LPSA

LPSA天河戦第三局 石橋vs中井、三浦弘行@週刊将棋ステーション、山崎隆之ちょいワルNHKテキスト

NTTル・パルク杯天河戦中継サイト

石橋天河に中井が挑戦して、一勝一敗の後を受けての決着局。先手中井の初手▲2六歩に石橋は△5二飛!第一局での二手目△7二飛に続いての趣向である。現代将棋では変わった指し方が多いが、それらには理論的根拠があるが、石橋の場合はあまり難しいことを考えずに自由に指すという感じで、坂田三吉の初手端歩のようなものだろう。青葉記者によると、「町の腕自慢のおじさんのような指し回し。」ということになる。
そんな出だしだが、将棋は200手越えの大熱戦になった。中井が終始手厚く冷静に押さえ込みにかかり、石橋が腕力にものをいわせて暴れようとして、両者の棋風は全く対照的なのにもかかわらず、なぜか噛み合ってバランスが取れてよい将棋になるのが不思議だ。最後は中井がようやく勝ちにこぎつけた。
石橋はLPSA発足後に女流王位を獲得したが、中井は新団体になってからはネットの女流最強戦以外では未戴冠。同世代の清水もまだまだ頑張っているので、タイトル戦にも登場してもらいたいものである。

囲碁将棋チャンネルHP

三浦がゲストで、個性的な西村門下の面々について語っていたのが興味深かった。以下は三浦の話の要旨。
藤井は、群馬出身で研究相手がいなくて、一人で研究するクセがついている。その方式で強くなり、藤井システムを開発できた独創性もそれに由来しているのではないか。
阿部は、奨励会時代から研究会のためだけに山形から東京にきていたそうである。そして道中もずっと将棋のことを考えていたそうである。三浦が対局を終えて、日付が変わった阿部が深夜に一人で黙々と研究していたのが印象的だった。
三浦自身については、一日16時間の研究という伝説について否定はしていたが、タイトル戦の前にはやることもある。とポロリと。それだけでも十分にすごいと思う。奨励会時代は詰将棋をひたすら解いた。江戸時代の詰将棋をほとんど、何百何千と解いた。また、羽生の七冠の一角を崩した際には、取材が殺到して研究時間が確保できなくて困ったそうである。そこで研究のことを気にするのが実に三浦らしい。
三人に共通して言えるのは、猛烈な研究を独自に行っているということ。全員地方出身者という事情があるのだが、彼らの強烈な個性の源は「一人」で将棋を考えているということなのかもしれない。共同研究が全盛の昨今、ちょっと考えさせられるものがある。
ちなみに、司会をされている恩田菜穂さんのブログ記事によると、三浦は「髪型を気にするちょっぴりお茶目な面も見せてくれました」そうである。と女性三浦ファンのために付け加えておこう。

NHK将棋講座HP

先週も山崎の講座について書いたが、今週も面白かった。あの終盤力を誇る郷田相手に、よくもまぁこんな逆転勝ちが出来るものである。
先週の時点ではNHKテキストを未購入だっのだが、このテキスト内での山崎の解説も相当面白い。そもそも、表紙の写真が「ちょいワル」を明らかに意識していて笑える。
ご本人の弁によると「私は、特に研究が好きでもなく、優等生とは思われたくない「ちょいワル棋士」です。」と宣言している。ちょいワルは局面のことだけでなく、本人もそうだということでよいようだ。どうでもいいことのような気もするが。
文章中にも。ヒッチコックの「北北東に進路を取れ」や「明日に向かって撃て!」が出てきたりする。そして、逆転の奥儀を山崎が語っている囲みパートが秀逸である。今回で言うと、「相手が剛直に来ている時には波長をあわせずに敢えてノーガードで」とか
、形勢が開いている時には「闘志の火を消し、死んだフリをしてチャンスを待つのがいい。」とか、なかなかのちょいワル・サイコロジストぶりなのである。
講座で興味を持った方は、テキストも手に取られてみるといいと思う。

女流ネット最強戦決勝 中井vs里見、LPSA天河戦 石橋vs中井、順位戦 B級1組 13回戦、C級1組 10回戦

大和証券杯ネット将棋公式ホームページ

里見先手でノーマル三間飛車から石田流。最近早石田でなく、普通の三間飛車を多用して居飛車穴熊退治をしている。本格的に角道を止める振り飛車の復権を目指しているようなところもあり、昔からの振り飛車ファンとしては心強い。勿論、それだけでは厳しいだろうが、今後も作戦の選択肢として続けてもらいたいものである。
とはいえ、後手の居飛車穴熊の中井の指し方が巧みで、やはり苦しくしてしまった。ところが、持ち前の終盤力で、解説の羽生が「あやしい手だ。あやしい指し方だ」と連呼する勝負手を続けて逆転模様になったところもあった。しかし、中井も冷静さを失わずに最後はなんとか勝ちきった感じである。
これで、中井は三連覇を達成した。作戦巧者で、常に冷静に指している感じがする。本局も、一度終盤に里見に逆転されかけたら慌ててしまいそうなところを、粘り強く指して崩れなかった。もともと本格的な本筋の将棋なので早指しの将棋でも、決して筋を外さない手を積重ねることが出来るのが強さの秘訣なのだろうか。また、LPSAの独自棋戦で早指し将棋に慣れているのも大きいのかもしれない。
解説の羽生は、やっぱり将棋が好きで仕方がないという感じがよく伝わってきた。終盤の正確な読みは、当り前ながら見事である。

NTTル・パルク杯 天河戦中継サイト

「311」の前日の将棋。
石橋の先手で中飛車。相穴熊になった。序盤巧者の中井がリードを奪ったが、石橋も自陣飛車で粘り強く指して決め手を与えず逆に居飛車穴熊にくいつくことに成功。しかし、中井も崩れずに難解な終盤に突入。最後まで、見応えのあるギリギリの攻防が続いたが、中井が石橋の猛攻をあまして勝ち。
迫力満点の熱局で、LPSAの売り物の中井vs石橋の中でも素晴らしい名局だったと思うので、未見の方は是非棋譜を並べられてみるとよいと思う。
プロ棋士の解説はないが、指し将棋の実力も高い練達の銀杏記者の中継によって将棋の内容がとてもよく理解出来る。
第三局は、4/7(木)に行われる。

順位戦棋譜速報

B級1組 13回戦

「311」の対局。当日は東京の揺れも大きくて、とても気持ち悪い種類のものだった。余震も十分大きいものが何度も続いた。将棋を指すような環境ではなかったはずだ。特にプロが精神を集中して読みに没頭するためには、一番困る状態だったろう。ある棋士が「余震で妨げられるのが、こんなにつらいものだとは思わなかった」と述懐していたそうである。

注目の屋敷vs松尾は、後手松尾の△8五飛△5二玉から、松尾に誤算があり屋敷がよくなり、そのまま押し切ってA級昇級を決めた。屋敷は、若くして棋聖位も獲得して誰もがその高い実力を認め将来も嘱望されていたが、順位戦だけはなぜだかなかなかクラスをあげることが出来なかった。深浦と共に棋界の七不思議の一つ?といわれたものである。それが、もはや中堅にっなてからクラスを上げだして、有望な若手が台頭する中で、念願のA級昇級を決めた。ある意味、ストレートにあがってくるよりも価値があるし屋敷らしいとも言えるのかもしれない。佐藤康光や松尾を破って堂々の昇級である。

他には、中田宏vs山崎の飛車角が乱舞する将棋が面白かった。△8五飛で鈴木が早々に△2三歩と受けてしまう新手も振り飛車党ならではの斬新な発想だった。

C級1組 10回戦

自力の広瀬、田村が共に勝って昇級を決めた。
広瀬の昇級は当然で、実力を考えると遅かったくらいである。今期もベテラン田中魁に得意の終盤で逆にねじ伏せられるなど苦労した。昇級インタビューで、「(来期も)まだ対戦したことのないベテランの先生に教われれば。C級1組でもベテランの先生にたくさん稽古をつけていただきましたが、それが今に生きていると思います。」というのは外交辞令ではなく本音だろう。順位戦では本気のベテラン勢が有望な若手を負かすことが本当に多い。それが順位戦の魅力だ。
田村は、最終局も田村らしい踏み込みのいいケンカ殺法でかっこよく決めた。田村はデビュー当時の印象が鮮烈で、今は亡きテレビ東京の早指し戦で準優勝もしていた。とにかく早見えで腕力が滅法強くて、どんどん上にあがっていくものとばかり思っていたが、勝負に淡白なところもあって随分と下位で低迷していたが、いよいよ本領発揮である。昇級インタビューでは、「抱負ではありませんが、4月から12月までは振り飛車党の田村になることを宣言致します。」と謎の?宣言をしている。

将棋メモ 7/21(火)

朝日杯は石橋さんが連勝。一昨年も、大野、森けいじと連破しており、二年続けての快挙である。あの力強い棋風が早指しに向いているのだろうか。しかし、長時間での王座戦でもただ一人男性プロを破っている。どの対局も、うまく優勢になり最後は終盤力を生かしてしっかり勝ちきっている。今年の二勝は、どちらも快勝だった。
武市が得意戦法の筋違い角を見せたが、きっちり対応していた。今月の将棋世界で武市が筋違い講座を書いていたが、そこでも紹介されていた4筋の位を取る対策を石橋が採用。それに対して武一が独創的な遠大な構想を見せたが、その途中で浮いた▲2六金を石橋がうまくとがめたということのようである。相手の得意作戦を堂々と打ち破ってしまった。
二局目の神谷戦は、やはり後手で4手目△3三角戦法を採用。神谷がらしく▲7七桂と突っ張った感じの受けを見せたが、実は研究会で経験済みとのこと。良くそれを石橋さんが打ち破った。神谷も棋風通りの強い受けに行ったが、大きな誤算にあったようで、石橋がうまく手をつないで完勝。
石橋さんは、力が強くて攻めさせるとうるさいので、短時間の将棋では男性プロもイヤだろう。今年は、三回戦にも期待したい。
一方、清水さんは惜しくも敗退。棋譜解説を見て驚いたのだが、清水さんの対男性の勝率がかなり低い。他の女流との力関係を考えると、すごく不思議な感じがするが、清水さんが良い意味でも悪い意味でも女流らしい男性とは違った感覚の将棋を指すことと関係しているのだろうか。

LPSAの1dayトーナメント、Mondayカップは、船戸さんが優勝。三局とも相手を圧倒する内容だった。中井、石場以外では、最初の頃は。よく島井さんが優勝していたが、最近は船戸さんの優勝が多い。
今回面白かったのは、Mondayレッスンの生徒さんが、予選を行って一人だけ参加していたこと。中倉宏美さん相手に角落ちで戦っていたのが、凄く新鮮な感じがした。
将棋は、下手が途中まで実にうまく指して、ほぼ勝ち決定ともいえそうな局面までこぎつけた。しかし、ちょっとした隙をつかれて中倉さんに飛車を召し取られてしまう。それでも、冷静に考えれば、まだ十分勝ちの場面なのだろうが、こういう公開対局で早指しだと全く話が違う。多分普段なら絶対逃さないであろう詰みを逃し、最後は自玉がアッサリ頓死。棋譜を観ていて痛いほど気持ちが分かった。たぶん後半は、何がなんだか分からなくなり、普段の力の十分の一も出せていないのだろうと思う。

竜王戦決勝トーナメント、羽生vs片上が進行中。先手の羽生が通常角交換をするのは、最近ちょっと珍しいが、初手合いだし片上の後手での研究を警戒したのだろうか。先後同型の腰掛銀から、色んな筋の歩を突き捨てないでシンプルに仕掛ける形に。棋譜解説を見ると、どこまで先例があるのか一発で分かる。△8八歩に、先例は▲7七桂と逃げるのが通例だそうだが、堂々と▲同玉と取ったのは、いかにも羽生らしい手である。と言っても、どんな手を指しても「羽生らしい」と思ってしまう。強気な手も、辛抱する手も、直線的な斬り合いも、曲線的な手待ちも、なんでも指すからである。
この後どうなるのだろうか。(現在午後8時)
なお、twitterで、今年のコンピューター選手権で優勝したGPS将棋が、一手ごとに読みの内容と形勢判断を示していて面白い。他のフリーソフトにも、是非参入していただきたいものである。

gpsshogiのtwitter


どうぶつしょうぎ@はなまるマーケット

今日放送があったみたいなのですが、残念ながら録画しそこねました。でも、見られた方がブログにまとめられています。

ギズモのつれづれ将棋ブログ  はなまるマーケット どうぶつしょうぎ

岡江さんも十分楽しまれたようで、これは本当に有望かもしれません。

また、女性の方の反応。

C子のネタもれ帳 Vol.2 どうぶつしょうぎ、めちゃかわい〜 日本女子プロ将棋協会おそるべし♪

そうですかー。やっぱり女性の場合、「かわいい」は重要な要素なのですね。私のようなオッサンなどは、すぐに完全解明征服欲をそそられたりするわけですが。
ちなみにYahooブログ検索をかけてみると、本当に多くの女性の方が反応していることに驚きます。

さらに、将棋界で名人位と並んで最高峰の竜王位を保持する渡辺竜王(この辺、検索で来る将棋ファン以外の方々をかなり意識しております 笑)も、はまっているのです。

妻の小言。 どうぶつしょうぎ

現在一ヶ月待ちということですが、開発した日本女子プロ将棋協会(LPSA)のページはこちら

LPSA どうぶつしょうぎについてのお知らせ('09.5.29 アメリカ産ひのき予約開始

さらに、ルールを知りたいという方は、こちらを参照ください。

LPSA どうぶつしょうぎ・ルール概要

さらに色々知りたい方は、こちらのどうぶつしょうぎ関連リンク集が便利です。

詰将棋メモ どうぶつしょうぎ

将棋ファンとしては、女性ファンの開拓、さらにそれが将棋ファンの増加につながってくれたらと思いますです

ものぐさ将棋観戦日記 4/16(木) ネット最強戦、詰将棋解答選手権、宮田敦史五段、マグロ名人戦

大和証券ネット将棋公式ホームページ

ネット最強戦。序盤の駆け引きと作戦勝ちを目指すせめぎあいが、プロらしくて面白かったが、一瞬の隙を捉えて鈴木八段が一気に優勢に立ってそのまま押し切った。鈴木八段の将棋は、現代風のきちんとした将棋というよりは、豪快な力将棋で、やはり見ていて楽しい。
ちなみに、解説の藤井九段の十八番?の「絶品チーズバーガー」が飛び出していた。これには、渡辺竜王の前振り見た後での反応もあった。恐らく藤井さんも、竜王ブログくらいは読んでいるだろうから、ある程度意識しての行動だったと思われる。とは、一体何の分析か。ちなみに、私は残念ながら「絶品チーズバーガー」に出会ったことがない。ただでさえしつこいハンバーガーにチーズですか。歳とってくると、なおさら無理っす。


今週の週刊将棋に、詰将棋解答選手権の一般の部のレポートがある。初級戦と一般の部の問題とか全て掲載してある。早速、私も初級戦だけはチャレンジしてみましたよ。詰将棋を解くのが遅いことにかけてはかなり自信のある私ですが、一応時間内全問正解。ふっふっふっ、私もダテに将棋ファンを何十年もしているわけじゃないのだ。実際の大会の時間記録はどうかな、私も初級戦に出たら入賞位はできるかなと思ったら、なによ。全問解くのに3分とか。でも、こうして参加したつもりで解いてみるのも楽しいものである。そういえば、一般戦はやろうやろうと思ってまだやってないな。


将棋まるごと90分のゲストは、宮田敦史五段。前期の勝率第一位を引っさげての登場である。将棋界の一番長い日で、盤面に覆いかぶさるように読みに熱中していた姿が印象的だった。今回も、やはり存在感が抜群だった。現代の若者風に自分の姿を意識
するようなところが一切見当たらない。ひたすら目の前の将棋を指し、ひたすら出された詰将棋を解く。トークも、ありのままに飾らず喋っている感じでとても好感が持てた。少しも自分では個性的であろうと努力などしていないのに、そこにいるだけでとびっきり個性的だというタイプである。しかも、どことなくすごく人に好かれる要素がある。名人戦の解説も、朴訥ながらも、きちんと変化を掘り下げて解説していて勉強になった。
ちなみに、気晴らしにゲームセンターに行って「太鼓を叩いている」そうである。


現在の将棋界においては、もう今更多少のことが起ころうが驚きはしないが、これにはあまりのことに言葉を失った。

将棋工房「御蔵」のブログ マグロ名人戦で起こった出来事

最初、この記事で知った。

三軒茶屋 別館 日本将棋連盟が目指す”公益”って何?

