静岡県榛原郡川根本町(旧本川根町)東藤川(ひがしふじかわ)の大島遺跡(おおしまいせき)は、大井川左岸の一番低い河岸段丘(大井川の水面から約10mの高さ)に位置する、縄文時代後期(約4,500年前〜3,000年前)から弥生時代前期(約2,500年前〜2,000年前)の遺跡です。
縄文土器(縄文時代後期中葉、晩期後葉)、弥生土器(弥生時代前期)、石器(石鏃(せきぞく)、打製石斧(だせいせきふ)、磨製石斧(ませいせきふ)、多頭石斧(たとうせきふ)、環状石斧(かんじょうせきふ)、石錘(せきすい)、石錐(いしきり、せきすい)、スクレイパー、礫器(れっき、れきき)、磨石(すりいし)、石皿(いしざら)、叩き石(たたきいし)、石剣(せっけん)、独鈷石(どっこいし))、頁岩(けつがん)、黒曜石(こくようせき)などの遺物が見つかっています。
大島遺跡
教育委員会が開催した「ふるさと発見団」では、地元の小学生達が土器の破片や石鏃(せきぞく)などの石器を表採。
平成5年(1993年)、町営住宅 大島団地の改築に伴う発掘調査が行われました。
円形および楕円形の、5基の土坑(どこう、地面に掘られた直径1mを越える穴)を検出。
縄文土器と石器が出土した4基は縄文時代の墓、煙管(キセル)の雁首(がんくび、先端の金具)が見つかった1基は江戸〜明治時代の墓だと考えられています。
史跡整備されていないので、探訪は自己責任で！！
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大島遺跡の地図
静岡県榛原郡川根本町(旧本川根町)東藤川大島
千頭温泉「旬」(静岡県榛原郡川根本町東藤川669‐1、TEL 0547‐59‐1126)の北
町営住宅 大島団地の周辺
アクセス
・鉄道の場合
大井川鉄道本線 千頭駅より徒歩約10分
・自動車の場合
東名高速道路 袋井IC・静岡ICより約2時間
国道1号 島田市内より約1時間
大島遺跡 遠景
「智者(ちしゃ)の丘公園」より撮影。
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大島遺跡
標高約300mの平坦な場所で、一部は山林と茶園で残存。
町営住宅 大島団地
平成5年(1993年)の発掘調査地点付近。
土器の細片
頁岩(けつがん)
黒曜石の剥片(はくへん)？
参考文献
・『本川根町史 通史編1 原始・古代・中世』本川根町史編さん委員会 2003年3月
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