ゴキゲン中飛車対策研究所

ゴキゲン中飛車対策の研究を行うブログです。 主に、後手ゴキゲン中飛車に対する超速▲3七銀戦法の定跡を研究しています。 私の棋力は、ウォーズ・クエスト2段で、研究には浮かむ瀬を用いています。

ゴキゲン中飛車対策の研究を行うブログです。
主に、後手ゴキゲン中飛車に対する超速▲3七銀戦法の定跡を研究しています。
私の棋力は、ウォーズ・クエスト2段で、研究には浮かむ瀬を用いています。

前回の続き

前回の最終図
2017-03-21p

上図から
△2七歩打
2017-03-21q
▲6六銀や▲3五歩~▲2六飛~▲2三銀成が間に合う前に、先手陣に揺さぶりをかける
△2七歩打に▲同歩なら、
△5六歩▲同歩△同飛~△2八歩打の筋で後手好調


上図から
▲3五歩
2017-03-21r
銀にヒモを付ける待望の一手
これで先手の飛車が自由になった
次の△5六歩▲同歩△同飛~△3六飛で歩をかすめ取られないという地味だが重要な効果もある

上図から
△5六歩▲同歩
2017-03-21t
△5六歩:
後手は抑え込まれる前に捌かなければならない
現状先手陣がバラバラなので、△7七角成を切り札にする
------------------------------------------
▲5六同歩:
必然手
今は耐える時

上図から
△2八歩成▲同飛
2017-03-21u
△2八歩成:
△2八歩成りに代えて△5六飛は、▲2三銀成で先手良し
△2八歩成▲同飛の交換を入れておけば、△5六飛~△2七歩打~△2六歩打の筋で先手の飛車を抑えることが出来る
---------------------------------------------
▲2八同飛:
必然手

上図から
△5六飛
2017-03-21v
盤面がスッキリした
次の狙いは、△5七飛成と△5五角


上図から
▲6六銀
2017-03-22a
△5七飛成と△5五角を受けて、この一手
銀を狙う△6四歩(次に△6五歩)には、
▲4五銀△5一飛▲5四歩打で先手良し

上図から
△3六飛
2017-03-22b
飛車を引くと完封されるので、先手陣の裏に回り込む
次の狙いは△3八歩打▲同金△2七歩打

上図から
▲5三歩打
2017-03-22c
好手
次に歩を成り捨てることで、美濃囲いの頑丈さを奪う
△5一歩を打ってくれれば、5筋に歩が利かなくなるので、後手の反撃を気にせず攻めれるようになる
△3八歩打なら先手優勢
△3八歩打以下▲5二歩成△同金▲2五銀
△6六飛▲同歩△5五角▲1八飛
△2七銀打▲5四飛打
歩の成り捨てで金を浮き駒にしたおかげで、最後の▲5四飛打が角金両取りになる

上図から
△3七歩打
2017-03-22d
△3八歩打の方が次の△3九歩成があるので厳しいのだが、一手遅れている印象がある
△3七歩打なら、次の△3八歩成が飛車当たりになるので手抜くことが出来ない

上図から
▲5二歩成△同金
2017-03-22e
▲5二歩成:
▲5三歩打からの継続手
美濃囲いをそのままの状態で攻略するのはかなり骨が折れるので、終盤戦に入る前に弱体化させておく
歩1枚だけを使った戦果にしては、なかなかのものだろう
---------------------------------
△5二同金:
必然手

上図から
▲2四歩打
2017-03-22f
手番が回って来た
△3八歩成が気になるが、▲同金で問題ない
以下△2七歩打▲同金△3九飛成▲2三歩成
△2八竜▲同金△4八飛打▲6八飛打
△4九飛成▲2二と△2七歩打▲3一と
△2八歩成▲4二と△2九と▲5三歩打
△5一金▲5八銀打△3八竜▲4九金打
△3五龍▲4三銀成△5六桂打▲5二歩成(参考図)で先手勝勢
手順は長いが、駒得してから自陣を安定させるのがコツ

参考図
2017-03-27b

再掲
2017-03-22f

上図から
△3五飛
2017-03-27c
一直線に攻めあうと後手が悪いので、曲線的に行く
△3五飛に▲2三歩成なら、
△3四飛▲3二と△同飛▲2四歩打
△3八歩成で後手十分
この手順なら駒損せずに攻めあうことが出来る