ものぐさ将棋観戦日記 3/9(月)―棋王戦、女流名人戦、マイナビオープン、LPSA公認プロ制度、囲碁将棋ジャーナル、NHK杯、銀河戦

新潟日報 棋王戦第三局

棋王戦は佐藤棋王が一勝を返した。後手の久保八段のゴキゲンに対して、佐藤は最近やたら増えて復活した▲7八金型。飛車先が切れる上に、実は玉もきちんと囲えるということでまた増えているらしい。佐藤が▲4一角から2二に金をぶち込んでいく俗攻めを敢行。プロにはやりにくい筋なのだろうが、そういうところに先入観なく踏み込むのが佐藤流である。さらに、佐藤は二筋を頑固なまでに筋悪くゴリゴリ攻めて行ったのに対し、久保は2筋は軽く受け流して中央で駒を捌いて代償を求めるという両者の持ち味が出た展開に。大きな駒損の久保が猛烈に攻めたが、最後は佐藤が確実に一手残した感じ。まさしく、久保の捌きのアーティストぶりを力ずくで押さえ込んで勝ったという印象である。これで面白くなった。


スポーツ報知 女流名人位戦

女流名人戦は、清水さんが女流名人に数年ぶりで復位。女流王将が名目だけだったので、これで実質的に無冠から脱出したことになる。一時期は女流名人を矢内さんに、最近は倉敷藤花を里見さんに奪われ、せっかく防衛した女流王将が休止とツキもなく、普通の棋士ならズルズル行ってしまいかねないところを、見事に踏みとどまってみせた。ある男性棋士が、自分に清水さんほどの根性があるならタイトルの一つも取れるだろうと言っているのを読んだことがあるが、清水さんの精神力の強さは本当に大したものである。必ずしも評判の良くない右四間を周りも気にすることなく使い続け、なおかつ結果も出しているのも清水さんらしさである。おめでとうございます。


マイナビ女子オープン

マイナビ女子オープンは、岩根忍さんが矢内女王への挑戦を決めた。相振りの後手から積極的に攻めてペースを握り押しきった。奨励会経験もあり、実力にはもともと定評があったが、待望のタイトル初挑戦である。とてもフレッシュな組み合わせになった。
岩根さんは、二人目のお子さんを5月に出産予定だそうである。子供とともに戦う母親棋士としても話題になるだろう。しかし、タイトル戦のときに出産が重なったらどうするのだろう。
先週の週刊将棋には、中学生時代の「しいちゃん」の写真が載っていた。ご本人としては、ややふっくらしている時代の写真を使われるのは、必ずしも嬉しくないかもしれないが。
母親になった「しいちゃん」のタイトル初挑戦である。特に出身の関西では盛り上がることだろう。


LPSA公認プロ制度概要と応募要項について

LPSAから、画期的な発表があった。このLPSA公認プロ制度というのは、一言で言えばアマチュアにもプロ棋戦への門戸を広く開くという制度である。また、女性特有のライフスタイルに柔軟に対応することを目指しているようである。
現在の男性棋士の世界は、プロ棋士になるための条件を限りなく厳しくして狭き門とするかわりに、一度プロになったらある程度の身分や生活の保障はするという思想で成り立ってきた。しかし、将棋の世界を取り巻く状況は激変してきている。将棋が上達するための「高速道路」が出来あがり、奨励会の三段リーグには、現在の下手なプロよりはよほど強い人間がプロ入りを求めてひしめきあい、アマチュアも格段に強くなりプロとほぼ互角に戦える人間が多数存在するなど、プロとそうでない人間の差は昔と比べるとはるかに小さくなっている。現在の「プロ」を支えているのは制度だけであって、実際にはプロの棋戦に参入する資格のある人間が多数存在しているのだ。そういう傾向は、恐らく今後ますます加速していくだろう。
そういう現実にどう対応するかについて、LPSAのこの制度は一つの答えを提出している。正規のプロと公認プロというのは身分が異なる。しかし、実力があって実績を残した人間は、プロ棋戦に参加する可能性を与えられるという考え方である。正規の女流棋士と同様の権利を持たない代わりに、自由に対局して自分の生活を別に持つことが出来る。恐らく公認プロはそれだけでは生計を立てることは苦しいだろうが、しかし、逆に言えば、自分の仕事やあるいは主婦や母としての勤めを果たしながら、将棋をプロの世界で戦うことも可能なのだ。男性プロ棋士の世界にとっても、とても興味深いモデルケースになるのではないだろうか。
そういう意味では、多くの人間に登録してもらうためには、正規の女流棋士とは同等の権利は持たないが、その代わり対局以外の様々な義務には拘束されなという基本的な方向性をはっきりさせるのが良いのではないだろうか。制度を読んでいると、現実の個々のケースに柔軟に対応できるよう、色々な点で含みを持たせいてはいるが、根本的には「対局専念プロ」を目指すのだと明確にすれば、安心して登録する人間が増えるのではないだろうか。読んでいるとLPSAがどういう姿を目指しているのか、今ひとつよく分からないので、私が言ったようなことを考えていないのかもしれないが、個人的にはそういう考え方だとよいのではないかという私見に過ぎないので念のため。
勿論、多くの登録者の中から、ずば抜けた人間が出てきて、本当に女流棋士の仲間入りするというのも目的なのかもしれない。そういう人間が、是非出て来てほしい。今、私が述べたのは、とにかく登録をする多数の人間について述べたことである。
無論、現在の現実を考えると流動的な側面は存在するし、また、細部の規則では今後修正すべき点も出てくるかもしれない。しかし、基本的な方向性としては、とても素晴らしい画期的な制度であることは間違いないので、是非うまく行って欲しいものだと思う。


先週の囲碁将棋ジャーナルは、なかなか面白い映像が色々流されていた。名人挑戦を決めた郷田九段のインタビュー。
羽生さんとやるのが、すごく大きいかなという感じがします。小学生のときに出会って、すごく印象に残る出会いだったので、こうして名人戦でさせるのは、感慨深いというか、良かったと思います。
これは、また今年もNHKの「プロフェッショナル」さんは、特番をつくるしかないでしょう。勿論「情熱大陸」さんの参入も大歓迎です(笑)。
LPSAの天河戦の様子も映像つきで流れた。成田さんは、とてもしっかりした感じである。もしかすると、喋り方だけで言うと、里見さんよりもしっかりしているかも(笑)。一方、中井さんのこの言葉も印象的だった。
女性や女の子たちへの普及をしてきて、成田さんのような将来有望な人が勝ち上がってきたのはうれしいです。
そして、A級最終局から、場面の切れ目でサービス映像が。三浦が真横を向いて没我状態で必死に考えに耽り頭を抱える姿、丸山が今年もまた深浦相手にカロリーメイトのチョコ味でスタミナをつける場面。私は、将棋の解説を聞き逃しても、そういう場面は決して見逃さない(笑)。NHKさん、ありがとう。

NHK杯は、現在もっとも見たいカードの一つの羽生名人vs久保八段。後手久保のゴキゲンに対して、羽生は▲5八金右型の超急戦を誘ったが、久保は5筋の位を取らない指し方を採用。一時期この二人は5八金急戦で意地のはりあいのように戦い続けていたが、結果は羽生が圧倒的。超急戦にまだ結論が出ているわけではないが、最近は後手が別の指し方を採用することが多いようである。
結局、じっくりした持久戦になったが、羽生の攻めのつなぎ方が冴えにさえていた。解説の内藤先生がポイントにあげていた▲7四同銀からの鋭い踏み込みと、一転して▲3七歩と馬筋を遮断する緩急自在の指し回し。個人的には、細かいところだが、▲6ニ金から王手をかけて先手を取ったまま飛車に当てて龍を好位置に変える抜け目のないテクニックが印象的だった。
羽生の快勝譜である。直近の竜王戦予選でも、羽生は久保を破っている。騎虎の勢いの久保も、どうも羽生だけには分が悪い。ここのところ羽生はやや本調子ではないのではないかと思っていたが、そんなこともなさそうである。やはり、王将戦では、深浦王位がやたら強いだけなのかもしれない。しかし、A級順位戦ではあの結果。もう、よく訳が分からない。基本的には群雄割拠の戦国時代ということなのだろう。
内藤先生が紹介されていたエピソードだが、かつて大山先生がファンにどれくらい読むものなのかと聞かれて、そっけなく「一手」と答えたそうである。羽生名人がよく言っているが、大山名人は手を読んでいるという感じがせずに、相手を見て指しているように思えたそうである。大局観指しなのだが、それでも必ず急所に手が伸びていたと。それを裏打ちする話だった。最善の「一手」が瞬時に見えるというのが、プロでは大変なことなのである。私が、ボナンザ相手の早指しで「一手読み」でボロボロにされるのとは訳が違う。


囲碁将棋チャンネル(銀河戦のページで棋譜閲覧可能 )

Eブロック、近藤六段vs豊島四段は、後手近藤のゴキゲンに対し、豊島は▲5八金右型。対して、近藤は早めに▲9四歩と端を突く作瀬。「鈴木大介の中飛車」でも推奨されていた順だが、解説の遠山四段によると、最近この指し方が増えているらしい。居飛車が端歩を受ければ、超急戦になった場合に振り飛車側に有利になり、受けなければ本譜でもそうなったが端を突きこすという作戦である。それに対し豊島が素早く動いて、近藤が受けを誤りペースを握り、後は着実に勝ちきった。
豊島は、指し方に大人びた老成したところがあり、激辛流も真っ青の▲8六銀打ちには、解説の遠山も聞き手の本田さんも、思わず笑ってしまっていた。大体、若い人ほど辛い手を指すというのが原則である。
Fブロック、勝又六段vs佐藤天彦四段。相居飛車から、後手の勝又がやや趣向を見せたが、佐藤がうまく立ち回ってペースを握ったに見えた。しかし、勝又が、すぐに逆にペースを握り、少し紆余曲折あったものの、最後は見事な決め手でバッサリ佐藤を斬って勝ち。
解説の佐藤紳哉六段が言っていたが、勝又は序盤の理路整然とした分析で有名で、冷静で理知的な棋士という印象があるが、実は盤に向かうとすごくアツくて人間的だそうである。むしろ、気合を前面に出して戦ってくるタイプだと。実際、この対局でも終盤に入ってからは、駒をバシッと打ち付け、場合によってはノータイムと、「勝又教授」とはまた違う側面を見せてくれて楽しかった。
相変わらず佐藤&鈴木環那さんのコンビは面白い。
鈴木 佐藤さんはおしゃれということで有名ですね。
佐藤 いかにも女性の目を気にしている感じで。
鈴木 ちょっと、あの、なんか嫉妬されてますか?

鈴木 佐藤さんは藤井九段、行方八段、村山五段と研究会をされているそうですね。
佐藤 その研究会は、なかなか始まらないという噂を聞いたことがありますけれども。
鈴木 そうなんですね。その中の誰かが遅れてくるということなんですね。
佐藤 N八段ですね。
イニシャルの意味ないし。

ものぐさ将棋観戦日記 1/20(火)―NHK杯、朝日杯、LPSA、おにぎり

NHK杯の森内vs糸谷を昨晩録画で見た。やはり糸谷五段は個性的。
森内が初手を指し、読み上げがまだ▲7六歩といい終わらない間に指してしまった。考える前に猛烈な勢いで手が出てしまうタイプなのだ。
さらに森内が▲6六歩。珍しく振り飛車の可能性も見せて、どう見ても考えるところである。しかし、糸谷はまたしても間髪入れずに△3五歩。普段ほとんど指さないという相振りを決断。ある程度決めていたのかもしれないが、それにしても面白い。
将棋は、糸谷がかなり無理気味の攻めを敢行して、きっちり森内にとがめられてしまった。ただ、感想戦を聞くと、森内も解説の井上も気づいていない順が糸谷には見えてしまっていて、やむをえずのことだったと判明。実際の対局では森内の完璧な指し回しのみが印象に残ったが、感想戦では糸谷の手の見えようがすごかった。さすがの森内も、糸谷が変化手順を提示するめまぐるしいまでの速度にやや翻弄され気味だった。やはり才気煥発,魅力的な棋士である。
解説は糸谷が奨励会時代に幹事の井上八段だった。糸谷が取った駒を相手の駒台に叩きつけてしまって裁定で負けになった有名な事件についても話していた。当時、中学生だった糸谷は、完全に勝勢の将棋だったこともあって、ひどく泣いたそうである。そこで井上は糸谷を別室に呼び、「きつかったけれど、これが棋士になり、タイトルを取るようになったら伝説になるんや。」と慰めたそうである。すると、糸谷は泣きじゃくっていたのをパタリとやめて「そうですかねえ」とのたまうたそうな。かわいすぎます。井上さんも実に名幹事ぶりで、関西の雰囲気が良く伝わってくる逸話だった。実際、それ以降糸谷は泣いたりあわててヘマをすることが減り、順調に成長していったという。

朝日杯は久保がベスト進出を決めた。最近の充実振りは著しい。二局目の深浦戦も、いきなり竜を作らせて大丈夫なのだろうかという将棋を、盤上に二枚の角を打ち、何度も何度も移動させながらついには捌くことに成功して勝ちにつなげた。相変わらずアーティストな将棋である。そもそも、棋王戦で羽生を止めて七冠再びの夢を断ったのも久保である。タイトル戦では羽生だけにはどうしても歯が立たなかったが、佐藤との晩勝負は注目だ。佐藤も、特に一日制のタイトル戦ではとてつもない豪腕を発揮して強いことこの上ないので、楽しみである。


さて、LPSAからこんなニュースが。
第2回朝日杯決勝・準決勝大盤解説会(聞き手変更のお知らせ)一体何があったのでしょうね。LPSA側も、倉敷イベントの時とは違って特に公式コメントは出していないし、一般人の私には具体的事情が分からないので余計なことは書かないでおきます。また、敢えて何も言ってないところを見ると、事を荒立てたくないのかもしれませんが、一応関連記事としてこんなものこんなものがあったことだけ紹介しておきます。
船戸陽子さんはソムリエでもあり、こんな講座を開催されるとの事です。LPSAの1dayフランボラーズカップでは、決勝で中井さんとの素晴らしい終盤の激闘の将棋を制して見事優勝していました。但し、今日の天河戦では中井さん得意の押さえ込みにあってひどい目に合わされていました。いやはや、こういう展開になると中井さんの憎たらしいほど強いこと。きっちり1dayの借りを返していました。

今日も順位戦C1の熱戦が展開中。最近ちょっと順位戦を見ていなかったのですが、妻の小言によるとこんなことがあったと。片上さんのtwitterは読んでいたのですが、何言ってるんだろうと思っていましたが、そうですか、こういうことですか。
ちなみに順位戦速報のページを見てみたら
昼食 加藤 鍋焼きうどん・おにぎり
夕食 加藤 鍋焼きうどん・おにぎり2つ
ということだそうです。昼食のおにぎり「1つ」だと若干胃袋に余裕があるという読みの上での「2つ」だったということなのでしょうか。

LPSA 1day マンデーカップ 船戸女流二段が初参加初優勝、NHK杯解説の福崎文吾

LPSAの1day マンデーカップは、船戸さんがいきなり優勝をかっさらって華々しいデビューを飾りました。一日で三局勝ってですから、たいしたものです。しかも、決勝の相手は石橋さんでした。
先手石橋で、後手の船戸さんがゴキゲン中飛車に。石橋さんが▲5八金右で超急戦を誘うと、船戸さんも真っ向から受けてたちました。こういう超乱戦は、石橋さんがもっとも力を発揮する形といえるでしょう。
定跡から△2一歩と船戸さんが変化したのですが、石橋さんに龍引きからと金つくりを目指され、船戸さんが相当忙しくなってしまいました。かなり先手が余せそうな形になったのですが、バッサリきめにいった石橋さんに、船戸さんも必死に抗戦。△2四角と攻防に打ったり、やむをえずながらの△2二香打ちで頑張ります。
とはいえ、石橋さんが確実に詰めろをかけて結局勝ちきったのかと思いきや、船戸さんが王手攻撃をかけだすと、眠っていた馬と飛車が働き、先述の△2二香まで役立って、一気に詰ましてしまいました。つらい受けの香打ちが、最後には役立ったのは、執念が通じたという感じです。
銀河戦の聞き手などでも、すぐによく手が見える棋士だと思っていたのですが、やるものです。他のLPSAの女子プロたちも、さぞ刺激を受けたことでしょう。

