静岡県の遺跡・古墳・城跡ガイド

静岡県内の遺跡・古墳・横穴・窯跡(古窯)・廃寺・経塚・墳墓・中世墓・磐座(いわくら)・城跡・砦・陣屋など、埋蔵文化財を探訪して地図付きで紹介。考古学イベント、歴史博物館、郷土資料館、展示会の情報あり。 状況はすべて探訪時のものであり、その後消滅または立ち入り禁止となった場所があるかもしれません。 探訪はすべて自己責任でお願いします。原則リンクフリーです。

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釣手土器,有穴鍔付土器が出土 縄文時代中期(約5,500年前~4,500年前)の集落 竹林寺遺跡  (静岡県島田市船木字南原)


 静岡県島田市船木字南原(ふなきあざみなみはら)の竹林寺遺跡(ちくりんじいせき)は、富士山静岡空港の東側に位置する縄文時代の集落跡です。

平成9年(1997年)の茶園改植に伴う発掘調査で、竪穴式住居跡(たてあなしきじゅうきょあと)2軒と柱穴(ちゅうけつ、はしらあな)47基を検出。

1号住居跡の石囲い炉(いしがこいろ)西側から、縄文時代中期(約5,500年前~4,500年前)の釣手土器(つりてどき)と呼ばれる縄文土器が見つかっています。

有穴鍔付土器(ゆうこうつばつきどき)、石器(石皿(いしざら)、磨石(すりいし))も出土。

周辺は、奈良時代初期(8世紀初頭)に創建され平安時代初期(9世紀前半)に全焼した、豪族が建てた寺だと考えられる竹林寺廃寺跡(ちくりんじはいじあと)です。

竹林寺遺跡
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須恵器 長頚瓶が出土 奈良時代(8世紀前半)の小石室 ネット初公開 磔段古墳  (静岡県島田市東光寺字磔段)


 静岡県島田市東光寺(とうこうじ)の磔段古墳(はっつけだんこふん)は、奈良時代(8世紀前半)に築かれた古墳です。

茶園横のみかん園で農作業中に、須恵器の長頚瓶(ちょうけいへい)が出土して発見されました。

現地には複数の割石(わりいし)が散乱しており、火葬骨を長頚瓶に納めて小石室へ埋葬したと推定されます。

磔段古墳
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銅鏡と装飾大刀が出土した豪族の墓 斜面に築かれた20数基の後期群集墳 白岩寺古墳群  (静岡県島田市元島田)


 静岡県島田市元島田(阿知ケ谷・御仮屋・松葉町)の白岩寺古墳群(はくがんじこふんぐん)は、白岩寺山(標高約160m)中腹の南側から南西側にかけての斜面に分布。

密集した古墳20数基で構成される後期群集墳です。

発掘調査が行われた白岩寺1~4号墳は、古墳時代後期(6世紀)に築造された片袖式(かたそでしき)の横穴式石室を有する円墳と推定されます。

白岩寺古墳群
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