ゴキゲン中飛車対策研究所

ゴキゲン中飛車対策の研究を行うブログです。 主に、後手ゴキゲン中飛車に対する超速▲3七銀戦法の定跡を研究しています。

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主に、後手ゴキゲン中飛車に対する超速▲3七銀戦法の定跡を研究しています。


2016-12-06a
後手美濃囲い型の基本図から

▲6八銀△3二金
2016-12-06b
▲6八銀:
準備が整った後手の△5六歩に対応するために上っておく
先に▲5八金右は角交換後に△3九角打があって損
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△3二金:
2三と4三の地点を受けて盤石な態勢
金が玉から離れるが、陣形のバランスや効率を重視して問題ない
後手の片美濃と先手の早囲いを比較すると、美濃の方が圧倒的に堅い
次に先手が▲5八金右で金銀3枚の囲いになっても、まだ後手の方が少し堅い
囲いの堅さは相対的なものなので、後手は必ずしもこれ以上玉を堅くする必要は無い

上図から
▲7七銀
2016-12-06c
前回の記事では、代えて▲5八金右を推奨したが
最近新手が発見されて、▲7七銀の方が▲5八金右よりも優れていると考えるようになった
銀の活用を急ぎ、後手の△5六歩を誘う
以前は▲7七銀に△5六歩で、目標にしていた歩を逃がしてしまうので損だと考えていたが
銀の活用を急ぎ、後手の動きを制限する方が、駒組がしやすいと考えるようになった

上図から
△5六歩
2016-12-06d
盤上この一手
取られそうな歩を交換する
次に▲6六銀が入ってからでは遅い
▲6六銀に△5六歩は▲同歩△同飛▲5五歩打で飛車を捕獲される


上図から
▲5六同歩△同飛
2016-12-06e
▲5六同歩:
自然な応手
工夫するなら代えて▲5八金右だろうか?
以下△5七歩成▲同金△4四歩▲5八飛のような感じで、飛車金銀銀の4枚で中央を攻めることが出来る
まあ、オススメはしない
-------------------------------------
△5六同飛:
▲5五歩打が気になるが、△同飛▲同銀△同角▲1八飛△2七銀打で後手良し


上図から
▲6六銀△5一飛
2016-12-07a
▲6六銀:
▲7七銀からの継続手
2枚銀で中央を逆襲する
中飛車は金銀の連結が悪いので、他の振り飛車に比べて急戦に弱い
----------------------------------
△5一飛:
代えて△5二飛は、将来▲4一銀の割打ちが発生するので損

上図から
▲3八飛
2016-12-07b
千田新手(2016年10月王将戦挑戦者決定トーナメント)
代えて実践例が一番多い手は▲5五銀右 次に▲5八飛を狙う
しかし、△4二銀△5三銀から対応されてうまくいかないと思う
素直に後手の角頭を狙う▲3八飛がスマート

上図から
△4二銀
2016-12-07c
金が浮き駒になってしまって怖いが、他にプラスの手が見当たらない
△6四歩や△4四歩は、先手の銀でかすめ取られる変化を気にしなければならない
△8四歩から銀冠を目指したところで、固くなっているかどうか怪しい
それなら、先手の棒銀に対応できるように、△4二銀で銀を活用しようという考え


上図から
▲3五歩△同歩
2016-12-07d
▲3五歩:
▲3八飛からの継続手
△3二金型のゴキゲン中飛車は、3筋から攻められると崩れることが多い気がする
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△3五同歩
自然に
手抜いて▲3四歩を誘うことで3筋攻めを重くするという考えはあるかもしれない
しかし、1歩損とは釣り合わないだろう
そもそも▲3四歩に対して、角をどこに逃がしても味が悪い

上図から
▲3五飛
2016-12-07e
代えて▲3五同銀は、中央が薄くなって危険
△6四歩▲3四銀が予想されるが、△5六飛で飛車を捌かれる
この展開は先手不満


