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Amazon Kindleでほぼ半額になっていましたので、この本を買ってみました。
サブタイトルは
会社で生き抜く「武器」を身につけろ 〜あなたのスキルを瞬時に上げる87のテクニック

次の8つのテーマで、仕事をうまくこなすための多くのテクニックがTIPS的に紹介されています。
  1. 報連相(ホウレンソウ)のコツ
  2. 会議のコツ
  3. メールのコツ
  4. 文書作成のコツ
  5. コミュニケーションのコツ
  6. 時間のコツ
  7. チームワークのコツ
  8. 目標達成のコツ
今回はKindleの電子書籍版を購入しましたが、紙の本で200ページちょっとというボリュームで、1つのテクニックについて、2ページ分ぐらいで説明されています。

それぞれのテクニックについては、自分を高めるための取り組みという感じではなく、どちらかといえば、いくら自分を高める努力や、仕事を進める努力をしていても、正しく評価されなかったり、うまく表現できなかったりという悩みを持つ方にとっての、いわゆる「テクニック」という位置づけだと感じました。

ビジネス書をよく読んでいる人であれば、それぞれのテーマについてはいずれもどこかで聞いたことがあるような気がするものが多いと思います。紙面の割にテーマ数が多いので、一つ一つのボリュームについては少し深堀りが足りない印象を受けます。チェックリストのような感じで、自分の行動を網羅的に見なおしてみるという使い方をするのに適しているかもしれません。


気になった内容

第8章の「目標達成のコツ」の中から、印象に残ったものを紹介しましょう。


自ら限界を作らない

なにか新しいアイデアを思いついたときに、自分の中でダメ出しをしてしまったり、誰かの「そんなの無理じゃない」という一言で、それ以上突き詰めるのをあきらめてしまうことがあると思います。新しいアイデアについては、「スゴイぞ!」と考えるのと同じぐらい、「ホントに実現できるのか」とか「誰かに否定されるんじゃないか」というふうに考えがちです。特にその組織の中でまだ経験が浅い場合などにこういう傾向に陥ることがよくあると思います。こういうときに、あえて意識してそういう考えを気にしないようにすることが大事であると書かれています。

私の場合、いつも隣に置いてあるノート(モレスキン)に、どんどんアイデアを書きだすことにしています。最初に思いついた時の「スゴイぞ!」という思いもそのまんま書いていきます。そして時々それをパラパラと読み返して、新しく思いついたことをそこに追記していったりします。「自分で文字にしてしまう」というのは思考の枠を取り払うという意味で、非常に効果的だと思います。


簡単なことから習慣化する

何か新しいことを始めるには、できるだけ負担のない簡単なことから始めることを強くおすすめします。
「継続は力」ですが、「力が必要な継続」は継続しないのです。
まさにそのとおりだと思います。
ノートに「やるべきこと」=タスク を書き出すときに、いきなり「TOEICで◯◯点とる」とか「英会話学校に入学する」とか大きなことを書くのではなく、もっと簡単に負担の少ないことをやり始めようと書かれています。

私はこういう大目標はもちろん、モレスキンに書きますが、それはアイデアや目標として書くわけで、そのあと、実際に自分がやらなければならない「行動」に落としこんでいくことが必要です。例えば本当に英会話学校に行きたいのであれば、まずやることは「自分が通える範囲にある英会話学校をWebで調べる」など。大きな目標に関わる、小さな一つの行動をまず、タスクリストに書き出し、とりあえず動き始めてみます。


思考を広げ、深める場としてノートを使う

ここで紹介した2つの内容についても、本を読んで印象に残ったことはノートにキーワードを書きだしてみるといいと思います。そしてそこから連想しながら、自分ならどうするかとか、関連して調べた結果を書き込んだり、場合によっては著者の意見に反論してみたりするのも面白いと思います。
なるべく、ノートをそういう「思考を広げていく場」として活用できるように心がけたいと思っています。

こうしてブログに書いているのも、「こうありたい」という目標を文字にして書き残すという行動の一つだったりします。エラそうに書いていますが、なかなかその通りに実行することは難しいものです。


99%の人がしていない たった1%の仕事のコツ