2011年11月

2011JT将棋日本シリーズ決勝 羽生JT杯vs渡辺竜王

JT将棋日本シリーズ決勝結果(棋譜再生可能)
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今更だけれども。

渡辺明の先手で▲7六歩に対して羽生の二手目は△8四歩。しばらくはずっと二手目△3四歩だった羽生が最近△8四歩も指し始めている。
先日の王座戦第一局でもこの出だしだったが、その時は先手の渡辺が角換わりを選んだ。今回は矢倉。この二人は去年の竜王戦第二局やNHK杯で先後逆で矢倉を指している。その時は羽生の▲4六銀▲3七桂型に対して渡辺は△9五歩型だった。
今回は渡辺が先手でも後手でもよく指して高勝率を残している▲4六銀▲3七桂型に対して羽生は△8五歩型を選択。先手が穴熊に組み替えるのが定跡になっている。
この形は今年の名人戦の第四局と第六局で▲羽生vs△森内でも指されていてどちらも羽生が快勝している。名人戦では61手目▲3五同角としてそれが定跡とされていたようだが渡辺は▲1五香とした。不勉強でこれが純粋な新手なのかは知らないが、名人戦の後にも当然研究が進んでいるのだろう。
さらに、その後も渡辺は香車を突っ込んで成り、羽生が飛車をおさえこみにきたところも飛車を見捨てて猛攻をかけ続ける。
自玉は穴熊で堅い形ではないにしても遠く、その状態で細い攻めを巧みにつなげるという渡辺お得意のパターンで大優勢になった。
しかし、羽生も△8八歩で穴熊から玉をひっばりだして必死に食らいつく。渡辺がしっかり受けてやはり玉型が大差過ぎて先手勝ちと思った瞬間に羽生の△6七金の鬼手がとんてきた。歩のきいているところに金をただ捨てである。▲同歩なら後手の飛車と角が先手玉に直通してくる。△6八金などと更にくいつくのだろうか。
渡辺は▲同金として以下△5七歩成に▲3四馬から▲7一銀としたが、これが敗着になったそうである。
今週の週刊将棋によると、△5七歩成を▲同金とはらい△6八飛成には▲7八金とがっちり受ければ先手が優勢を保てたと書かれている。
しかし、(この後の部分が私が今更記事を書く気になった理由なのだが)、実は▲7一銀のところでは▲7五桂以下後手玉に即詰みがあったそうである。
ツイッターである方がこの将棋を激指ソフトで棋譜解析した結果をつぶやかれていて、詰み手順も教えていただいた。
手順は▲7五桂打△同歩▲7四銀打△同玉▲7五銀△8三玉▲7四銀打△9三玉▲8三金打△同飛▲同銀成△同玉▲6一馬△7二銀打▲8四飛打△9三玉▲8三金打△同銀▲同馬まで
もし感想戦で出ていたら週刊将棋にも当然この詰みが載るはずだから、対局直後の時点では二人とも詰みに気づいていなかっただろうか。或いは、詰みにも後で気づいたが(羽生は対局の時からかも)前述のきっちり受ける順がより確実な勝ちという意味なのだろうか。多分その辺は将棋世界の観戦記で明らかになるだろう。どちらにしてもソフトにかかるとこういう詰む詰まないが一発で分かってしまうのは恐ろしくも味気ない話である。
さて、とはいえとてもその後、詰むとは思えない先手玉を鮮やかに詰ました羽生はやはり見事だった。あるプロも一目だとあれが詰むようには見えないと言っていた。
週刊将棋によると渡辺は△6七金に「びっくりして分からなくなった」そうである。いかにも正直な渡辺らしい感想である。ちなみにソフトだと決してああいう鬼手にも驚いてはくれないわけだが・・。
現地で解説していた豊川孝弘の講評が終盤の凄まじさを分かりやすく表現している。
大げさに言えば、今日の観客の皆さんは歴史的な対局を目撃したことになる。(中略)後世の語り草になるような勝負だった。
NHK杯の羽生vs中川を彷彿とさせるような信じられないような終盤の逆転劇だった。
先日の王座戦を見ていて私はこう思った。羽生善治をこんな負かし方をすることが出来るのは渡辺明しかいない、と。しかし、今回の将棋を見たら今度はこうも言いたくなる。渡辺明をこんな負かし方をすることが出来るのは羽生善治だけだ、と。

