
「リス」と答えた方が多かったです。

確かにリスに見えますよね。
でも、リスではないんです。

答えは、モモンガです。
私は密かに「モモちゃん」と呼んでいます。(ここだけの話ですよ)

お土産屋さんで見て気に入ったので、あまりよく知らずに買ったのですが、有名な方の作品のようです。
かがやさんという方が作っています。

私が北海道に行っている間、東武宇都宮の北海道展で出品していたようです。
でも、これは北海道で買ってきたものなんです。
笛が折れやすいということで、慎重に運んで持ってきたんです。
そんな苦労も思いに入れつつ、作品を見て下さい。

何人かの患者さんには、私が作ったのですかと聞かれたのですが、私ではありません。
でも、これを機会に木彫りに挑戦してみるのも良いかもしれません。
やってみようかな!?

講演内容

前回、内視鏡に関して講演をしたことを報告しましたが、今回はその内容について紹介します。

演題名は、「当院における上部消化管内視鏡」です。
当院では上部内視鏡を、経口内視鏡(口からの内視鏡)、経鼻内視鏡(鼻からの内視鏡)、鎮静下内視鏡(鎮静剤を使用して、およそ眠った状態での内視鏡)の3通りで行っています。
経口内視鏡と経鼻内視鏡では、9割以上の人が経鼻内視鏡の方が楽と話しますが、経口内視鏡でも全く辛くない人もいますし、経鼻内視鏡でも嘔吐反射が強い人もいます。また、鼻が狭くて鼻の痛みが強い人もいます。
鎮静下内視鏡では、だいたい辛くなくできますが、そこまで必要がない人も多いです。
その人に合った方法で、辛くない内視鏡を目指しています。
辛くない内視鏡をベースに、余裕を持って、ゆっくり丁寧に、診断能の高い内視鏡を行います。

また、当院ではレーザー内視鏡を用いているので経鼻内視鏡であってもきれいな画像でストレスなく検査ができます。

経鼻内視鏡の弱点として、内視鏡の画面が曇りやすく水切れが悪いということがありますが、レーザー内視鏡ではかなり改善されていますし、給水タンクにウーロン茶をいれることでさらに改善できます。
生検(組織をつまむこと)がしにくい部位(噴門部などの胃の上側)に対しては、柔らかいSB生検鉗子を用いると生検がしやすくなります。

当院で、2017年4月からのレーザー内視鏡導入以降約1800件の上部内視鏡を行い、食道癌1病変、食道胃接合部癌1病変、胃癌19病変、十二指腸癌1病変、十二指腸腫瘍1病変を発見しました。
そのうち、今年1月から発見した、食道癌1病変、胃癌10病変、十二指腸腫瘍1病変の画像を講演では供覧しました。

ここでは、全部というわけにはいかないので、2病変ほど載せたいと思います。

図1













体下部小弯の胃癌(粘膜病変)です。(白っぽいところが病変です)
内視鏡治療で切除していただきました。

図3












体上部小弯の胃癌(粘膜病変)です。(画面やや左よりの発赤調の病変で少し血がにじんでいます)
内視鏡治療で切除していただきました。

いずれにせよ、画質としては申し分ないと思われます。

座長を務めていただいた先生にも、たくさんの早期病変を見つけていて凄いとお褒めの言葉をいただきました。(この講演をするにあたって、発見した癌の症例数を数えたのですが、結構多くて自分でもびっくりしました)

なるべく分かりやすく書いたつもりではあるのですが、今回の講演は実際に内視鏡を使っている医師向けでしたので、ちょっと難しい内容だったかもしれません。すみません。

今回の講演が、聞いて下さった先生方のお役に立てれば幸いです。
なお、胃がんは早期発見が可能な癌ですので、定期的な検査をお勧めします。(特にピロリ感染の既往がある方)



















プロフィール

しっしー

カテゴリ別アーカイブ
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