ゴキゲン中飛車対策研究所

ゴキゲン中飛車対策の研究を行うブログです。 主に、後手ゴキゲン中飛車に対する超速▲3七銀戦法の定跡を研究しています。 検討にはelmoを使用。

ゴキゲン中飛車対策の研究を行うブログです。
主に、後手ゴキゲン中飛車に対する超速▲3七銀戦法の定跡を研究しています。
検討にはelmoを使用。

ゴキゲン中飛車の基本図
2017-05-31b


上図から:
▲3六歩△6二玉▲3七銀△7二玉▲4六銀△3二金
2017-05-31a
最終手△3二金がやや珍しい手で警戒が必要
2・3・4筋を補強することで、角交換含みの速い仕掛けを狙っている


上図から:▲7八玉
2017-05-31c
警戒が必要とは言ったものの、現状何かされている訳では無いので、とりあえず自然に対応する
代えて▲5八金右で中央に備えるのは、△8二玉~△7二銀とされた時に、先手の形が若干決め過ぎになる


上図から:△5六歩
2017-05-31d
予定通りの仕掛け
もし△3二金の代わりに、△3二銀が指されていれば、定跡としてよく見かける形になる
どちらも、角交換後の2筋に備える目的なのは同じだが、戦い方はだいぶ違う展開になる


上図から:▲3三角成
2017-05-31e
代えて▲5六同歩でも、△同飛▲3三角成で本譜に合流する
しかし、▲5六歩に対し△8八角成とされる可能性があるので、含みを消して▲3三角成の方が無難
ただし、△8八角成▲同玉のやりとりは先手の方が得をしているので、あえて誘うという選択肢もある
(▲3三角成△同桂▲5六歩△同飛よりも、▲5六同歩△8八角成▲同玉△5六飛の方が、後手が桂馬を跳ねていない分先手の手得となる)


上図から:△3三同桂
2017-05-31f
この桂馬を跳ねられるのが、△3二金型のメリット
△3二銀型で桂馬を跳ねると、2二の空間に打ち込みの隙が出来るので指しにくい
もちろん、桂を跳ねたことで桂頭が弱点になっているので、素早い動きが求められる


上図から:▲5六歩
2017-05-31g
必然手


上図から:△5六同飛
2017-05-31h
▲3五歩△同歩▲3四歩の筋が気になるが、
△4五桂▲同銀△7六飛▲7七桂△5五角(飛桂両取り)で後手優勢


上図から:▲6八金
2017-06-01a
この金上がりが先手の工夫
代えて▲6八銀の方が自然に感じるかもしれないが、後手の飛車をいじめることが出来ないので、玉の右に壁を作らない▲6八金の方がまさる
具体的に述べると、▲6八銀の場合、△7六飛▲7七銀△7四飛▲6五角という進行が予想できるが、最終手▲6五角が馬作りになっていないので(4三の地点に△3二金の利きがあるから)先手の攻めが続かない
そのため、将来的に▲8八銀や▲6九玉の含みがある分、▲6八金の方が優れていると言える


上図から:△7六飛
2017-06-01b
先手が歩を打ってくれれば、▲3五歩の筋を緩和できる


上図から:▲7七桂
2017-06-01c
当然、後手の言いなりにはならない
桂頭の薄さが気になるが、△7六桂を打たれる筋だけ気を付けておけば大丈夫


上図から:△7四飛
2017-06-01d
飛車の横利きで、▲3五歩に備える


上図から:▲3五歩
2017-06-01e
それでも攻める
現状先手は歩損している上に、△4四歩~△4五歩で銀を追い返されるかもしれないので、あまり悠長には出来ない
幸い、玉形(というか金駒の働き)は先手の方が良いので、今のうちに戦いを起こして局面をリードする


上図から:△3五同歩
2017-06-01f
無視したいところだが、▲5六角~▲3四歩の筋が厳しいので取るしかない


上図から:▲5三角
2017-06-01g
▲3五角成と▲8六角成を見て好調


この局面は先手十分
△3二金型のメリットは桂馬を跳ねやすいことだが、その桂馬が後手の負担になってしまっている


参考棋譜

前回の続き

前回の最終図
2017-03-21p

上図から
△2七歩打
2017-03-21q
▲6六銀や▲3五歩~▲2六飛~▲2三銀成が間に合う前に、先手陣に揺さぶりをかける
△2七歩打に▲同歩なら、
△5六歩▲同歩△同飛~△2八歩打の筋で後手好調


上図から
▲3五歩
2017-03-21r
銀にヒモを付ける待望の一手
これで先手の飛車が自由になった
次の△5六歩▲同歩△同飛~△3六飛で歩をかすめ取られないという地味だが重要な効果もある

上図から
△5六歩▲同歩
2017-03-21t
△5六歩:
後手は抑え込まれる前に捌かなければならない
現状先手陣がバラバラなので、△7七角成を切り札にする
------------------------------------------
▲5六同歩:
必然手
今は耐える時

