
Amsterdam郊外の Weespという街(市)にある認知症患者の介護施設、
『 Hogewey 』に行って来た。
受付で、
「この施設について調べてきました。
とてもこのシステムに興味があります、是非見学をさせて下さい」
とお願いしたら、
入居者の個々の部屋は、家族了解もいるのでカメラ禁止だが、
施設はご自由にどうぞ、との了解を得た。

(当人の了解を得て)受付の女性。
この受付から向こう側に介護『(村』は続いている。

ガラス張りのドアを開けるとすぐに噴水のあるゆったりした庭が広がっている。
この日は天気もよく、ここで車椅子に座りうたた寝をしていたご婦人が、
ひょいと顔をあげ、握手を求めてきた。
「goedemiddag!」(こんにちワ~)と声を掛けてみたが、
ジィ~っと私の顔を見、ただ優しく握手をしてくれた。

そしてそのまま私の横を通り過ぎて行った。
施設内とはいえ、自分の家の近所となんら変わりがないように思える。

レストラン
他にカフェや劇場、ホールなどがあり、
理容室/美容サロンは、大通りにあり、
外から見ていると、美容師さんが手を振ってくれ、
髪を洗ってもらっていたご婦人もそのままの姿勢で、
上を向いたまま手を振ってくれた。
前から歩いてきた介護士のような方がこられて、
少し話してくれた。
「入居者は認知症でも、 快適に感じてもらう為に、安全を確保し、
ここは 環境、雰囲気、物事 に普通の日常を提供しているのです」
スーパーマーケットもこの施設の中にあって、入居者は自分で買い物をする。
同じものを沢山買ってしまっても心配はなく、 財布を忘れても大丈夫 。
介護人がサポートしてくれるのだ。
そう、スーパーの店員も介護スタッフなのである。
どこかに服や物を忘れても、やはり介護スタッフがサポートしている。

美容院、ギャラリーなどが並ぶ施設内の大通り。
現在150人程の入居者に対し240人がこの介護施設で採用されている。
前出の彼女は、「ここで働く全てのスタッフが看護師という
資格を持っているわけではありませんが、
ここに住む全ての(認知症の)住民を世話する方法は心得ているのです」
と語ってくれた。
認知症は 後天的な脳の器質的障害により、
いったん正常に発達した知能が低下した状態をいい、アルツハイマーや
そのほかの類似の症状が現れる50以上の病の包括的な名称。
施設のライフスタイル等については次回に~♪