NHK杯の井上vs山崎戦は、井上さんが惜しい将棋を落としました。しかし、主役は解説の福崎文吾さんでしょう。さっそく聞き手の中倉宏美さんとのちょっと風変わりな漫才を紹介してみましょう。
福崎 (山崎さんの将棋は)宇宙空間で指しているような。どこが上かどこが下か分からない、トリッキーな感じです。
中倉 あぁ、ちょっと分かりやすいです。
あのー、全然わかりやすくないんですけどー。
福崎 (山崎さんは桂頭二つに傷を作ったりして)いじめられるのがすきなのかもしれません
福崎 (山崎さんの将棋は):元気というか積極的というか無謀というかムチャというかやりすぎというか
中倉 山崎さんはNHK杯優勝していますよ。
福崎 (過去)三年くらいしか覚えていません。
福崎 上着を脱いでいますから。体温が上昇しているんですね。なんか虎みたいでしょう。豹とか。ゴロゴロ、獲物を狙っているというか。
あ、△9五歩いきましたね。やっぱり何か狙っていると思いました。
   狙いは分かりませんけど。
一番肝心なところ、分からないんすか。
福崎 井上さんはC2から上がり損ねて、泣いていたんですね。そうしたら兄弟子の谷川さんから手紙が来て立ち直ったそうなんですね。私もそんな兄弟子が欲しいです。
中倉 あっ、わたしもそのお話、どこかで聞いたような気が。
福崎 確か今月の雑誌にのっていたと思うんですけど。
情報元は将棋世界7月号かい。一般ファンと同じじゃないですか。
福崎 歩が三つ以上当たると初段以上といいますね。この二人とも初段以上ということですか。
中倉 あっ、それは多分特には・・。
福崎 ほめていることにはなりませんか。
福崎 プロでも王手といってもいいんですよ。別に。
中倉 いいことはいいんですか。
福崎 無視されますけどね。
真面目に答えていた中倉さんが気の毒です。
井上さんが頭を抱えて必死に考えてる画。あれっ、若干頭頂部付近の頭髪が・・。
福崎 頭がフル回転ですよ。ハゲていくかも、あまり考えたらね。アブないかも、考えすぎたら。
中倉、あっ(思わず噴き出して)、○△×☐・・。(言葉にならず)
福崎さん。見たことにそのまま反応して口に出すのはやめましょう。
感想戦も三人で賑やかでした。関西では、普段からこんな感じでやっているんでしょうね。

船戸陽子さん関連記事リンク

追加しておきました。今日が、正式な移籍日です。
LPSAでブログを持っている人達は、全員移籍に言及していて、相変わらず結束が固いです。
船戸さんのワインブログは、隠れ家的にそっとしておいてあげたかったような気がしないでもありませんが、一般公開の可否を知人に聞かれて断ったりせずに快諾するのも、いかにも船戸流だという感じがしました。

船戸陽子女流二段が日本将棋連盟を退会し、日本女子プロ将棋協会(LPSA)に移籍へ

日本女子プロ将棋協会(LPSA)  船戸陽子女流二段、LPSA入会のお知らせ
お知らせ:日本将棋連盟 船戸陽子女流二段が退会(6/25)
(6/26追記 日本将棋連盟も同日付できちんと告知していました)

船戸陽子女流二段が、6/31付けで日本将棋連盟を退会し、7/1付で、日本女子プロ将棋協会(LPSA)に入会することになったそうです。女流視棋士会裂後の、初の移籍者ということになります。大矢順正氏のブログによると、正式に退会届を提出し理事会が受理したとのことだそうです。考えてみれば、当然の個人の権利で、連盟も粛々と対応したということなのでしょう。少なくとも、分裂当時のような、一般ファンから見て見苦しい混乱がなかったようなのは好ましいといえるでしょう。
周知の通り、日本将棋連盟も、公益法人法改正への対応という重大な課題をかかえており、当然女流の問題も、大きく関わるし甚大な影響を受けるはずです。そういう情勢下においては、将棋連盟も公益法人問題に悪影響を及ぼすような対応はしないものと予測されます。個人的には、公益法人の問題が、女流の問題に好影響を与えるように期待するものです。
今回は、あくまで船戸氏個人の移籍にとどまったわけですが、公益法人化の問題と関連して、今後、女流棋界にさらにどのような動きや影響が出て来るかに注目したいところです。

というようなことは、正直「勝手に将棋トピックス」さんがいてくれると助かるんだけどなあ(笑)。こういう時にだけ都合よく名前を出して申し訳ないけど。

船戸さんは、少し前までご自分のブログをもたれていました。分裂騒動当時から、かなり率直なものの言い方で、基本的には独立派支持の私でも、納得できる発言を(唯一)されていた方でした。諸般の事情により、団体に残る決断をされたようですが、個人的にはこういう方はLPSA向きだよなあなどと、勝手に思っていたので、今回の決断は大きな驚きであるとともに、正直大喜びでした。
船戸さんのブログというのは、全く計算抜きで、天真爛漫で、失礼ながらやや天然気味のキャラクターがよく伝わってきて、読んでいてとても楽しいものでした。そういう隙を突かれて荒れていた時もあったようですが、そういう荒らしにまでも船戸さんはムキになって答えてしまっていて、他人事ながらヤキモキしてしまうようなところもありました。
LPSAに移籍したら、もう何も遠慮はいらないでしょう。ご自分のお好きなように、発言し行動し思う存分暴れていただきたいものだと思います。本当にLPSA向きの方が、記念すべき移籍第一号になってくださったという感じがします。
銀河戦でよく聞き手をされていますが、とても手のよく見える女流棋士だという印象もあります。これ言うと怒られるかもしれませんが、現在LPSAは、女流棋士の層という面ではまだ少し薄いところもあるので「棋士 船戸陽子」にも大いに期待します。とりあえず、1dayに出場して、いきなり優勝でも目指していただきたいものです。

(追記)当初Keyさんのtwitteについて書いたことは、私の勘違いでした。該当部分を削除しました。Keyさんにも週刊将棋様にも御迷惑をおかけし、大変失礼いたしました。

以下、この件についての、リンク集です。(必要に応じて随時追加予定。)特に、大矢順正氏のものは必読だと思います。

大矢順正の記者ニュース 船戸陽子女流二段がLPSAへ移籍
松本博文ブログ Welcome
試験放送2 - 松本博文ブログ
2008-06-26 - ぴえぶろ 2号店
二枚目の女?|将棋の輪
メンテ - daichanの小部屋
のぺのげ Part3: 顧客満足度.
将棋ペンクラブログ 船戸陽子女流二段(船戸さん御本人のコメントも紹介しています。)
Dangerously Beautiful  勇気ある移籍
RAY の 駒落ち de Go  サロンレポート 7 大盤解説写真追加
将棋ペンクラブログ  船戸女流二段のブログ
ごきげん・DE・ブログ 6月ももう終わりですね。
いっつ日記 花
あっこ&ひろみオフィシャルブログ LPSAニュース
ワインづけ。 6/24 更新されました
ワインづけ。 6/30

日本女子プロ将棋協会(LPSA)一周年

早いもので、もう一周年だそうです。これは誰もが認めると思いますが、とにかく積極的に様々な活動を積み重ねてきていました。毎月実施されネット中継される1dayカップ、LPSA単独での日本レストラン杯、小学生女子名人戦、マメな多種類のレッスン講座、キッズスクール、屋外での自由参加イベント、GSPでの女流棋士の育成、中倉姉妹のPDGのインターネットラジオ、ヒット作になった日めくり詰め将棋カレンダー等のLPSA独自製品・グッズの販売、ファンクラブ活動、等々。小回りがきく利点を生かして、とにかくやれることは何でもやってみようという姿勢で、一年間走り続けてきたという印象です。ファンもついていくのが大変なくらいでした。
この団体は広報力もすごくて、「勝手に将棋トピックス」も必要ないくらいでした。とにかく必要なことは、全て自分たちで伝えてくれます。例えば、今回行われた総会についても、これだけの記事が。

日本女子プロ将棋協会 第1回定時社員総会のご報告
いっつ日記 定時社員総会と記者会見
ぴえぶろ2号店 LPSA将棋ツアー、そして新棋戦誕生!!
あっこ&ひろみオフィシャルブログLPSA総会
将棋の輪 総会終了。

さらに、新たにLPSA単独棋戦と、各地でのファンイベントを、NTTル・パルクさんのスポンサーで始めるそうです。まだまた、突っ走り続けるようです。

NTTル・パルク杯 第1期天河戦
NTTル・パルクpresents LPSA将棋ツアー2008

ファンとしては、何も文句のつけようのないLPSAですが、あえて言うとしたら、やはりさらに将棋を強くなってもらいたいということでしょうか。中井石橋にタイトル戦にからんでもらいたいのは勿論ですが、特に若手といえる方々には、女流のタイトルホルダーと対等とはいえないまでも、下手するとくわれる負かされると脅威に感じるところまで、さらにレベルアップしていただきたいものです。今のところ、1dayカップについても、出場者を見れば、だいたい優勝者は予想できてしまう状態といわざるをえません。せっかく、これだけスポンサーにも恵まれた状況で将棋を指せているわけですし。まあ、独立の経緯があって、参加者が限られてしまったというやむをえない事情があるわけですが、今更それをどうこう言っても仕方ないでしょう。とにかく、ガンバレー。
日本将棋連盟の棋士総会も行われたそうで、今年は平穏だったようです。しかし、現在の女流の分裂状態や、倉敷イベントの際のような連盟や女流棋士会のLPSAに対する態度に、はたして問題がないといえるのでしょうか。ほんの少しは、女流の問題についても棋士総会で話し合われたのでしょうか。
この問題については、もうあまりツベコベ言いたくありません。個人的には、全ての女流棋士が、各個人の責任と判断において、二つの団体のうちどちらに所属するかを自由に心置きなく選択できる状況に、いち早くなってもらいたいと思うだけです。
私同様LPSAファンの即席の足跡さんも一周年について書かれていますが、もうひとつLPSAファンサイトを紹介しておきましょう。LPSAファンの方は皆ご存知だろうとは思いますが。

RAYの駒落ち de GO

金曜サロンに通っていらっしゃるRAYさんが、女子プロとの駒落ち戦を詳細に自戦解説されています。また、時々サロンレポートとして、女子プロたちの素顔の写真を多数掲載してくれています。松本博文氏の次に女子プロを魅力的に写す名カメラマンとも言えそうです(笑)。
早速明日も、1dayカップが行われるようです。ここでも、一日でトーナメントを全部消化する、ペア戦、アマチュアの参加、完全動画中継の初導入など、常に実験的な試みを行い続けています。勿論無料ネット中継なので、普段は見ないという方も、どんなものか一度ご覧になってみたらいかがでしょう。

第12回1DAYトーナメント・さつきカップ(5/25)

LPSA1day 柳月カップ、Minerva会報、中倉姉妹のPDGの蛸島女流五段

コンピューター将棋選手権でも、フルに活用されていたUstream動画ですが、本格的に始めて導入したのは、この柳月カップだったようです。将棋ファンにとっては、かねてからの夢でありながら、当分無理だろうと思っていた完全動画中継が、あっさり実現してしまいました。もう、私のようなおじさんには信じられない技術革新の速さですが(だいたいこういう表現からして、もう十分おじさんだ)、とにかく嬉しいかぎりです。
しかもサイトを見ると、生中継するだけではなく、長時間の録画を残すことも可能なようです。決勝の、中井カメラ、石橋カメラ、盤面カメラ、さらに野月七段による大判解説の模様が、ちゃんと残っています。一時間以上の長尺。すごいものです。各棋戦への導入が、本当に楽しみ。

ファン倶楽部の会報、café Minervaが届きました。-面白かったのが、一期生の山下さん、多田さんへのインタビュー。お二人の若き日の秘蔵お宝写真?も載っています。とにかく、お二人とも元気いっぱいで、若き日の思い出を嬉々として語っているのには、すっかり和んでしまいました。

中倉姉妹のPDGのゲストは、二回にわたって蛸島先生でした。奨励会在籍時代の話から。
私に負けたら坊主とか、負けたら仲間に罰金を払うとか、悲しいことには、私に負けてやめた男の子もいました。
今でもまだ女子は少ないわけですが、当時は想像を絶する雰囲気の中で指されていたのでしょう。
独立については、とにかく女性がいつか独立団体を作ればいいなという基本的な考え方が、かねてからあったそうです。思ったより早い時期になったとも言われていました。
本来は、そういうわかりやすいことだったのだと思います。今は、余計な問題が付加されすぎて本質が見えなくなっているわけですが。

中倉姉妹は相変わらずです。いえ、面白いという意味です。彰子さんは、サボテンを枯らしたことのある豪の者だそうだし、宏美さんはちょっとした一言一言が面白いと仲間に評判だそうで、食事に仲間で行って大皿が多数あり交換するときに「これって物々交換?」とつぶやいてウケたとかウケなかったとか。
蛸島さんに対しても、
蛸島さんは、本当に全然変わらないですね。私が小学生だったころから。

と、なんともいえない絶妙の間で言っていて、確かになんだかワケが分からないけどおかしい。
蛸島先生は、本当に昔からまったく変わらないという印象はあるのですけどね。これには言われた蛸島先生も笑ってしまい、三人で大笑いという和やかなひと時でしたとさ。

新春名人対談 森内名人と張栩名人(遅すぎる話題で恐縮ですが)

NHK杯女流予選は清水さんが出場を決めました。石橋さんは、二手目△3二飛の、今話題の作戦を採用しましたが、大激戦の末に矢内さんに敗北。超手数のすごい将棋だったようです。決勝はで、二局目の矢内さんも大変だったのでしょうが、無論そういうこととは関係なく、清水さんが貫禄を示しました。清水さんはNHK杯ではあまりいいところがありませんが、朝日杯では二連勝して実力者の畠山鎮さんを破っているし、昔の12チャンの早指し選手権では、久保さんを負かしたりしていました。楽しみですが、対戦相手は糸谷さんですか。先日、里見さんを完封して冷たく負かした前科?もあり、きつい相手ではあります。でも、勝っても全く不思議ではないので期待しましょう。
女流ネット最強戦では、甲斐さんが優勝。彼女のネットでの将棋を何局か見ましたが、どう見ても実力は十二分で、タイトル保持者に遜色がないと感じていました。一応、私はベスト4進出の時点で優勝を予言していたことを自慢しておきましょう、矢内さんにとっては、ついてない一日でした。女子オープンの方はどうなるのでしょう。まさに戦国女流界の様相を呈してきました。
LPSAのペア将棋選手権。本当に、企画力実行力がすごくて、矢継ぎ早に色々なイベントを行っていて、ファンとしても感心するばかりで、ついていくのが大変なくらいです。北尾ペアが優勝。準決勝を生で見たのですが、北尾さんの終盤での△2六角を見て「へーー、やるじゃん」と、思いました。えらそうですが、まあ、ネットの前で見ているときなんて、たとえ羽生さんが指していようが誰が指していようが、結構えらそうに見ているものですよ。ファンなんて。でも、もしかしたらプロならあれくらいは当然なのかなあとも思いましたが、ご主人もブログであの手をほめていたので、やっぱり文句なく鋭い手だったのでしょう。もう一局の、振り穴コンビの島井ペアの、最後まで諦めずに粘りぬく「振り穴魂」もなかなか見ごたえがありました。負けましたけど。
そういえば、北尾さんは、見事女流王位戦のリーグ入りも果たしていました。女流王位戦というのがちょっと皮肉ですが、とにかく挑戦者になってくれれば、LPSAファンとしては安心してタイトル戦を見られるので、頑張って欲しいものです。
LPSA日めくり詰将棋カレンダーを、一ヶ月以上ほっぽらかしてしまって、まとめて解いてやっとむ追いつきました。何日がかりでしたが。1月にまとめ解きした際は、結構余裕だったのですが、今回は9手詰めが多くてきつかったです。特に、3/20の春分の日のやつ。もう、何問も解いて疲れ果てている上に、全く詰み形が見つからず。一時間ほど考えましたが、詰みそうな筋すら全然浮かばず、ついにギブアップしました。答えを見てからも、変化手順のほうも考える必要があり、二度疲れました。詰将棋というのは、答えを見ると、いかにも良くある筋のように思えて、何でわからなかったのだろうと思ってしまいます。負け惜しみっていうやつです。でも、いい作品ですよね。私は詰将棋のシロウトなので、作品評価に自信はないのですが。