上図から
▲2三銀成
2017-03-27d
流石に銀をボロッと取られるのは不満
攻めが重くなってしまうけど仕方ない

上図から
△3八歩成
2017-03-27e
待望の手番が回って来た
△3八歩成に代えて△6六角で角を先にさばくのは、▲6六同角で先手のお荷物だった角が攻めにも受けにもよく働くようになるのでマズイ

上図から
▲3八同飛
2017-03-27f
飛車交換は怖いが、次に▲2二成銀or▲3二成銀で角か金を取れるので指せる

上図から
△3八同飛成▲同金
2017-03-27g
どちらも必然手

上図から
2017-03-27h
角を逃がして自然

上図から
▲3二成銀△同銀
2017-03-28a
▲3二成銀:
後手に銀を渡すことになるので、反撃が怖いが
放っておくと△4二金左で金に逃げられてしまうので、取るしかない
---------------------------------
△3二同銀:
必然手

上図から
▲3九歩打
2017-03-28b
好手
これで飛車の打ち込みを気にせず攻めれるようになった
以下
△3七歩打▲同桂△2九飛打には
▲5五銀△7一角▲5三歩打で先手優勢
△2九飛打に代えて△3六歩打には
▲5三歩打△5一金▲5二金打△3七歩成
▲3一飛打で先手優勢

この局面は先手有利
後手からの有効な攻めは△3七歩打くらいだが、先手玉からやや遠い
先手からは、▲5三歩打・▲2三歩成△同銀▲3一飛打・▲5五銀など、厳しい筋がいくつもある

参考棋譜

藤井四段の炎の7番勝負第2局の結果は、個人的には残念でした。
勝った永瀬さんには申し訳ないですが、やっぱり第1局の時のような、藤井君の力強い終盤が見たかったです。
プロデビュー初負けにめげずに、藤井君にはもっともっと活躍してほしいですね。
これからが非常に楽しみです。

というわけで今回の研究は、AbemaTV 藤井聡太四段 炎の七番勝負第2局を参考にしてます。

2017-03-21b
後手美濃囲い型の基本図から

▲6八銀
2017-03-21c
準備が整った後手の△5六歩に対応するために上っておく
先に▲5八金右は角交換後に△3九角打があって損
次に▲7七銀~▲6六銀~▲3八飛と▲4五銀~▲3四銀~▲2三銀成という2通りの攻め筋がある
後手がこの両方に対応するのは不可能
後手の選択肢は、▲6八銀に△3二金で▲4五銀以下の攻め筋に対応するか、▲6八銀に△4二銀で▲7七銀以下の攻め筋に対応するか、このいずれかである。

上図から
△4二銀
2017-03-21d
▲7七銀を防ぐことを選ぶ手で、最近流行中である
もしここで▲7七銀なら、
以下△5六歩▲同歩△同飛▲6六銀
△5一飛▲3八飛△5三銀で先手不満
△3二金を保留したおかげで、先手の3筋攻めの迫力が弱い

上図から
▲4五銀
2017-03-21e
後手の主張を通さない、当然の一手
守りの薄い角頭と2筋を露骨に狙う

上図から
△3二金
2017-03-21f
流石に2筋が薄すぎるので受ける
先手に棒銀の選択肢がある時は、△3二金が棒銀の的になる危険がある
しかし、今回は▲4五銀と上らせたおかげで、棒銀を気にする必要が無い


上図から
▲3四銀
2017-03-21g
▲4五銀からの継続手
1歩得して調子が良いが、銀がやや使いにくい
後手が歩を手持ちにすると、△2二角~△4四歩~△3三歩打で銀を捕獲される筋があるので、その前に暴れる必要がある


上図から
△2二角
2017-03-21h
△2二角に代えて△4四角も有力
△4四角は、先手の攻めを受け止めるイメージ
△2二角は、先手の攻めをかわすイメージ
棋風で選んだら良いだろう

上図から
▲2四歩
2017-03-21i
この一手
他の手では、△5六歩でさばかれる
流石に▲2四歩に△5六歩は無理
以下▲2二角成△同金▲5六歩△同飛
▲7七角打で先手良し


