静岡県磐田市見付の磐田市立中央図書館で、文化財課企画展 「古代の寺〜遠江国分寺から岩室へ〜」が開催されました。

市内の大宝院廃寺出土のせん仏や墨書土器、遠江国分寺跡出土の塔本塑像や瓦、岩室に伝わる仏像など、展示公開された遺物を紹介します。

企画展 「古代の寺〜遠江国分寺から岩室へ〜」
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文化財課企画展 「古代の寺〜遠江国分寺から岩室へ〜」
開催期間 2011年7月30日〜8月28日 終了しました
休館日   月曜日、8月26日、臨時休館日
開催時間 土・日曜日 9:00〜17:00
        火〜金曜日 9:00〜18:00
入場無料

企画展は終了しました。

静岡県の歴史

磐田市立中央図書館の地図
TEL 0538‐32‐5254
無料駐車場あり

<大宝院廃寺遺跡(たいほういんはいじいせき)の出土品>
大宝院廃寺は、磐田市中泉・天竜地区にあったとされる寺院。

白鳳時代(約1300年前) せん仏
粘土を型にはめて、焼いて作った仏像。
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白鳳時代 軒丸瓦
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奈良時代(約1200年前) 墨書土器
須恵器の杯身・杯蓋に、墨で万・東・東家在などの文字が書かれています。
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奈良時代 幢竿支柱(どうかんしちゅう)
幢竿とは、儀式に使用する幟旗(のぼりばた)の事。
大宝院廃寺の発掘調査で、支柱の根元が見つかりました。
751〜761年の間に伐採された木材です。
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幢竿支柱が発見された様子
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<寺谷廃寺遺跡の出土品>
寺谷廃寺(てらだにはいじ)は、磐田原台地の裾に位置する磐田市寺谷地区にあった寺院。
平安時代の説話集「日本霊異記」に登場する、磐田寺ではないかとする説があります。
市内最古の瓦が出土しています。

白鳳時代 軒丸瓦
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<鎌田・鍬影遺跡(鎌田廃寺)の出土品>
鎌田廃寺は、磐田市鎌田地区の全久院周辺にあったとされている寺院。
「大草」「草寺」と書かれた墨書土器が出土しており、大草寺という名前であった可能性があります。

奈良時代 皮袋形土製品、ミニチュア土器
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奈良時代 墨書土器
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奈良時代 軒平瓦、軒丸瓦
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<国指定特別史跡 遠江国分寺跡の出土品>
奈良時代の741年(天平13年)に聖武天皇の命令により、日本国内60数ヶ所に国分寺が建てられました。
遠江国分寺は東西180m、南北253mの範囲に築垣が巡らされ、南大門、中門、金堂、講堂、僧房、七重の塔などがありました。

国指定特別史跡 遠江国分寺跡平成21年度発掘調査 
現地説明会の記事はこちら


遠江国分寺伽藍 特大CG画像
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軒平瓦
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奈良時代 軒丸瓦
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奈良時代 鬼瓦
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奈良時代 塔本塑像(とうほんそぞう)
平成20年度の調査で塔跡から出土した塔本塑像(とうほんそぞう)。
奈良時代に、塔の初重(しょじゅう、1階部分)は仏像群で飾られており、そのうちの1体の頭部です。
塑像が赤く焼けていて、塔が火災にあったことが分りました。
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塔本塑像 推定復元
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奈良時代 鉄釘
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平安時代 平瓦
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合わせ口甕
国分寺南側の築地塀(ついじべい)外側で、口の部分を合わせた2点の甕が出土。
甕の中に経典などを納めて、地鎮祭を行ったという説があります。
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<岩室廃寺跡(岩室廃寺遺跡)の出土品>
岩室廃寺跡(いわむろはいじあと)は、磐田市(旧磐田郡豊岡村)の獅子ヶ鼻公園周辺にあった寺院。
奈良時代に小規模の山岳密教寺院が開かれ、平安時代には多くの堂宇が点在する岩室寺となりました。

仏像が出土 奈良・平安・室町時代の山岳密教寺院 
市指定史跡 岩室廃寺跡の記事はこちら


平安・鎌倉時代 市指定文化財 岩室に伝わる仏像
高さ約1.5mの仏像2体(平安時代)と、高さ約1.2mの大日如来像頭部(鎌倉時代初期)です。
天文15年(1546年)、比叡山の僧兵が岩室山を襲撃し焼き打ちにしました。
江戸時代の明和2年(1765年)に、地元住民が北谷周辺の土中より仏像破片を発見。
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奈良時代 甕・蓋(右上)
平安時代 灰釉陶器 碗(右下)
鎌倉時代 山茶碗(左)
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平安時代 軒平瓦、平瓦(布目瓦)
瓦を製作する際に、粘土と木型の間に布をはさんで剥がし易くした布目が残されているので、布目瓦とも呼ばれます。
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<岩室中世墳墓の出土品>
岩室廃寺跡(岩室廃寺遺跡)では、中世に造られた墳墓も見つかりました。
約1.8m四方に平らな石を積み上げ、中央に火葬した人骨を納めた骨蔵器が埋められています。

復元 岩室中世墳墓群
約1.5四方で復元されており、実物よりも一回り小さいです。
出土した石を使用しています。
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発掘された中世墳墓
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鎌倉時代 骨蔵器
口の部分を割った四耳壷を、骨蔵器として使用。
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鎌倉時代 骨蔵器
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<新着情報>
平成21、22年度に実施された、磐田市内の発掘調査を紹介。
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広野遺跡の出土品
弥生時代後期 台付甕
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御殿・二之宮遺跡の出土品
弥生時代 有鉤銅釧(ゆうこうどうくしろ)
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奈良時代 墨書土器
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奈良時代 墨書土器
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松林山1号墳の出土品
松林山1号墳は、大正時代に鏡・勾玉・耳環が出土。
墳丘が消滅し、詳細不明となっていた古墳です。
発掘調査で直径約30mの円墳だと判明し、埴輪が見つかりました。

国指定史跡の前方後円墳 
松林山古墳(松林山3号墳)の記事はこちら


古墳時代 円筒埴輪
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古墳時代 朝顔形埴輪
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東貝塚遺跡の出土品
静岡県最大級の前方後円墳 堂山古墳の東側15mで埴輪と葺石が出土し、新しい古墳が発見されました。

水鳥形埴輪が出土 堂山古墳群の記事はこちら

古墳時代 家形埴輪
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鎌田・鍬影遺跡の出土品
奈良時代 小型海獣葡萄鏡(こがたかいじゅうぶどうきょう)
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鎌倉時代(約800年前) 山茶碗
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<新指定文化財紹介>
「紙本墨画山水図」 福田半香筆(個人蔵)
「紙本墨画山水図」 平井顕斎筆(個人蔵)
省光寺のイチョウ
秋鹿朝重(あいかともしげ)奉納絵馬(府八幡宮蔵)
内田重貞(うちだしげさだ)奉納絵馬(府八幡宮蔵)
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