さて、古すぎる話ですが、朝日新聞の元旦の名人対談。将棋の森内名人と囲碁の張栩名人。ファイルの整理をしていたら見つかって、もう一度読んでみたらとても面白かった。
昔の先人棋士の評価についての、囲碁と将棋の違い。将棋の方は、とにかく技術の進歩が急激で、昔の棋士よりも現代の棋士のほうがはるかに強いのが常識である。普段慎重なものの言い方をする森内も「現代の棋士が圧倒的に強いと思うんですよね」と断言している。
ところが、囲碁のほうでは、過去にも現代に匹敵する強豪がいたという考え方らしい。
張栩 今のたいていの棋士はそういう考えです。僕も、先人と戦って勝つ自信はない。

その理由には、将棋と囲碁における「知識」の占める意味の違いがあるらしい。将棋においては知識の集積の持つ意味はとてつもなく大きい。定跡における徹底的に体系化された膨大なデータベース。また、終盤においてすら、現代の棋士は、皆高レベルの技術を持っていて、それは過去の棋譜から学んだ知識によるところも大きいのだろう。無論、終盤においては、その中でも傑出したトッププロが存在していて、完全に平準化されてはいないのだろうが。
一方囲碁においてはどうか。
張栩 囲碁は知識のしめる割合が非常に少ないんです。知識がゼロに近くても感性や他の部分で戦える。定石を詰め込みすぎると、かえって新しい発想が浮かばない。過去にとらわれていると新しいことに対応できないんです。

囲碁は読めば分かるというものではなくて、1手先も分からないこともあるんです。あまりに広くて難しい。

囲碁ファンにとっては、常識的なことなのかもしれないが、将棋ファンにとってはとても新鮮である。数日前までも、50過ぎの趙治勲が、若い山下棋聖相手に、七番勝負フルセットの大激闘を繰り広げていた。残念ながら負けたが。趙治勲は例外的な偉大な存在だが、それでも年齢が高いところまで戦えているのは、囲碁のそういう性格が関係しているのかもしれない。
将棋のように、知識の集約がものすごい速度で進行している世界も面白い。ソフトも現に人間のブロにとっては、ある程度は脅威になりつつある世界。そういう世界の行方を見守るというのは、単に将棋に限定されず、現代世界における人間の能力を考える上でとても興味深いことなのである。
機械(コンピューター)の能力が極限まで高まっていく中で、果たして人間の持つ固有の能力には根本的にはどういう意味があるのかというギリギリの問い。また、人間個個人の個性や創造性が、共同の知識の集積に対して、どれだけの有効性を保ち続けることが出来るのかという突き詰めた問い。
将棋の世界というのは、同時に人間の行く末を占うための巨大な実験場であり、その深いメタファーなのかもしれない。
一方、囲碁というのは、いまだに「人間の、しかも個人個人の能力」に、いまだに楽観的な見方出来ている世界のようである。ちょっとうらやましい。最後に、二人の二つの世界についての素晴らしい比較論を紹介して終わりにしよう。
張栩 囲碁は研究だけで勝負が決まることは少ない。それに覚えきれません。将棋と囲碁は本質的に全然違うゲーム。囲碁も13路や15路だと将棋に似てくるかもしれない。一手一手が厳しくなる。碁盤でも、9路と19路の感覚は全く違います。

森内 囲碁をマラソンとすれば将棋はトラック競技という感じ。数学的には将棋は10の220乗、囲碁は360乗といわれています。人間にとってはどちらも無限の広がりがあるという意味では同じでしょうか。

島井咲緒里プロがフジテレビ「フジポッド」に出演、LPSA 1dayけやきカップ、NHK杯 渡辺vs鈴木、スポニチ写真で振り返る王将戦、The PASSION!の青木咲和香ちゃん

LPSAの島井さんが、フジテレビ配信のポッドキャスティング「フジポッド」の『つか金フライデー!』にゲスト出演しています。早速ダウンロードして聞いてみました。
パーソナリティーの塚越孝さんは、かつて大山康晴さんのインタビューをされたことがあるそうで、将棋も指されるようです。高橋真麻アナは、私は不勉強で知らなかったのですが、なんとあの俳優の高橋英樹さんのお嬢様だそうです。彼女がかつて将棋同好会に所属していたことから、女流棋士を呼ぶことになり、同番組のスタッフが「女流棋士で一番美人」という島井さんに白羽の矢が立ったとのこと。
私としては、そのスタッフの意見に異論はありません。但し、LPSAの女子や他の女流棋士の中には、ワタシは納得できないわ、と思っている方が多数おられるのに違いなく、考えただけで空恐ろしい気がいたします。
というのはともかくとして、やはり完全に「将棋界外部」のプログラムなので、すごく新鮮な感じがしました。将棋会の内部だと、一種の閉塞感があって、特に現在は「聞いてはいけないこと」があるヘンテコな雰囲気になってしまっているわけですが、堀越さんは、そんなことは全く関係ないので、ごく普通に、LPSAのことについて、素朴に感じる疑問をぶつけていました。考えてみれば、それが当たり前のことであって、そういうのに気を使わなければいけない現在の将棋界が異常なのですが。
それに対して、島井さんの受け答えが実に立派でした。将棋界全体のイメージを悪くするような細かいことは一切いわず、なぜ自分たちが独立して何を目財のかを、淡々と、しかしきちんと説明していました。中倉姉妹のPDGの影響で、島井さんに対して、ホンワカした面白キャラだと、個人的に勝手なイメージを作ってしまっていましたが、実際はとてもしっかりしているのですね、島井さんは。ちょっと感心してしまったし、かっこいいなとも思いました。これ聞いたら。またファンが増えることでしょう(笑)。
しかし、堀越さんに、「TBSの小林麻耶アナにちょっと似ているね」といわれ「アッ、一回いわれたことがあります」と、正直に答えてしまっていたあたりは、ややボケキャラ気味の島井さんでもあり、マジメなしっかりした部分と両面出ていて、よかったのではないかと思います。
ちなみに、LPSAのホームページの写真を見ると、ファッションもメイクもバッチリ決めて、フジテレビに勇躍乗り込んで行った模様であります(笑)。

LPSAの1dayのけやきカップは、中倉姉妹の地元府中で開催。都心ではないにもかかわらず、多数の来場者があって大盛況だったようです。神社での開催ということでなのか、女流棋士が全員袴姿で登場していました。LPSAさんの企画は、センスが良くて品位があるので、気分よく楽しむことができます。
結果は島井さんがなんと四回目の優勝。今回、めだったのは、蛸島先生が準優勝されたことでしょうか。決勝戦の相振り飛車では、島井さんが端から急襲をかけてそのまま押し切っていました。確か、あの攻め方は島井さんが、大和証券のネット将棋に登場した時にも採用して、あまりうまくいかなかった順です。今回研究改良したのでしょう。まあ、個人的には、シマイめ(敬称略)、蛸島さんになんてことすんねん、という感じでしたが(笑)。
しかし、蛸島さんも、準決勝では魅せてくださいました。松尾さんとの将棋は、やはり相振り飛車で、蛸島さんが無条件に香を取って馬を作れる展開に。
a
そのまま、ゆっくりしていてはいけないので、とにかく松尾さんが暴れまわり、蛸島さんが受ける展開に。ベテランらしく、落ち着いて丁寧に、相手の攻めを受け止めていたのが見事でした。そして機を見て、△5五歩の急所の攻めに転じて勝ち。
b
とても、きれいな品格のある指し回し、勝ち方だと感じました。一方、やはりとても丁寧な指し方なので、決勝戦のように、若手にスピード感を持って切り込まれた時が、苦労されるのかなあ、などと弱いものなりに分析してしまいました。
ちなみに中継サイトでは、王将戦でも使われていた動画が多数アップされていて、和服での対局姿などを見ることができます。

NHK杯は、先手の鈴木八段が角道を開けたままの向かい飛車に対して、後手の渡辺竜王の方から角道をとめて、じっくりした持久戦に。竜王が振り飛車の仕掛けを慎重に警戒しながら、結局穴熊に組み替えるというお得意のパターンに。自分だけ穴熊に組めた竜王が、作戦勝ち気味なのでしょう。
しかし、その後鈴木さんが金を3九に持って行って、四筋から攻め込み、狭いところに飛車を敢えて持っていくという構想が非凡でした。作戦負け気味のところを、いかにもひねり出したという感じなのですが、こういうのが才能なのでしょうか。
さらに、終盤迷いなく切り込んで言ったのも鈴木流でした。自分が勝ちだと思って、慎重になるプロもいるのでしょうが、鈴木さんの場合は、ほとんどノータイム指しのようになります。今回の渡辺さんといい、前局の郷田さんといい、メチャクチャ手が見えて早指しに定評の棋士です。いくら鈴木さんでも、腕力とか勢いだけでは倒せない相手のはず。しかし、両局とも、かなり居飛車が作戦勝ち気味になったのに、見事に中終盤力で力強くねじふせてしまいました。やはり、天才肌の棋士の一人だという感じがします。勢いに乗るとうるさそうなタイプなので、決勝の相手がどちらでも、優勝するような気がするのですが。

王将戦の主催は、スポニチと毎日新聞です。スポニチさんは、スポーツ紙らしく、娯楽色のある書き方をしているようで、特に使っている写真がなかなかどうして面白い。ネットでも見られるので、いくつか紹介しておきます。まあ、なんと言うか、説明は不要だと思うので、とにかくご覧ください。羽生さんも、久保さんも、プロらしく快く協力しているのですが、写真によっては、やや笑顔がひきつり気味に見えるのは、気のせいなのでしょうか(笑)。どちらにせよ、将棋というと暗くてお堅いイメージが強すぎるので、この程度の罪のない遊びは十分許されてしかるべきでしょう。しかし最後の「タナポタ」っていうのも、すごい表現だよねえ(笑)。羽生さんも、快くポーズをとっている場合じゃないって(笑)。
スポニチ Sponichi Annex 王将戦より

羽生が先勝!2日目は急展開
久保八段 粘って待望白星
タイトル戦の嵐! 羽生王将「大丈夫」
羽生王将 大逆転で4連覇
羽生王将 タナボタの余韻まださめず

昨日の夜遅く、スカパーをガチャガチャやっていたら(最近地上波をほとんど見なくなった 考えてみたらNHK杯と「ガキの使いやあらへんで」しか見てない)、囲碁将棋チャンネルで稲葉禄子さんがやっている「The PASSION!」に目がとまってしまいました。私は囲碁はルールに毛がはえた程度しか分かりませんが、この番組は先崎さんがなぜか出ていたこともあり、内容も面白いのでたまに眺めていることがあります。囲碁のアマチュアが、プロのインストラクターと打って棋力向上に努めるという番組なのですが、なんと若干六歳の女の子の青木咲和香ちゃんが登場。元気一杯で、なおかつ年が年なんで、言いたいことをストレートに言ってしまっていて、稲葉さんたちも完全にタジタジでズッこけてしまっていて見ていてとてもおかしいのです。とてもチャーミングなお嬢さんです。かつて、明石家さんまの番組に出ていた将棋少年を髣髴とさせる強力キャラなので、興味のある方はご覧になるといいと思います。ちなみに稲葉禄子さんがブログで写真をアップしていて、こんな感じのお嬢さんです。

今これをを書きながら、N響アワーで、ブロムシュテットが指揮するシューベルトのザ・グレートを聴いていた。
すごい名演。素晴らしい。
ブロムシュテットも80超えたのかあ。それにしちゃあ若すぎるぜ。

雑談放出 NHK杯、鈴木vs郷田他、銀河戦 片上vs西尾、中倉姉妹PDG、I’ts show timeの山田久美後編

今日のNHK杯は鈴木勝ち。鈴木振り飛車というのは、とにかく実戦的で、今日も歩損を重ねたのを気にせずに耐え、相手の動きに応じてさばき、居飛車の玉形の薄さをつく嫌味な攻め味をつけておき、とかしているうちに形勢逆転、最後は完全にペースを握って勝ち。振り飛車党なら見習いたいし、振り飛車の感覚とはこういうものなのだと鈴木将棋を見ていていつも思う。しかし、なんと言っても、こういう指し方が出来るのは、鈴木八段が、抜群に手が良く見えて腕力が人並みはずれているからなのだ。なかなかアマが真似しようったってできない。もともとプロの将棋は皆真似できないのだが、少なくとも藤井さんなら形のモノマネだけなら出来るのだけれど。そうだとしても、あの鈴気流の振り飛車の感覚の極意だけは感じ取りたいものだと思う。
しかし、郷田さんは結構ボヤきますね。何度も「イヤーー」とやっていた。つられたのか、鈴木さんも。囲碁のプロ、例えば、武宮さんとか趙治勲さんが対戦したら、そりゃものすごいボヤキ合戦になりそうだ。将棋の方も、もし無意識に出るのならかまわないし、もっとやって欲しいと思うんですけどね。
先週の、佐藤vs三浦戦も面白かった。佐藤さんが攻めきるのかと思いきや、終盤の三浦さんの粘りがすごかった。対局者カメラに三浦さんの盤上没我で没頭して読んでいる姿が映し出されていたが、私は大好きである。加藤一二三先生の場合もそうなのだが、本当に物事に没頭しきることが出来るのも一種の才能だし、それがウソ偽りのない姿なら、必ず人をひきつけるものだと思う。無論、実力面でも三浦さんの終盤は折り紙つきで、佐藤さんにも一歩も引けをとってなく、逆転模様だっただけに、最後にポッキリ折れたのが残念だった。
でも、あの三浦さんが、自玉の頓死に気づかずに、▲1一飛車成を指したあたりの対局者カメラは面白かった。佐藤さんが怪訝そうな表情を浮かべて、頭に手をやり、上空を見上げて読みを確認し、ホッペタを指でかく仕草。本当に驚いたんでしょう。一方、三浦さんは、平静を装って1一龍の位置を正し、しばらくして相手の着手を待つまでもなく頭をかかえこんでしまった。佐藤さんが指すと、天を仰いで、ホッペタに手を当てて呆然として即投了。ああいうのは、たぶん自分が着手した時点に気づくんじゃないんですかねえ。とにかく、ああいう場面を事細かに見ていると、そんじょそこらの映画より、よっぽど面白い。
そういえば、羽生さんを破った長沼さんが、先週の囲碁将棋ジャーナルに出演していた。いい味出していて、ますます好きになった人も多いんじゃないだろうか。いくら将棋が強い若手でも、ああいう人生の年輪を感じさせる味はなかなか出せるもんじゃない。NHK杯の表を見て、「これはおかしいんじゃないでしょうか」と言ったのとか、謙遜した笑顔の良さとか。
棋王戦第一局の解説も、現場で綿密に取材されたもので、とてもよく分かった。羽生さんの▲5五馬の鬼手は、まさにああ指さないと他は全て負けというすごい手だったのだと改めて感嘆した。佐藤さんの△8五桂も、やはり詰めろだったそうで、羽生さんが王手桂取りで桂を抜いたのも、あれしかないという手順だったのか。第一局の終盤は、お互いベストを尽くした本当の名局だったようである。一方、第二局の終盤の方は、お互い乱れたように思えたのだが、実際はどうだったのだろう。

