「ごめん、ちょっとシャワー浴びてくる」
 逃げ出すようにして立ち上がる。
柘植はどう声を掛けて良いのか困惑していた。



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#32

「や……やだな柘植さん……これから毎週、こんな感じなんだから。そう言われても、困っちゃう」
 しばらくの沈黙の後、雄翔は我に返ったように言った。
何と言って良いか分からないし、柘植の気持ちをどう受け止めて良いのかも分からなかった。
 柘植の告白に対しての回答など、今は出来そうになかった。
「ごめん、ちょっとシャワー浴びてくる」
 逃げ出すようにして立ち上がる。
柘植はどう声を掛けて良いのか困惑していた。
 そこへ、雄翔が無理に作った笑顔で笑いかけた。
「そんな事を言っても、柘植さん、幽霊だから俺の事抱けないでしょ」
 さっと背中を向けて風呂場に姿を隠してしまった雄翔。
自分でも何を言ったのか、訳が分からなくなっているようだった。


「雄翔……ごめんな……」
 残された柘植はぽつりと言う。
 雄翔を困らせることになると分かってはいたが、言わないで黙って居ることも出来なかった。
そして案の定、雄翔は困惑し、背中を向けてしまった。
意味深な言葉だけを残して。

  (俺が幽霊じゃなかったら……実体があって、雄翔を抱くことが出来たら……)

 そうしたら自分も恋人になれるのだろうか。
雄翔とセックス出来るのだろうか。

  (馬鹿だな。今のこの姿からどうやっても人間に戻れっこねぇのに、雄翔を好きになっちまって。雄翔があの男の事を好きだと知っているくせに勢いで告白しちまって、本当に馬鹿だな。空気最悪だぜ)

 柘植は大きく溜め息を吐き、風呂場に消えた雄翔の姿をずっと思った。


〜つづく〜

 
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