2011年06月28日

【告知】SHOOTO NEWSの更新について(6/28訂正)

日本修斗協会事務局ではSHOOTO NEWSブログ版にて情報発信を行ってきました。

しかし去る平成23年6月23日以降、
何者かによってログインパスワードが書き換えられてしまったため
日本修斗協会事務局から正常な情報発信を行えない事態に陥ってしまっています。

問題の発生しているブログ
 SHOOTO NEWS( http://blog.livedoor.jp/shooto_news )

無事を確認できたブログ
 日本修斗協会 加盟クラブ一覧( http://blog.livedoor.jp/shooto_japan
 アマチュア修斗 公式競技規則( http://blog.livedoor.jp/shooto_rule

今後の情報発信については、
日本修斗協会公式サイト( http://j-shooto.com )にて行って参ります。

また今回までの事態に至った経緯について、
2011年7月2日に報道関係者の皆様に向けて事情説明を行います。
会場と時間など詳細は追って告知させていただきます。

会員の皆様方には多大なご心配をおかけいたしますが、ご周知のほどお願い申し上げます。

日本修斗協会 事務局  

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2009年12月31日

修斗とは何か?

 一般に格闘技と呼ばれる物は、ボクシングやキック、K-1などの打撃系格闘技と、柔道やレスリングなどの組み技系格闘技に大別される。打撃系格闘技は、その名称どおり立った状態での打撃による攻防を主としており、寝技などは行わない。一方組み技系格闘技では、打撃は禁止され、投げや寝技でのポイントが勝負を決するものが多い。この両方の要素を含むのが総合格闘技とよばれる格闘技界の新潮流で、いまや世界的にも注目を集めている。
 総合格闘技のルーツをたどると、古代オリンピックで行われてたパンクラチオンにたどり着く。ボクシングとレスリングをミックスさせて作られたといわれるパンクラチオンは、「目潰しと噛みつき以外は何でも許されていた」というバイオレンスな側面が取り上げられがちだが、それは古代ローマ時代の衰退期における評価でしかない。競技としての黄金期であった古代ギリシャ時代には、戦士のモラルと誇りが何よりも尊ばれ、パンクラチオンの優勝者は英雄としてあがめられていたのである。またルールを守らない選手は、審判たちが手に持つ二股の杖で激しくぶたれたという。 
 日本での総合格闘技ムーブメントは、世界に先駆けて80年代前半より興った。
修斗も1984年、佐山聡によりパンクラチオンの復興を目指して創始された。佐山は当時、プロレスラー・初代タイガーマスクとして一世を風靡していたが、そもそもプロレスに入門した動機は総合的な格闘技を夢見てのことだった。当時はプロレスと格闘技の境界線はハッキリを引かれておらず、プロレスが世界最強の格闘技であると熱狂的に盲信されている時代だった。佐山は若手プロレスラーとしての日々を過ごしながら、キックのジムに通って技術的な蓄積を積み、自らの中に総合格闘技的発想を熟成させていった。
 プロレスラーとしては力道山に次ぐ最大級の成功を修めていた佐山は、84年に突如引退を発表、自らの理想である総合格闘技創始に乗り出す。当初シューティングと呼ばれていた修斗(SHOOTO)の誕生である。
 修斗が当時、同時多発的に興った他の総合格闘技と違っていたのは、流派として技術体系としての総合格闘技だけでなく、総合格闘競技としての性格を併せ持っていたことだった。発想の天才である佐山は、レスリングやキック、サンボなどの各種格闘技を研究し、技術体系、試合ルールなどを次々に具体化していった。そしてプリ・シューティングと名付けられた試合による5年間の研鑽の時代を経て、89年に修斗をプロ競技として旗揚げしている。現在の修斗のベースとなる形がこの時点でほぼ出そろっている。
 修斗の技術的特徴を、佐山は「打・投・極(だ・とう・きょく)」という言葉で表した。つまり総合格闘技とは、「打(打撃。ストライキング)から始まり、投(倒。テイクダウン)で倒して、関節技を極(グラップリング)めるものだと表現したのだ。その骨子となる修斗コンセプトを佐山は次のように語ってる。

  「打て」という“打”ではなく、
  「投げろ」という“投”ではなく、
  「極めろ」という“極”ではない。
  また単に打・投・極を総合的に闘えばいいというものでもない。
  自然の流れにのった技術がとぎれなく連係し、
  なめらかに回転することが修斗の姿である。
  そして闘いを修めていく修斗の思想が、
  競技者を人格的に正しく導く。
  それこそが修斗の理念である。
  礼に始まり、礼に終わる。
  礼の姿勢こそ修斗の基本姿勢であり、
  自然に礼を発せられることが、修斗体得への第一歩である。

 例えば、打つことだけを考えた打撃は、「何でもあり」の状況下では隙が多く、テイクダウンされやすくなってしまう。修斗における打撃は、常にタックルを合わせられることや、組みつかれる可能性を意識したものになる。コンビネーションは打撃だけを組み合わせた物ではなく、打撃とタックルや投げのコンビネーションが必要となるのだ。組み付かれることを考えると、より強い単打の重要性も増す。修斗には打撃系格闘技とはまた違った、修斗ならではの打撃があるのだ。
 投げや関節技にしても同様です。特にプロルールでは寝技を含むあらゆる状況でのパンチが許されており、相手に殴らせずに極めに行く、打撃をフェイントに極めに行くなど様々な展開が可能なだけに、組み技だけを考えた技術では対応できなくなる。多面的な状況に対応できる技術こそ、修斗の技術ということになるのだ。
 また修斗はオープンフィンガーグローブの開発や、競技ルール確立に長年心血を注いできた。佐山は誇りやモラルを尊んだ古代ギリシャのパンクラチオンを模して、「修斗には、打投極という、技術とモラルの二つの三角形がある。この二つが絶え間なく回転する姿こそ修斗である」としている。技術があり、モラルがある。そしてルールがこれを制している。それが修斗の姿なのだ。  

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2008年11月10日

修斗グラップリング ジャケットスタイル公式競技規則

Shooto Grappling Jacket Style Competition Rule

2008年3月8日制定 要約版

第1章 公式試合
第1条【公式試合】
公式試合とは、日本修斗協会(以下、JSA)が承認し許可した試合をいう。ただし場合によっては、後日JSAは公式試合の取消をすることが出来る。

第2条【試合ラウンド】
ワンマッチ方式による試合のラウンド数は原則として、ひとつのラウンドを3分間とする2回戦とする。トーナメント方式による試合のラウンド数は原則として4分間の1回戦し、決勝戦のみひとつのラウンドを3分間とする2回戦とする。決勝戦は最終ラウンド終了時、獲得ポイントに差が無かった場合、2分間の延長ラウンドを行う。なお、各ラウンドの間には1分間のインターバルを取る。

第3条【試合の審判】
試合の審判はJSAが承認した、1名のチェアマンと1名のレフェリーによって行われる。トーナメントの場合のみ2名のサブ・レフェリーがこれに加わる。

第2章 審判員
第4条【資格】
チェアマン、及びレフェリー、サブ・レフェリー (以下、審判員)は修斗の技術と理念を学んだ実際的経験を有し、ルールに精通していなければならない。

第5条【技術の向上】
審判員は必要に応じて会合し、審判技術や採点結果の批判、ルールの解釈に関する問題について話し合い、審判技術の向上に努めなくてはならない。

第6条【中立、公正】
審判員は中立、かつ公正でなければならない。

第7条【不正】
審判員は買収、恐喝等のあらゆる不正に対し毅然たる態度でこれを拒絶しなければならない。

第8条【罷免】
審判員がルールの適用を誤ったり、審判上の過失を犯したりした場合、JSAの審議の上資格の剥奪、或いは停止(サスペンド)となる。

第3章 試合出場選手

第9条【規約】
試合に出場する選手は、次の事項を守らなければならない。
(1)第1試合開始時刻の30分前までに試合会場に入らなければならない。
(2)試合前に医事検査を受け、これに合格しなければならない。
(3)試合開始後は、レフェリーの許可を得ずに試合場を出てはならない。レフェリーの許可を得てリングの外に出たときは、日本修斗協会役員(以下、試合役員)を伴わなくてはならない。
(4)試合終了後は、速やかにリングを出なければならない。
(5)関節部へのテーピングは原則として自由とするが、試合役員の判断に応じて試合中に剥がれないようその上からサポーターを装着しなければならない。
(6)ワセリンやオイル、グリス等の油脂類、及び不快な臭いのする薬品類や化粧品類、整髪料の身体や頭髪へ塗布は、寝技、或いは組み技の攻防の妨げとなる為これを禁じる。
(7)指輪やネックレス、ピアスなどの貴金属類は、いかなる物も身に付けてはならない。