銀河戦。もったいない話だと思うのだが、HDDにだいぶ録りだめしていて、まだ見てないのがたくさんある。とりあえず、ブロガー棋士片上五段が登場したのをチェック。先手片上で、後手の西尾さんが一手損角換わりを採用。西尾さんが不思議な指し方で、一手損なのに8五歩をはやめに伸ばして、二手得で片上さんが一筋の端歩丸々無条件に詰めているという、理論的には考えられない形に。無論プロがやるのだから、何かちゃんとした考えがあってのことなのだろうが、結局片上さんがうまくとがめることに成功して、ものすごい大差に。ところが差が開きすぎて油断したのか、終盤で自ら退路を立つ金打ちをしてしまい、詰めろで金をボロリと取られる錯覚。マアジャンなら、満貫払いのチョンボ、って言うか、普通の将棋なら即終了のはず。しかし、何より驚いたのは、そんなことをしてもまだ将棋が逆転していなかったこと。結局、端を詰めていたのが最後まで生きていたのが皮肉だった。
そういえば、昨日の棋王戦第二局で、佐藤さんが▲8五歩と伸ばす佐藤流でしたが、初めて佐藤さんが指した時に、確か片上さんもこの構想を暖めていたと、ブログか週刊将棋に書いていた。(と思うのだが、片上ブログをちょっと調べたけれど見つからなかったので、他のこととの勘違いかもしれない。)とにかく、片上五段は新手にも意欲的で、順位戦でも初手▲6六歩を二度も敢行している。ちゃんと勝率ほぼ七割をキープしながら。ブログだけでなく、将棋も大注目ですよ、皆の衆。

中倉姉妹のPDGには、松尾さんが登場。イメージ通りに、おっとりしたなごみ系のお方だった。それにしても、。PDG聞いていると、異常に色々なことに詳しくなってしまうね。上川さんが「アル川」というあだ名だったのは、アルコールの意味だったのか、とか。穏やかそうに見える上川さんも夫婦喧嘩では物を投げることがあるんだ、とか、中倉彰子さんも、ノリ巻きを投げつけたら、相手がナイス・キャッチしたんだとか。いやはや、やっぱり女性というのは・・(以下自粛)。
なぜか三人でお絵かき対決。ブログに、宏美画伯の作品がアップされています。ツッコミ魔の私としては、言いたいことが多すぎて困るのだが、ご本人が涙を飲んで?自らアップしているファン思いの心情を思いやると、もう何もいえないのだ(嘘涙)。
とりあえず、将棋ニュースプラス3/9で、宏美画伯が「自由の女神」を描き、それを見た姉の彰子さんがバカ受けしてしまっている姿を見ることが出来ることだけ、お伝えしておきます。って、オレは鬼かよ。

マニアックついでに、山田久美さんの、囲碁将棋チャンネルで再放送中のI’s show time後編の事も。見ていて思ったのだが、山田さんが楽しい方だとは分かっていたが、島井さんというのも相当なのかもしれない。
山田さんがカラー扇子を使っている話になった。
山田「実はですね。ワタシ扇子を口元に持ってくるんですよ。白いと口紅がつくじゃないですが、だから。」
姉妹「じゃあ、口紅ついているんですね。そりゃ、高く売れそうですね、ウフフ。」

お前何言ってんだよシマイ、と心の中でツッコんでしまいました。(心の中なので敬称略)
山田さんが、通販に凝って、色々失敗した話になった。何でも、「朝起きるとトースト・コーヒー・目玉焼きが出来るセット」なるものを、結構高額で買ったら、目玉焼きがまずいわ、掃除が大変だわで、一回しか使わなかったそうで。
山田「ペットボトルカッターというのを買って、丸いペットボトルを螺旋状に切れるというのを買ったの。でも、よく考えたらワタシ四角いペットボトルしか買わないのに気づいて、使えないじゃんって、フフ。」
島井「フフフ、なぜ、気づかないんでしょうね、フフフ(笑い止まらず)」

自分でツッコみながらふき出してしまうなよシマイ、と心の中でツッコんでしまいました。
ファンの方の質問メールに答えていたのだが、皆さんプライベートなことまで良くご存知で。私などファンを名乗る資格などありゃしない。
こんな紹介の仕方だと、全国百万人の山田ファンの顰蹙を買うこと必至なので、最後にいいことを言われていたので紹介しておく。
山田「ファンの皆様、いつもありがとうございます。私たち将棋を指していますけれども、その将棋を見てくださるお客様がいて成り立っている職業だと思っています。何が一番大切かというと、将棋ファンが一番大切だと思っていますので、これからも山田久美を見捨てずによろしくお願いいたします。」

すぐにこういう言葉が出てくるのが素晴らしい。多分本当にそう考えておられるのだろう。

LPSA日めくり詰め将棋カレンダー、行方尚史@ It’s show time

一昨日の、将棋本オールタイムベストテンの中で、結構大きな間違えがありました。次点であげた若島正「盤上のファンタジア」は、「盤上のパラダイス」の誤りでした。えらい違いや。そういう方はいらっしゃらないとは思いますが、私を難解な詰め将棋をバリバリ解く詰め将棋マニアだと勘違いしてくださった方は、即刻その誤解を解くように。
「盤上のパラダイス」は、詰将棋本ではなく、詰め将棋界についての本です。詰め将棋パラダイスのことを中心に、きわめて個性的な詰め将棋界の方々の生態をつづった興味深い本です。詰将棋の世界というのは、指し将棋以上に、純粋な芸術性の高い、恐ろしくも素晴らしい世界のようです。別に詰め将棋に関心がない人でも、十分楽しめるので、オススメです。
まあ、私もその一人なわけです。この本を読んで、「詰むや詰まざるや」、その他全く身分不相応の本を買い込み、詰めパラまで購読しました。でも、全然ついていけずに、ごく短期間で撤退、という顛末です。

ということで、詰将棋つながりで、LPSA日めくり詰将棋カレンダーの話。
どうも、私は毎日コツコツ地道にというのが、どうしても出来ない性格のようです。ほぼ、半月以上、ほっぽらかしてしまいました。で、集中的に頑張って解きましたよ。これじゃ、詰将棋の本と変わらないじゃん、と泣きながら。以降、「月めくりカレンダー」にならないよう注意します、・・と今だけ思っているけど、多分ダメでしょう。
しかし、詰将棋って言うのは、一度解けなくなるとほとんど呪われたように解けませんね(笑)。
私を苦しめぬいたのは、1/23のものです。ヒントに「4三馬の無力化を図るには?」、とあって、確かにこの馬が邪魔で邪魔で仕方がないのですが、延々と別の無力化の方法ばかり考えてしまいました。初手も、チラッと考えはしました。でも、とても続きそうにない、とすぐ読みを打ち切ってしまいました。とにもかくにも三手目が全く見えなかったんです。いい手だわーー(笑)。
ひらめいた瞬間のあの感動(笑)。まあね、こういうのは、すぐ見えた人からすれば、あんなの当然じゃん、となるんでしょうけどね。実際、私も分かったら、なーーんだ、となったし。別の筋ばっかり考えていると、もう徹底的に見えなくなるのですよ。私レベルの方なら分かってくださるでしょう(笑)。
普通の詰将棋の本なら、わりとアッサリ白旗を揚げるほうなのですが、このカレンダーに限り、全部自力で解いてみようと思います。って言っても、ある3手詰めを瞬時で解けたと思って答えを見たら間違っていたし。既にパーフェクトの夢断たれる。持っている方、特に短手数のやつは、よーーく確認してから答えをみるように(笑)。

「囲碁将棋チャンネル」で、金曜深夜にI’s show timeの再放送をやっているのを知って観ているんですが、行方さんが登場。「戦う将棋指し」に、ロッキン・オンの女性編集者が行方さんにインタビューしたのがのっていましたが、本当に将棋指しとして異色な感じで面白かったです。
この番組では、ご本人は、そういう風に思われているのが、あんまりうれしくないらしくて、ファッションや音楽の趣味で、目立っていると思われず、あくまで将棋で注目して欲しいと強調していました。でも、どこかのバーで、ビールを飲みながらの収録だったのですが、やっぱり話し方とか、感覚とか、全然将棋指しらしくないわ(笑)。棋士というよりは、ミュージシャンタイプで。まあ、そういうところが、とても個性的で面白い存在です。これも、多分結構前の収録だと思うんで、今はまた違うんでしょうけどね。
ちなみに、現在放送しているものの聞き手担当は島井さんです。

NHK杯 渡辺vs深浦、LPS 1day Bin’s Gate Cup 島井優勝、女流ネット最強戦 中井vs里見

昨日書いた倉敷イベント関連の記事に、コメントをいただき、棋士会の話は、公益法人法改正と関連しての女流へのヒアリングなのではないかということでした。多分、その通りだと思います。私の書いたことは、的外れでした。(昨日の記事にも追記を入れておきました。)

NHK杯は、渡辺竜王の快勝でした。渡辺竜王は、羽生、佐藤、森内とは互角にやっているのですが、とにかく深浦さんだけは大の苦手にしていて、本人にとっても大きな勝利だったと思います。しかし、今まで勝ったのが、NHK杯に限っての二勝だけなので、まだまだだと思っているとは思いますが。
先手の深浦さんがゴキゲン中飛車で、ストレートに仕掛けて激しく攻め、それを渡辺竜王が受け止めようとする形に。深浦さんの重めの▲7ニ金に対して、あっさりさん飛車金交換して、先手の桂もはずしたのが、後判断だったようです。やはり、私などだと、永遠に受けが苦手なので、この辺の落ち着いた指し方は、とても勉強になりました。
というのも、その後の△5六歩の突き出しが、あまりにも味が良かったからです。▲4四歩に対しては△5五角以下の詰めろを用意しています。
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さらに、▲1八玉△5五角▲5八金左に△5七歩成と進み、▲同金なら、△3六桂▲3九金△4八金とからまれて困ります。深浦さんが苦慮しての▲3九金!も、負けたとはいえ印象的でした。
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ものすごい辛抱。森下さんが「根性の深浦」と言っていましたが、なかなかできるものじゃないと思います。こういう手を積み重ねることで、いまだに通算勝率七割を超えているのだろうなあ。と妙な感心の仕方をしてしまいました。
その後の、渡辺竜王は、勝ち急ぎませんでした。まず自玉を万全・安全にしてから攻勢に移るという、竜王のお得意の勝ちパターンでした。竜王戦第六局の、「居玉穴熊」を戦いながらつくりあげて、あとは攻めをつないでの勝ちが、記憶に新しいところです。現代将棋においては、終盤のパターン化が進んでいるといわれますが、やはり、各人に、勝ち方の個性のようなものがあるのが面白いところです。

LPSA 1dayカップ Bin’s Gate Cup

LPSA関西進出やでえ。
すみません、ただ言ってみただけです。別に関西の方をバカにしているわけではありませんので・・。
またも、島井さんが優勝。結構優勝者が偏ってきました。でも、島井さんは、やっぱり安定感があります。
決勝戦は、北尾さんと。この決勝の組み合わせも二回目です。先手島井四間飛車、後手北尾居飛車で、相穴熊になりました。コメント欄を読むと。島井さんが、自分が穴熊にすると、相手も確実に穴熊にするので、「相穴、だるいなあ」とか言っていたそうです。やっぱり、プロでも相穴は気が重いものなのですね(笑)。でも、島井さんも穴熊のスペシャリストなら「相穴大歓迎」とか宣言して欲しいものです。広瀬五段という格好のお手本がいるのですし。島井さんは「とっておきの相穴熊」とか、絶対読んでいるんでしょうね(笑)。
相穴熊にはありがちなのですが、結構最後は一方的になってしまいました。「だるい」とか言いながら、あの食いつき方の巧みさはさすがで勉強になりました。発言は本心ではなく、実は「相穴大歓迎」だったのかな(笑)。
▲2三角成が豪快な決め手。
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こういう速度をはやめる手筋が、穴熊党にはすぐ見えるのでしょうね。最近、広瀬さんの将棋を見ても感じましたが、穴熊の将棋というのは、やっぱり一種特別な感覚が必要なのでしょう。福崎さんも、かつて「妖刀」とか、谷川さんが「感覚を破壊された」とか言っていましたが、要するに福崎さんは当時から、穴熊特有の手数計算の感覚を時代に先駆けて体得していたというではないでしょうか。
敗れた北尾さんも、最近は安定して常に上の方まで勝ち進んでいます。将棋世界の千駄ヶ谷市場で、先崎さんが北尾さんを評してこう言っています。
北尾の将棋は相手にくらいついていくのがうまい。センスと大局観を磨けば大化けするのだが、この手の粘り強いタイプは、なによりも最終盤の瞬発力を鍛えることが大事である。
是非「大化け」して、LPSAのナンバー3、いやもっと上を目指していただきたいものです。

大和証券杯ネット将棋公式ホームページ
さて、ここまでこの中井vs里見戦をながめながら書きおえて、生観戦中。
いやーーー、見入ってしまいました。いい将棋でした。
先手の里見さんが、オールド・ファッションな感じの中飛車。里見さんは、この形も結構指すようで、こだわりがあるのが面白いところです。但し、こういうじっくりした戦いは、中井さんの土俵なので、損な感じもしますが。実際、うまく中井さんが立ち回って優位に。
でも、本当に面白かったのは終盤戦でした。本当に里見さんの終盤は、迫力があります。
▲5三歩から、▲9六角と打たれると、一気に嫌味な感じに。
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その後、すかさず一本▲8ニ歩を入れていたのもソツがなく、解説の高野さんもほめていました。
さらに、角が△7八の金をとった上で、後手の攻めを手抜きで▲3四まで大転換の活躍。後手玉も一気に危なくなりました。この辺の指し回しは、やっぱり才能を感じます。最後、▲4ニ金でなく、▲3三馬と居直る勝負手もあった様ですが、厳密には後手が残していたようです。
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感想戦でここにふれていましたが、里見さんは、当然▲3三馬も考えたが、ちゃんと中井さんの勝ち筋が見えてしまっていたために、指さなかったようです。勝負手を逃したのではなく、手が見えすぎていたということで、やはり強いと感じました。
ともあれ、これで中井さんはヤレヤレですね。でも、感想戦で、「里見さんは終盤が強いので、ハラハラしていました。」とは、正直すぎます(笑)。中井さんの場合、なんとなく社交辞令ではなくて、本心のような気がします。
この棋戦については、敢えて、「優勝候補敗退」と言っておきましょう(笑)。里見さんには、もっともっと強くなって、男性棋士をどんどん倒すようになってもらいたいと思います。これ言うとLPSAファン失格なのですが、里見さんならば、LPSA勢をガンガン負かしてもらっても、全然OKだと思っていますんで・・。中井勝ちで気をよくして、私も本心が出てしまいました(笑)。

明日は、棋聖戦で、久しぶりの羽生vs渡辺が実現します。大注目ですが、残念ながら中継はありません。もーーー。
「ヤイ、臨時でも何でもいいから、中継しやがれ、コノヤローーー、ダンカン!」(ビートたけしの口調で)

