T様の契約までの流れ
T様が行きつけの美容室のマスターと、以前に当社で建築されたN様(うどん店経営)が知り合いだったことから、N様からご連絡があり資料を届けたことがきっかけで、お話を進めさせて頂くことになりました。
それまでは分譲住宅を中心に検討されていたようですが、パッケージ商品(規格住宅)ばかり。自由度が制限されていて、ご夫婦が思い描いていた「屋上バルコニー」が叶わない……。「やっぱり納得した家づくりがしたいな」ということで、注文住宅に興味をもたれたようです。
土地環境のご要望は「2階建てが建築できる広さと、京阪沿線の駅から徒歩圏内の分譲地」でした。宅地のご案内は、古家付きの物件も含めご案内いたしましたが、枚方市内の分譲地(建築条件なし)で資金計画のご提案をさせて頂きました。
建物金額には、間取りのご希望と、耐震強化、ルーフバルコニーなどを含めご提出。同意いただきましたので契約を取り交わすことになりました。(営業部 ワタナベ)
T様邸の設計について
間取りのご希望は、光が差し込むリビング! T様邸の敷地は北・東に面した角地で、南にハイツがありますが駐輪場などもあるので、どうやって南の光を取り込むかがテーマでした。
ガレージを東にとるか西にとるかなども検討しながらプランの打合せ。「家事動線を考えて、洗面室は2Way動線」「広めの洗面室」「シューズクローク」「トイレの手洗いをD300~350㎜で計画」などのご要望も追加してプランに盛り込みました。
大きな変更点は、「ルーフバルコニー」から「2階の後付バルコニー」になったこと♪
元々、寝室は10帖くらいでソファも置けるようにしたい、というご希望はお伺いしておりましたので、「屋上に上がるより、寝室からフラットに出られる後付けバルコニーはいかがでしょうか?」とご提案させていただきました。現場は完成間近ですが、寝室も広く、そこにつながるバルコニーが出来上がるのは本当に楽しみです^^
バルコニーは、先述のバルコニーの他にインナーバルコニーも設けて雨の日でも洗濯ができます。2階ホールから出入りするバルコニーで、広めのホールからはご主人のプライベートルーム「書斎」や、たっぷり収納の「天井収納庫」にもアクセスできます。
大阪の注文住宅 T様邸のご紹介
「T様邸の上棟|家事ラク動線と2階にプライベートデッキのある家」へ移動します。
T様邸の地鎮祭~基礎工事
着工の前に工事の無事をお祈りする地鎮祭を執りおこないました。
地鎮祭当日は天候に恵まれ、神主様による四方祓い(しほうはらい)からスタート。
地鎮(じちん)の儀は、土地を象徴した盛砂に、施主、施工業者が鍬(くわ)や鋤(すき)を入れます。入れる際は「エイ、エイ、エイ」と声を出して行います。
地鎮祭も無事に終了し、最後にご家族と神主さまで記念撮影。天気も良く思い出に残る地鎮祭になりましたね。
T様邸は改良工事なしとの判定でしたので、基礎工事がスタート。掘り方→防水シート→捨てコンと工事は進み、写真はちょうど配筋工事を終えたところ。
捨てコンクリートと鉄筋の間には「スペーサー(四角いコンクリート片)」をはさみ、配筋の上からコンクリートを流し込んだ時の地面への沈み込みを防ぎ、適正なコンクリートかぶり厚さ(=鉄筋廻りのコンクリート厚さ)を確保します。
立ち上がり部分の型枠を組み、アンカーボルトやホールダウン金物を設置。コンクリートを打設した後に、型枠解体して基礎の完成です。
トイレ等の排水は、写真のように排水パイプを入れるための穴を基礎に作っています。基礎に配管パイプを直接埋めていないので、メンテナンスも容易です!
(参考画像は枚方市のF様邸)
基礎で区切っているトイレ空間には手洗いを設けます。お客様もお使いするトイレは、通常より奥行きのあるカウンター手洗いで、おしゃれに演出しています。
(参考画像は大阪のA様邸)
手洗いには天板と一体になっている商品や、個性的な水栓など色々な商品がありますので、お好みに合わせてお見積りさせていただきます! T様も色々ご検討の上、手洗いは「アクアファニチャー」という商品に決まりましたが、カウンターやペーパーホルダーはT様セレクト☆ こちらも仕上がりが楽しみです。
T様邸の上棟工事
基礎が完成したら、大工さんによる土台敷きの工程にうつります。基礎の上に基礎パッキンを敷いて土台を金物で固定していきます。
給湯・給水工事は「ヘッダー方式」→ピンクが給湯の配管で、水色が給水の配管です。
従来の「外部→洗面→お風呂→トイレ」などを順番につないでいく方式ではなく、「外部→各給湯・給水場所」へと直通でお湯や水を供給する方式ですので、湯冷めしにくく、お湯が出てくるまでの時間も短い さらに、メンテナンスも容易です。給排水でトラブルが多いのは配管のジョイント部分。そこが一括集中しているのは安心ですね♪
その後、高性能断熱材のアクリアUボードピンレスを充填し、24mmの床用構造用合板を固定していきます。
上棟日当日を迎えました! T様邸の大工は、津田棟梁(真ん中)。朝礼で安全に関する注意事項を確認をした後、いよいよ上棟開始です。
柱と梁を組み上げていきます。柱に'ほぞ(=凸部分)'梁に'ほぞ穴(=凹部分)'の加工がされており、大工さんたちが合図、クレーン車のアームを誘導します。
大工さんによる作業も終盤。屋根の下地材である野地板も張り終えました。この上にルーフィング張り、しっかりと防水対策をします。
上棟後の内部の様子。南に面した腰窓と東側の掃き出し窓。ダイニングスペースとキッチンに、あたたかい光が差し込みます。
(参考画像は枚方市のO様邸)
キッチンカウンターはいつもより広めの450㎜で計画。カウンター下に収納棚を置いたり、高めの椅子を置いてバーカウンターのように使ったりできますね。T様邸のカウンター下は、シックなレンガ仕上げ調のクロスです。
(参考画像は西禁野の弊社モデルハウス)
和室は内障子をつけて、LDKとつながる戸襖は和室側だけ和紙で雰囲気も良い感じ♪
リビングと続き間ですので、普段はLDKと一体的に使っていただくことができます。
金物検査では、図面通りの位置にホールダウン金物やミューダム(制震ダンパー)が設置されているか、検査員によるチェックを行います。
(参考画像は大阪のD様邸)
T様邸の設計ポイントでご紹介させていただいた、後付けバルコニーはLIXIL「ビューステージ」。ハイパーテーションで、プライベート感のある空間に仕上がります。
(参考画像は大阪のD様邸)
後付けバルコニーは、室内から見て寝室の床とほぼフラットにつながる空間に...10帖の和室、プラス6.5帖のバルコニースペース‼ ゆったりくつろげるテーブルとイスのテラスセットなどを置いても素敵ですね^^
上棟後日、津田棟梁とのお顔合わせと建物の四方にお清めをしていただきました。I君もしっかりカメラ目線ありがとう♪
最後にT様ご家族で記念撮影。T様、上棟おめでとうございます!
現場の工事も外構を残すのみとなりました。
ご紹介が遅くなりましたが、素敵なお家が仕上がり、外構工事や後付けバルコニーの仕上がりもとっても楽しみです。あと少しですが、よろしくお願いいたします。
「WEB内覧会ブログ(上棟)」- 「T様邸の上棟|家事ラク動線と2階にプライベートデッキのある家」(This blog written by 建築士 原戸)
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