最終日ぎりぎりに駆け込みました。ジム・ジャームッシュ監督の「パターソン」。米国ニュージャージー州のパターソンという街に住むパターソンさんを主人公に、周囲の人たちとの日々の触れ合いを淡々と描いています。奇妙で、今や懐かしい「ストレンジャー・ザン・パラダイス」以来、ずっと追いかけている監督ですが、気負いや力こぶがどこにも感じられない、それでいてしみじみと迫ってくる作風は好きだなあ。
パターソンは著名な詩人の生まれ故郷として知られています。その詩人ゆかりの街に奥さんと二人で暮らすパターソンさんを、アダム・ドライバーさんが演じます。パターソンさんの職業はバスのドライバー。時間を見つけては自分の秘密のノートに詩を書き続けている詩人でもあります。
詩作も巧みなバスドライバーの物語として見るか、バスの運転もする詩人の物語として見るかによって、印象がやや異なるなるかもしれません。ひょっとしたら何の変哲もないかもしれない日常の中で、得意なことを一つ続ける贅沢さに気付かされる点で、個人的には断然前者です。
ラスト近くなって、パターソンさんを落胆させる出来事が起きますが、何の心配もありません。日々の暮らしがある限り、そこに詩が生まれ、お金や名誉とは関係のない世界なのですから。そのことに気付かせてくれる日本の詩人を永瀬正敏さんが演じています。
いたるところにユーモアが織り込まれことに、あとで気付く楽しみもあり、全体としてパターソン出身の詩人へのリスペクトを表現する作品になっていました。
パターソンは著名な詩人の生まれ故郷として知られています。その詩人ゆかりの街に奥さんと二人で暮らすパターソンさんを、アダム・ドライバーさんが演じます。パターソンさんの職業はバスのドライバー。時間を見つけては自分の秘密のノートに詩を書き続けている詩人でもあります。
詩作も巧みなバスドライバーの物語として見るか、バスの運転もする詩人の物語として見るかによって、印象がやや異なるなるかもしれません。ひょっとしたら何の変哲もないかもしれない日常の中で、得意なことを一つ続ける贅沢さに気付かされる点で、個人的には断然前者です。
ラスト近くなって、パターソンさんを落胆させる出来事が起きますが、何の心配もありません。日々の暮らしがある限り、そこに詩が生まれ、お金や名誉とは関係のない世界なのですから。そのことに気付かせてくれる日本の詩人を永瀬正敏さんが演じています。
いたるところにユーモアが織り込まれことに、あとで気付く楽しみもあり、全体としてパターソン出身の詩人へのリスペクトを表現する作品になっていました。