2011年07月

2011年07月25日

物販は靴と食品しか生き残れない

IT時代は物が溢れかえる社会だから、全てのモノは売れなくなる。
土地・建物・設備・什器・備品・家具などの耐久消費財はもとより
車、洋服、アクセなど消耗性の強い消費財も、流通在庫と家庭内在庫は溢れかえる。
だから価格破壊を止められない。不動産やモノは持つほど財産を減らすから

それがトレンドに敏感な若者達のライフスタイルに現れる。
今どきの若者は家や土地などの不動産に興味を示さない。家は小さな部屋を借りればよい。
車は乗らないし、必要な時はレンタカーを借りる。服を買うときはフリマやヴィンテージショップ
モノを買うのでなく、借りればよいが若者達の考え方。

一方、アダルト〜シニアはモノを捨て始める。
小さな家に住み替える、車は捨てる、家具や家電、服や雑貨は必要最小限しか持たない。
モノを持つ煩わしさから離れ、断捨離という新しいシンプル・ライフが始まる。
だからモノは間違いなく売れなくなるのです。
ショッピングセンターや量販チェーンが崩壊を始めるのはこうした背景があるから

IT時代に生き残れる物品販売業は、僅かに「靴」と「食品」だけ
靴は消耗性が強い。しかも安価になるほど履きにくいし、足の健康を損ねる。
私は店長時代、1,980円の靴を試しに履いて見たが、とても履ける代物ではありません。
他の業界同様、靴も価格破壊を進めるが快適性、ファッション性、健康性、環境性を考えたら、
とても安くは作れないし、売れっこない。

消耗性が高いから、服みたいにヴィンテージで済ませる訳にもいかない。
しかも、他人の履いた靴は衛生面や、生理的に受けつけ難い
だから靴業界って凄い業界
他の物販が消えていく中で、安定的に存続できる素晴らしい業界なのですよ。



shoebag_mizukai at 13:09|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2011年07月19日

繁盛店は立地条件で決まる

小売業は立地産業だから、繁盛店への近道は立地で決まります。
1950年代以前は中心商店街、大量輸送機関が発達した60年〜70年代は駅前立地
モータリゼーションが発達した70年〜80年代は郊外立地
大量流通・大量販売時代を迎えた90年代は、郊外大型シッピングセンターでした。
さあこれからの商店立地はどーうなる?

いま個人金融資産1460兆円の、6割占める豊かなお客様は65歳以上のお年寄り
でも後期高齢者は増える一方、お年寄りに免許返上者が続出して買い物したくても足が無い。
一方、トレンドを走る若者達は車に興味がない。動き回る道具はピストバイク(街乗り自転車)
働き盛りのファミリー世代は所得減で車が乗れなくなる。買い物は百均かネットの価格com

これはショッピングセンター店とロードサイド店の廃虚化を進めるでしょうね。
それじゃ靴専門店はどーする。中心商業地路面へ移転する準備を始めよう。
どんな田舎町でも歩いて来られる範囲に、2万や3万人の居住人口はある。
2万人いれば靴の購買力は年間2億円、バッグ含めれば3億円、3億あれば年商1億円は軽い
しかもいま中心商業地はシャッター通り、土地の値段は付かないし家賃もタダ同然

そこで自転車か歩いて来られるお客様を対象に、30〜50坪のコンパクトな店を借り
金持ち対象に訪問販売と、若者対象にネット通販を組み合わせ、年商2億円を目指す。
店装は「自分の家」感覚がこれからの方向、だから高い陳列什器は要らない。
ヴィンテージ家具をリサイクルショップで安く揃え、棚やクロス張りは工作気分で自から作る。

