2006年09月12日

FBI心理分析官

一冊本を読み終えた。

「FBI心理分析官」。ずいぶんと古い本で、家内が10年以上も前に買って読んだ本が本棚にあったので読んでみた。「羊達の沈黙」などの題材になった本といえば、覚えている人も多いかもしれない。1994年4月に出版された本だが、その年の8月にはなんと51版が出版されているのだから、相当の大ヒットになった本だろう。

内容は、多くの「連続殺人犯」をインタビューすることで、それらの殺人犯の典型的なプロファイルを解明し、その後の犯罪の捜査に役に立てようとする筆者の実体験のノンフィクションだ。取り上げられている殺人事件は、その内容が客観的に描写されており、どれもかなり凄惨である。グロ系が苦手な人は読んでいるうちに気持ちなってしまうかもしれない。

なんでこんな本をいまさら読んでみたかというと、月並みだがやはり最近異常な犯罪がニュースで報道される頻度が増えているように感じたためだ。最近の日本ではこの本の中に登場するような「大量連続殺人」という類ではないものの、「本来殺すべきででない立場の人が殺されるべきではない立場の人を殺す」という殺人事件が増えてきているように思える。それらの「反自然的な殺人」も「大量連続殺人」も「異常性」という点では同じ理解不可能さであり、さらにその事件の発生した背景にこそ注意、研究を向け同様の事件の発生を防ぐことが重要だろう。




shockingorange at 04:05│Comments(0)TrackBack(0)clip!

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