第4章 セコンド
第10条【セコンド】
1名の選手につきセコンドは3名までとし、内1名をチーフ・セコンドとする。

第11条【禁止事項】
セコンドは次の事項を守らなければならない。違反者は注意が与えられ、再三の注意にも関わらず度重なる違反を犯した場合、退場が命じられる。
(1)試合前、或いはラウンド間の休憩中に試合場内に入るのは、チーフ・セコンドのみでなければならない。
(2)ラウンド開始の10秒前に「セコンド・アウト」とアナウンスされたら、試合場に持ち込んだ用具と共に試合場外へ速やかに退出しなければならない。
(3)試合中試合場の内外に関わらず双方の選手の身体に触れてはならない。
(4)試合中いかなる理由であれ、試合場内に入ってはならない。
(5)マナーに反する言動は慎まなければならない。

第12条【用具】
試合においてセコンドが使用出来る用具は次の通りである。
(1)水
(2)ボトル
(3)バケツ
(4)氷 
(5)粘着テープ
(6)ハサミ 
(7)ガーゼ 
(8)綿 
(9)綿棒 
(10)タオル 
(11)時計 
(12)腫れ止め用具 
(13)止血剤 
(14)椅子

第5章 クラスとウエイト

第13条【体重制】
試合は体重制とし、そのクラスとウエイトのリミットは次の通りである。
[ミニマム級]44.0kg以下  
[ストロー級]48.0kg以下  
[フライ級]52.0kg以下  
[バンタム級]56.0kg以下  
[フェザー級]60.0kg以下
[ライト級]65.0kg以下   
[ウェルター級]70.0kg以下
[ミドル級]76.0kg以下   
[ライトヘビー級]83.0kg以下
[クルーザー級]91.0kg以下 
[ヘビー級]100.0kg以下
[スーパーヘビー級]100.0kgから無制限

第6章 計量
第14条【計量】
試合に出場する選手は、JSAが指定した時刻(原則として試合開始の24時間前以内)に指定した場所へ出頭し、試合役員立ち合いのもと裸体になって計量しなければならない。正当な理由なく計量に遅刻、或いは出頭しない場合失格となる。正当な理由がある場合は、再度試合役員が指定した計量に出頭しなければならない。また、計量時に試合役員により爪、頭髪等のチェックを受けその処置が指示される。

第15条【規定ウエイト以外】
計量の結果規定のウエイトを維持していなかった場合、試合役員が指定した時刻の間は何度計ってもかまわない。猶予時間内に規定ウエイトに達していなかった場合、失格となる。

第7章 試合場

第16条【試合場】
試合場は以下の通りとする。
(1)試合場はJSAが本ルールに充分対応し得ると判断 し承認した、3〜4本のロープを硬く張り巡らせた正四角型リング、或いはレスリング・マット、または柔道場でなければならない。
(2)試合場の床は水平で、適当な広さの残余部分を有しなければならない。
(3)試合場の床はレスリング・マット、または畳と同じ程度の硬さでなければならない。
(4)試合場の対角にある選手が入場する2つのコーナーは赤と青とに色分けし、その他のコーナーはニュートラル・コーナーとする。試合場のサイドには試合役員席と、また試合場を挟んで向かい合わせにした2カ所のサブ・レフェリー席を設けなければならない。
(5)試合場の照明は、試合が円滑に行える明るさを有しなければならない。

第8章 服装
第17条【出場選手の着衣】
 ジャケットはJSAが定める道衣規約に則って、チェッカー(計測器)によるチェックを行う。以下の道衣規約に示すサイズが道衣寸法の最低サイズとなり、これより小さいものは不可、これより大きいものは使用可となる。レフェリーが適当でないと判断した場合や、試合中に道衣が破損した場合、競技者は速やかに代わりの道衣を用意しなくてはならない。速やかに道衣が用意できない場合、その競技者は失格となる。
(1)道衣は柔道衣、柔術衣、サンボ衣、合気道衣で、破損などがなく、きれいに洗濯された物であること。不衛生な物、不快な匂いのするものや、空手衣などの薄い物は使用不可。
(2)上着の丈は、臀部が完全に隠れる程度の長さでなければならない。
(3)襟の厚さは1.15cm以内、襟の幅は4.95cm以内、袖の余り幅(袖口から脇の下まで)は6.8cm以上であること。この寸法は協会が定めるチェッカー(計測器)によって試合前に計測される。
(4)色は対戦相手のコーナー色以外であれば自由。ただし試合の妨げとなるような素材、位置へのパッチは使用不可とする。(※事前の道衣チェックあり)
(5)女子は道衣の下にTシャツ等を着用のこと。逆に男子はTシャツ等の着用は禁止とする。
(6)選手はコーナー色の帯を着用しなければならない。
  (※色帯は主催者によって用意される。)
(7)下履きは試合中に妨げとならず、攻撃に対して防護とならないものでなくてはならない。なおその色や模様、デザインなどは自由とする。

第18条【禁止事項】
素手素足で行うものとし、規定の着衣以外いかなる物も着用してはならない。

第19条【出場選手の防具】
選手はJSAの許可を得た、イヤーガード、サポーター、マウスピース、ファールカップなどを任意で着用することができる。

第9章 衛生

第20条【出場選手の衛生】
選手は次の事項を守らなければならない。
(1)身体や頭髪は、清潔かつ衛生的でなければならない。
(2)着衣や装備は清潔で、かつ不快な臭いのない乾燥したものでなければならない。
(3)手や足の爪は対戦者の皮膚を傷つけぬよう、短く処置しなければならない。
(4)長く伸びた頭髪は、試合役員の判断に応じて束ねて結ばなければならない。
(5)髭は剃りたてか対戦者に不快感を与えない程度に伸ばした状態でなければならない。

第10章 試合の勝敗

第21条【勝敗の決定】
勝敗の決定は次の通りとする。
(1)一本
 関節技や絞め技を施された選手が、「ギブ・アップ」、または「参った」と言うか、或いは対戦者の身体やマットを手や足で連続して2度以上叩く(タップ)などしてギブ・アップの意志表示をしたり、 関節技や絞め技が極まったとレフェリーが判断した場合。双方の選手が同時に一本を取った場合(ダブル一本)、ワンマッチ方式ではドローとなり、トーナメント方式ではそれまでの採点の結果による判定で勝敗を決定する。
(2)テクニカル・ノック・アウト
  (以下、Technical Knock Out=TKO)
a.投げ、関節技等によるダメージや負傷のため、試合続行が不可能である とレフェリーが判断した場合 。
b.投げ、関節技等によるダメージや負傷のため、試合続行が不可能であるとドクターが判断した場合 。
c.ダメージの有無に関わらず過度の出血が認められた場合 。
d.セコンドが試合場内にタオルを投入したり棄権を申し出た場合。

(3)ポイント判定
 試合終了後、獲得したポイント数が多い者を勝者とし他を敗者とする。獲得したポイント数が同じである場合は、減点の数が少ない者を勝者とする。獲得ポイント、減点がともに同数である場合は、ワンマッチ方式ではドローとなり、トーナメント方式ではレフェリー判定を行う。なお、判定結果は採点の記載や集計の誤り、或いは審判員に不正があった場合を除き協会以外によって変更されることはない。
(4)テクニカル判定
 偶発的な事故による負傷、或いはダメージにより、一方または双方の選手の試合続行が不可能になった場合、または災害や設備の破損等、試合続行を不可能に至らしめるような事態が生じた場合、ワンマッチ方式ではそのラウンドが1Rならばドローとし、2Rならばそのラウンドを含めた採点の結果で獲得したポイント数が多い者を勝者とし他を敗者とする。獲得したポイント数が同じである場合は、減点の数が少ない者を勝者とする。獲得ポイント、減点がともに同数である場合は、ドローとなる。トーナメント方式では試合続行が不可能になった時点までの採点の結果で優勢な者を勝者とし他を敗者とする。獲得ポイント、減点が同数である場合はレフェリー判定を行う。
(5)レフェリー判定
 トーナメント方式による試合において、獲得ポイント、減点が同数である場合、レフェリー1名によって双方の選手の攻防を相対的に評価し、優勢であると思われる選手を勝者とし他を敗者とする。なお決勝戦においては、試合終了後、獲得した獲得ポイント、減点に差がない場合2分間の延長ラウンドを行う。
(6)延長ラウンドにおける2ポイント先取
 トーナメント決勝での延長ラウンドでは、2ポイント先取した選手を勝者とするサドンデス方式を採用する。延長ラウンドを終了してポイント、反則に差のない場合は、レフェリー判定によって勝敗を決する。
(7)反則失格
a. 故意または偶然に関わらずファウルを犯した場合、その程度によりレフェリーが注意(コーション)を与え1〜3ポイントの減点となる。再三の注意にも関わらず度重なる
  ファウルを犯した場合、その選手は反則負けとなる。ただし、そのファウルが悪質である場合は、一度の注意もなく即反則負けとなることもあり得る。
b.ファウルによる負傷、或いはダメージが原因でファウルを受けた選手の試合続行が不可能であるとレフェリーが判断した場合、ファウルを犯した選手は反則負けとなる。ただし、レフェリーの判断により休息を与えた後、試合を続行  することもあり得る。
c.ひとつのラウンド中、消極的試合態度への注意を2度受けた選手は失格となる。双方の選手が同時に失格となった場合、ワンマッチでは無効試合とし、トーナメント方式では次戦の相手が不戦勝となり、トーナメント決勝戦では優勝  者なしとなる。