中心商業地路面へ移転準備を図る手順
1. 商品単価の高価格化を進める。低単価はネットに取られるし固定客にならない。
2. 顧客名簿を作る。固定客化を進めれば店舗移転や訪問販売は容易
3. 立地はバス・ターミナル近くか、駅付近の中心路面か裏通り路面
分からなければプロに聞いちゃった方がハヤイ、私の場合相談料は無料です。





shoebag_mizukai at 14:27|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2011年07月12日

難しい靴を売る

繁盛させる近道は難しい靴を売ること
ところが易しい靴ばっかり売っているから行き詰まっちゃう。
何故って?、何も考えないで売れるから頭を痴呆にするから
難しい靴売りとは、一にファッション販売、二に高価格販売、三に省在庫販売

先ずはファッション・トレンド靴を売る力を身に付ける。
ファッションとは未来を覗く望遠鏡のようなもの
未来が予見できれば店を間違った方向へ進まない。繁盛街道をまっしぐら
今までのエスペランサさんやアマガサさんね。

次は高価格品化、安物売ってりゃラクだけど、アタマを磨かないから人間力を低下させる。
高い靴を売りこなすには人間力、人間力とは会話と対話、知性と教養を高めることね
1万円の靴を売るには会話力、2万円靴を売り込むのは対話力
3万円以上の靴を売りこなすには知性と教養がいる。
これを生涯続けなけれは店は生き残れない。今のアクセスさんが実行中

トレンド&高価格販売で一番悩ましいのは省在庫
省在庫営業とは、色切れ単品、サイズ切れ単品を売りこなすこと
メーカー・問屋では無在庫営業、小売店は適正在庫営業を目指す。
無在庫営業とは受注・発注、フォローなし売り切り営業
小売店は靴の賞味(販売)期限45日を守る。年8回転営業のこと

靴企業が倒産するのは売上不振が主要因ではない。
ぜ〜んぶ過剰在庫による値下げロスが原因
IT社会は価格破壊革命、中でも在庫商品の価格破壊は凄まじい
ファッション産業では、過剰在庫営業は絶対生き残れません。

shoebag_mizukai at 07:36|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2011年07月04日

「客層」の意味を理解する

「客層」とは何かを、まるで知らないで商いをしている人が多い。
今日は「客層」という言葉を、ちゃんと理解して繁盛させるお話。

「客層」とは「価格帯」、つまりプライスゾーンを現す
これをキチンと把握してないから「客層」がブレて定まらない。固定客が出来ない。
売れないとすぐバーゲンに走る。「客層」が変わり下層客が押し寄せる。
イメージダウンを気にして価格帯を元に戻しても、上層客に愛想付かれて店離れを起こす。
そこでまたバーゲンに走る、下層客ばかり集めて店は荒れはてて破綻をする。

「客層」とは「ティスト」(好み)。トラッドやクラシックなどファッションの「匂い」や「味」を指す
ファッションは花や食と同じ、「匂い」は強いほど美味しいし、美しい。
お客様は蝶と同じ、「匂い」に魅かれて店に集まる。
「匂い」のない定番品は売りやすいが、お客様を集めないから売上を落とし続ける。

「客層」とは「立地」のこと。良い立地とは客数の多い場所と、勘違いしている人が多い。
上層客は人通りの多い立地ほど避ける。金持ちはおしゃれな裏通りの路面店に出没する。
集客の多いSC(ショッピングセンター)は下層客ばかり集める。
SCに出店すると店はグレードを下げ、銘店がフツーの店に成り下がって没落する。

「客層」に店主の人生観が現れる。「損得」か「善悪」で考えているかによって「客層」が変わる。
お客様は精熟するほど「善悪」で店を選ぶようになる。
この店から物を買うことによって、地域、社会、国家に役立つかを意識しながら買う
精熟社会は単なる消費者を、エシカルな「生活者」へ変える。
自分のことしか考えない経営者は絶対繁盛しない。

「客層」という言葉一つだけで、これだけの意味を持っていることがお解かりになったかな。



shoebag_mizukai at 17:55|PermalinkComments(0)TrackBack(0)