2011 竜王戦第四局 渡辺竜王vs丸山九段

竜王戦中継サイト

丸山忠久先手で、後手の渡辺明が第二局同様に角換わりを真っ向から受けて立ち、やはり相腰掛銀同型ではなく△6五歩と位を取る形に。この形になるとお互いに手の渡しあいの渋い展開になる。
今回のNHKのBSの解説は郷田真隆だった。聞き手が山崎バニラさんだったのだけれども、きちんとリードしつつ、ちゃんと山崎さんにも質問を投げかけて優しく気を遣いつつしかし決して媚びず、解説もしっかりこなしていた。郷田もなかなかの漢(おとこ)である。また独身貴族に女性ファンも増えたことであろう(余計なことである。)
さて、その郷田の初日夕方の解説がとても分かりやすかった。以下その要約。
44手目△4三金直の局面が、先手後手ともベストの布陣である。だから出来ればお互いにパスをしたいが将棋のルールにパスはない。その為に飛車を▲6九から▲5九に廻ったのが丸山の工夫。その後仮に渡辺が△8二飛なら▲2九飛とすると44手目の局面で手番が後手の渡辺になって指す手に困るという仕組みである。従って渡辺も△9二飛とひねり、さらに丸山も▲4七銀とひくなどお互いにパズルを解きあうような苦心の手順を尽くして、結局は丸山が後手に手を渡すことに成功した。渡辺は△1二香とバランスを崩す手を指さざるをえなくなった。
ということである。第二局でもそうだったが、丸山が一応うまく指して後手が千日手に出来ないようにうまく立ち回ったわけである。この形は去年の竜王戦第六局で渡辺が△5二金という絶妙な待ち方の新手を出して先手の羽生善治がベストの形で仕掛けることが出来ずに渡辺が竜王防衛につなげた。しかし、丸山は用意周到な準備で、とにかく渡辺に妥協させることに二局とも成功したわけである。竜王戦では渡辺の序盤作戦と研究の深さがめだち、常に主導権を握ってきた印象もあるのだが、丸山はそれを許しておらず彼の序盤の研究の深さとセンスは高く評価されるべきだと思う。
しかしそれだけで先手がよくなるというほど将棋は簡単ではない。丸山も仕掛けた後にさらに▲2八飛と手待ちをするという高等戦術に出たが、それがよかったどうかはよくわからないところである。
郷田が指摘していたのは、本譜では△1二香と▲1八香が入った形で仕掛けたが、香車がお互いに動かない形での▲谷川vs△森内の前例があって▲1七角としたが香車の位置の関係で本譜の▲2八飛で▲2六角とする手もあった
そうである。或いはやはり▲2八飛のところで▲2四歩△同銀▲7一角△5二飛▲4五銀△同金▲同桂△同銀▲4四金なども調べていた。
つまり、この二種類の攻めがもし有効ならこの形で先手も十分指せるということで今後の研究課題だろう。
ちなみに竜王戦二日目に行われたB級1組の▲阿久津vs△畠山鎮で早速丸山流の▲5九飛の手待ちが出現し、それに畠山が△9二香と手を変えたが結果的に阿久津が快勝した。まさしく毎日定跡が進化する現代将棋の象徴だった。
さて、本譜の進行も先手の攻めがなかなかうるさいのではないかという評判だったが渡辺も的確な受けで決め手を与えず、先手の攻めが続くかどうかギリギリの展開になった。
千日手の可能性もあったが丸山は▲2四歩と勝ちがあるとみて決めに行ったのだが、それに対する渡辺の対応が見事だった。8筋の香車の二段ロケットを発進させて飛車まで叩ききり先手玉に鋭く迫る。後手玉は絶対に詰まないいわゆるゼットなので詰めろをつなげればよい。丸山も入玉含みで必死に粘るが攻防の▲6一飛に対して中合いの△5一桂が詰めろになるピッタリの手で勝負あった。
渡辺が一瞬の斬れ味をみせつけた。これで私が思い出したのは、第19期竜王戦第三局である。挑戦者の佐藤康光が終盤で渡辺を追い詰めたが、渡辺玉が桂馬さえ渡さなければ絶対に詰まない「桂馬ゼット」になった瞬間に渡辺が伝説の名手△7九角以下、やはり一瞬の隙をついて猛攻して攻めきった将棋である。こういう終盤での瞬発力と勝負強さ、そういう手順を決して見逃さない嗅覚が渡辺の強さである。その時は佐藤連勝でスタートしていたので本当に大きな一勝で、あれがなければ渡辺の今につながる竜王連覇はなっかたかもしれないのである。ある意味羽生との第四局の打ち歩詰め逃れよりも大きかった今や歴史上の一局である。
これで渡辺が防衛に王手。今の渡辺の充実ぶりを考えると丸山はかなり苦しくなった。