第11章 採点

第22条【組み技の採点基準】
組み技の採点は、次の様に評価される。

(1)ポジショニング・ポイント
a.「トップ」=1ポイント
 トップ(グラウンド・ポジションにある対戦者を上から制した状態)を奪った場合。

b.「ハーフ」=1ポイント
 ハーフ(グラウンド・ポジションにある対戦者を一方の足を絡まれずに上から制した状態)を奪った場合。

c.「サイド」=2ポイント
 サイド(グラウンド・ポジションにある対戦者を足を絡まれずに胸を合わせて上から制した状態)、及びニー・プレス(グラウンド・ポジションにある対戦者の腹部、または胸部 に片膝を置き、上から制した状態)を奪った場合。ただしマウントからサイド、バックからサイド、バックマウントからサイドに移行した場合は、ポイントは追加されない。

d.「ハーフ・トゥ・サイド」=1ポイント
 ハーフからサイドに移行した場合。

e.「マウント」および「バック」=2ポイント
 マウント(グラウンド・ポジションにある対戦者の胴に正面、または横から跨り上から制した状態)、及びバック(グラウンド・ポジションにある対戦者の胴に背後から跨り鼠径部に足を掛けて制した状態)を奪った場合。マウントからバック、バックからマウントに移行した場合は、ポイン トは追加されない。

f.「バックマウント」=4ポイント
 バックマウント(グラウンド・ポジションにある対戦者の胴に背後から跨り、対戦者の身体を伸ばして上から制した 状態)を奪った場合。

g.「マウント・トゥ・バックマウント」および
  「バック・トゥ・バックマウント」=2ポイント
 マウント、及びバックからバック・マウントに移行した場合。

(2)アクション・ポイント
a.「リフト」=2ポイント
 相手の身体を完全に持ち上げ、上体を起こし、背中を伸ばした上体で3秒間保持した場合。

b.「キャッチ」=2ポイント
 関節技、および絞め技が極まる寸前の状態に相手を追い込んだ場合。

c.「キャッチ」=1ポイント
 関節技、および絞め技を極めるために充分な体勢を作った場合。

第23条【ポジショニング・ポイントの加点】
ポジショニング・ポイントの加点方法は、ひとつの攻防の展開の中で、先に奪ったポジショニング・ポイントより高いポイントのポジショニングを奪った場合には加点されるが、低いポイントのポジショニングを奪った場合は加点されない。一旦ガード、或いはスタンド・ポジションとなり、次の展開になったと認められた場合、再び加点される。

第24条【レフェリー判定の基準】
レフェリー判定の採点は、次の順に評価される。
(1)クリーン・エフェクティヴ・オフェンス
  (的確で有効な攻撃)ダメージを与えた攻撃。
(2)アグレッシヴネス(積極性)
  ダメージは与えられないものの積極的で有効な攻撃。
(3)リング・ジェネラルシップ(防御)
  対戦者の攻撃を無効にするような巧みな試合運び。

第12章 ドント・ムーブ

第25条【ドント・ムーブ】
試合中選手が試合場外へ出そうになる、または出た場合、或
いはグラウンド・ポジションにある選手の着衣や装備がはずれたり、またははずれそうになった場合、レフェリーにより双方の選手にドント・ムーブが命じられる。ドント・ムーブを命じられた双方の選手は直ちに動作を止め、レフェリーが試合続行を命じるまでそのままの体勢を維持しなければならない。

第13章 膠着

第26条【消極性への注意と減点】
一方もしくは双方の選手の消極的試合態度により試合が膠着した場合、レフェリーはその原因となっている選手に注意と減点を与えてブレイクし、スタンド・ポジションから試合を再開する。

第27条【ブレイク】
消極的試合態度以外の理由で攻防が膠着し、明らかな進展がないとレフェリーが判断した場合、或いはドント・ムーブの際に故意、偶然に関わらず動作を止めた体勢を維持出来ない、または出来なかった場合、双方の選手にブレイクが命じられスタンド・ポジションからの再開となる。ブレイクを命じられた選手は直ちに攻防を止め分かれなければならない。

第14章 ファウル
第28条【ファウル】
ファウルは次の通りとする。
(1)禁じる攻撃
  a.あらゆる打撃。    
  b.頭突き。
  c.指へのあらゆる攻撃。
  d.金的へのあらゆる攻撃。
  e.背後から頭部を抱え込み、頭部に体重をかけて頚部を極める。
  f.頭部を掴み、後頭部を床に叩きつける。(反り投げなどの投げ技は、この限りではない。)
  g.相手を頭から先にマットに着くような投げ。
  h.スタンドでの脇固め。
  i.帯を使用しての絞め技。    
  j.上着以外の着衣を使用しての攻撃。

(2)禁じる行為
  a.消極的な試合態度。 
  b.噛みついたり、歯を押しつけたりする。 
  c.爪で引っ掻く。
  d.目、鼻の穴、耳の穴、口の中、肛門に指を入れる。
  e.目に肘や顎等を押しつける。  
  f.皮膚をつまむ。 
  g.頭髪や喉、鼻、耳を掴む。
  h.喉を指や掌で押す。
  i.一度に3本以下の指を掴む。      
  j.指を交互に組む。手四つ。
  k.上着以外の着衣や装備を掴む。
  l.相手の袖口の中に指を入れる行為(親指のみは可)。
  m.故意に道衣を脱いだり、帯を解いたりする行為。
  n.ロープ、コーナー・マット等に、顔面や喉を押しつけたり叩きつける。
  o.ロープ、コーナー・マット等をてこの支点に、関節を極める。
  p.ロープ、コーナー・マット等を掴んだり、腕や脚を掛ける。
  q.前屈した姿勢で、頭が先にマットに着くような動作で技を掛ける行為。
  r.ブレイクやドント・ムーブ後、レフェリーが試合続行を命じる前に攻防を再開する。
  s.ラウンド中以外の攻撃。 
  t.対戦者を故意に試合場の外へ出す。
  u.レフェリーの指示に従わない。
  v.対戦者、審判員等への暴言や侮辱的行為。 
  w.試合中の会話。 
  x.奇声や大声を発する。
(3)逃避行為
  a.故意に試合場の外に出る。
(4)八百長行為
  a.一方または双方の選手による出来試合。
  b.馴れ合い、或いはショー的行為を行う等全力で戦わないこと。
(5)マナーに反する行為
  レフェリーの判断により、マナーに反するとされる行為。

第15章 提訴

第29条【提訴】
試合に対する異議、その他一切の紛争について、1週間以内に文書によりJSAに提訴することが出来る。提訴を受けたJSAは提訴内容について審議を行い、判断を下し問題の解決に努めなければならない。

[編] 若林太郎(日本修斗協会)  鈴木利治(ISC)
  

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修斗グラップリング ネイキッドスタイル公式競技規則

Shooto Grappling Naked Style Competition Rule

2008年3月5日改訂 要約版

第1章 公式試合
第1条【公式試合】
公式試合とは、日本修斗協会(以下、JSA)が承認し許可した試合をいう。ただし場合によっては、後日JSAは公式試合の取消をすることが出来る。

