静岡県富士市(旧庵原郡富士川町)岩淵(いわぶち)の北久保遺跡(きたくぼいせき)は、平成9〜10年(1997〜1998年)に東名高速道路 富士川サービスエリア「道の駅 富士川楽座」建設に伴う発掘調査が行なわれました。
現在の駐車場北側付近から、縄文時代晩期(約3,000年前)の土偶が出土。
顔に刺青(いれずみ)と思われる線刻(せんこく)を施し、頭に髷(まげ)を結っている黥面土偶(げいめんどぐう)と呼ばれる大変貴重な遺物です。
北久保遺跡出土 黥面土偶
富士山が見える場所にある北久保遺跡で、縄文人たちは儀式に土偶を使用したと考えられています。
日本一利用者数の多い「道の駅 富士川楽座」は、富士山の人気撮影スポットです。
史跡整備されていないので、探訪は自己責任で！！
静岡県の歴史
縄文時代晩期(約2,500〜2,300年前)の遮光器土偶が出土
縄文時代早期〜弥生時代初頭 上長尾遺跡の記事はこちら
金銅装単龍環頭大刀が出土 古墳時代後期(6世紀)〜終末期(7世紀)
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北久保遺跡の地図
「道の駅 富士川楽座」駐車場北側付近
静岡県富士市岩淵1488‐1、TEL 0545‐81‐5555
駐車場あり
一般道からの利用も可。
富士市道の駅 富士川楽座
一般道と富士川SA 上り線から利用出来る道の駅です。
3階が富士川SA 上り線と接続しています。
東名高速道路 富士川サービスエリア(SA)上り線
出土品は、富士川楽座に展示されていません。
黥面土偶(げいめんどぐう)
参考文献
・富士川町郷土資料館 展示解説
・『静岡県文化財地図�� ―静岡市以東―』静岡県教育委員会 1988年3月1日
・『静岡県文化財地名表�機疾轍�市以東―』静岡県教育委員会 1988年3月1日
・『静岡県埋蔵文化財調査研究所調査報告 第123集 富士川SA関連遺跡
平成9・10年度 富士川SA改良工事に伴う埋蔵文化財調査研究所調査報告書
破魔射場遺跡 谷津原古墳群 北久保遺跡 遺構編』2001年3月31日
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