「アタイ も、今日、 Hogeweyに行った、でふ、、入居したい、、でふ、、」
コメント
コメント一覧 (14)
明るく爽やかな空間のstaffさんたち~素敵な施設ですね。
我家は老母が89歳ですが、BFさんと楽しくバリバリ南仏で暮らしています。。。
インザchanも楽しくしっかりしないと駄目だヨ!!!
日本では考えられないような
快適な介護施設ですね。
施設と言うより
もうそこ自体が町になっていますね。
今までの日常と同じものを提供しているのですね。
素晴らしいです!
周りの方々(スタッフ)も理解をして
接して対応している姿もいいですね。
これが我々の日常と一緒の世界になって
行けばいいのですけれどね・・・
認知症・障害者とかを一つ所に
囲うのではなくて、
みんな同じ世界(社会)で共存して
暮らしていけると理想的ですが・・・
こんばんワ~
≪我家は老母が89歳ですが、BFさんと楽しくバリバリ南仏で暮らしています≫
そうですね!
それは私にとって目標とすべき一つのスタイルです。
バンザイ!
いつまでもご壮健であられますように!
日本は「村」感覚ではないでしょうけれど、
立派な施設はありますね。
オランダも高齢化問題に四苦八苦しているようです。
でも結構まじめに取り組んでいると、
政府関係者から聴いて嬉しい感じです。
理想どおりはいかないけれど、1ミリでもそこに近づこうとする
政府や、関係者の意欲に拍手を送りたいです。
何事も合理化のもとに推し進めてしまい
辟易することもありますが、こーゆー所は
歓迎です。
あら、これも合理化の一つのモデルよ、と
オランダ人に言われそうですが、、
そうなんですか、、
そりゃ理不尽ですね。
益々様々な身体機能を衰えさせてしまいますよね。
う~ん、、、
コメント残してくれて有難うございました。
ご紹介いただいた施設は我々の目標のような場所です。いつか行ってみたいなぁ。ちなみに気になる料金と立地ですが、やはり郊外で高めの設定なのでしょうか?ご紹介ありがとうございまず。
返コメント、遅くなって済みませんでした。
そう言えば、千葉から同じようなホーム関係者で2人ほど来られましたよ。
(別々のホームの方々でしたが)
千葉は熱心ですね。
このホームは自治体とも協力し合っています。
場所はアムステルダムからそんなに離れていません。
不自由の無いのんびりしたところです。
料金高めですが日本の私設ホームほどではないです。
(かと言って、日本の私設もホームも格差あるので一概には言えませんね)
ではでは、、お風邪などひかれませんようにね。
奈良県で理学療法士という仕事をしながら、地域の高齢者と農の取り組みをしている者です。
認知症村での取り組み、素敵ですね。
来月からヨーロッパへ研修へ行く予定でして、認知症村への視察もしたいと思ております。
どのようにして認知症村への視察を予定されたのかお伺いしたくコメントさせて頂きました。当日に受付でお願いしたのでしょうか。
突然の申し入れで大変恐縮ではありますが、差支えなければ教えていただければと思います。
よろしくお願いします。
先ほどコメント見ました。
年末年始出かけておりまして返信遅くなりましたことをお詫び致します。
ご質問の件、記しておきます。
認知症村はグーグルで
Heemraadweg 1 1382 GV Weesp
の住所を検索すれば表示されます。
日本の電装という企業の前にHOGEWEYはあります。
列車でAmsterdam centraal駅から Weesp駅まで
約20分ほどで片道3,2ユーロです。
NS(列車)のHPは以下です。
http://www.ns.nl/home
見学方法
私は直接取材に行きましたが、前もって電話かメールで、
見学したい旨を伝えているといいでしょうね。
見学者人数、日時、
何を一番見学したいのか、等を前もって伝えていると、
日時も一番良いときを教えてくれるでしょう。
また、「自分(達)は、実際に介護の現場に携わっている」との事を、
伝えれば、責任者とも突っ込んだ話が出来るのではないでしょうか。
資料はHPを見て下さいと、私は言われたので、
特に何かを手渡されるということはありませんでした。
HOGEWEYのHPも記載しておきます。
http://www.vivium.nl/de_hogeweyk
言葉は英語で充分通じます。
ご健闘を祈っております。
現在介護職で認知症の施設で働いています。
夢のような生活です。これこそ、自立(自律)に向けた介護のモデルだと思います。
何故か、涙が出てきました。
日本の施設では、認知症の進行防止と称して、日中には、レクリエーション、体操等をさせられて、夜眠れるように、日中は寝かせないようにさせられる。中には嫌な人もいるだろうに・・・と。いつも心の中で思ってしまします。
今の日本の介護を否定するわけではないけれど、もっと開放的になってほしいと思います。私もこの施設見学してみたい。
返コメント、遅くなってすみませんでした。
あなたの仰られるように、>>解放的>>というのは
互いに理解を深めるにはその一点も非常に大事ですね。
介護職で認知症の施設、この現場で働いておられるのですか、
本当にご苦労様です。いろいろと感じる事もあるかと存じます。
日本人の方々も見学に来られています。
あなたも、機会を見つけてどうぞ足を運んで見て下さい。
社会にとってなくてはならないあなたのお身体、仕事、
どうぞお風邪など召されませぬようご自愛下さいませ。
華さんの最後のお言葉に癒されました。m(__)m 心を込めまして、ありがとうございます。
わざわざの再コメント有難うございます。
「笑顔」を見る事が出来るのはやはりいいですね。
その工夫、努力、忍耐強さに敬意を表したいです。
ご苦労様!!