上図から
△2四同歩
2017-03-21j
自然に対応
しかし、次の▲2四飛~▲2三銀成が、部分的に受けにくいので、後手は陣形差を生かしたさばきを狙う必要がある

上図から
▲2四同飛
2017-03-21k
自然に
飛車の利きが通ったおかげで、一時的に△5六歩が無くなった
(△5六歩には▲2二角成△同金▲同飛成
△5七歩成▲5三歩打△6八と▲同金
△5三銀で先手良し)

上図から
△5四飛
2017-03-21l
銀当たりで先手の飛車を釘付けにしている
次に△3三歩打▲2三銀成△2四飛の飛車交換を狙う


上図から
▲2八歩打
2017-03-21m
研究手
飛車交換後の打ち込みを消している
▲2八歩打に代えて▲3五歩が定跡
藤井-永瀬戦でも▲3五歩で、▲3五歩以下一直線
△3三歩打▲2三銀成△2四飛▲同成銀
△2七飛打▲2五飛打△同飛成▲同成銀
△2七飛打▲2六飛打△4七飛成と進んだ(下図)
2017-03-21n
この変化も先手が悪いわけでは無い
しかし、実戦的には後手の龍が手厚く、先手は手を作るのに苦労する展開になる
藤井-永瀬戦でも、手が見えなくなった藤井四段が態勢を崩した後は、あっさり差が開いていき見せ場無く対局が終了してしまった

やはり先に龍を作られるのは、評価値が良くても苦しい展開になりやすい
▲2八歩打はかなり奇妙に見えるかもしれないが、その瞬間を凌いでしまえば、▲2三銀成を楽しみにすることが出来るのでお勧めしたい

再掲
2017-03-21m

上図から
△3一銀
2017-03-21o
飛車交換を封じられたので、次は角交換を狙う
角に銀のヒモが付いたおかげで、次に△5六歩を挑むことが出来るようになっている
▲2三銀成が気になるが、△2四飛で大丈夫
以下▲2四同成銀△4四飛打▲2七飛打△2六歩打で後手良し
△3三歩を打っていないので、持ち歩を使って先手陣を崩すことができる
後手は、自分から飛車交換を挑むことは出来ないが、飛車交換に応じて悪くなるわけではない

上図から
▲7七銀
2017-03-21p
銀を活用して△5六歩からの角交換を防ぐ
また、将来的に▲6六銀~▲5五銀の抑え込みを見ている
しかし、この瞬間は先手陣がバラバラなので、後手が暴れてくるのを凌ぐ必要がある。

この局面は先手十分
抑え込みが成功しかかっている
しかし、まだまだ難しい局面なので、次の記事でもう少し掘り下げる


2016-12-06a
後手美濃囲い型の基本図から

▲6八銀△3二金
2016-12-06b
▲6八銀:
準備が整った後手の△5六歩に対応するために上っておく
先に▲5八金右は角交換後に△3九角打があって損
-----------------------------------
△3二金:
2三と4三の地点を受けて盤石な態勢
金が玉から離れるが、陣形のバランスや効率を重視して問題ない
後手の片美濃と先手の早囲いを比較すると、美濃の方が圧倒的に堅い
次に先手が▲5八金右で金銀3枚の囲いになっても、まだ後手の方が少し堅い
囲いの堅さは相対的なものなので、後手は必ずしもこれ以上玉を堅くする必要は無い

上図から
▲7七銀
2016-12-06c
前回の記事では、代えて▲5八金右を推奨したが
最近新手が発見されて、▲7七銀の方が▲5八金右よりも優れていると考えるようになった
銀の活用を急ぎ、後手の△5六歩を誘う
以前は▲7七銀に△5六歩で、目標にしていた歩を逃がしてしまうので損だと考えていたが
銀の活用を急ぎ、後手の動きを制限する方が、駒組がしやすいと考えるようになった

上図から
△5六歩
2016-12-06d
盤上この一手
取られそうな歩を交換する
次に▲6六銀が入ってからでは遅い
▲6六銀に△5六歩は▲同歩△同飛▲5五歩打で飛車を捕獲される


