2015年10月30日

はぐれっ子

今朝いつもの通り公園を散歩して、小学校の校庭を眺めていたら、丁度一学級25名程の生徒の体育時間であったか、皆小さく固まって先生の何やらかの説明を聞いていた。やがて皆立ち上がって、集団縄跳びを始めたが、何故か独りだけ立とうとしないでうずくまった姿勢で土いじりをしている。なにか、虫みたいなものに興味をもってそちらに熱心なのかなとも思った。然し、先生は、その子に注意しないし、みんなの縄跳び指導に熱心である。仲間の生徒も誰一人として、その生徒にかまう者もいない。うずくまる生徒は、皆から仲間はずれにされているのか、または、その子は特殊の性格の持ち主で、特殊のものに興味をもっていて、仲間と一緒に行動するより自分の趣味を満たす事の方を大切にしたいのか?最近、いじめ問題で、学校も大変苦労しているようだが、昔なら今で言う暴力先生は一杯いて、こういう生徒を見逃したり、かばうようなことはしなかった。体操の時間が終わると、この生徒も立ち上がって、教室の方に走っていったが、先生は、やはり気にしていたか、目ざとくこの子をつかまえて、膝を折って、生徒の目線で何やら諭していた。はぐれっ子の像が銀座の警察前にあるそうである。戦争が終わった頃、廃墟となった銀座には沢山のはぐれっ子がいた。今のはぐれっ子は、その頃のはぐれっ子とは、全く意味、内容も違うが、群れないことを寧ろ自由と叫びたい人達もいるこの頃の社会、この子の将来は本当に希望に満ちたものだろうかと私は考えた。

sho555doh at 15:38│Comments(0)TrackBack(0)

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