丸山は本局の初日の第一手をすぐ指さずにしばらく考えていた。その模様がBS中継にも映し出されていたが、まるで瞑想して気合を高めているかに見えた。解説の郷田も指摘していたが丸山には珍しい。丸山は徹底した合理主義者であって、初手で気持ちを高めるといった精神主義とは無縁に初手から考えてもムダとばかりにサッサと指すのが流儀である。しかも駒音を立てるのもエネルギーのムダとばかりに静かにそっと。
それがまるで羽生のように初手から気合を入れていたのを見て何となくだが丸山も歳をとったのかなと思った。それが丸山の人間的成熟であると共に弱みになるのではないかと感じた。丸山のよさは過激なまでにプロに徹する―喩えが不適切だがまるで殺し屋のような―冷徹なまでの将棋への姿勢である。しかし、丸山も40を超えて人間らしさが出てきたのかと勝手に感じたりもした。
第一局の天童の前夜祭でも、丸山は若い時に来た時には感じなかったが天童の自然の美しさに感動したと述べていた。今回の前夜祭でも自然の美しさを讃えていた。こういう丸山の人間的な進歩が将棋に直結するかどうかは難しいところのような気がしてしまう。
とはいえ、やはり丸山忠久は丸山忠久だった。二日目の朝からふぐちりを食していた。あの難しい常人なら神経がピリピリしそうな局面でである。
そして、初日の午前のおやつに出されたパパイアでは全く量が足りずに増量を要求し、昼食では前日のうなぎも増量注文して飯の上にうなぎが溢れんばかりであった。
かつての大山康晴がその食欲で他を圧倒していたのは有名だけれども、丸山と勝負したらどうなっていたのだろう。いや、渡辺も手をこまねいていたわけではない。彼も生まれながらの勝負師である。二日目のおやつに得意のケーキを三個注文して、丸山に対抗した。
だが、渡辺は実際にケーキが三つ運ばれてくると、それをキャンセルして飲み物だけにしたそうである。もうそんなことに意地をはっている場合ではないという渡辺のリアリストぶりも妙におかしかった。
今までの竜王戦では将棋以外の場面では、渡辺が傍若無人ともいえる振る舞いや食欲で挑戦者を圧倒していた。ところが、今回の挑戦者は今までとはレベルが違いすぎる。はじめて盤外では渡辺が圧倒されているのである。
丸山の神経の図太さが、前半に述べたような実にプロらしい将棋に対する態度と関係しているのは言うまでもない。さらに言うと、丸山の場合、別に負けてもベストを尽くせばそれでいいのだと平気で考えそうである。だから今回渡辺が防衛したとしても、丸山は静かに去ってまた別の戦いを続けるだけという気もする。例えば、渡辺が羽生に勝てば確実に
ダメージを与えることが出来る。しかし、いくら負かしても丸山にダメージを与えることは不可能なのではないだろうか。ある意味、丸山は羽生よりも達観しているような気がする。
分かりにくかったかもしれないが、私なりに丸山の独特なプロ意識を褒めたつもりなのである。

 