上図から
△2八歩成▲同飛
2017-03-21u
△2八歩成:
△2八歩成りに代えて△5六飛は、▲2三銀成で先手良し
△2八歩成▲同飛の交換を入れておけば、△5六飛~△2七歩打~△2六歩打の筋で先手の飛車を抑えることが出来る
---------------------------------------------
▲2八同飛:
必然手

上図から
△5六飛
2017-03-21v
盤面がスッキリした
次の狙いは、△5七飛成と△5五角


上図から
▲6六銀
2017-03-22a
△5七飛成と△5五角を受けて、この一手
銀を狙う△6四歩(次に△6五歩)には、
▲4五銀△5一飛▲5四歩打で先手良し

上図から
△3六飛
2017-03-22b
飛車を引くと完封されるので、先手陣の裏に回り込む
次の狙いは△3八歩打▲同金△2七歩打

上図から
▲5三歩打
2017-03-22c
好手
次に歩を成り捨てることで、美濃囲いの頑丈さを奪う
△5一歩を打ってくれれば、5筋に歩が利かなくなるので、後手の反撃を気にせず攻めれるようになる
△3八歩打なら先手優勢
△3八歩打以下▲5二歩成△同金▲2五銀
△6六飛▲同歩△5五角▲1八飛
△2七銀打▲5四飛打
歩の成り捨てで金を浮き駒にしたおかげで、最後の▲5四飛打が角金両取りになる

上図から
△3七歩打
2017-03-22d
△3八歩打の方が次の△3九歩成があるので厳しいのだが、一手遅れている印象がある
△3七歩打なら、次の△3八歩成が飛車当たりになるので手抜くことが出来ない

上図から
▲5二歩成△同金
2017-03-22e
▲5二歩成:
▲5三歩打からの継続手
美濃囲いをそのままの状態で攻略するのはかなり骨が折れるので、終盤戦に入る前に弱体化させておく
歩1枚だけを使った戦果にしては、なかなかのものだろう
---------------------------------
△5二同金:
必然手

上図から
▲2四歩打
2017-03-22f
手番が回って来た
△3八歩成が気になるが、▲同金で問題ない
以下△2七歩打▲同金△3九飛成▲2三歩成
△2八竜▲同金△4八飛打▲6八飛打
△4九飛成▲2二と△2七歩打▲3一と
△2八歩成▲4二と△2九と▲5三歩打
△5一金▲5八銀打△3八竜▲4九金打
△3五龍▲4三銀成△5六桂打▲5二歩成(参考図)で先手勝勢
手順は長いが、駒得してから自陣を安定させるのがコツ

参考図
2017-03-27b

再掲
2017-03-22f

上図から
△3五飛
2017-03-27c
一直線に攻めあうと後手が悪いので、曲線的に行く
△3五飛に▲2三歩成なら、
△3四飛▲3二と△同飛▲2四歩打
△3八歩成で後手十分
この手順なら駒損せずに攻めあうことが出来る

上図から
▲2三銀成
2017-03-27d
流石に銀をボロッと取られるのは不満
攻めが重くなってしまうけど仕方ない

上図から
△3八歩成
2017-03-27e
待望の手番が回って来た
△3八歩成に代えて△6六角で角を先にさばくのは、▲6六同角で先手のお荷物だった角が攻めにも受けにもよく働くようになるのでマズイ

上図から
▲3八同飛
2017-03-27f
飛車交換は怖いが、次に▲2二成銀or▲3二成銀で角か金を取れるので指せる

上図から
△3八同飛成▲同金
2017-03-27g
どちらも必然手

上図から
2017-03-27h
角を逃がして自然

上図から
▲3二成銀△同銀
2017-03-28a
▲3二成銀:
後手に銀を渡すことになるので、反撃が怖いが
放っておくと△4二金左で金に逃げられてしまうので、取るしかない
---------------------------------
△3二同銀:
必然手

上図から
▲3九歩打
2017-03-28b
好手
これで飛車の打ち込みを気にせず攻めれるようになった
以下
△3七歩打▲同桂△2九飛打には
▲5五銀△7一角▲5三歩打で先手優勢
△2九飛打に代えて△3六歩打には
▲5三歩打△5一金▲5二金打△3七歩成
▲3一飛打で先手優勢

この局面は先手有利
後手からの有効な攻めは△3七歩打くらいだが、先手玉からやや遠い
先手からは、▲5三歩打・▲2三歩成△同銀▲3一飛打・▲5五銀など、厳しい筋がいくつもある

参考棋譜

藤井四段の炎の7番勝負第2局の結果は、個人的には残念でした。
勝った永瀬さんには申し訳ないですが、やっぱり第1局の時のような、藤井君の力強い終盤が見たかったです。
プロデビュー初負けにめげずに、藤井君にはもっともっと活躍してほしいですね。
これからが非常に楽しみです。

