静岡県焼津市坂本(さかもと)の曹洞宗 高草山 林叟院(こうそうざん りんそういん)は、参道と境内に約300株のアジサイが植えられた人気の花の名所です。
花の見頃は例年6月頃(気象条件などで変動)で、ガクアジサイ・西洋アジサイが様々な色に咲き多くの参拝客でにぎわいます。
曹洞宗 高草山 林叟院のアジサイ

静岡県焼津市坂本(さかもと)の曹洞宗 高草山 林叟院(こうそうざん りんそういん)は、室町時代(戦国時代初期)の文明3年(1471年)に法永長者(ほうえいちょうじゃ)と呼ばれた小川(こがわ)城主 長谷川次郎左衛門尉政宣(はせがわ じろうざえもん まさのぶ)が、賢仲繁哲(けんちゅうはんてつ)和尚を開山として小川に創建した林雙院(りんそういん)が始まりです。
室町時代後期(戦国時代初期)の明応7年8月25日(1498年9月20日)、駿河湾沖の南海トラフ沿いが震源だと考えられる明応地震(めいおうじしん)が発生。
推定高さ6〜10mの津波が小川(こがわ)に襲来し、林雙院の旧地は海に沈んだと伝えられています。
修験者の勧めで寺を高草山山麓の坂本に移転していたため大災害を免れたことから、老人の尊称である叟(そう)を寺の名前に入れ林叟院(りんそういん)と改めました。
境内には、市指定文化財の経蔵・鐘楼(しょうろう)・宝篋印塔(ほうきょういんとう)、市指定天然記念物 ホルトノキ、林叟院開基 長谷川次郎左衛門尉政宣夫妻の墓などがあります。
池波正太郎の小説『鬼平犯科帳』で有名な、江戸時代中期に火付盗賊改(ひつけとうぞくあらため)役を務めた長谷川平蔵宣以(はせがわ へいぞう のぶため)は、政宣の孫である徳一色城主 長谷川治郎左衛門正長(はせがわ じろうざえもん まさなが)の次男 宣次の8代目の子孫です。
探訪は自己責任で!!
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曹洞宗 高草山 林叟院の地図
静岡県焼津市坂本1400
TEL 054‐628‐3487
無料駐車場、公衆トイレあり
アクセス
・東名高速道路 焼津ICの北東
院号標(いんごうひょう)

参道

無料駐車場

公衆トイレ

参道のアジサイ


境内

境内のアジサイ















参考文献
・『焼津市の寺院』柴田芳憲 2014年2月15日
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