ちょっと、頑張って記事を書きすぎて疲れました・・・。もうしばらく将棋は見なくていいです、と今だけ思うんだと思います。
それでは皆様、おやすみなさい。

女流名人位戦の倉敷イベントについて 他

第34期女流名人位戦第2局・倉敷イベントについて (日本女子プロ将棋協会|LPSA|)
情熱の向かう先 - 松本博文ブログ

女流名人戦第二局に予定されていた、LPSAと女流棋士会の双方の棋士が合同参加する予定だったイベントにおいて、LPSA側三名の出演がキャンセルされました。理由は、日本将棋連盟から、主催者の倉敷市・倉敷市文化振興財団に対して、「現段階として連盟所属女流棋士とLPSA所属女流棋士の交流は公式戦対局以外避けてほしい」との申し出があったためということです。
女流棋士会の分裂後、ニ団体がそれぞれ独自に活動してきましたが、建前上は、LPSAと日本将棋連盟は友好団体です。しかし、ここに見られる日本将棋連盟の申し出は、それがあくまで建前に過ぎないことを露呈することになりました。
分裂騒動当時、連盟の執行部の一部、および女流棋士会の女流の一部に、LPSAを激しく敵対視する動きがあったのは、周知の事実です。しかし、分裂後にある程度時間も経過して冷却期間を置くことで、少しは関係改善が望めるのかと思いきや、連盟側と女流棋士会側の対応は、残念ながら依然として全く変化していないようです。
この件に関し、一般の人間の反応をネットで見て回ると、一様に誰もが、連盟側の態度に激しい怒りや憤りや失望を表明しています。このようなことをしたら、当然、そのような反応が起きるのは予期されることでしょう。
分裂騒動の当時から、常に感じていたのは、連盟や(ごく一部の)女流棋士というのは、世間の目というものを、なぜあれほどまでに意に介しないのかということでした。明らかに世論を逆なでする行為や言動を平然と繰り返すのが、不思議なくらいでした。本質的に、現在の将棋界は、一般ファンの考え方が全く反映されない構造になっており、今回の一件も、単なるそのひとつに過ぎないのだといえば、それまでなのですが。
男性にしろ女性にしろ、棋士になるためには、それなりの優秀な頭脳が必要なはずなのですから、その能力のほんの少しでもいいから、一般ファンがどう感じるかを考えるのに使用してもらいたいものです。そうでなければ、一般ファンは、永遠にやりきれない思いをし続けることになるでしょう。
今回の主催者側は、あくまで女流ニ団体の友好、交流を目的として、このような企画を立てたのものだと思われます。しかし、今回の主催者の場合、恐らく連盟の意に逆らうような立場にはなく、やむをえずの受諾だったものだと、一応好意的に解釈しておきます。
ただ、新聞社等の大スポンサーなどならば、全く力関係が別になってくるはずです。現在、将棋界内部には、ファンの望むような行為が全く期待できない状況である以上、ファンとしては、スポンサー側にそういう期待を託すしかありません。
実際、(スポンサーとはいえないかもしれませんが)NHKのBSなどは、囲碁将棋ジャーナルに、LPSAの中井氏(今のところただ一人ですが)を起用したり、竜王戦中継の聞き手にもLPSAの女子プロを起用しています。また、ジャーナル内のニュースでも、一応両団体のイベントを、ほぼ公平に伝えています。各スポンサーには、ファンが望むようなイベント等を、ぜひとも実施してもらいたいものです。
細かいことですが、現在「囲碁将棋チャンネル」に、LPSA側の棋士は全く出演しなくなっています。連盟と囲碁将棋チャンネルが、どういう契約を交わしているのかなど、内部事情は一切不明ですが、どうなっているのでしょうか。今まで、そのことはなるべく考えないように努力していたのですが、今回のような一件があると、非常に気になってきました。
参考にあげた松本氏の記事では、書ける範囲のことしか書かれていないため、具体的な事は外部の者には判断できません。ただ「暗い情熱の持ち主」が、男女問わず連盟側にいるのは、容易に想像できます。問題があるとしたら、「暗い情熱」の持ち主の存在ではなく、そのような人物たちの意見がまかり通っている、現在の将棋界の状況なのではないでしょうか。

初雪 - daichanの小部屋
納得と言うなら - いっつ日記

女流関連では、この二つの記事も、目を引きました。片上氏の記事によると、棋士会に「この日は女流棋士会の役員の方がお見えになり、現状の待遇には納得している、ことを伝えて行かれました。」ということだそうです。これだけの記述では、詳しい具体的状況は、判断できません。しかし、どのように想像力を補っても、なぜ女流棋士が、自分の所属する組織に対して「待遇に満足する」という発言をする必要があるのか、私の頭では全く理解できませんでした。不満があるのならともかく、満足しているのならば、組織員として、ただ黙っていればいいだけのことです。それとも、自分は、権利ばかり主張する人たちとは違う、自分は組織にあくまで忠実だということを、どうしても強調したかったのでしょうか。また、これが、その役員の個人的見解を述べただけなのか、棋士会に出席した以上は、女流棋士会の総意として言っているのかも不明です。どう考えても総意とは思えないのですが。いったいどういう立場での発言だったのでしょうね。
大庭美夏氏の記事では、別に自分の待遇に不満があったわけではなく、それどころか、勝っている人が努力や成果に応じて報われておらず、将来女流を目指す人に、自信を持って職業としてすすめることが出来なかっただけなのだと、書かれています。
両者の違いはとても分かりやすくて、自分のことを考えての発言か、他人のことを考えての発言か、ということです。恐らく、この辺が、女流のニ団体の本質の違いなのでしょう。
(追記)コメントでご指摘があり、公益法人法改正と関連して、現在の女流の待遇をヒアリングしたのではないか、ということでした。多分、その通りなのだと思います。従って、私が推測で書いたことは的外れです。削除することも考えましたが、自戒の意味を込めて、このまま残しておきます。

私は、両団体の不和を望んでこんなことを書いているのではありません。それどころか、最近は、関係改善が水面下で進んでいるのかもしれないと甘い考えを抱き、余計なことを言って邪魔をしたりすべきではないと思い、細かい問題を意図的に書かないようにしてきたくらいです。今回の一見は、完全にそんな気持ちに水をさすものでした。こうして、冷静風を装って書いてはいますが、正直な気持ちでは、もっと率直な書き方をしている他の一般の方々と全く変わりがありません。

そんな時でも、この記事を読んで、少しだけなごむことが出来ました。

あっこ&ひろみオフィシャルブログ : 和服&ボーリング

彼女も、巻き込まれた当事者の一人なのですが、「いろいろ頭を悩まし」ながらも、前向きでありたいという気持ちが、明るく語られています。私としては、こういう感じ方をしているのが、彼女やLPSAの女子プロたちでだけではなく、女流棋士会の大多数の女流棋士たちの本心なのだと信じたいところです。
最後に、中倉姉妹の「positive de go!」の一リスナーとして、彼女に対して、頭を悩ませすぎて(あるいは、そのことにかこつけて)、あんまりお酒を飲み過ぎないようにして欲しいということだけ、付け加えて言っておいて終わりにします。

田辺忠幸さん、NHK杯 三浦vs丸山、LPSA日めくりカレンダー、ご主人様王手です、PDG

観戦記者の田辺忠幸さんが亡くなられたそうです。将棋ブログを見ていると、いろいろな方が書かれているのを自然に目にしますが、皆さん、田辺氏と交わした会話など、具体的エピソードをあげている場合が、とても多いように感じました。それだけ、実際の場面で強烈な印象を与えずにはいられない方だったのでしょう。全然田辺さんのことを知らない私でも、そういう記事を読んでいると、豪放磊落で、気さくで、温かい人柄が感じ取れます。無論、そういうイメージは、ご本人とは全く別物だということは忘れてはいけないのでしょうが、こういうブログ類の貴重なところではあります。以下に、エピソードをあげている記事などのリンク集を作ってみました。ご冥福をお祈りします。

MONOGUSA COLLECTION 2008/1/8から1/13まで

NHK杯は、A級順位戦でトップを走っている注目の三浦八段が登場。苦しい将棋だったようですが、終盤丸山さんが珍しく乱れたのにつけこんで制勝。図は丸山さんが、▲5九香と打った場面で、既に逆転模様だそうです。解説の先崎さんが、これは後手玉は詰めろではありません、と言っていたので、じゃあ△7八銀と普通に詰めろをかけたら、と私が思い、先崎さんもそう言われたら、実際は△8六金。
丸山さんも、苦しいながら狙っていて、▲6五歩△同玉に、△7七桂を最後の望みにかれていたとのこと。それを冷静に秒読みのさなかにに看破しての△8六金。まあプロとしては当たり前なのでしょうが、印象に残りました。以下、馬を動かさないまま、先手の守り駒の金を抜いて必死をかけて、三浦勝ち。
▲5九香まで
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やっぱり、三浦さんは、終盤とかメチャクチャ正確だという印象があります。羽生さんの七冠の一角を崩したのも、もう遠い昔のこととなりましたが、あの時も、羽生さん相手に、終盤で勝ち筋をきっちり読みきってバッサリ切っていたのが印象的でした。といっても、私は具体的内容はすべて忘れていますが・・。あの鬼のようなA級で、これだけ勝っているのは、やはり何か特別なものがあるのに違いありませんが、急にこれだけ勝ちだした原因というのは、なんなのでしょうか。単にA級の実力が僅差で、誰しもそういう可能性があるのか、あるいは、三浦将棋に何かの変化が生じているのか。私には、残念ながら分かりません。そういえば、七冠を破った当時でしたか、宗看看寿のあの難解な詰め将棋も、筋さえ見つければ、結構パラパラ解けるものだと、あっさり言われていたのも、かすかに記憶に残っています。いくらプロでも、そういう人って、少ないんじゃないだろうかと思ったのですが、どうなのでしょう。とにかく、鬼の終盤力があることだけは、間違いありません。
名人戦、私は羽生ファンなので挑戦者になってもらいたいわけですが、三浦さんの挑戦も見てみたい気もします。多分、森内さんとは、将棋の考え方も人間的な感性でも、全く合わないんじゃないかと。個人的には、加藤一二三の後を継ぐのは、三浦弘行しかいないんじゃないだろうかなどと、本当に勝手なことを思ったりしているもので・・。
それと、順位戦では、B2で、松尾さんが二敗目を喫して大接線模様です。次回の山崎vs神谷戦が、見逃せない大勝負になります。神谷さんの、はるか昔のどーでもいいエピソードを書いて喜んでいるような場合じゃありませんでした(笑)。猛省。

LPSA日めくり詰め将棋カレンダー、今日まで解くのを全く忘れていました。破り捨てるのはもったいなくて、本のように毎日解こうと思って飾っておいたら、すっかり13日も経過。今、まとめて解こうとしたら、すぐにつまずいて、とりあえず、5手詰め以下だけ解いて、これを書いています。石橋さんの作った初心者用3手詰めには、本当に感謝せずにはいられませんでした(笑)。
ところで、なぜそんなことに急に気づいたかといいますと、最近LPSA女子プロのこの方が、新しいブログを開始、というか再開されていて、その中でカレンダーのことを書かれていたからです。ちなみに、そのブログの存在を知ったのは、この方のブログででした。

ご主人様王手ですは、もう早いもので、すぐにも卒業試験だそうです。今週配信分では、梨沙帆さんのことを、スタッフがしつこいくらいにいじっていました。ご主人様名物?の「中川・遠山コント」といい、ハチワンダイバー実写版といい、過去の名企画「加藤一二三伝説」といい、ここのスタッフは、かなりのお笑いマニアが製作している模様です(笑)。

PDGの新年初回配信では、なぜか松本博文さんが、ゲスト出演しているのが妙におかしかったです。別に普通にしゃべっていただけなんですけどね。
実は、私も、かつて自分ひとりだけがオトコで、周りが女性ばかりという状況で仕事をしていた経験があります。周りは、うらやましい、などと無責任なことを言うのですが、本人にしてみれば、あの肩身の狭さ感というのは相当なものがありました。もともと女性の扱いはそれほど得意な方ではない、いや全然得意じゃないし、結構精神的に疲れるものがありました。別に、女性どうこうという意味ではなく、女性多数に対して、男性少数の場合に醸し出される、あの独特の雰囲気のことを言っているだけなので念のため。
言うまでもなく、松本氏やLPSAについては、そんなことは微塵もないものだと心の底より私は確信しているものではありますが(笑)、松本氏が「個性の強い女子の皆様に囲まれて・・」などと、ささやかな抵抗?をしているのを聞いて、一人ニヤニヤしていたワタクシは、今年もLPSAマニア系ファンであり続けることでありましょう。松本氏を、単独でも:ゲストに呼んでもらいたいものです。

LPSA 1dayカップ ファンクラブカップ予選、佐藤康光@情熱大陸

LPSA 1dayカップ ファミリーカップ、やはり決勝に進んだのは、中井、石橋でした。しかし、準決勝は、どちらも結構苦戦したようです。
中井vs中倉彰子より ▲7二飛まで
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石橋vs北尾より △5六飛まで
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前者はともかく、後者はなんとここから石橋さんが逆転してしまいました。今日は、ほとんど生で見ることが出来たのですが、石橋さんの腕力というか悪力?というのは、本当に大したものです。最後は、両局とも大差での勝ち。やっぱり将棋は終盤力なのかなあ、と思ってしまいます。しかし、このLPSAの予選ひとつとっても、全体的に女流のレベルが底上げされて、トップが楽勝できなくなっていることだけは確かです。他の棋戦でも、トップがバタバタ負けていますし。
本トーナメントは、TAISENでライブ中継されています。ちょっとめんどくさいのですが、まずゲスト登録をして、バージョンアップされたソフトをダウンロードする必要があります。でも、無料で、いわゆる完全生のライブで、誰でも女子プロが解説しているチャットにも参加できるので、興味のある方は、23日(日)に決勝があるので登録されておくとよいでしょう。

情熱大陸をやっと見ました。まあ、当然将棋ファンとしては物足りないわけですが、逆に私のような(やや)将棋マニアが心底凄いと思うようでは一般向けとしては失格なのでしょうから、しょうがないところではあります。
それでも、印象に残る絵は結構ありました。佐藤さんは、緊迫した場面になると猛烈に咳き込むわけですが、トイレに駆け込んで胃液を吐く生々しい場面も、音だけですが映っていました。さらに、将棋に没頭するあまりに、何度も手前側にある女子トイレに入りかけるシーンも。ちょっとしたコントでした。プロの将棋指しの人たちは、対局中は皆一種の異常心理なのでしょうが、特に佐藤さんの場合は集中度が高いのだろうなあ、という感じがします。
佐藤新手の代表例としては、羽生さんとのタイトル戦でのあの何度見ても衝撃的な「ニート飛車」が紹介されていました。
棋士が具体的にどう手を読んで考えているかの科学テストでは、佐藤さんが圧倒的に多い量を読んでいました。プロの場合は、直感や大局観で読みを早く打ち切るのも能力のひとつではありますが、佐藤さんの場合は、いわばコンピューターの「全幅探索」に近い形でとにかく色々な手を読む方式のようです。だから、終盤でも、いわゆる「筋ではないが実は良い手」が飛び出るのでしょう。
一番生々しかったのは、竜王戦第六局の、既に佐藤さんに勝ちがなくなっているらしきところでの、控え室に設置された対局場カメラの映像。うなだれて眼鏡を取り、タオルでまるで涙を拭くかのように顔をこするようにゴシゴシ拭く、眼鏡をかけなおし、天を仰いで、口にタオルを当てる。駒台に手を置き、また大きくうなだれ、気を取り直したように着手、そして、額に手を当てて、再び大きくうなだれる・・・。
見てはいけないものを見てしまったような気がしました。控え室でもれた「あっ、まだ指すんだ。」という呟きが残酷すぎます。
最後に番組中に出てきた佐藤語録を。

あんまり社会にどちらかって言うと適応できていないタイプの人間だと思うので(将棋は)天職っていうか命に近いものだと思っています

この程度でいいかなという思想は持ちたくない

何でこういうものがこの世に存在しちゃったんだろうかという感じですよね(と爽やかに笑う・・)

中井広恵「鏡花水月」(アップフロントブックス)

都内大型書店で将棋本を物色中に発見。
「おぉ、中井さんの本か。」
手にとってみたら、全く将棋本らしからぬ美しい書物であった。女性のライターが取材構成していて、装丁、デザイン、使っている写真等も実に繊細な気配りがなされている。ついフラフラ購入。私の場合、こうして純粋な将棋技術書を後回しにしてしまうのだ・・。
メインは、中井のロングインタビュー、生い立ちから現在(三年前)にいたるまでを語っており、ちょっとした自伝である。他に羽生善治、尾本惠市、三國清三との対談も収められている。特にフランス料理の三國は面白い人で、さすがの中井も少し押され気味か?
しかし、なんと言っても中井本人のインタビューが、興味深いし面白い。稚内での少女時代、内弟子時代、完全に女一人の奨励会時代、植山とのなれそめ、出産・子育てのこと、林葉とのライバル時代、将棋観、男性棋士との「差」など、全てを語りつくしている。
当たり前だけれども、人の人生というのは、それぞれよく知れば大変なものである。特に中井さんのような場合は、普通にどういう道をたどってきたかだけを知るだけでも、十分すごいと思う。私のような男性のオヤジよりも、女性が読んだら感動すること請け合いである。現役バリバリ張りのトップとしてタイトル戦を戦いながら、出産したり子育てすることが、どれだけ大変なのかひとつとっても。
一番印象的なのは、当時の奨励会の雰囲気が生々しく語られていることである。完全に孤立無援、男性奨励会員は、「女なんかに負けられない」という態度も露骨にあたってきたそうである。「負けたら坊主」という雰囲気だったとのこと。本当に大変だったのだろうなあ、と思う。時代もあるのだろうが、特に若い奨励会員は、いくら将棋が強くてもまだまだガキどもである。女性に対する気配りを、といっても無理というものだ。やはり、女性の絶対数が増えないことには、根本的には解決しない問題だろう。そんな時にも中井を支え続けたのが、先輩の大野、そして植山であった(ハイ、ここ泣くとこ。)
私は無学で知らなかったのだが、タイトルの「鏡花水月」は、鏡に映った花も水に映った月も、目には見えるが実際には手に取れないということで、将棋の大局観なども、そういう不安定なものを感性で敏感に察知するしかないものだといった意味が込められているとのこと。
羽生善治との対談で、なぜ女性棋士が誕生しないかの話題になり、羽生は、なれるわけがないという先入観を持つのがいけない、チェスの世界でも世界トップの女性はおり、将棋だって必ず可能なはずだ、と心強いお言葉。ただ、その後中井に対してこんなことを言っている。
羽生 そこをこれから先・・・まあ次を育ててください(笑)。
中井 私が育てていくんですか(笑)。