上図から
△4四歩
2016-12-07f
代えて△5三銀▲3七桂△4四銀の進行も有力だが、この場面で銀対抗を目指すくらいなら、最初から銀対抗にしておけば良かった感があるのかもしれない


上図から
▲3六飛
2016-12-07g
とりあえず収まっておく
石田流と同様、3筋の浮き飛車は駒の効率が良い


上図から
△4三銀▲5八金右
2016-12-07h
△4三銀:
これで後手陣は完成
後はいかに捌くかである
先手がもたもたしていると、△6四歩△6五歩▲同銀△4五歩▲同銀△8八角成からの大捌きを狙う
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▲5八金右:
研究手
実践は代えて▲5五銀右
しかし、対局相手の久保9段の指した△3四歩打や他に△2四歩△2五歩の反撃があり、損な手だと思う
▲5八金右は遊び駒の活用を図る自然な一手


上図から
△9四歩▲9六歩
2016-12-07i
△9四歩:
棺桶美濃では狭いので、逃げ道を確保しておく
後手は指し手が難しい
-------------------------------------------
▲9六歩:
自然に応じる
端の交換は居飛車の得

上図から
△3四歩打
2016-12-07j
あまり受けになっていないので、先手の棒銀を誘っていると思われる
なぜかというと、すぐに▲3五歩打△同歩▲3五銀で手になっているからである
代わりにプラスの手としては△1四歩が考えられる
手順は省くが、十数手後に▲2四歩△同歩▲2二歩打とする筋があるので、その時に△1三桂と逃げるスペースを作っている
△1四歩に▲1六歩の交換は、後手が少し得していると思う

上図から
▲3七桂
2016-12-07k
後手から速い手は無いので、力を溜める
後は▲6八金寄と▲1六歩を入れれば万全の態勢


この局面は先手有利
先手は指し手がわかりやすい
準備が整い次第、いつでも▲3五歩打△同歩▲同銀から開戦できる
囲いの固さが気になるが、実際のところはほぼ互角だと思う
いくら美濃囲いが固いとしても、金銀2枚の囲いは脆い
屁理屈を言えば、先手の囲いは角金金銀の4枚の囲いと見ることができる

参考棋譜

前回の記事

2016-12-03a
前回27手目から

△3二金
2016-12-03b
前回の記事では、この局面で△8二玉か△4二角が最善だと書いたが
△3二金も2筋と4三の地点を守り、自然な手に見えるだろう
それを咎めていこうと思う

上図から
▲9六歩
2016-12-03c
実はもう攻めの態勢は整っているので、最後の一押しの▲9七角を用意しておく
後手が端を手抜いて受けに回ったら、▲9五歩と突き越して先手十分

上図から
△9四歩
2016-12-03d
自然に応じるならこうだろう
ややココセ感のある手だが、大目に見てほしい

上図から
▲5八飛
2016-12-03e
意外な攻撃
実は△3二金のせいで、先後の玉の固さが逆転している
もしここで後手が△5三歩打と受けて千日手模様にしてきた場合、▲6五銀から玉頭位取りに組み替えればよい
先手の手だけ示すと、▲6五銀▲5九金右▲6八金右▲1六歩▲6六角▲7七桂▲8六歩という感じである
参考図
2016-12-03g


31手目▲5八飛から
△5八同飛成
2016-12-03h
この一手
流石に△5三歩打は消極的過ぎて悪い
後手としても、低めの陣形から飛車を捌いたのだから不満は無いだろう

上図から
▲5八同金右△4二角
2016-12-03i
▲5八同金右:
この金と後手の△3二金を比較すると、打ち込みのスキを減らしている分、△3二金の方が働いていると考える人もいるかもしれない
自分もそう感じる
----------------------------------------
△4二角:
飛車の打ち込みを無くす手筋
▲4一飛打に△3一金で飛車を捕獲できる

上図から
▲6五銀
2016-12-05a
この手が速い
次に▲5四銀から▲4一飛打△3一金▲6三銀成△同玉▲6一飛成で勝勢
▲5四銀に△5三歩打なら、▲4五銀から角道をこじ開ける

