静岡県御前崎市(旧小笠郡浜岡町)佐倉(さくら)の桜ヶ池(さくらがいけ)は、約2万年前にできた砂丘堰止湖(さきゅうせきとめこ)で、県立自然公園に指定されています。
毎年秋の彼岸の中日に、県指定無形民族文化財「桜ヶ池のお櫃納め」(さくらがいけのおひつおさめ)を開催。
ふんどし姿の氏子の若者たちが、赤飯のつまったお櫃を持って池の中央まで立ち泳ぎをし、そこでお櫃を沈める奇祭です。
平安時代末期、比叡山の名僧 皇円阿闍梨(こうえんあじゃり)が桜ヶ池で龍になった伝説があり、遠州七不思議(えんしゅうななふしぎ)のひとつに数えられます。
桜ヶ池

遠州七不思議とは、遠州地方(静岡県西部の遠江国)に伝わる不思議な伝説・物語のことです。
実際には、7つ以上(一説によれば100以上)が伝わっています。
平安時代末期の嘉応元年(1169年)6月13日、比叡山の名僧で96歳の皇円阿闍梨(こうえんあじゃり)は、弥勒菩薩の教えにより人々を悩みから救うため、龍に姿を変えて桜ヶ池に入定し、池の主神になったと伝えられています。
皇円阿闍梨の高弟 法然上人(浄土宗開祖)がこの地を訪れ、供養のために檜づくりのお櫃に赤飯をつめて、一つは池宮神社に納め、もう一つは桜ヶ池に沈めました。
以後、親鸞上人(浄土真宗開祖)・熊谷蓮生坊直実によって継承され、現在まで続いている奇祭です。
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桜ヶ池(池宮神社)の地図
静岡県御前崎市(旧小笠郡浜岡町)佐倉5162
無料駐車場あり
アクセス
・ 相良牧之原ICの南
「桜ヶ池のお櫃納め」の図

池宮神社
桜ヶ池の畔に鎮座。

龍のトピアリー(立体園芸)

龍の顔をアップで写していたら、頭の上に設置されたスプリンクラーから散水が始まって、びしょ濡れになりました。

御神櫃
檜づくりのお櫃です。


皇円阿闍梨之碑

法然上人之碑

桜ヶ池
約2万年前にできた砂丘堰止湖で、県立自然公園に指定されています。

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