2011 竜王戦第三局 渡辺竜王vs丸山九段

竜王戦中継サイト

丸山忠久後手で一手損角換わりに。横歩取りも有力視されていたが、第一局に続いて一手損の後手での連採である。丸山は戦形選択が大変シビア、かつどの戦形が有力かについて非常に敏感な棋士なので、後手の横歩取りに何か問題を感じているのか、一手損に何らかの可能性を見出しているのか。
直前の朝日杯でも採用していた、飛車先を突くのを保留しての一手損角換わり。丸山は飛車先をひとつ突く形よりこちらを得意にしているようである。前局の糸谷哲郎に続いて本局は佐藤天彦が序盤について充実したツイッター解説をしていた。
一手損角換わりになりましたが、その中でも後手の採用率が低い形です。お互い飛車先を保留している分手が広く、構想力が問われます。後に前例の多い局面に合流することも十分考えられますが、それまでに多くの駆け引きがありそうです。
勝又清和が日頃から説いているように、現代将棋では後回しに出来る形を後回しにするのが原則で、例えば矢倉でも飛車先をなるべく突かないことで進化してきた。だから、この飛車先不突きで、なおかつ手損する形は現代将棋の象徴とも未来形とも言えるのかもしれない。
具体的には後手が△3二金を保留して他の手を先に指すことが出来るかの水面下の争いが初日の争点になったようである。
具体的には、先手の早繰り銀に対して、後手は△3二金を保留したまま、△4四歩から△5四銀とすることで、先手の銀を追い返す態勢をつくった。その経過では先手にも仕掛けるチャンスがあるようだが渡辺は見送って一応後手の主張は通った。それからやっと△3二金とあがったわけである。
地味な攻防だけれども、こういう微妙な形の差がプロの対局では大きいのだろう。控室でもこの丸山の指し方は後手の一手損の可能性をひろげるものと評価されていたようである。
さて、前局でもそうだったが、丸山は地味だけれども非常にプロ的な高度な課題をもって対局に臨んでいる。それが直接すぐに優勢につながるというような種類の駆け引きだけれども素晴らしい。別にパパイアばかり食べているわけではないのだ。
ちなみに、37手目の「(▲9六歩は)良い手だと思いました」(丸山)。という感想があるのだが、この手渡しがどういう意味でいい手なのか、あまりに高度すぎて私には理解できない。渡辺と丸山には当然何かがきちんと見えているのだろうが。
しかし、前局同様にその後の渡辺明の動き方が機敏で、▲5四歩▲3四歩▲7一角から馬をつくった辺りは、またしても渡辺ベースを思わせた。丸山も香車をとらせる大胆な順で均衡が大きく崩れないように工夫したが、やはり苦心の順という感じは否めず、実際丸山は苦しいと感じていたそうである。
その後も午後のおやつくらいまでは渡辺が快調に指し進めているように見えた。前二局のイメージもあるので、誰もが渡辺の完勝を予想したのではないだろうか。
ところが、夕方になってNHKのBSをつけてみると様子がおかしい。渡辺が前かがみになって、困ったように必死に手を探している。
渡辺が▲4五香以下、飛車もきって決めに行ったのだが、それに対して丸山の△8九飛から△4一香が絶妙の切り返しで、逆転したどころか一気に勝勢にしてしまったのだ。△4一香が自玉の詰めろを消すと同時に、先手玉への寄せにも実によくきいている。豊川孝弘なら、絶対にこの手は「あじよしみちお」だと言ったに違いない。
△4一香について、その直前では山崎隆之や村田顕弘も気づいていたようである。しかしながら、渡辺が飛車をきりとばして踏み込んだ辺りでは、渡辺への「信頼」もあって誰も気づいていなかった切り返しを用意していた丸山はさすがだったと言えるだろう。どの時点で気づいたかは不明だけれども。
一方、渡辺はいつも通りの思い切りのいい決断が最近では珍しく裏目に出た。二日目の夕方の放送では渡辺が二手連続で長考に沈み、苦しむ姿がずっと映し出されることになってしまった。しかも、あの時点では既に時遅しだったというのだから将棋は恐ろしい。
渡辺三連勝か、さらにその勢いでストレート防衛かと思わせたところから、丸山が後手番で勝ち星をつかみ、次は先手で恐らくはまた得意の角換わりである。一つの手順のミスがシリーズ全体の光景を一変させてしまう。
ちなみに、▲4五香ではなく▲7三銀成なら先手ペースだったようだがはっきり結論を出した感じではない。どうも二人の感想戦の感じを見ると、例えば宿命のライバルの羽生vs渡辺でも一度いくさがすめばよく研究して色々解明されるが、丸山があまり感想戦に熱心なタイプではないことも関係しているのだろうか。