第2条【試合ラウンド】
ワンマッチ方式による試合のラウンド数は原則として、ひとつのラウンドを3分間とする2回戦とする。トーナメント方式による試合のラウンド数は原則として4分間の1回戦し、決勝戦のみひとつのラウンドを3分間とする2回戦とする。決勝戦は最終ラウンド終了時、獲得ポイントに差が無かった場合、2分間の延長ラウンドを行う。なお、各ラウンドの間には1分間のインターバルを取る。

第3条【試合の審判】
試合の審判はJSAが承認した、1名のチェアマンと1名のレフェリーによって行われる。トーナメントの場合のみ2名のサブ・レフェリーがこれに加わる。

第2章 審判員
第4条【資格】
チェアマン、及びレフェリー、サブ・レフェリー (以下、審判員)は修斗の技術と理念を学んだ実際的経験を有し、ルールに精通していなければならない。

第5条【技術の向上】
審判員は必要に応じて会合し、審判技術や採点結果の批判、ルールの解釈に関する問題について話し合い、審判技術の向上に努めなくてはならない。

第6条【中立、公正】
審判員は中立、かつ公正でなければならない。

第7条【不正】
審判員は買収、恐喝等のあらゆる不正に対し毅然たる態度でこれを拒絶しなければならない。

第8条【罷免】
審判員がルールの適用を誤ったり、審判上の過失を犯したりした場合、JSAの審議の上資格の剥奪、或いは停止(サスペンド)となる。

第3章 試合出場選手

第9条【規約】
試合に出場する選手は、次の事項を守らなければならない。
(1)第1試合開始時刻の30分前までに試合会場に入らなければならない。
(2)試合前に医事検査を受け、これに合格しなければならない。
(3)試合開始後は、レフェリーの許可を得ずに試合場を出てはならない。レフェリーの許可を得てリングの外に出たときは、日本修斗協会役員(以下、試合役員)を伴わなくてはならない。
(4)試合終了後は、速やかにリングを出なければならない。
(5)関節部へのテーピングは原則として自由とするが、試合役員の判断に応じて試合中に剥がれないようその上からサポーターを装着しなければならない。
(6)ワセリンやオイル、グリス等の油脂類、及び不快な臭いのする薬品類や化粧品類、整髪料の身体や頭髪へ塗布は、寝技、或いは組み技の攻防の妨げとなる為これを禁じる。
(7)指輪やネックレス、ピアスなどの貴金属類は、いかなる物も身に付けてはならない。

第4章 セコンド
第10条【セコンド】
1名の選手につきセコンドは3名までとし、内1名をチーフ・セコンドとする。

第11条【禁止事項】
セコンドは次の事項を守らなければならない。違反者は注意が与えられ、再三の注意にも関わらず度重なる違反を犯した場合、退場が命じられる。
(1)試合前、或いはラウンド間の休憩中に試合場内に入るのは、チーフ・セコンドのみでなければならない。
(2)ラウンド開始の10秒前に「セコンド・アウト」とアナウンスされたら、試合場に持ち込んだ用具と共に試合場外へ速やかに退出しなければならない。
(3)試合中試合場の内外に関わらず双方の選手の身体に触れてはならない。
(4)試合中いかなる理由であれ、試合場内に入ってはならない。
(5)マナーに反する言動は慎まなければならない。

第12条【用具】
試合においてセコンドが使用出来る用具は次の通りである。
(1)水
(2)ボトル
(3)バケツ
(4)氷 
(5)粘着テープ
(6)ハサミ 
(7)ガーゼ 
(8)綿 
(9)綿棒 
(10)タオル 
(11)時計 
(12)腫れ止め用具 
(13)止血剤 
(14)椅子

第5章 クラスとウエイト

第13条【体重制】
試合は体重制とし、そのクラスとウエイトのリミットは次の通りである。
[ミニマム級]44.0kg以下  
[ストロー級]48.0kg以下  
[フライ級]52.0kg以下  
[バンタム級]56.0kg以下  
[フェザー級]60.0kg以下
[ライト級]65.0kg以下   
[ウェルター級]70.0kg以下
[ミドル級]76.0kg以下   
[ライトヘビー級]83.0kg以下
[クルーザー級]91.0kg以下 
[ヘビー級]100.0kg以下
[スーパーヘビー級]100.0kgから無制限

第6章 計量
第14条【計量】
試合に出場する選手は、JSAが指定した時刻(原則として試合開始の24時間前以内)に指定した場所へ出頭し、試合役員立ち合いのもと裸体になって計量しなければならない。正当な理由なく計量に遅刻、或いは出頭しない場合失格となる。正当な理由がある場合は、再度試合役員が指定した計量に出頭しなければならない。また、計量時に試合役員により爪、頭髪等のチェックを受けその処置が指示される。

第15条【規定ウエイト以外】
計量の結果規定のウエイトを維持していなかった場合、試合役員が指定した時刻の間は何度計ってもかまわない。猶予時間内に規定ウエイトに達していなかった場合、失格となる。

第7章 試合場

第16条【試合場】
試合場は以下の通りとする。
(1)試合場はJSAが本ルールに充分対応し得ると判断し承認した、3〜4本のロープを硬く張り巡らせた正四角型リング、或いはレスリング・マット、または柔道場でなければならない。
(2)試合場の床は水平で、適当な広さの残余部分を有しなければならない。
(3)試合場の床はレスリング・マット、または畳と同じ程度の硬さでなければならない。
(4)試合場の対角にある選手が入場する2つのコーナーは赤と青とに色分けし、その他のコーナーはニュートラル・コーナーとする。試合場のサイドには試合役員席と、また試合場を挟んで向かい合わせにした2カ所のサブ・レフェリー席を設けなければならない。
(5)試合場の照明は、試合が円滑に行える明るさを有しなければならない。

第8章 服装
第17条【出場選手の着衣】
 選手の着衣は試合中に妨げとならず、攻撃に対して防護とならないタイツ、及び膝上丈のスパッツおよびレスリングパンツを着用しなければならない。ただし女子選手に限り、身体に密着していないショーツの使用が認められる。使用するタイツ類は、自分のコーナーカラー(赤もしくは青)でなければならない。模様やデザインなどは自由とするが、反対のコーナー色が多面積を占めるものは不可とする。
 また上半身の着衣は攻防の妨げとならない、身体に密着したラッシュガードおよびレオタード等、もしくは裸でなければならない。なお上半身の着衣の色は自由とする。

第18条【禁止事項】
素手素足で行うものとし、規定の着衣以外いかなる物も着用してはならない。

第19条【出場選手の防具】
選手はJSAの許可を得た、サポーター、マウスピース、ファールカップなどを任意で着用することができる。

第9章 衛生

第20条【出場選手の衛生】
選手は次の事項を守らなければならない。
(1)身体や頭髪は、清潔かつ衛生的でなければならない。
(2)着衣や装備は清潔で、かつ不快な臭いのない乾燥したものでなければならない。
(3)手や足の爪は対戦者の皮膚を傷つけぬよう、短く処置しなければならない。
(4)長く伸びた頭髪は、試合役員の判断に応じて束ねて結ばなければならない。
(5)髭は剃りたてか対戦者に不快感を与えない程度に伸ばした状態でなければならない。

