アメリカのビジネススクールなどで一番使われている教科書の新版。  「世界で競争するとき、相手がMBAだったら、この本を読んでいると思って闘え」とあとがきで訳者が指摘している。  そんなに、びっくりするほどのことが書いてあるとは思わない。  心理学とかいろいろな学説をうまく整理して説明しているが、30年も組織で働いてきた目でみると、優秀なマネージャーなら、暗黙知として体得しているような内容が多い。  これを学部や大学院の講義で聴いても、実感はつかめないが、実務者からみると当然と思う点が多い。 ①コミットメントのエスカレーション現象。(p153)  つきあっていろいろ努力している彼女に対して、その努力がむしろ、別れさせなくしているのを例にしている。  すでにある程度進んだ公共事業が止められないのも、そういう面がある。これは当然これから投入する費用と便益で分析すべき事柄。 ②社会的手抜き。(p186)  人が単独で行う努力より、集団で行う場合には努力しないことをいう。 ③スペシャリストとしての能力とゼネラリストの能力をバランスよく身につける。(p414)  専門家としての最高の能力を維持しつつ、様々な変化に対応するためのゼネラリストとしての能力も持ち続ける。  これが小生の目標です。