丸山は相変わらず対局中はよく食べた。丸山の名誉?の為に言っておくと、対局が終わると丸山はあまり食べずに打ち上げでも飲み物を取り続けるくらいだそうである。
だから、丸山が食べ続けるのは、あくまで対局の為のエネルギーを補給するためのプロ意識のあらわれに他ならない。
第二局のNHKBSでは、丸山が二日目の夕食休憩がない対策に頼んだカツサンドをモグモグと食べ続けた。その様子をカメラがまるで長回しで有名な溝口健二作品のように延々と執拗に追い続けたのである。
勿論、ホテルが用意するのが大変だと思わせる、定番のお皿一杯のパパイアも(丸山が何度フォークを動かしてもなくならないという記述まであった)、昼食膳の片隅に置かれているマンゴーも、丸山の対局にかけるなりふり構わない執念の美しい南国的表現である。
本当に対局して頭を酷使すると糖分が必用になるらしい。加藤一二三の山のようなチョコレートやおにぎりやりんごジュースが、丸山の場合は南国の果実に姿を変えたに過ぎないのだ。
そんな丸山だが、さすがに終盤で勝ちが見えたときには動揺して、駒を落としてしまったり手が震えたようである。まるで羽生善治が憑依したかのようである。
しかし、丸山のさすがなところは、手を震えた後でも、お菓子を口にほうばることを決して忘れはしないことである。なんという対照、桂枝雀のいう「緊張と緩和」である。
羽生の場合は手が震えるくらいの緊張状態で下手をするとそのまま狂気の世界に突入しかねない危うさがあるが、丸山には徹底したプロ意識で対局にのぞむ緊張感があると共に、肉体にエネルギーを補給することも忘れない線の太い健全性もある。羽生も、若くて健啖な渡辺も、丸山だけには勝てないような気がする。
勿論、食欲のことではなく、透徹したプロ意識の話である。

羽生二冠、チェスで仏チャンピオンと引き分け

将棋の羽生善治二冠(41)が29日、フランス・ロワール地方の古城でチェスの仏チャンピオン、マキシム・バシエ・ラグラーブさん(21)とチェスで対戦し、引き分けた。ラグラーブさんが羽生二冠、森内俊之名人(41)と同時に2局指す親善対局だった。
羽生二冠は終盤で相手のキングの詰みを逃し、最後は引き分けた。(朝日新聞記事より)
羽生二冠、チェスで仏チャンピオンと引き分け(朝日新聞)
羽生二冠・森内名人、仏チェス王者に善戦(読売新聞)

この記事はツイッターの将棋クラスタでも大変話題になった。私も興奮してチェス全日本チャンピオンの小島慎也さんのブログ記事など引用してつぶやいたら、なんと小島さんが気さくに話しかけてくださり、色々教えていただいた。将棋で言うと羽生善治自身にツイッターで将棋解説をしてもらうようなものである。ありがたいことである。
相手は世界ランク30位に入るプレーヤーです。
調べてみたところVachier-Lagrave が羽生さんのレベル2400台)に白でドローを取られたのは、この2年で1度だけ(しかもその時は2400後半)のようです。
チェスは引き分けが多いと言われますが、それでも格上に黒でドローは簡単ではありませんし、今回は『超』格上ですからね。
(以上 小島慎也さんのツイッターより)

小島さんのブログでその棋譜も紹介されている。
Shiny Kojima A magnificent draw!

将棋ファンにはおなじみのチェス戎棋夷説さんも正統派の棋譜解説をされている。
チェス戎棋夷説 11/10/31

現地のレポート。棋譜再生が出来、写真も豊富である。
Echiquier Tourangeau Echecs vs Shogi en simultanee a Villandry

さらに、将棋ファンのZeiramsさんと仲良しの?別人格?のnyankomusumeさんもブログ記事を書かれている。チェス入門からひもといて、チェスにおける引分けの位置づけも解説し、羽生棋譜にも一手ごとの解説を加え、さらにそれをプリキュアの例などあげながら軽妙な文体で解説するという快作、怪作である。最後のオチも将棋ファンを満足させずにはいられないだろう。ものぐさは彼がチェスブログで本当によかったとひそかに胸をなでおろしたのであった。
Chess.com ハブる

最後に本局とは違うが、羽生がグランドマスター相手に後手で勝った棋譜を解説したニコニコ動画も紹介しておく。大変面白い。羽生がまるで将棋の捨て駒のような鮮やかな手を連発し、チェスのopening、openingsにも影響を与えたというすごい棋譜を、とても分かりやすく解説してくれている。
ニコニコ動画【チェス】Peter Wells vs 羽生善治【棋譜解説】



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