静岡県島田市川根町(旧榛原郡川根町)抜里(ぬくり)の五輪菩薩(ごりんぼさつ)は、大井川中流右岸に突き出した見晴らしの良い丘陵の尾根にあります。
地元では「ゴーリンさん」と呼ばれ、勝負事(ギャンブル、受験、選挙など)に御利益があるパワースポットとして、信仰を集めている場所です。
戦国時代には、狼煙台(のろしだい)だったと伝えられています。
五輪大菩薩堂
縁日は例年9月1日(変更・中止の場合あり)で、多くの参拝者で賑わいます。
＜五輪菩薩の伝説＞(丹原森山家の古文書)
戦国時代初期、平家の末裔である佐々木盛綱が川根家山に住んでいました。
盛綱の家臣 五ェ門(丹原森山家の祖先)は、当地に住む豪農 仁ェ門の年貢に関する土地訴訟で、代官所に使者を派遣。
代官所に行く使者は、「年貢の嘆願が叶った時には傘を広げて合図し、叶わなかった時には閉じたままの傘で合図する」約束をして、出かけて行きました。
五ェ門は伊奈山から下流を毎日眺め、使者の帰りを待っていました。
数日後、嘆願が叶って戻ってきた使者は、伊奈山に向けて閉じたままの傘で合図。
失望した五ェ門は、その場で自害。
五ェ門の遺体を見つけた使者も、自分の間違いに気付いて自害しました。
2人を葬ったのが、現在の五輪菩薩ということです。
源頼朝(みなもと の よりとも)に仕えた佐々木盛綱(ささき もりつな)なら、平安時代から鎌倉時代の人物です。
伝説が誤っているのか、同姓同名の別人？
探訪は自己責任で！！
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五輪菩薩の地図
静岡県島田市川根町(旧榛原郡川根町)抜里
アクセス
・曹洞宗 満家山 三光寺の北東
五輪菩薩遊歩道入口 地図
国道473号にある、朝日段公園の登り口(林道家山線入口)の向い側です。
看板
石柱
遊歩道
茶園横の遊歩道を進む。
参道
五輪大菩薩堂(ごりんだいぼさつどう)
宝篋印塔(ほうきょういんとう)
五輪菩薩なので五輪塔かと思っていたら、宝篋印塔が安置されていました。
東屋(あずまや)
展望台
南側には、大井川と対岸が見えます。
展望デッキ
床板が腐っており、立ち入り禁止でした！！
尾根の先端は、北東向きに大井川へ下っています。
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