思うのだが、ここで中井は「ワタシがなっちゃいけないんですか?」と言いたかったのではなかろうか。いや、勇気はいるだろうが、そういうべきだったと思う。

とにかく背表紙といい、内表紙といい、中井の写真は、まるで女優のようである(笑)。
↑コラコラ、ここは 笑 とか入れるところじゃないっ!
フォローするわけじゃないが、かつて中井が美貌の誉れ高い林葉とライバル関係だった頃、タイトル戦の前夜祭で、スピーチにたったあるえらいオヤジが「明日の将棋は綺麗な方が勝ちますよ。」などと、平気でぬかしたりして、中井はムッとした由。でも、私は林葉よりも中井のほうが断然美人だと思いますけどね。とか、すぐどっちが美人とか言ってしまうこと自体がオトコの無神経なところだと女性陣にはお叱りを受けること必須なわけだが。

中井の波乱の人生は、無論これで終わらない。むしろ、この後のLPSAの設立が、どれだけとんでもない大変なことだったかは周知の通りである。二冊目の自伝も待たれるところだろう。しかし、そのためには、将棋の方でも、もう一踏ん張りしていただかなくっちゃね。今が一番大変な時期なのだろうが、小松政夫じゃないけれども「長ーーーい目」で(若い人には分かるまい)、みんな応援していますから。

加藤一二三@まるごと90分、中井広恵@ジャーナル、ご主人様、PDG

きょうは(も)、全部雑談です。
録画し忘れて再放送をチェックした「囲碁将棋チャンネル」の「将棋まるごと90分」、ゲストは加藤一二三九段でした。(その時知ったのですが、金曜の深夜に大庭美夏さんの「It’s show time」も再放送されているようです。)
加藤独演会を堪能、満喫しました。全部アップしたいくらいですが、名言集を抄録で。

今でも将棋を夜十二時ごろに指していても、40代のころと疲労感はそれほど変わりませんね。


最近、うな重から上にぎりに宗旨変えされたようですが、スタミナは相変わらず健在のようです。

私が名人を獲得したのは、何年何月何日何時何分でして・・・。


加藤流の数に対するこだわりは並外れてますが、氏の創造性となんか関係あるんですかね。そういえば、ケン・ラッセルの映画で、ブルックナーの数字に対する強迫神経症をテーマにしているのがありました。

谷川さんが、私から名人を取ったのを、将棋界の大転換で、棋士を目指す若い人が増えたとか、昔から、イヤ今でも言われますが、私だってそれからもずっと頑張ってきているわけで、不満です。ちょっとムッとしています。


妙に大人の態度などとったりしないのが、多分若さの秘訣なのでしょう。

(毎日コミュニケーションから出た「一二三の玉手箱」について)将棋ファン必見です。


だそうです。まだの方は是非購入するように。

20連敗していた頃、モーツアルトのヴァイオリン協奏曲の第三番を聴きまして、「遊び心」を感じとりまして、気分を変えて連敗脱出できました。


モーツアルトと加藤一二三、文句なく二人とも天才です。

私が勝った将棋はだいたい完勝、負けた将棋は少なくとも200敗は逆転負けです。


実際そういう印象はあります。勝つときは、どんな超一流棋士でもふっ飛ばしてしまうのが、加藤先生のすごいところです。

(自戦解説で自分が勝たれた将棋について)素晴らしい妙手、好手をおりまぜた快勝です。


自分が勝たれた将棋を、これだけ楽しそうに解説される先生を他に知りません。やっぱりモーツアルトとも通ずる純真です。


囲碁将棋ジャーナルには、中井さんが万を持して?登場。本当に明るい人ですねえ。昔からタイトル戦常連だったこともあって、それほど聞き手は多くありませんが、実は隠れた聞き手の名手だと思っていました。私の中では、山田久美か中井広恵か、っていうくらい。今回見ていると、特にますます貫禄がついて、とか言ったら怒られそうですが。久々に、今月たっぷり聞き手ぶりが見られます。来週の解説は、先崎学氏だそうで、何か起こってくれるんじゃないかと、ちょっと期待してしまいます。

将棋ニュースプラスの、ご主人様王手です。
もぉーーー。冒頭の中川、遠山の上司と部下コント、毎回ふれているのも、もうどんなもんかと思っているのに、やっぱり釣られて書いちゃうじゃないですか。

「わっかりやすーーー」

また、私はこういう古典的なのに極端に弱いときています。平然とサンタ帽をかぶる中川先生の表情、そして遠山先生の分かりやすすぎる「驚き」の表情・・。もう、ほんとにカンベンしてください。お二人とも、役者は無理でも、お笑いの仕事くらい舞いこんでくるかもしれません。

PDG。
島井さんが引き続きゲストだったのですが、なぜかコスプレの話題で小盛り上がり。そうですか、島井さんも、中倉宏美さんも、乗せられやすい性格で、お嫌いじゃないんですか。私のようなもう40過ぎのオヤジには、きわめて論評するのがつらいテーマですが、お若い方々、そうなんだそうですよ。今すぐ、ファン倶楽部Minervaに入って、LPSAのクリスマスパーティに参加するように。
結構軽い感じで流されていましたが、中倉彰子さんが、プレゼント当選者に郵送する際「フットサル大好き様」とラジオネームで送ったというのは結構衝撃的でした。某SNSで、この姉妹は「ナチュラル&ピュア」と名乗っているようですが、実に己をよく知っているといわざるをえません。
宛名不明で戻って来た郵便物を見て、事務局の方が笑いながら

「これじゃ届かないと思います。」

と言われたというのは、実に的確なツッコミだと感服いたしました・・・。

ご主人様王手ツッコミ、中井さんの名言等雑記

ご主人様王手です11/23(将棋ニュースプラス)では、もはや待望?となりつつある中川・遠山の上司と部下コントを配信。なんか、今回のは斬新な感じのつくりでした。中川氏の心中独白の一方で、遠山氏がご機嫌よくしゃべり続けるという構図、なかなか映画的です(オーバーだよ)。それにしても、中川先生、実にいい表情をされますなあ。昔の欽ちゃんだったら、欽ドコ(古っ)とかに引っぱりだしたいと思ったんじゃないかというくらい、いい味出しています。ちなみに、私も「KY」が分からなかったオジンです。検索かけちまったじゃねえかよ。と、毎回このコントに釣られて喰いついてブログに書いている私が一番どんなもんかというウワサはありますが、そういうことは一切気にしないことになっております。
遠山先生、こともなげにメイドたちに「いいとも!」を強要していましたが、なかなかああいうのを恥ずかしさを、かなぐり捨ててできるもんじゃありません。さすが梅田望夫さんが、「けものみち力」を絶賛するだけのことはあって、精神的タフネスを誇ります(笑)。
しかし、藤井さんに四間飛車を基礎から教わるって、贅沢すぎます。誰か、メイドさんたちに、どれだけありがたいことなのかを教えてあげてください。私が習いたいくらいだよ。しかし、振り飛車党のカリスマも、メイド達にあっては、ただのオジン扱いです。
まゆ「藤井さんは、中川さんと仲がいいと聞いたんですけど」
ふじい「ええ、まあ昔からお付き合いがあって」
とおやま「なんか、昔ネクタイを選んでもらったことがあるそうで」
めいど「えぇっーーーー」
まゆ「旅行にどこに行かれたんですか」
ふじい「まあ、温泉とか」

りさほ「二人でですか?♡」

ふじい「いやっ、みんなで」

ブログ書きはじめて以来、初めて二倍角文字を使ってみました。
メイドに、あらぬホモの疑いをかけられてしまっていた中川、藤井両巨頭は、本当にお気の毒でした。まあねえ。大人のオトコが、大人の男のネクタイを選んであげるって、そうあることじゃないですからねえ。話の流れで。妙なことになっていました・・。

週刊将棋のLPSA欄は、ファミリーカップの話題でした。植山、中井夫妻は、棋風が真逆で、詰ます順も夫婦で考えた手順が違って、大逆転負けを喰らったのですが、その後中井さんの極めつけのお言葉が飛び出したそうです。

「夫婦はしょせん他人なのよ。」

ブログ始めて以来の三倍角使ってみました。
けだし名言です。ファミリーカップは、既に多くの動画がアップされていますが、こういうのを聞くと、もっといいのが残っているんじゃないのと思ってしまうんですけどね。


囲碁将棋ジャーナル、今月の聞き手は船戸陽子さんでした。最近ソムリエの資格を取ったそうです。ブログでの印象とは違って?、クールで落ち着いた大人の聞き手ぶりでした。そういえば、すこし前の船戸陽子blogに、マイナビ前夜祭の時の写真が多数アップされていました。まあ、心配性なLPSAファンっていうのは、ああいうものを見せてもらうだけで、結構ホッとするもんなんです(笑)。
番組中で告知されていましたが、天童での竜王戦第五局の聞き手を、島井姫がつとめるそうです。さらに、囲碁将棋ジャーナルの12月の聞き手は、中井さんだそうです。LPSAファンは、もうNHK将棋班に、足を向けて寝ることが出来ません(笑)。

LPSA 日レス杯決勝 中井女流六段vs石橋女流王位

棋譜等はこちら
女流王位戦と違って、実に気楽ーーくに楽しく観戦できました(笑)。そういえば、中継に使われていた、最近たまに見かける柿木さんのkifu for java3.0は、優れものです。考慮残り時間が一目瞭然で、対局者の静止画更新配信までしてくれる、これが今後主流になっていくのでしょう。
後手の石橋さんが普通な四間飛車、先手の中井さんがすこし手順の変わった棒銀。定跡形に進むのかと思いきや、いきなり石橋さんが△4五歩。
△4五歩まで
a

「定跡にとらわれない(渡辺竜王)」といわれている石橋さんですが、すこし、そういうのも意識しているのでしょうか(笑)。「女流の佐藤康光」になりつつあります。
しかし、中井さんの対応、押さえ込みが実に見事でした。印象的だったのは、▲5九香。
▲5九香まで
b

なぜか、大盤解説会でもないのに、現場で解説していた先崎さんの名批評をお聞きください。
「これはひねくれた手ですねえ(笑)。ひねくれたいい手です。優勢なのだから、もっと素直に指してもよさそうなのですが、さすが海千山千というか(笑)。」
さすがの石橋さんも「マイッタ」というところでしょう。LPSA内のトーナメントで、中井さんが、こういうシビアな指し回しで若手に何もさせないで冷たく勝つのを何度見たことでしょう(笑)。
中井さんは、清水さんと嫌というほどタイトル戦を戦ってきました。私は、両方とも昔から好きなので、どちらが勝っても基本的には不満はありません。しかし、中井さんの将棋の方が、いかにもブロっぽい感じがして(あくまでも、弱いアマの勝手な根拠なき感覚批評です)、どちらかというと中井寄りでした。ただ、勝負の面では、清水さんに痛い目に合わされることが多かったわけです。実力的には完全に互角なのに、なんとなく、中井さんには、人のよさとか優しさのようなものが垣間見えて、少々歯がゆい思いをしていたのも事実です。
しかし、本局に限って言うと、全然人もよくないし、優しくもありませんでした(笑)。勢いに乗る石橋さんに、「まだまだ、これくらいで自分の将棋に満足してはいけないよ」と、熱いお灸をすえて、無言の説教と激励をする形になって、とてもよかったと思います。
しかしながら、LPSA内の若手にばかり厳しい将棋を指していないで、そろそろ対外試合で憎たらしいほど強い将棋を指してくださいよ、中井さん(笑)。

今週の中倉姉妹のPDGには、島井姫がゲストで登場。すこし前のことですが、某有名動画サイトにて、NHKの将棋講座でナースのコスプレ姿を披露しているのがアップされていたようです。ワタシは見てませんよ(笑)。

そうそう、そういえば、今日の囲碁将棋ジャーナルで知ったのですが、竜王戦第四局の放送で、聞き手を中倉彰子さんがつとめるそうですよ。NHKさん、エライ!!!皆さんも、この点については、ことあるごとにNHKの将棋班をほめてあげるように(笑)。

1dayファミリーカップ他 LPSAもろもろ

梅田望夫さんが、渡辺竜王の新著のオビ宣伝を担当したことについて記事を書いているのですが、紹介されている竜王の話、いいですよねえ。そうなんですよ、野球やサッカーを観戦するのと同じように将棋を楽しむっていうのはアリだと思うんですよ。いくら弱いアマでも、自分のことなど棚に上げて、プロの指し手について、ああだこうだ自由に言ってもいいと思うのですよね。この辺のことは、こうして将棋ブログを書いていて常に悩むところで、やっぱりプロ将棋については、失礼のないようにこれでも相当遠慮して書いているんです。まあ、あくまで「これでも」なんですが。ということで、今日のファミリーカップ、思いっきり自由な感じで書いちゃいますか(笑)。
優勝は松尾ペアでした。まあ、後から言うのもなんですが、一応予想が当たりました。普通に考えて、男子プロが入っているペアが、やっぱり有利ですよね。その中でも、一番仲のよさそうな松尾夫婦が有利じゃないかと。いや、こういう書き方すると、他のペアーに対してさし障りがありますか。そうじゃなくってですねーー、夫婦漫才的な仲の良さでない、普通に仲のよさそうな松尾夫婦が、やっぱりいいんじゃないかと。いやいや、これじゃ、ますます他のペアーに対して失礼ですか。どんどん深みにはまりそうなので、この辺でやめます。特に、中井さん。普段の代表の重責から解き放たれて、あまりにオシドリ夫婦ぶりを発揮して楽しんでしまったのが敗因なのでは・・。
って、いうのは全部冗談なわけですが。どう見ても、こういう書き方するというのは、竜王の真意とも梅田氏の趣旨とも全然違うことだけは間違いないです(笑)。

A級に石橋、中倉宏美両氏がアベック昇級。ひとこと日記や、positive girlsごきげんDEブログで、かなりストレートな形で喜びが表現されていて、読んでいて和んでしまいます。今のところA級B級あわせて、LPSA勢は6人いるわけですが、人数比を考えるとそんなに悪い数字ではないでしょう。特に、中倉宏美、島井あたりには、もっと活躍して欲しいと思います。勿論、他のメンバーにも。

週刊将棋に、マイナビの予選について大庭美夏さんが書いていました。両巨頭を除いてLPSA勢は結果が出せなかったわけですが、負けたメンバーは「ごめんなさい・・」「すみませんでした・・」と、皆肩を落として帰ってきたそうです。ちょっとプレッシャーがかかりすぎたんでしょうか、まあ、私のようなファンも、実は出来れば5枠をなどという、強欲な願いを持っていたりしましたからねえ。写真に、呆然とする中倉宏美嬢が写っていて、悪いけど笑ってしまいそうになりました(笑)。A級昇級といい、相当素直な性格のようで、PDGなどを聞いていても、とにかくあの姉妹は人柄抜群だという感じがします。

詰め将棋日めくりカレンダー。こういうのが、今までなかったのが不思議だというコロンブスの卵的な企画。かなり売れているそうです。また、詰め将棋界の人々が興味を持ったらしく、有名詰め将棋作家の作品もたくさん入っているとのことです。
LPSAオンラインショップで入手可能。私はネットで買い物するのにかなり抵抗があるオジンなのですが、若い片上五段もそうだということを書いていたのが意外でした。で、渋谷東急ハンズででも買おうかとも思ったのですが、やっぱり面倒くさかったので、オンラインショップで注文。驚くほど簡単に手続きが終わりました。私の記念すべき、初のネットでの買い物になりました(笑)。