第10章 試合の勝敗

第21条【勝敗の決定】
勝敗の決定は次の通りとする。
(1)一本
 関節技や絞め技を施された選手が、「ギブ・アップ」、または「参った」と言うか、或いは対戦者の身体やマットを手や足で連続して2度以上叩く(タップ)などしてギブ・アップの意志表示をしたり、 関節技や絞め技が極まったとレフェリーが判断した場合。双方の選手が同時に一本を取った場合(ダブル一本)、ワンマッチ方式ではドローとなり、トーナメント方式ではそれまでの採点の結果による判定で勝敗を決定する。
(2)テクニカル・ノック・アウト
  (以下、Technical Knock Out=TKO)
a.投げ、関節技等によるダメージや負傷のため、試合続行が不可能である とレフェリーが判断した場合 。
b.投げ、関節技等によるダメージや負傷のため、試合続行が不可能であるとドクターが判断した場合 。
c.ダメージの有無に関わらず過度の出血が認められた場合 。
d.セコンドが試合場内にタオルを投入したり棄権を申し出た場合。
(3)ポイント判定
 試合終了後、獲得したポイント数が多い者を勝者とし他を敗者とする。獲得したポイント数が同じである場合は、減点の数が少ない者を勝者とする。獲得ポイント、減点がともに同数である場合は、ワンマッチ方式ではドローとなり、トーナメント方式ではレフェリー判定を行う。なお、判定結果は採点の記載や集計の誤り、或いは審判員に不正があった場合を除き協会以外によって変更されることはない。
(4)テクニカル判定
 偶発的な事故による負傷、或いはダメージにより、一方または双方の選手の試合続行が不可能になった場合、または災害や設備の破損等、試合続行を不可能に至らしめるような事態が生じた場合、ワンマッチ方式ではそのラウンドが1Rならばドローとし、2Rならばそのラウンドを含めた採点の結果で獲得したポイント数が多い者を勝者とし他を敗者とする。獲得したポイント数が同じである場合は、減点の数が少ない者を勝者とする。獲得ポイント、減点がともに同数である場合は、ドローとなる。トーナメント方式では試合続行が不可能になった時点までの採点の結果で優勢な者を勝者とし他を敗者とする。獲得ポイント、減点が同数である場合はレフェリー判定を行う。
(5)レフェリー判定
 トーナメント方式による試合において、獲得ポイント、減点が同数である場合、レフェリー1名によって双方の選手の攻防を相対的に評価し、優勢であると思われる選手を勝者とし他を敗者とする。なお決勝戦においては、試合終了後、獲得した獲得ポイント、減点に差がない場合2分間の延長ラウンドを行う。
(6)延長ラウンドにおける2ポイント先取
 トーナメント決勝での延長ラウンドでは、2ポイント先取した選手を勝者とするサドンデス方式を採用する。延長ラウンドを終了してポイント、反則に差のない場合は、レフェリー判定によって勝敗を決する。
(7)反則失格
a. 故意または偶然に関わらずファウルを犯した場合、その程度によりレフェリーが注意(コーション)を与え1〜3ポイントの減点となる。再三の注意にも関わらず度重なるファウルを犯した場合、その選手は反則負けとなる。ただし、そのファウルが悪質である場合は、一度の注意もなく即反則負けとなることもあり得る。
b.ファウルによる負傷、或いはダメージが原因でファウルを受けた選手の試合続行が不可能であるとレフェリーが判断した場合、ファウルを犯した選手は反則負けとなる。ただし、レフェリーの判断により休息を与えた後、試合を続行することもあり得る。
c.ひとつのラウンド中、消極的試合態度への注意を2度受けた選手は失格となる。双方の選手が同時に失格となった場合、ワンマッチでは無効試合とし、トーナメント方式では次戦の相手が不戦勝となり、トーナメント決勝戦では優勝者なしとなる。

第11章 採点

第22条【組み技の採点基準】
組み技の採点は、次の様に評価される。

(1)ポジショニング・ポイント
a.「トップ」=1ポイント
 トップ(グラウンド・ポジションにある対戦者を上から制した状態)を奪った場合。

b.「ハーフ」=1ポイント
 ハーフ(グラウンド・ポジションにある対戦者を一方の足を絡まれずに上から制した状態)を奪った場合。

c.「サイド」=2ポイント
 サイド(グラウンド・ポジションにある対戦者を足を絡まれずに胸を合わせて上から制した状態)、及びニー・プレス(グラウンド・ポジションにある対戦者の腹部、または胸部に片膝を置き、上から制した状態)を奪った場合。ただしマウントからサイド、バックからサイド、バックマウントからサイドに移行した場合は、ポイントは追加されない。

d.「ハーフ・トゥ・サイド」=1ポイント
 ハーフからサイドに移行した場合。

e.「マウント」および「バック」=2ポイント
 マウント(グラウンド・ポジションにある対戦者の胴に正面、または横から跨り上から制した状態)、及びバック(グラウンド・ポジションにある対戦者の胴に背後から跨り鼠径部に足を掛けて制した状態)を奪った場合。マウントからバック、バックからマウントに移行した場合は、ポイントは追加されない。

f.「バックマウント」=4ポイント
 バックマウント(グラウンド・ポジションにある対戦者の胴に背後から跨り、対戦者の身体を伸ばして上から制した状態)を奪った場合。

g.「マウント・トゥ・バックマウント」および「バック・トゥ・バックマウント」=2ポイント
 マウント、及びバックからバック・マウントに移行した場合。

(2)アクション・ポイント
a.「リフト」=2ポイント
 相手の身体を完全に持ち上げ、上体を起こし、背中を伸ばした上体で3秒間保持した場合。

b.「キャッチ」=2ポイント
 関節技、および絞め技が極まる寸前の状態に相手を追い込んだ場合。

c.「キャッチ」=1ポイント
 関節技、および絞め技を極めるために充分な体勢を作った場合。

第23条【ポジショニング・ポイントの加点】
ポジショニング・ポイントの加点方法は、ひとつの攻防の展開の中で、先に奪ったポジショニング・ポイントより高いポイントのポジショニングを奪った場合には加点されるが、低いポイントのポジショニングを奪った場合は加点されない。一旦ガード、或いはスタンド・ポジションとなり、次の展開になったと認められた場合、再び加点される。

第24条【レフェリー判定の基準】
レフェリー判定の採点は、次の順に評価される。
(1)クリーン・エフェクティヴ・オフェンス
  (的確で有効な攻撃)ダメージを与えた攻撃。
(2)アグレッシヴネス(積極性)
  ダメージは与えられないものの積極的で有効な攻撃。
(3)リング・ジェネラルシップ(防御)
  対戦者の攻撃を無効にするような巧みな試合運び。

第12章 ドント・ムーブ

第25条【ドント・ムーブ】
試合中選手が試合場外へ出そうになる、または出た場合、或
いはグラウンド・ポジションにある選手の着衣や装備がはずれたり、またははずれそうになった場合、レフェリーにより双方の選手にドント・ムーブが命じられる。ドント・ムーブを命じられた双方の選手は直ちに動作を止め、レフェリーが試合続行を命じるまでそのままの体勢を維持しなければならない。

第13章 膠着

第26条【消極性への注意と減点】
一方もしくは双方の選手の消極的試合態度により試合が膠着した場合、レフェリーはその原因となっている選手に注意と減点を与えてブレイクし、スタンド・ポジションから試合を再開する。

第27条【ブレイク】
消極的試合態度以外の理由で攻防が膠着し、明らかな進展がないとレフェリーが判断した場合、或いはドント・ムーブの際に故意、偶然に関わらず動作を止めた体勢を維持出来ない、または出来なかった場合、双方の選手にブレイクが命じられスタンド・ポジションからの再開となる。ブレイクを命じられた選手は直ちに攻防を止め分かれなければならない。

第14章 ファウル
第28条【ファウル】
ファウルは次の通りとする。
(1)禁じる攻撃
  a.あらゆる打撃。    
  b.頭突き。  
  c.指へのあらゆる攻撃。
  d.金的へのあらゆる攻撃。
  e.背後から頭部を抱え込み、頭部に体重をかけて頚部を極める。
  f.頭部を掴み、後頭部を床に叩きつける。(反り投げなどの投げ技は、この限りではない。)
  g.相手を頭から先にマットに着くような投げ。
  h.スタンドでの脇固め。

(2)禁じる行為
  a.消極的な試合態度。 
  b.噛みついたり、歯を押しつけたりする。 
  c.爪で引っ掻く。
  d.目、鼻の穴、耳の穴、口の中、肛門に指を入れる。
  e.目に肘や顎等を押しつける。  
  f.皮膚をつまむ。 
  g.頭髪や喉、鼻、耳を掴む。
  h.喉を指や掌で押す。
  i.一度に3本以下の指を掴む。      
  j.指を交互に組む。手四つ。
  k.着衣や装備を掴む。
  l.ロープ、コーナー・マット等に、顔面や喉を押しつけたり叩きつける。
  m.ロープ、コーナー・マット等をてこの支点に、関節を極める。
  n.ロープ、コーナー・マット等を掴んだり、腕や脚を掛ける。
  o.前屈した姿勢で、頭が先にマットに着くような動作で技を掛ける行為。
  p.ブレイクやドント・ムーブ後、レフェリーが試合続行を命じる前に攻防を再開する。
  q.ラウンド中以外の攻撃。 
  r.対戦者を故意に試合場の外へ出す。
  s.レフェリーの指示に従わない。
  t.対戦者、審判員等への暴言や侮辱的行為。 
  u.試合中の会話。 
  v.奇声や大声を発する。
(3)逃避行為
  a.故意に試合場の外に出る。
(4)八百長行為
  a.一方または双方の選手による出来試合。
  b.馴れ合い、或いはショー的行為を行う等全力で戦わないこと。
(5)マナーに反する行為
  レフェリーの判断により、マナーに反するとされる行為。

