2006年12月04日

さぼり過ぎ更新曲〜トゥモロー・ワールド〜

ものすげえ久々の更新になりまして申し訳ありません。
最近観た映画の感想など。

『トゥモロー・ワールド』(監督:アルフォンソ・キュアロン、主演:クライブ・オーウェン、ユニヴァーサル・ピクチャーズ)

今年観た映画の中では一番かも知れません。生まれて初めて映画館で同じ映画を2度観ましたが、それほどよくできた映画。
とはいえ、最初から期待していたわけではなく、何の気無しに入ってみたら大当たりという感じだったんですが。
(以降は寸感の書き散らしなので反転。あまり期待せずに観に行くのが一番いいと思います。)

SF映画であることは間違いないと思います。設定は2027年、世界中の女性が不妊になり、最後の子供が生まれてから18年後のロンドンが舞台。
とここまで書けば、大まかなストーリーは想像できるのでこれ以上は書きませんが。
つまりポイントは、いかにこの設定が馬鹿げた、現実離れしたものに見えないようにするか、という一点にかかっていると言えます。
要は、その一点を見事なまでにクリアーしているのです、この映画は。

映画が始まってまず驚くのが、背景のさり気なさ。特に20年後のテクノロジーが実に控えめで主張していないことに、メカ好きの一人として純粋に感動しました。
動く広告とか自動車のヘッドアップディスプレイとか、よく見れば非常に手の込んだ描かれ方をしているのですが、それが完全に背景に融け込んでる。よっぽど気をつけないと、なかなかこうは行かないと思います。
テクノロジー関連でいえば、なぜかこの映画には携帯電話を使うシーンが出てきません(ひょっとしたらあったかも知れませんが、それでも気づかないほどに押さえられていたと思います)。携帯情報端末の進歩は日進月歩なので、どんな描き方をしても嘘っぽくなる、という判断が働いたのかもしれませんが。

まあ、実をいうとテクノロジーの描き方は氷山のごく一部でして。多くの人はそのカメラワークに目を向けると思います。このことについてはパンフで監督が語っていたので触れませんが。

兎に角、リアリティの追求の仕方は半端ではありません。そして、その努力のすべてがクライマックスのワンショットの為に向けられていることは明らかです。このシーンで僕は二度とも泣きました(僕は涙腺が緩いのであまり信用すべきではありませんが)。

一点、面白いと感じたのは、この映画、未来が舞台でありながら実は20世紀〜21世紀初頭のパッチワークになっているということ。
ロンドンの爆弾テロで始まる冒頭は実に今日的ですが、その後出てくる登場人物は、なにやら60年代ドラッグ・カルチャーの申し子のようであったり、ヒンドゥー教信者のニューエイジ思想家だったり。
映画自体も、後半明らかにホロコーストを意識した作りになっていたりして。
監督自身は61年メキシコ生まれということで、これらの要素のすべてを肌で感じたわけではないことは確かでしょう。ということは、こうした作りも狙ってやっていることになります。さすがというか。
BGMには往年のブリッティッシュロックを始めとして、既存のポップス・ロック、クラシックなどがかなり使われています。大音響で「クリムゾン・キングの宮殿」が流れたときには魂消ました。


アルフォンソ・キュアロン監督の映画は、これが初観。ハリポタを一本撮っているそうなのですが、僕はハリポタ嫌いなので観てませんでした。



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この記事へのコメント
やっほー。
超ひさびさの更新おつかれさま!


この感想を読んでたら、なんだか見たくなってきたぞ。トゥモローワールド。
Posted by taky at 2006年12月05日 10:57
よっしゃ観ようぜ(無責任発言
Posted by しょぼ at 2006年12月11日 01:25