上図から
△2九飛
2016-12-05b
自然な反撃だが、やや疑問手
△5一歩打など一手受けておくべきだと思う

上図から
▲4一飛
2016-12-05c
まさかの打ち込み
代えて▲5四銀△5三歩打▲4五銀は、△1九飛成で速度負けしそう
先に打ち込んでおく
結局、△3一金▲6一飛成△同玉▲5四銀となると、後手陣がかなり危ないので成立している

上図から
△5七歩▲同銀
2016-12-05d
△5七歩打:
悪手
▲5七同金は先手陣の形が乱れるし、▲5七同銀なら右桂が離れ駒になる
しかし、持ち歩を無くしてまで指す手ではない
歩が無くなったことで、後手は攻めにも受けにも工夫が出来なくなった
-----------------------------------
▲5七同銀:
自然な応手
代えて▲6八金寄なら陣形を乱さないが、拠点が残ってしまうので強く戦えない

上図から
△3一金▲6一飛成
2016-12-05e
△3一金:
▲2一飛成を防いで当然の一手
しかし、4三への利きが無くなるのが嫌なところ
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▲6一飛成:
飛車金交換の駒損
しかも△1九飛成からの確実な攻めがみえているので、後手陣がバラバラな今のうちに後手玉に手が届くようにしなければならない

上図から
△6一同玉▲5四銀
2016-12-05f
△6一同玉:
飛車を取るこの一手
先手の玉頭攻めが速いか、後手の2枚飛車が速いか
---------------------------------
▲5四銀:
急所の一手
この手がかなり速い
次に▲6三銀成と出来れば、後手玉はほぼ寄り形

上図から
△7二玉
2016-12-05g
代えて▲4三銀成を防ぐ△5二玉が自然だが、
▲4四角△同歩▲5三歩打△6二玉▲6一銀打で先手の勝ち
飛車を打って受けることも出来ないし、戦場から逃げておくのが正しい

上図から
▲4三銀成
2016-12-05i
次に▲4四角・▲4五桂・▲5三歩打などを狙って、先手好調

この局面は先手優勢
後手は左金が遊んでしまっているのが大きなマイナス
候補手として▲5三歩打を挙げたが、その場合は△3九飛打に対して底歩を打てないので、▲5九金打とするのが手堅い
角を使った寄せは形をイメージしにくいので、効率の悪い手を指して逆転されないように気を付けたい

参考棋譜


2016-12-02a
超速 銀対抗の基本図から

▲7八玉△6二玉▲6八銀△7二玉▲7七銀
2016-12-02b
銀対抗vs2枚銀でよく見る形
先に▲5八金右を入れる指し方も多いが、プロ間での勝率が悪いので自分は好まない

上図から
△5六歩
2016-12-02c
実践例は少ないが、有力だと思う
▲6八銀の状態なら、△5六歩に対して▲6六歩▲6七銀(▲6七金)と組み替えやすいのだが
▲7七銀を上っているので、▲6六歩を指すと銀の進出が出来なくなる
まあ、そもそもこの局面は△5七歩成を手抜くことが出来ないのだが、仮に▲5八金右△8二玉の交換が入っていたとしても、やっぱり△5六歩に対する常套手段の▲6六歩とは出来ないだろう

上図から
▲5六同歩△同飛
2016-12-02d
▲5六同歩:
手抜けないので自然に応じる
---------------------------------------------------
△5六同飛:
自然に
これで後手は攻めの目標になっていた△5五歩を逃がすことができた
しかし反面、先手陣を圧迫していた位が無くなったため、中央から反撃されやすくなった

上図から
▲6六銀
2016-12-02e
中央を逆襲する
代えて▲5五歩打から飛車を捕獲するのも有力だが、△5五銀同銀以下受け一方の展開を強いられる
しかも、飛車を取ったからと言って、先手の形勢が良くなるわけでもない
自分は当初の予定通り、2枚銀から中央志向で戦う方針をオススメする


