2006年08月24日

「使える」PDA

たぶんずっと前から「そういうモノ」が好きだったんだろう。思い返せば、12年前に初めてシャープのザウルス(型番は忘れた。「ナントカ4000」)を買ってから、カシオのカシオペア、東芝のGenioを経て、今使っているザウルス(SL-C3000)が4台目のPDAとなる。

現在のザウルスは去年の夏に買ったものだから、いままで1年以上利用していることになる。そして、驚くことにこのザウルスが私にとって半年以上利用できた初めてのPDAだ。今までの各機種も、それなりにわくわくしながら機種を選んで購入し使い始めるわけだが、どうしても半年以上使い続けることができなかった。住所録やメモやメールなどいろいろ使ってみるのだが、どうしても使い勝手で犠牲になることが多すぎ、結局、それまでの方法に戻ってしまうのだった。それにもかかわらず4台ものPDAを購入してしまったのは、毎回「今度こそは...」という技術と製品のシナリオの作りこみに期待した結果にほかならない。

つまり、現在利用しているザウルスはついに私が手にすることのできた「使えるPDA」ということになる。ちょうど良い機会なので1年を振り返ってこのザウルスの良いところと悪いところ総括して、「使えるPDA」とはどのようなモノなのかをちょっと考えてみた。ここで「利用状況」、「良い点」、「悪い点」をまとめてみようと思った。すべて「私にとって・・・」という前提がついているので、ほかの方はまるで別の評価をするかもしれない。

Zaurus SL-C3000

私の利用状況

自分のプライベートメールアドレスのEmailのチェック、返信
Webブラウザー
音楽プレイヤー
写真ビューワー
文庫本リーダー
簡易メモ(ごくたまに)

この中で一番利用時間が長いのは音楽プレイヤーとしての利用だろう。仕事中に外部の騒音をシャットアウトしたい時には1日に数時間聞くことも珍しくない。また、車を利用する時もFMトランスミッターを利用して、ザウルスの中に記録した音楽を聞いていることが多い。もちろん、音楽プレイヤーとしての本来の機能や電池の持ちは専用のデバイスにはかなわないが、私の利用状況ではザウルスで大きな不満はない。

Webブラウザーは、外出中に会社のWebメールをチェックしたり、移動中に向かっているレストランの情報など簡単にWebで調べものをする時には非常に役に立つ。また、会社や出先からオンラインバンキングで振り込みなどをしなくてはいけない時にも重宝する。でも、PCと比較するとブラウザーの表現力が貧弱なため、本格的なWebブラウジングにはフラストレーションがたまる。

写真ビューワーは、子供やペットの写真を他人に見せる時には非常に役に立つ。

出張の移動中など、集中して仕事ができる環境ではないが時間を無駄にしたくない時などは電子書籍を2〜3冊購入しておき、文庫ビューワーで読むととても有効な時間の使い方ができる。

簡易メモはあくまでも「簡易」。本気でメモをとる時の生産性は紙の手帳にはまるでかなわない。

最近特に増えてきたのは、プライベート電子メールのクライアントとしての使い道だ。最近は「会社のネット資産の私目的での利用」や「情報漏洩」の問題が大きく取り上げられるようになってきて、会社のPCからはたとえWebメールであってもプライベートメールは利用しずらくなってきた。そんな時、PHS通信が可能なPDAがあると会社のネットワークにも負担をかけず、自分のメールをチェックし、キーボードのお陰で必要ならば素早く返信することができ大変便利だ。

しかし、そもそもビジネス利用も想定して買ったのに、こうやって使い方をリストしてみるとほとんどビジネスには利用していないのが我ながら面白い。

私にとっての良い点

液晶が高細密で美しい
何とか実用可能なキーボードがついている
キーボードのキーにある程度機能の割り付けができるため、いちいち画面にタッチしなくても操作が可能
SD、コンパクトフラッシュ両方のメディアが利用できる
外部ハードディスクとしてPCに簡単に接続できる
電池の持ちがよい
BitwarpのPHS接続が使いたい放題月額2000円固定で利用できる
持ち歩ける大きさ

