静岡県掛川市佐夜鹿(さよしか)の夜泣石(よなきいし)は、遠州地方(静岡県西部の遠江国)に伝わる不思議な伝説・物語の遠州七不思議(えんしゅうななふしぎ)のひとつです。
<夜泣石の伝説>
昔、旧東海道の「小夜の中山峠」(さよのなかやまとうげ、「佐夜の中山峠」とも表記)にあった丸石の所で、臨月の女性が山賊に切り殺されました。
殺された女性から、子供が誕生。
真言宗 佐夜中山 久延寺(きゅうえんじ)の住職が、夜中に子供の泣き声を聞いて保護。
住職は、「泣き声が寺まで聞こえたのは、石が泣いたからに違いない」と考えました。
母乳の代わりに、水飴を作って与え育てたという。
母親の幽霊が、子供を育てるために店へ水飴を買いに来たという別の話もあります。
遠州七不思議 夜泣石

成長した子供は、観音様のお告げで刃物の研ぎ師になりました。
「昔、遠州の山中で石に当てて刃こぼれした」という刀を持った侍が現れ、母親の敵討ちをすることが出来たという。(敵討ちしない話もあり)
探訪は自己責任で!!
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遠州七不思議「夜泣石」ゆかりの地
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遠州七不思議 夜泣石の地図
アクセス
新東名高速道路 島田金谷ICの南西
国道1号沿い 小泉屋(TEL 0537‐27‐1010)横の階段を上がる。
「夜泣石」南側の国道1号バイパス
「夜泣石」を見学するには、北側の国道1号沿いの小泉屋横の階段を上らなければなりません。

小泉屋
水飴「子育飴」を販売する峠の店。

階段

遠州七不思議 夜泣石

石の右側には、弘法大師が刻んだとされる「南無阿弥陀仏」の文字。

銀座松坂屋が建立した灯籠
昭和11年(1936年)、夜泣石は東京銀座松坂屋が開催した「静岡県物産展」で展示されました。
エレベーターに乗せる為に計量したところ、約300貫(約1125kg)あったそうです。

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