LPSAファン倶楽部の会報、Café Minervaが届きました。LPSAの場合、いかにも手づくり感があるのがいいところなのですが、今回の会報は、なんかプロが作ったんじゃないかというような洗練されたスタイルのものでした。カレンダーといい、これといい、デザインに藤田さんがかかわっているようなのですが、かなりその分野での能力のある人のようです。

マイナビ予選、PDG、ご主人様

マイナビ予選は、決勝を途中からナマで見ていました。
イヤーーーー、ヒヤヒヤさせやがって、石橋幸緒様(笑)。よく勝ったなあ、たぶん逆転、それも相当のでしょ。
中井さんは早々に勝勢になったと思ったので、見るのを中断していたのですが、たまに見ても全然終わってなくて、ちょっとイライラしたし(笑)。
LPSAファンとしては、ちょっと物足りない、イヤはっきり言って相当物足りない(笑)結果になってしまったわけですが、とにかく優勝を狙える二人が、とにもかくにも通過したから良しとしますか。
やっぱり、こういう人によっては三番勝たないといけない予選を抜けるのは、なかなか大変そうですよね。
まあ、とにかく「女王」(いいネーミングといえるかどうかは、なんとなくちょっと微妙な感じだなあ)になるのはただ一人なわけだから、中井、石橋のどちらかが、なりゃあいいわけです。
↑ちょっとばかり、LPSAファンの悔しさと負け惜しみ入っております(笑)。

PDG、ゲストは高橋和さんでした。まあ、本来こういうのがごく当たり前で自然なことであって、今の状態がどう見てもおかしいわけなんですが、そういうことは置いとくとして、えらい暴露トークでした。
女流の普段がどんな感じかとか、全然知らないわけですが、和さん、えらいチャキチャキした人なんですね。高橋和と中倉宏美には、姉妹愛、というか正確に言うと兄妹愛のようなものを感じてしまいました(笑)。
私自身、基本的にとんでもないヨッパライなもんすから、私の中では中倉宏美嬢のイメージが、100%アップしたことだけは申し上げときます。でも、世間的にどうかはマッタク保証の限りではありませんが (笑)。来週のNHK杯、見て笑っちゃわないだろうか。

ご主人様王手です、今週の上司と部下ミニコントは、えらくクラシックな感じの定番バ−ジョンでした。ああいう、格式正しい古典的なヤツ、私は大好きです(笑)。
折り返し時点なわけですが、とにかく形になりつつありますね。
少なくとも、この調子で彼女たちが成長したら、竜王戦や名人戦の中継を、それなりに興味を持って見て楽しめるくらいにはなるんじゃないかしら。将棋の対局って、実はながめているだけで結構楽しめるものだから、別にマニアな鑑賞法でなくても、いい解説さえつければ、彼女たちのようなファンの裾野を、まだまだ広げられるかもしれません。
今彼女たちが受けているような、工夫を凝らした初心者教室とか、本当にやってみたら面白いかもね。

竜王戦開幕、LPSAフランボワ−ズカップ、NHK杯 羽生vs中川

竜王戦開幕。楽しみです。佐藤先手で相矢倉に。佐藤二冠が森下システムから▲5七銀から▲9八香車にしたのが新工夫らしいです。ただでさえ矢倉が分からないと言うのに、高度すぎる手順で、BSの阿部さんの解説を必死に聞いていました(笑)。よくある▲4六銀▲3七桂型から穴熊を目指すのと違って、▲4六歩(A図)とつけるということのようです。
A図 ▲4六歩まで
a

よう分かりませんが、とにかく森下システムと▲4六銀▲3七桂型を地下で結びつけたような柔軟な発想だというのは、なんとなく理解できます。佐藤さんの新手魂健在というところでしょうか。
駒がぶつかったところで封じ手。やっぱり竜王のことだから、△同桂と踏み込むに200ペソとしときます。(古くて若い人には分かるまい。)

LPSAの1dayは、島井さんが連覇。しかも、得意の穴熊を封印しての快挙でした。四間飛車中心の振り飛車党なので、やはり勉強になるし応援してしまいます。高知出身には漫画家の西原理恵子などもいますが、なんとなく、生命力のある芯の通ったまっすぐな感じの女性が多いという極私的独断イメージがあったりします。島井さんはどうなんでしょ。
決勝には北尾さんも進出。正直に言うと、今までの感じだと、もしかしたら早指しはあまりお得意ではないのかもなどという失礼なイメージが出来つつあったのですが、本来の力を発揮して、決勝も大熱戦でした。得意にされている玉頭位取り、藤井さんの「四間飛車の急所1」でも取り上げられていましたが、意外なほど藤井さんはこの戦法を評価している感じを受けました。その影響で、実はは対抗形で居飛車を持ったときの私の裏芸でもあるんです。とにかく、何があっても、最後は上から襲いかかるというのは、いかにも藤井好みなのかもしれません。
最後は、長手順の詰みを島井さんが読みきりましたが、そのあたりの前は、どうすれば将棋が終わるのかという感じでした。棋譜解説で指摘がありましたが、△2五歩のところで、△4四角成(B図)としていたらどうなったか。見ただけで頭がクラクラしますよね(笑)。
B図 △4四角成まで
b

前回は色々大変な1dayでしたが、とにかくこうして定期的に棋譜を公にし続けるというのが素晴らしいことで、色々ありつつも、どんどん皆さん強くなっていっていただきたいものです。

さてと、問題のNHK杯です。私は各地で騒がれるのを知ってから、昨日録画で見たので、そのせいで多分皆さんほど感動できなかったのが残念です(笑)。
やはり、これだけ盛り上がったのは、加藤一二三先生の力が大きかったといえそうです。そういえば、中倉さんはちゃんと千敗の記録についてもふってくれていました。加藤先生によれば、「少なくとも150敗くらいは逆転負けで、本当は負けていない」そうです(笑)。そうですよね。いくら長くトップだったから達成できた大記録だからといっても、ご本人とすれば、そんなに素直には喜べませんよね。
しかし、詰みを発見したときの加藤先生はサイコーでした。お得意の「ウヒョーー」もでたし。さてここで問題、あの場面で何回加藤先生は「アレ」といったでしょう(笑)。
それで、中川先生はどうすればよかったかですが、実は昨日ちょっと調べて記事を書こうと思ったら、すっかり深みにはまってしまいました。▲3八玉の場面(C図)、プロならすぐ勝ちきれるのでしょうが、少なくとも私レベルでは超難解です。
C図 ▲3八玉まで

c

まず、△9八龍とするのは、先手に対する詰めろになってなく、▲3六桂と詰めろをかけ、対して△2四香ぐらいですが▲同桂がさらに詰めろ。どうすれば後手が勝つのか分かりません。
次に△3九金▲2八玉をを入れておいてから△9八龍に対しては▲3九玉としたのが後手への詰めろ。△8九龍としても▲3八玉で詰みません。
直言って全く調べ切れていませんが、驚くほど後手に詰めろがかかって、先手玉が詰まない変化が山のようにあるのです。
さてと、ここで思い切って平地に乱を起こすようなことを言ってみましょう。実は▲3八玉の時点で、既に逆転していたのではないか、と。
まあ、さすがに今回は、「こうすれば後手勝ち」という変化を私がウッカリしているだけだと思います。どなたか強い方、お手数ですが教えていただけないでしょうか(笑)。
▲3八玉以降の変化を棋譜分岐ファイルにまとめてみましたので、興味がある方はご覧になってみてください。 (但し、詰ます作業は東大将棋に任せていて、変な詰まし方していることがありますが、そのままのせてあります。)

▲3八玉以降の変化ファイル(左下に分岐を選ぶ欄があります。)

さてと、薬の効用書ではありませんが但し書きを一応。
これは、弱いシロウトが勝手に変化を考えてみただけなので、正しいことを知りたい方は、必ず週刊将棋、近代将棋、将棋世界、NHKテキスト等を参照ください。

(追記)
コメント欄でご指摘があり、アッサリ疑問解決しました。
△3九金▲2八玉△2九金▲1七玉のとき△2六歩ととっておけば、後手玉は詰まず、先手玉が詰めろで後手勝ちでした。お騒がわせしました。

(10/17追記)
改めて、今日いただいたコメントをもとに記事を書きました。

王座戦第二局 羽生vs久保(「ご主人様」、PDGなどをよそ見しながら)

昼過ぎ頃から、ライブで見出したところ。第一局では見逃したのだが、松本博文ブログで紹介されていたので動画中継もチェックしながらの観戦。週刊将棋にも、二週連続で松本氏がネット中継の裏側を紹介していました。完全な動画ライブには数百万かかるのが現状だそうなので、今回のような送り絵方式ということになるのだろう。それでも十分うれしい。これ以外にも、短時間の動画、ネット解説担当も置き、ゲストコメントも多数ということで、無料でこれだけやってくれているのに文句など言ったらバチが当たるだろう。日経さんエライ(ヨイショ)。
さてと、ついでに将棋ブログのチェックでもしてみるか。「ファニースペース」を見る。ああそうか、「ご主人様」が更新されたんだ。メイドさんたち、本当に楽しそうにやっていますね。最近、彼女たちには本当に強くなって欲しいと素直に応援する気持ちになっています。ここまで、やる気を引き出した、遠山先生、エライ。(ハイ、ヨイショ。)中川=遠山コンビの上司と部下コントシリーズ、今回のは高度すぎていまいち私には理解しきれませんでした。少なくとも、アレにはツッコミが必要なんじゃないでしょうか。余計なおせっかいながら、一応しておきます。
「何も言わないんかい!、そしてそのまま終わるんかい!」
そういえば、「ファニースペース」で告知していたんで「銀河戦クラブ」を録画しておいたんで、これも「ながら見」。二回戦二局を解説していましたが、本編ででてこない手順もちゃんとふれられていて勉強になりました。遠山先生、エライ(ヨイショ、じゃないですよ。)
そうか、PGDも更新されたんだ。ゲストは大庭美夏さんかあ。よく囲碁将棋チャンネルとか出ていたよなあ。うーーん。美夏さん、飲みに行ってもあつくシリアスな話題を語ってしまう人なのですね(笑)。でも、すごく真剣でマジメなんだけど、どことなくおかしくて面白い不思議な人です。
などと、ゴチャゴチャやっているうちに、あっという間に将棋が進んじまっただ。今回は、羽生さん、相振りがテーマなのかな。久保さんはスペシャリストだから、純粋な勝負の観点からは損だと思うけど、タイトル戦戦いながら研究、勉強するのが羽生流なのでしょう。もっとも、かと思えば勝負にこだわっているような将棋も指したりして。そのあたりの柔軟なところが羽生さんらしいところです。(ハイ、羽生ファンのヨイショ。)
いきなり羽生さん、七筋の歩交換しましたね。どこかで「あれは位なので、交換すると損。相手に盛り上がられて、矢倉に組む余地も与えるし。」とか聞いたこともあります。しかも浮き飛車。これも「金銀が盛り上がって、攻撃の目的にされる」とか聞いたことがあります。さらに、△6五歩もついて、相手の飛車先効果も拒否。とことん突っ張った指し方ですね。
相振りって言うのは、定跡が整備されていないだけでなく、根本となる考え方、理論についても人によってまちまちという段階なんじゃないでしょうか。今回の羽生さんの指し方は、今までのなんとなくの常識を一回取っぱらって指してみたらどうなるのかという実験のようにも思えます。
久保さんも負けずに△8四歩。なんかかっこいいですね。福崎先生がコメントつけてましたが、やっぱり格が違います。「宇宙的な発想の一手」って(笑)。そりゃ、福崎先生御自身のことでしょ、とか言ったら怒られますよね(笑)。
うわーー、どうでもいいことだけど、羽生さんがチーズケーキ食べるところ、バッチリ見てしまった(笑)。完全動画中継になったら、棋士の皆さんも大変だ。でも、加藤一二三先生のチョコレートまとめ食いとか見れたら、もう私は死んでもいいです(笑)。
どうも羽生さんのほう、形は相当悪いですねえ。主張は「歩切れ」ということだけですか。大勢久保もちちみたいですが、山崎さんのみが歩切れを根拠に羽生もちだと言ってますね。
そういえば。歩切れで思い出したけど、竜王戦挑戦者決定戦第二局。週刊将棋によると、佐藤さんが馬を作ったあたり、両者ともむつかしいと思っていたそうです。馬が出来ても、完全に閉じ込められてる上に、歩切れで、その後の木村さんの角打ちが厳しいとのこと。具体的には納得できます。でも、あの一手損角換わりで、先手早繰り銀に、二手遅れて同型で受けるという戦術って、理論的に成立しているのかなあ、などとどシロウトでも素朴に思うんですけどねえ。
ちょっと、余計なことを書きすぎました。しばらくお休みします。

さて、夕休後、また見だしました。うーーん、やっぱり羽生さん苦しそうですねえ。どうやって久保玉を攻めるのかと思っていましたが、でも、なんだかんだ迫っていきますねえ。
あれ、久保玉に詰めろがかかった。ビックリ、あっという間に逆転、羽生勝ちに。先手玉、全然詰まない。
うーーん、△9五銀から羽生さんの角取ったのは、うまいなあと思っていたんですけどね。▲6五同金あたりの場面で、何かなかったのだろうか。△1九角成が詰めろでもなんでもないのではヒドいですよね。
ちょっと、控え室の解説も頼りにならないんですけど(笑)。どこで逆転したか不明、って。なんか、今、棋譜解説のない中継を見た後と同じような、釈然としない気持ちです。少なくとも、こんなにはっきり負けにならない手順はさすがにあるはずですよね。
なんか、スッキリしない気持ちで床に就くことになりそうです(笑)。

LPSA 1dayトーナメント わかばカップ

いやーー、驚きました。準決勝、生で見ていたのですが、新藤仁奈小学生女流名人が、最後はプロ側が涙が出そうな形で勝ったのをしっかり見届けてしまいました。決勝は島井さんが貫禄を見せたようですが、たいしたものです。棋譜解説に新藤さんは「アマ四段の腕前」とか書かれていましたが、本当なの?もっともっと強く思えたんですけど(笑)。特に終盤、食いついて攻めだしたら、そりゃ迫力があって的確でプロもタジタジでした(笑)。きっと、ネットの短時間将棋で鍛えはいっているんでしょうねえ。準決勝、決勝とも、居玉でガンガンいっていたのも、強気でかわいらしかったじゃないですか。
まあ、こうやってオープンな形でやるのが、いかにもLPSAらしいところです。当然、今回みたいにプロがひどい目にあうリスクもあるわけですが、プロとアマが別々の場所で戦うのでなく、本当に同じ場所で実力勝負というのはいいことなんじゃないでしょうか。それにはプロ側には覚悟も必要ですが、より強くならなくちゃという気持ちにもなるでしょうし。
投票はしませんでしたが、私は島井優勝ノリだったので、一応予想通りだったと今頃言っておきます。対松尾戦は、一回戦には惜しいようなカードでした。相振りで、お互い矢倉から攻め合う体制を十分につくって、攻めかつ守るの総力戦。相矢倉の振り飛車版みたいな将棋でした。松尾さんの△7六銀が、どうも重かったらしくて、最後は島井さんが挟撃体制をつくってはっきり勝ちになったようですが、序中盤など全体として見ごたえのあるいい将棋だったなあと感じました。それと、準決勝の対笠井アマ名人戦の相穴熊の戦い方も、勉強になりました。玉に近い筋にと金を作ってスピード勝負、とにかく食いついていくという指し方。△4三飛、△5二金、△5一歩の底歩の形が妙にバランスが良くて居飛車側から攻めにくいのが印象に残りました。
次回の1day、新藤さんをまた呼ばないといけないんじゃないでしょうか。プロ側も、このまま引き下がるわけにはいきますまい(笑)。

PDG(Positive De Go!)  9/7配信分

一言ツッコミ(悪意全くなし)

「スピリチャル・カウンセラーっていっても、フツーに感想言ってるだけじゃん」
コメントを承認制にさせていただいています。反映まで時間がかかりますが、お気軽にどうぞ。
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