上図から
△5一飛
2016-12-02f
この一手
指す人はいないと思うが、もし代えて△8二玉なら、▲5五歩以下▲5八金右▲5七金の筋で飛車を捕獲される
代えて△5二飛は、▲5五歩打から▲5八飛とされたときに、後手の飛車が先手の攻めに近すぎる
▲5八飛▲5四歩の筋を受けるために△5三歩と打っているようでは不満だろう

上図から
▲3七桂
2016-12-02g
力を溜める
先に▲5五歩を打つのは手順前後
1歩手持ちで桂馬を跳ねることで、色々な攻め筋を含みにして、後手の指し手を限定している
▲5五歩打には後手がどう応じても一局だと思うが、▲3七桂には△8二玉か△4二角しかないと思う
桂頭を狙う△3五歩が気になるが、▲2六飛で先手良し
△3六歩の取り込みには▲3六同飛、放置しても▲3五歩▲3六飛で良い

上図から
△8二玉▲5五歩打
2016-12-02h
△8二玉:
次に先手が▲4五桂と跳ねるだけでそこそこ手になってしまうので、早めに戦場から逃げておく
代えて△4二角も桂当たりを避けて、似たような意味合い
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▲5五歩打:
この一手で先手陣が見違えるほどノビノビしてきたと感じないだろうか?
次に▲5八飛と回れば、手なりで良くなっていきそうである

上図から
△7二銀▲4五桂
2016-12-02i
△7二銀:
美濃囲いを完成させて自然
悪く言えば指したい手が無い
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▲4五桂:
とりあえず跳ねておく
先に飛車を回らないことで、一応2・3筋からの攻め筋を残しておく
後手が△7二銀に代えて△4二角でも、▲4五桂とするのが最善

上図から
△4二角▲5八飛
2016-12-02j
△4二角:
この一手
先手の飛車がまだ2筋に居るので、角の引き場所が限定されている
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▲5八飛:
待望の一手
金銀と飛車が左右対称で美しい
ただし、玉が薄いので反撃に注意

上図から
△3三桂
2016-12-02k
手筋の桂跳ね
放っておくと▲4五桂が威張っててうるさいので、桂馬を捌きながら圧力を緩和する一石二鳥の手

上図から
▲3三同桂成△同角
2016-12-02l
▲3三同桂成:
不満だが、手抜くと桂損するので仕方ない
桂馬を捌いたのはお互いさまだし、ここまで後手の動きを制限してきたので十分に働いたと思う
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△3三同角:
代えて△3三同銀でも、次に△4四銀とするので、どちらで取ってもあまり変わらないと思う
良いかどうかわからないが、△4二金の含みがある分、△同角の方が得なのかもしれない
        

上図から
▲9六歩
2016-12-02m
後手の手が難しい今のうちに突いておく
いつでも▲9七角とできるようになった
端の交換は(ほぼ)居飛車の得

上図から
△6四歩
2016-12-02o
端攻めの損と棺桶美濃の損は、ほぼ同じくらいだと思う
それなら端を手抜いて一手どこかに投資しようという考え
△6四歩の狙いは、次に△6三銀△7二金からの木村美濃
平美濃のままでは押しつぶされそうなので、中央へ発展させる

上図から
▲5四歩
2016-12-02p
この一手
△6三銀が入ると突けなくなる
直接の目的は▲5三桂打でふんどしの桂だが、▲5五銀からの大捌きも狙っている
ただし、いきなりの▲5五銀は反撃がきついので
後手が▲5三桂を受けた後、一旦▲5九金右▲6八金右と固めて強く戦えるようにしてから捌くのが良いと思う

この局面は先手十分
先手はやりたいことをやったと思うが、やっぱり玉が薄いので勝つまでが大変だと思う
攻め筋として▲5三桂打や▲5五銀を示したが、後手陣にスキが生じたら、桂馬を打って攻めるのも良いだろう

参考棋譜

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