私にとっての悪い点

データ保護機能が貧弱(起動時のパスワードロックのみ)
Outlookとカレンダーを同期させ、予定の中に定期的な予定があると動作が非常に遅くなる
Webブラウザーの表現力が貧弱(また新しいバージョンが登場しない)
手書きの認識がまだ不十分
カメラがついていない

キーボードがあるので手書き認識の性能は今や大して問題ではないのだが、予定表とブラウザーのバージョンアップができないこと、さらにカメラが非搭載であることに関しては、かなり強い不満がある。特にカメラに関しては、それさえあればもっと簡単に写真付きのブログの更新ができるのでせっかく買ったPDAの活用頻度が今よりもかなり上がるはずだ。

PDAという道具の性格上、一つで様々な用途に利用できるというのは非常に重要な要素だ。音楽プレイヤーが良い例だが、個別の機能の性能は専用の道具の方が高い。いろいろできるといっても総合力では当然PCにはかなわない。また、今は誰でも携帯電話を持っているのだから、それとの機能の重複があると当然魅力は薄れてしまう。つまり、PDAというのはそもそもが中途半端なもので、中途半端でありながらユーザーにとって大切な利用シナリオをなんとかサポートし、かつ簡単に携帯、利用できる、という非常にむずかしいバランスの上に成り立っている。

購入するユーザーの意識としては、PDAを買う人は当然携帯できる大きさのデバイスで色々やりたいと考えているのだろうから、まずはなるべくいろいろなことができるものを探すのではないかと思う。そうやって発売されている機種を見てみると、どれも「あと一歩」というものばかりに見えてしまう。「あとPHSカードさえ使えれば」とか「あと無線LANが使えれば」とか、「あとキーボードが付いていれば」とか。設計するほうは限られたスペース、設定価格、時間で精一杯やっているのだろうが、買う方はいつも「もう一息」を要求してしまう。

実は大ヒットとなったWillcomのW-ZERO3は上の「良い点」「悪い点」両方の観点から見てかなり私の希望を満たすものになっている。実際ザウルスを売って買おうかと思った。しかし、ここでもやはり「もう一息」が見つかってしまった。現在はBitwarpで毎月2000円の使いたい放題でPHS接続が利用できているのだが、W-ZERO3になると毎月のデータ通信料が数倍に高くなってしまうのだ。 結局しばらくはザウルスを使い続けるだろう。

shockingorange at 00:04│Comments(5)TrackBack(0)clip!

トラックバックURL

この記事へのコメント

1. Posted by ともなり   2006年08月25日 06:40
私は、クリエTH55とSL-C3000を使っています。SL-C3000はネット専用ですね。私もW-ZERO3への変更を悩んでいますが、やはりネックは通信費ですね。bitWarpが安すぎるのかもしれませんね。WILLCOMでは、10万パケット内で使っても、3950円/月ですから約倍ですもんね。でも、それを差し引いても変更したくなるような魅力がW-ZERO3にはありますね。とっても悩んでいます。
2. Posted by ShockingOrange   2006年08月26日 00:47
ともなりさん
コメントありがとうございます。
毎月の出費が何倍にもなるのは痛いですよね。bitwarpが安すぎるのは確かだと思いますが、bitwarpでできることが他ではできないはずもないのが、ちょっと癪に障るところでもあります。
3. Posted by wonderful life?   2006年08月29日 23:09
初めまして。「ザウルスのある生活 / Life with Zaurus」でこの記事を紹介されているのを見て来ました。
私もSL-C3000を使ってかれこれ1年ちょっとになります。予定表のバージョンアップがないのは私にとっても悪い点でした。でも「予定表++」(http://homepage2.nifty.com/ishihata/)のソフトを使えば改善されると思いますよ。動作は遅いですが「予定表」よりは比べ物にならないぐらい使いやすいです。もし良かったら見てみてください!!
4. Posted by ShockingOrange   2006年09月03日 23:15
wonderful life?さん

出張に出かけており、コメントのお礼が遅くなりました。ごめんなさい。「予定表++」早速試してみます。情報ありがとうございました。
5. Posted by papary   2006年09月30日 22:57
私は、リナザウのC860を持っていますが、W-ZERO3esが気になっています。

キーボードはザウルスの方が使いやすいんだろうと思いますが、なんとなく所有してみたいという魅力がesにはありますね。

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
月別アーカイブ