第15章 提訴

第29条【提訴】
試合に対する異議、その他一切の紛争について、1週間以内に文書によりJSAに提訴することが出来る。提訴を受けたJSAは提訴内容について審議を行い、判断を下し問題の解決に努めなければならない。

[編] 若林太郎(日本修斗協会)  鈴木利治(ISC)
  

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2008年05月22日

アマチュア修斗 公式競技ルール全文

アマチュア修斗 公式競技ルール
Class-C (Amateur Shooto) Competition Rule

2008年3月5日改正 / 2008年6月8日施行

第1章 公式試合

第1条【公式試合】
公式試合とは、日本修斗協会が承認し許可した試合をいう。ただし場合によっては、後日、日本修斗協会は公式試合の取消をすることが出来る。

第2条【試合ラウンド】
(1)ワンマッチ方式による試合のラウンド数は原則として、ひとつのラウンドを3分間とする2回戦とする。各ラウンドの間には1分間のインターバルを取る。
(2)トーナメント方式による試合のラウンド数は原則として4分間の1回戦とし、決勝戦のみひとつのラウンドを3分間とする2回戦とする。ただし決勝戦は最終ラウンド終了時、採点の結果ポイントに差が無かった場合、2分間の延長ラウンドを行う。なお、各ラウンドの間には1分間のインターバルを取る。

第3条【試合の審判】
試合の審判は日本修斗協会が承認した1名のチェアマンと1名のレフェリー、2名のサブ・レフェリーによって行われる。

第2章 審判員

第4条【資格】
チェアマン、及びレフェリー、サブ・レフェリー (以下、審判員)は日本修斗協会が発行する審判ライセンス、または指定するライセンスを所有し、修斗の技術と理念を学んだ実際的経験を有し、ルールに精通していなければならない。

第5条【技術の向上】
審判員は必要に応じて会合し、審判技術や採点結果の批判、ルールの解釈に関する問題について話し合い、審判技術の向上に努めなくてはならない。

第6条【中立、公正】
審判員は中立、かつ公正でなければならない。

第7条【不正】
審判員は買収、恐喝等のあらゆる不正に対し毅然たる態度でこれを拒絶しなければならない。

第8条【罷免】
審判員がルールの適用を誤ったり、審判上の過失を犯したりした場合、日本修斗協会の審議の上資格の剥奪、或いは停止(サスペンド)となる。

第3章 試合出場選手

第9条【規約】
試合に出場する選手は、次の事項を守らなければならない。
(1)日本国内で行われるアマチュア公式戦に出場する選手は、日本修斗協会へアマチュア選手登録を行わなければならない。ただし海外在住の者はこの限りではない。
(2)第1試合開始時刻の30分前までに試合会場に入らなければならない。
(3)試合前に医事検査を受け、これに合格しなければならない。
(4)セコンドの介添えがなければならない。
(5)試合開始後は、レフェリーの許可を得ずに試合場を出てはならない。レフェリーの許可を得て試合場の外に出たときは、日本修斗協会役員(以下、試合役員)を伴わなくてはならない。
(6)試合終了後は、速やかに試合場を出なければならない。
(7)自己の責任において安全と判断した、マウス・ピース、及び男子はノー・ファウル・カップ、女子はアブスメントガードを装着しなければならない。
(8)関節部へのテーピングは原則として自由とするが、試合役員の判断に応じて試合中に剥がれないようその上からサポーターを装着しなければならない。
(9)ワセリンやオイル、グリス等の油脂類、及び不快な臭いのする薬品類や化粧品類、整髪料の身体や頭髪へ塗布は、寝技、或いは組み技の攻防の妨げとなる為これを禁じる。
(10)指輪やネックレス、ピアスなどの貴金属類は、いかなる物も身に付けてはならない。

第10条【選手登録】
選手登録を行う選手は、次の事項を守らなければならない。
(1)選手登録を申請する者は、必要事項を記入済みの日本修斗協会所定の申請書に、申請日より3カ月以内に撮影した明白に本人と判別できる顔写真(無帽、正面向き)1枚、および指定の登録料を添えて、大会当日の試合前までに日本修斗協会に提出しなければならない。
(2)身体に刺青を入れている者は、その場所、大きさなどに関係なく、選手登録の際に申請日より1カ月以内に検査した血液検査報告書(HIV・B型肝炎・C型肝炎)の提出が義務づけられる。他者への感染の危険性が認められる場合には登録は受け付けられない。
(3)選手が未成年者の場合に限り、親権者の承諾書を必要とする。

第11条【登録の取り消し、停止】
選手登録を行った者が本ルール、或いは法律に違反するなどして、選手登録の資格に欠けると日本修斗協会が判断した場合、登録の取り消し、もしくは日本修斗協会が指定した期間の出場停止 (以下、サスペンド) となる。

第4章 セコンド

第12条【セコンド】
1名の選手につきセコンドは3名までとし、内1名をチーフ・セコンドとする。

第13条【禁止事項】
セコンドは次の事項を守らなければならない。違反者は注意が与えられ、2度目の注意が与えられると退場が命じられる。なお退場となった者は、24時間のセコンド資格消失とする。
(1)試合前、或いはラウンド間の休憩中に試合場内に入るのは、チーフ・セコンドのみでなければならない。
(2)ラウンド開始の10秒前に「セコンド・アウト」とアナウンスされたら、試合場に持ち込んだ用具と共に試合場外へ速やかに退出しなければならない。
(3)試合中試合場の内外に関わらず双方の選手の身体に触れてはならない。
(4)試合中いかなる理由であれ、試合場内に入ってはならない。
(5)マナーに反する言動は慎まなければならない。

第14条【用具】
試合においてセコンドが使用出来る用具は次の通りである。
(1)水
(2)ボトル
※インターバルで使用できる飲料は水のみ。この際、容器は透明なものを使用することを義務づける。
(3)バケツ
(4)氷
(5)粘着テープ
※拳、および装具に使用するテープは白い物のみ可とする。上記以外の部分へは肌色のキネシオテープも使用可能。ただしその他の色のテープの使用は認められない。
(6)ハサミ
(7)ガーゼ
(8)綿
(9)綿棒
(10)タオル
(11)時計
(12)腫れ止め用具
(13)止血剤
(14)椅子

第5章 クラスとウエイト

第15条【体重制】
試合は体重制とし、そのクラスとウエイトのリミットは次の通りである。
   ミニマム級 44.0kg以下
   ストロー級 48.0kg以下
    フライ級 52.0kg以下
   バンタム級 56.0kg以下
   フェザー級 60.0kg以下
    ライト級 65.0kg以下
  ウェルター級 70.0kg以下
    ミドル級 76.0kg以下
 ライトヘビー級 83.0kg以下
  クルーザー級 91.0kg以下
    ヘビー級 100.0kg以下
スーパーヘビー級 100.0kgから無制限

第6章 計量

第16条【計量】
試合に出場する選手は、日本修斗協会が指定した時刻(原則として試合開始の24時間前以内)に指定した場所へ出頭し、試合役員立ち合いのもと裸体になって計量しなければならない。正当な理由なく計量に遅刻、或いは出頭しない場合失格となる。正当な理由がある場合は、再度試合役員が指定した計量に出頭しなければならない。また、計量時に試合役員により爪、頭髪等のチェックを受けその処置が指示される。

第17条【規定ウエイト以外】
計量の結果規定のウエイトを維持していなかった場合、試合役員が指定した時刻の間は何度計ってもかまわない。猶予時間内に規定ウエイトに達していなかった場合、失格となる。

第7章 試合場

第18条【試合場】
試合場は以下の通りとする。
(1)試合場は、日本修斗協会が本ルールに充分対応し得ると判断し承認した、3〜4本のロープを硬く張巡らせた四角型リング、或いはレスリング・マット、または柔道場でなければならない。
(2)試合場の床は水平で、適当な広さの残余部分を有しなければならない。
(3)試合場の床はレスリング・マット、または畳と同じ程度の硬さでなければならない。
(4)試合場の対角にある選手が入場する2つのコーナーは赤と青とに色分けし、その他のコーナーはニュートラル・コーナーとする。試合場のサイドには試合役員席と、また試合場を挟んで向かい合わせにした2カ所のサブ・レフェリー席を設けなければならない。
(5)試合場の照明は、試合が円滑に行える明るさを有しなければならない。

