2007年09月05日

鳥海山

 鳥海山は東北随一の「孤高の名峰」といわれている。高さが東北の最高峰だからというだけでない。
 第1に庄内平野に毅然としてそびえ立つ秀麗な姿にある。日本海から見る鳥海山が最も美しいといわれるが、庄内平野からみる鳥海山は、頂上付近に雪をいだきいつも颯爽としている。第2に高山植物の豊富なことだ。冬の季節風による多量の雪が多種多様な高山植物を育む。その数は120種を数えるという。頂上付近に咲くチョウカイフスマやチョウカイアザミは、この山独特の高山植物である。第3にお花畑の美しさとは対照的に、山頂の天に突きだす鋭峰の荒々しさである。北アルプスの峻厳な岩峰にもひけをとらぬ山頂の険しさは、まさに名峰の名にふさわしい。第4に雪渓の大きさである。鳥海高原ラインの終点、滝の小屋から登ったが、河原宿小屋付近から伏拝岳付近まで延々と雪渓が続く。その大きさは日本三大雪渓の針の木岳の雪渓を彷彿させる。
 鳥海山にしても岩手山にしても、東北の山は独立峰ゆえ、決してアルプスの山々にひけをとらない雄大さである。東北の山はどれもいいが、わけても鳥海山が1番である。



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2007年09月03日

岩手山

盛岡市から見る岩手山の存在感は圧倒的だ。「一つの都会に一つの山がこれほど大きく力強く迫っている例は、他にないだろう」(深田久弥)。朝日に、そして夕日に、赤く染まり屹立する姿は、「雄偉にして重厚」(深田久弥)である。深田はこうものべる。「岩手山が生んだ幾多の人材、それらの精神の上に岩手山が投影せずにはおかなかったろう。」  
 ふるさとの山に向ひて 言ふことなし ふるさとの山はありがたきかな(石川啄木)
 馬返しの登山口から登る。途中二合目で道が2つに分かれる。当然左路線を行く。大きな岩の道で時々登山路がわからなくなる。二股に分かれた道は五合目で再び合流する。なお急登が続くが、七合目ぐらいから岩手山の頂上が見える。八合目付近は見事なお花畑だ。八合目の避難小屋は山小屋とかわらぬ大きさで、シーズン中は営業している。小屋の前に湧きだす清水がうまい。九合目付近は砂礫で歩きにくい。尾根伝いに歩き続けると、岩手山の頂上薬師岳に着く。
 頂上からの景色は見事である。雄大な裾野から北上平野へと続く絶景。遠くに早池峰の頂が見える。さらに目を転ずれば秋田駒が静かに鎮座している。さえぎるもののない360度の景観はいつまでも見飽きることがない。頂上からお鉢回りをして下山する。頂上付近の瓦礫の山はぐるりとコマクサの群落に覆われている。これほどみごとなコマクサの群落は、北アルプスの蓮華岳以来だ。蓮華岳に優るとも劣らぬコマクサ群落は一見の価値がある。
 下山は登りと同じ道で馬返しまで下る。駐車場には登山客相手にアイスクリームを売るおばさんがいた。買って食べたアイスクリームのおいしかったこと。



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2007年09月01日

早池峰

 三度目の挑戦で頂上に立つことができた。1度目は門場から登ったのだが、頂上を目前にして時間切れで引き返した。2度目は登山口の小田越まで行ったのだが、暴風雨でやむなく引き返した。この日は車で登山口の小田越まで行く。登山口からしばらくなだらかな登りが続く。やがて急峻な岩だらけの登山道にさしかかる。
 早池峰は北上山地の最高峰で、東北では鳥海・岩手・吾妻・月山につぐ高峰である。北上山地は日本で最も古い4億年前以上も昔の地層で、蛇紋岩として削り残されたのが早池峰である。それゆえ森林限界が1300mと低く、蛇紋岩植物と呼ばれる特異な高山植物が咲く。その代表がハヤチネウスユキソウである。
 岩だらけの登山道をすぎると、やがてハヤチネウスユキソウの群落に出会う。どんな高山植物にもみられない不思議な味わいがある。白い花の部分が柔らかな綿毛で作られているようだ。さわるとくすぐったい手ざわりだ。そして10枚の花びらの大きさがみな違うのだ。花が真っ白なものと、やや緑がかったものがある。緑のほうが咲いてから時間が経過したものだという。ハヤチネウスユキソウによく似た小ぶりの花は、ミネウスユキソウだ。うっかりすると間違えてしまう。頂上間近は見事なお花畑である。
 頂上に立つと多勢の登山客がいた。残念ながらガスで視界がきかず、岩手山も太平洋も眺望できなかった。だが昼食を食べ、花の写真を撮り、十分景色を満喫できた。悪名高い頂上のトイレは閉鎖されて、携帯トイレが有料で備え付けてあった。早池峰は何度も来たい山だ。



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Posted by sho923utg at 21:48Comments(0)TrackBack(0)