2006年12月17日

適当更新曲〜映画感想『72M』〜

72M

この映画のキーワードは:
「カモメは観ていた」
「金魚も観ていた」
「人生って素晴らしい」

粗筋:ロシアのキロ級潜水艦の一隻が、演習中に不慮の事故で沈没。辛うじて生き残った13名は、不安の中お互いの心を通わせていくが…

ロシアの潜水艦映画って初めて見ましたが、非常に良い出来です。
普通の人間であれば、潜水艦映画と言えばサスペンスを撮るものですが、製作のニキータ・ミハルコフのセンスはやはり常人とは違います。
サスペンスフルな部分は無いことはないのですが、製作者の興味はそこよりも登場人物の描写にあるようで、
そのためか、映画は不思議とのんびりした雰囲気。ときおり、息でも吸うようにさりげなく寓話的な描写が入ったりするのも面白いです。「コーカサスの虜」でもそうでしたが、ロシア人はこういうの好きなんだなあ、と。
何を書いてもネタバレになりそうなので、観て下さいとしか言えないのですが、ありきたりの潜水艦ものは観たくない、という人にはお勧めです。

まあ、そうでない人でも、西側映画(笑)ではあまり観られないキロ級が大活躍したり、
971型

ちらっと映るゲパードとか、
ピョートル大帝号

ピョートル・ヴェリキーの勇姿とか、
二重反転ローター

モノホンのKa-27とか、
他にもスラヴァ級とかウダロイll級とかカーラ級とか、名立たるフネがいっぱい観られるので、そういうのが好きな人にもお勧め。

もちろん、純粋に映画としても素晴らしい出来なのは言うまでもないんですが。
特にラストの美しさには胸を打たれますた。
エンニオ・モリコーネのラヴェルのパクリリスペクトな素敵音楽もいいです。

で、唯一不満なのが、DVDのパッケージングなんですが。
とくにジャケットと後ろの紹介文が最悪。
まずジャケットがこれ。
酷いジャケ

えー、どこがロシア海軍?

もっとひどいのは裏のストーリー解説。以下引用(カッコ内はツッコミ)。
『軍事訓練中のスラブ潜水艦(なにそれ)を率いるヤニーチャ艦長が、指令を発動させた。敵艦隊(演習ということに全く触れていないのはどうか)の主力艦に魚雷攻撃を仕掛ける。但し通常の攻撃方法ではない(そうか?)。推進力の巨大な魚雷を空中に放ち(!?)、敵艦に命中させる(以下略)』

この解説文書いた人、酒でも呑んでたんじゃないでしょうか。
なんていうか、まえの『トゥモロー・ワールド』でも似たようなこと書いた気がしますが、こういうあまりにも映画の内容とかけ離れたことをよく平気で書けるな、と感心してしまうんですが。

この記事へのトラックバックURL

http://trackback.blogsys.jp/livedoor/shoboyuski/50583139
この記事へのコメント
>「カモメは観ていた」 「金魚も観ていた」 「人生って素晴らしい」

このフレーズに惚れました。
トラックバックさせてください。
Posted by 雪豹 at 2007年05月14日 21:25
ようこそおいで下さいました
お返事遅れて申し訳ございません。
72Mとてもいい映画だったので、多くの方の目に触れるようにしていきたいです。
こんなブロ愚でよろしければトラックバックお願いします。
Posted by しょぼ at 2007年05月28日 21:32