第8章 グローブ

第19条【修斗グローブ】
試合に使用するグローブは、日本修斗協会認定の皮革製オープン・フィンガー・タイプの修斗グローブでなければならない。

第20条【グローブのサイズ】
試合に使用するグローブは、契約ウエイトにより以下の通りサイズが異なる。
ミニマム〜ライト級=ナックル・パート部25mm厚(S,SSサイズ)
ウェルター〜ミドル級=ナックル・パート部30mm厚(Mサイズ)
ライトヘビー級から上=ナックル・パート部35mm厚(L、LLサイズ)

第21条【装着】
グローブは、日本修斗協会の検査済みのものを正しく装着しなければならない。試合中に脱げぬよう手首のところを粘着テープを巻いて固定しなければならない。

第22条【細工】
ナックル・パートに当たる部分の詰め物を移動させる等、グローブを変形させたり傷をつけたりしてはならない。

第9章 バンテージとテーピング

第23条【使用】
バンテージの使用は全面的に不可とする。テーピングはナックルおよび身体の保護を目的とする場合のみ、使用することが出来る。

第24条【着用】
拳頭部および手首等へのテーピングは二巻きまでは可とするが、それ以上は認められない。

第25条【検査】
粘着テープ使用後は、試合前に試合役員の検査を受けなければならない。検査後テーピングを巻き直したり、貼り直したりしてはならない。

第10章 防具

第26条【出場選手の防具】
選手は、日本修斗協会認定のヘッド・ガード、ニー・パッド、シン・ガードを装着し、頭部、膝、すね、及び足の甲を覆わなければならない。

第27条【禁止事項】
品質、性能の劣化した防具を使用してはならない。

第11章 服装

第28条【出場選手の着衣】
選手の着衣は試合中に妨げとならず、攻撃に対して防護とならないタイツ、また女子選手の上半身の着衣は攻防の妨げとならないTシャツ、レオタード等でなくてはならない。タイツの色は、赤コーナーから出場する選手は赤、青コーナーから出場する選手は青でなくてはならない。なお、模様、デザインは自由とするが、対戦者に対して不快感を与える装飾は禁じる。また、試合場へ入場する際のガウン等の着用は認める。

第29条【禁止事項】
足は素足、男子選手の上半身は裸とし、規定の着衣以外いかなる物も着用してはならない。

第12章 衛生

第30条【出場選手の衛生】
選手は次の事項を守らなければならない。
(1)身体や頭髪は、清潔かつ衛生的でなければならない。
(2)着衣や装備は清潔で、かつ不快な臭いのない乾燥したものでなければならない。
(3)手や足の爪は対戦者の皮膚を傷つけぬよう、短く処置しなければならない。
(4)長く伸びた頭髪は、試合役員の判断に応じて束ねて結ばなければならない。
(5)髭は剃りたてか対戦者に不快感を与えない程度に伸ばした状態でなければならない。

第13章 試合の勝敗

第31条【勝敗の決定】
勝敗の決定は次の通りとする。
(1)ノック・アウト(以下、Knock Out=KO)
ノック・ダウン後、5カウント以内にスタンド・ジションで試合続行の意志表示をしない場合。双方の選手が同時にノック・ダウンして、5カウント以内にスタンド・ポジションで試合続行の意志表示をしない場合(ダブルKO)、ワンマッチ方式ではドローとなり、トーナメント方式ではそれまでの採点の結果による判定で勝敗を決定する。
(2)テクニカル・ノック・アウト(以下、Technical Knock Out=TKO)
a.打撃、投げ、関節技等によるダメージや負傷のため、試合続行が不可能である とレフェリーが判断した場合。
b.打撃、投げ、関節技等によるダメージや負傷のため、試合続行が不可能であるとドクターが判断した場合。
c.ダメージの有無に関わらず過度の出血が認められた場合。または出血が止まらない場合。
d.ひとつのラウンド中に、3度ノック・ダウンした場合。
e.打撃や投げを受けた選手が、戦意喪失したりギブ・アップの意志表示をした場合。
f.セコンドが試合場内にタオルを投入したり棄権を申し出た場合。
(3)一本
関節技や絞め技を施された選手が、「ギブ・アップ」、または「参った」と言うか、或いは対戦者の身体やマットを手や足で連続して2度以上叩く(タップ)などしてギブ・アップの意志表示をしたり、 関節技や絞め技が極まったとレフェリーが判断した場合。双方の選手が同時に一本を取った場合(ダブル一本)、ワンマッチ方式ではドローとなり、トーナメント方式ではそれまでの採点の結果による判定で勝敗を決定する。
(4)判定
試合終了後、打撃ポイントと組み技ポイントを合計して、獲得したポイント数が多い者を勝者とし他を敗者とする。獲得したポイント数が同じである場合は、減点の少ない者を勝者とし他を敗者とする。獲得ポイント数および減点が共に同じである場合は、ワンマッチ方式ではドローとなり、トーナメント方式では準決勝までは旗判定を、決勝では延長ラウンドを行う。なお、判定結果は採点の記載や集計の誤り、或いは審判員に不正があった場合を除き変更されることはない。
(5)テクニカル判定
偶発的な事故による負傷、或いはダメージにより、一方または双方の選手の試合続行が不可能になった場合、または災害や設備の破損等、試合続行を不可能に至らしめるような事態が生じた場合、ワンマッチ方式ではそのラウンドが1ラウンドならばドローとし、2ラウンドならばそのラウンドを含めた採点の結果で獲得したポイント数が多い者を勝者とし他を敗者とする。獲得したポイント数が同じである場合は、減点の少ない者を勝者とし他を敗者とする。獲得ポイント数および減点が共に同じである場合は、ワンマッチ方式ではドローとなり、トーナメント方式では試合続行が不可能になった時点までの採点の結果で優勢な者を勝者とし他を敗者とする。ポイント数が同じである場合は旗判定を行う。
(6)旗判定
トーナメント方式による試合において、採点の結果ポイント数および減点が同じである場合、レフェリー、及びサブ・レ フェリーの3名によって双方の選手の打撃と組み技の攻防を総合して評価し、優勢な選手のコーナーの色の旗を上げて表示する。判定の結果、旗が上がった数の多い者を勝者とし他を敗者とする。なお決勝戦においては、 試合終了後、獲得したポイント数および減点に差がない場合2分間の延長ラウンドを行い、延長ラウンドの内容のみで旗判定を行う。
(7)反則失格
a.反則行為によって与えられた減点が合計で5点となった場合は、反則失格負けとする。
b.そのファウルが重大な反則または悪質である場合は、レフェリーの判断により一度の注意もなく即反則負けとなる。
c.ファウルによる負傷、或いはダメージが原因でファウルを受けた選手の試合続行が不可能であるとレフェリーが判断した場合、ファウルを犯した選手は反則負けとなる。ただし、レフェリーの判断により休息を与えた後、試合を続行することもあり得る。
d.試合開始前の用具チェック時に不備が認められた場合、30秒以内に準備が整えられなければ、装具不備で失格となる。

第14章 ノック・ダウン

第32条【ノック・ダウン】
ノック・ダウンとは有効な打撃により、足の裏以外の身体のいかなる部位であれ床に触れたり、或いは立ってはいても攻撃、または防御が出来ない場合(スタンディング・ダウン)をいう。ダウン・カウントは、最終ラウンドを除きラウンドが終了しても継続される。

第15章 採点

第33条【打撃ポイント】
打撃ポイントの採点は、2名のサブ・レフェリーにより各ラウンド毎、双方の選手の持ち点を10点として減点される。減点するポイント数は次の通りとする。
 10対10 互角の場合(双方の選手の攻防が同等)
 10対 9 微差が認められた場合(積極的な打撃)
 10対 8 若干の差が認められた場合(有効な打撃)
 10対 7 明らかな差が認められた場合(ダメージの無いノックダウン、またはノックダウンに近い状態)
 10対 6 完全な差が認められた場合(ダメージの認められるノック・ダウン)
 10対 5 圧倒的な差が認められた場合(KO、或いはTKO寸前)

第34条【打撃の採点基準】
打撃の採点は、次の順に評価される。
(1)クリーン・エフェクティヴ・ヒット(的確で有効な加撃):ダメージを与えた加撃。
(2)アグレッシヴネス(積極性):ダメージは与えられないものの積極的で有効な加撃。
(3)リング・ジェネラルシップ(ペース支配): 対戦者の攻撃を無効にするような巧みな試合運び。