上図から
▲5六同歩△同飛
2016-12-06e
▲5六同歩:
自然な応手
工夫するなら代えて▲5八金右だろうか?
以下△5七歩成▲同金△4四歩▲5八飛のような感じで、飛車金銀銀の4枚で中央を攻めることが出来る
まあ、オススメはしない
-------------------------------------
△5六同飛:
▲5五歩打が気になるが、△同飛▲同銀△同角▲1八飛△2七銀打で後手良し


上図から
▲6六銀△5一飛
2016-12-07a
▲6六銀:
▲7七銀からの継続手
2枚銀で中央を逆襲する
中飛車は金銀の連結が悪いので、他の振り飛車に比べて急戦に弱い
----------------------------------
△5一飛:
代えて△5二飛は、将来▲4一銀の割打ちが発生するので損

上図から
▲3八飛
2016-12-07b
千田新手(2016年10月王将戦挑戦者決定トーナメント)
代えて実践例が一番多い手は▲5五銀右 次に▲5八飛を狙う
しかし、△4二銀△5三銀から対応されてうまくいかないと思う
素直に後手の角頭を狙う▲3八飛がスマート

上図から
△4二銀
2016-12-07c
金が浮き駒になってしまって怖いが、他にプラスの手が見当たらない
△6四歩や△4四歩は、先手の銀でかすめ取られる変化を気にしなければならない
△8四歩から銀冠を目指したところで、固くなっているかどうか怪しい
それなら、先手の棒銀に対応できるように、△4二銀で銀を活用しようという考え


上図から
▲3五歩△同歩
2016-12-07d
▲3五歩:
▲3八飛からの継続手
△3二金型のゴキゲン中飛車は、3筋から攻められると崩れることが多い気がする
--------------------------------------
△3五同歩
自然に
手抜いて▲3四歩を誘うことで3筋攻めを重くするという考えはあるかもしれない
しかし、1歩損とは釣り合わないだろう
そもそも▲3四歩に対して、角をどこに逃がしても味が悪い

上図から
▲3五飛
2016-12-07e
代えて▲3五同銀は、中央が薄くなって危険
△6四歩▲3四銀が予想されるが、△5六飛で飛車を捌かれる
この展開は先手不満


上図から
△4四歩
2016-12-07f
代えて△5三銀▲3七桂△4四銀の進行も有力だが、この場面で銀対抗を目指すくらいなら、最初から銀対抗にしておけば良かった感があるのかもしれない


上図から
▲3六飛
2016-12-07g
とりあえず収まっておく
石田流と同様、3筋の浮き飛車は駒の効率が良い


上図から
△4三銀▲5八金右
2016-12-07h
△4三銀:
これで後手陣は完成
後はいかに捌くかである
先手がもたもたしていると、△6四歩△6五歩▲同銀△4五歩▲同銀△8八角成からの大捌きを狙う
---------------------------------
▲5八金右:
研究手
実践は代えて▲5五銀右
しかし、対局相手の久保9段の指した△3四歩打や他に△2四歩△2五歩の反撃があり、損な手だと思う
▲5八金右は遊び駒の活用を図る自然な一手


上図から
△9四歩▲9六歩
2016-12-07i
△9四歩:
棺桶美濃では狭いので、逃げ道を確保しておく
後手は指し手が難しい
-------------------------------------------
▲9六歩:
自然に応じる
端の交換は居飛車の得

上図から
△3四歩打
2016-12-07j
あまり受けになっていないので、先手の棒銀を誘っていると思われる
なぜかというと、すぐに▲3五歩打△同歩▲3五銀で手になっているからである
代わりにプラスの手としては△1四歩が考えられる
手順は省くが、十数手後に▲2四歩△同歩▲2二歩打とする筋があるので、その時に△1三桂と逃げるスペースを作っている
△1四歩に▲1六歩の交換は、後手が少し得していると思う

上図から
▲3七桂
2016-12-07k
後手から速い手は無いので、力を溜める
後は▲6八金寄と▲1六歩を入れれば万全の態勢


この局面は先手有利
先手は指し手がわかりやすい
準備が整い次第、いつでも▲3五歩打△同歩▲同銀から開戦できる
囲いの固さが気になるが、実際のところはほぼ互角だと思う
いくら美濃囲いが固いとしても、金銀2枚の囲いは脆い
屁理屈を言えば、先手の囲いは角金金銀の4枚の囲いと見ることができる

参考棋譜

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