というわけで今回の研究は、AbemaTV 藤井聡太四段 炎の七番勝負第2局を参考にしてます。

2017-03-21b
後手美濃囲い型の基本図から

▲6八銀
2017-03-21c
準備が整った後手の△5六歩に対応するために上っておく
先に▲5八金右は角交換後に△3九角打があって損
次に▲7七銀~▲6六銀~▲3八飛と▲4五銀~▲3四銀~▲2三銀成という2通りの攻め筋がある
後手がこの両方に対応するのは不可能
後手の選択肢は、▲6八銀に△3二金で▲4五銀以下の攻め筋に対応するか、▲6八銀に△4二銀で▲7七銀以下の攻め筋に対応するか、このいずれかである。

上図から
△4二銀
2017-03-21d
▲7七銀を防ぐことを選ぶ手で、最近流行中である
もしここで▲7七銀なら、
以下△5六歩▲同歩△同飛▲6六銀
△5一飛▲3八飛△5三銀で先手不満
△3二金を保留したおかげで、先手の3筋攻めの迫力が弱い

上図から
▲4五銀
2017-03-21e
後手の主張を通さない、当然の一手
守りの薄い角頭と2筋を露骨に狙う

上図から
△3二金
2017-03-21f
流石に2筋が薄すぎるので受ける
先手に棒銀の選択肢がある時は、△3二金が棒銀の的になる危険がある
しかし、今回は▲4五銀と上らせたおかげで、棒銀を気にする必要が無い


上図から
▲3四銀
2017-03-21g
▲4五銀からの継続手
1歩得して調子が良いが、銀がやや使いにくい
後手が歩を手持ちにすると、△2二角~△4四歩~△3三歩打で銀を捕獲される筋があるので、その前に暴れる必要がある


上図から
△2二角
2017-03-21h
△2二角に代えて△4四角も有力
△4四角は、先手の攻めを受け止めるイメージ
△2二角は、先手の攻めをかわすイメージ
棋風で選んだら良いだろう

上図から
▲2四歩
2017-03-21i
この一手
他の手では、△5六歩でさばかれる
流石に▲2四歩に△5六歩は無理
以下▲2二角成△同金▲5六歩△同飛
▲7七角打で先手良し


上図から
△2四同歩
2017-03-21j
自然に対応
しかし、次の▲2四飛~▲2三銀成が、部分的に受けにくいので、後手は陣形差を生かしたさばきを狙う必要がある

上図から
▲2四同飛
2017-03-21k
自然に
飛車の利きが通ったおかげで、一時的に△5六歩が無くなった
(△5六歩には▲2二角成△同金▲同飛成
△5七歩成▲5三歩打△6八と▲同金
△5三銀で先手良し)

上図から
△5四飛
2017-03-21l
銀当たりで先手の飛車を釘付けにしている
次に△3三歩打▲2三銀成△2四飛の飛車交換を狙う


上図から
▲2八歩打
2017-03-21m
研究手
飛車交換後の打ち込みを消している
▲2八歩打に代えて▲3五歩が定跡
藤井-永瀬戦でも▲3五歩で、▲3五歩以下一直線
△3三歩打▲2三銀成△2四飛▲同成銀
△2七飛打▲2五飛打△同飛成▲同成銀
△2七飛打▲2六飛打△4七飛成と進んだ(下図)
2017-03-21n
この変化も先手が悪いわけでは無い
しかし、実戦的には後手の龍が手厚く、先手は手を作るのに苦労する展開になる
藤井-永瀬戦でも、手が見えなくなった藤井四段が態勢を崩した後は、あっさり差が開いていき見せ場無く対局が終了してしまった

やはり先に龍を作られるのは、評価値が良くても苦しい展開になりやすい
▲2八歩打はかなり奇妙に見えるかもしれないが、その瞬間を凌いでしまえば、▲2三銀成を楽しみにすることが出来るのでお勧めしたい

再掲
2017-03-21m

上図から
△3一銀
2017-03-21o
飛車交換を封じられたので、次は角交換を狙う
角に銀のヒモが付いたおかげで、次に△5六歩を挑むことが出来るようになっている
▲2三銀成が気になるが、△2四飛で大丈夫
以下▲2四同成銀△4四飛打▲2七飛打△2六歩打で後手良し
△3三歩を打っていないので、持ち歩を使って先手陣を崩すことができる
後手は、自分から飛車交換を挑むことは出来ないが、飛車交換に応じて悪くなるわけではない

上図から
▲7七銀
2017-03-21p
銀を活用して△5六歩からの角交換を防ぐ
また、将来的に▲6六銀~▲5五銀の抑え込みを見ている
しかし、この瞬間は先手陣がバラバラなので、後手が暴れてくるのを凌ぐ必要がある。

この局面は先手十分
抑え込みが成功しかかっている
しかし、まだまだ難しい局面なので、次の記事でもう少し掘り下げる

↑このページのトップヘ