第35条【組み技ポイント】
組み技ポイントの採点は、アクション、ポジショニング、サブミッションの3種類があり、レフェリーの判断により加点される。

第36条【組み技の採点基準】
組み技の採点は、次の様に評価される。
(1)ポジショニング・ポイント
a.「トップ」=1ポイント
  トップ(グラウンド・ポジションにある対戦者を上から制した状態)を奪った場合。
b.「ハーフ」=1ポイント
  ハーフ(グラウンド・ポジションにある対戦者を一方の足を絡まれずに上から制した状態)を奪った場合。
c.「サイド」=2ポイント
  サイド(グラウンド・ポジションにある対戦者を足を絡まれずに胸を合わせて上から制した状態)、
  及びニー・プレス(グラウンド・ポジションにある対戦者の腹部、または胸部に片膝を置き、
  上から制した状態)を奪った場合。ただしマウントからサイド、バックからサイド、
  バックマウントからサイドに移行した場合は、ポイントは追加されない。
d.「ハーフ・トゥ・サイド」=1ポイント
  ハーフからサイドに移行した場合。
e.「マウント」および「バック」=2ポイント
  マウント(グラウンド・ポジションにある対戦者の胴に正面、または横から跨り上から制した状態)、
  及びバック(グラウンド・ポジションにある対戦者の胴に背後から跨り鼠径部に足を掛けて制した状態)を
  奪った場合。マウントからバック、バックからマウントに移行した場合は、ポイントは追加されない。 
  バックマウント(グラウンド・ポジションにある対戦者の胴に背後から跨り、対戦者の身体を伸ばして
  上から制した状態)を奪った場合。
g.「マウント・トゥ・バックマウント」および「バック・トゥ・バックマウント」=2ポイント
  マウント、及びバックからバック・マウントに移行した場合。

(2)アクション・ポイント
a.「リフト」=2ポイント
  相手の身体を完全に持ち上げ、上体を起こし背中を伸ばした上体で保持した場合。
b.「キャッチ」=2ポイント
  関節技、および絞め技が極まる寸前の状態に相手を追い込んだ場合。
c.「キャッチ」=1ポイント
  関節技、および絞め技を極めるために充分な体勢を作った場合。

第37条【ポジショニング・ポイントの加点】
ポジショニング・ポイントの加点方法は、ひとつの攻防の展開の中で、先に奪ったポジショニング・ポイントより高いポイントのポジションを奪った場合には加点されるが、低いポイントのポジションを奪った場合は加点されない。一旦ガード、或いはスタンド・ポジションとなり、次の展開になったと認められた場合、再び加点される。

第16章 ポジション

第38条【ポジション】
選手が足の裏以外身体のいかなる部位も継続的にフロアに触れていない状態をスタンド・ポジションという。足の裏以外の身体の部位が継続的にフロアに触れている状態をグラウンド・ポジションという。

第17章 ドント・ムーブ

第39条【ドント・ムーブ】
試合中選手が試合場外へ出そうになる、または出た場合、或いはグラウンド・ポジションにある選手の着衣や装備が外れたり、または外れそうになった場合、レフェリーにより双方の選手にドント・ムーブが命じられる。ドント・ムーブを命じられた双方の選手は直ちに動作を止め、レフェリーが試合続行を命じるまでそのままの体勢を維持しなければならない。

第18章 ブレイク

第40条【ブレイク】
攻防が膠着し明らかな進展がないとレフェリーが判断した場合、或いはドント・ムーブの際に故意、偶然に関わらず動作を止めた体勢を維持出来ない、または出来なかった場合、双方の選手にブレイクが命じられスタンド・ポジションからの再開となる。ブレイクを命じられた選手は直ちに攻防を止め分かれなければならない。

第19章 ファウル

第41条【ファウル】
ファウルは次の通りとする。
(1)禁じる攻撃。
相手が頭から先にマットに着くように投げるような行為を禁止する。

a.頭突き。
b.前腕や肘での加撃。
c.ナックル・パート以外の部位による手での加撃。
d.後頭部への加撃。
e.脊椎への加撃。
f.膝関節への正面からの加撃。
g.指へのあらゆる攻撃。
h.金的、下腹部へのあらゆる攻撃。
i.顔面への膝蹴り(女子のみ禁止。男子は有効。)
j.スタンドにおいて体重を浴びせて極める関節技。
k.一方、或いは双方の選手がグラウンド・ポジションにある状態での加撃。
l.背後から頭部を抱え込み、頭部に体重をかけて頚部を極める。
m.相手が頭から先にマットに落ちるような投げ技。
n.相手を持ち上げている状態から、前方、垂直方向に後頭部、背中を床に叩きつけること。
o.相手を背後から抱え込んで逆さまに持ち上げている状態から、相手をまっすぐ頭の方向に落とすこと。
(2)禁じる行為。

前屈した姿勢で、頭が先にマットに着くような動作で技を掛ける行為。

a.噛みついたり、歯を押しつけたりする。
b.爪で引っ掻く。
c.目、鼻の穴、耳の穴、口の中、肛門に指を入れる。
d.目に肘や顎等を押しつける。
e.皮膚をつまむ。
f.頭髪や喉、鼻、耳、性器を掴む。
g.喉を指や掌で押す。
h.一度に3本未満の指を掴む。
i.着衣や装備を掴む。
j.ロープ、コーナー・マット等に、顔面や喉を叩きつける。
k.ロープ、コーナー・マット等をてこの支点に、関節を極める。
l.ロープ、コーナー・マット等を掴んだり、腕や脚を掛ける。
m.ノック・ダウンしている対戦者への攻撃。
n.ブレイクやドント・ムーブ後、レフェリーが試合続行を命じる前に攻防を再開する。
o.前屈した姿勢で、頭が先にマットに着くような動作で技を掛ける行為。
p.ラウンド中以外の攻撃。
q.対戦者を故意に試合場の外へ出す。
r.消極的な試合態度。
s.レフェリーの指示に従わない。
t.対戦者、審判員等への暴言や侮辱的行為。
u.奇声や大声を発する。
v.選手同士が会話を交わすこと。
w.相手の脊椎に無理に圧力をかけるような行為。
x.手四つに手を組む行為。
(3)逃避行為。
a.故意に試合場の外に出る。
b.マウス・ピースを故意に吐き出す等による遅延行為。
(4)八百長行為。
a.一方または双方の選手による出来試合。
b.馴れ合い、或いはショー的行為を行う等全力で戦わないこと。
(5)マナーに反する行為
レフェリーの判断により、マナーに反するとされる行為。

第20章 提訴

第42条【提訴】
試合に対する異議、その他一切の紛争について、1週間以内に文書により日本修斗協会に提訴することが出来る。提訴を受けた日本修斗協会は提訴内容について審議を行い、判断を下し問題の解決に努めなければならない。

第21章 チェアマン

第43条【チェアマン】
チェアマンは試合役員席に着席し、冷静かつ注意深く試合を見守り、必要とあらばレフェリーに対する適正な補佐により、試合が円滑に行われるように努めなければならない。

第44条【チェアマンの任務】
チェアマンの任務は次の通りとする。
(1)双方の選手の攻防の結果成立した組み技ポイントをスコア・シートに記録する。
(2)レフェリーの確認できないギブ・アップの意志表示やファウル等をレフェリーに指摘する。
(3)レフェリーに組み技ポイントの成立の有無を進言する。

第22章 レフェリー

第45条【レフェリー】
レフェリーは公式試合を審判する全権を有する。レフェリーはルールと選手の安全が厳格に守られるように監視し、適正な指示を為し試合が円滑に行われるように努めなければならない。

第46条【レフェリーの服装】
レフェリーの服装は、次の通りとする。
(1)見苦しくなく、軽快に動くことの出来る服装でなければならない。
(2)レスリング・シューズ等、軽快に動くことの出来る靴でなければならない。
(3)両手首に赤と青とに色分けして、リスト・バンドを装着しなければならない。
(4)眼鏡や腕時計、或いは指輪等の貴金属類はいかなる物も身に付けてはならない。

第47条【レフェリー任務】
レフェリーの任務は、次の通りとする。
(1)試合開始前、試合場の設備や試合役員の配置が総て正しくあるかを確認する。
(2)試合場に入場した双方の選手の身体検査を行い、違反がないかを確認する。
(3)試合場の中央で双方の選手にルールについて注意すべき事項等を簡潔に述べ、双方の選手を自分のコーナーへ退かせ、レフェリー及び選手以外の者が試合場の外へ出たことを確認した後、タイム・キーパーに試合開始の合図をする。
(4)試合中は攻防の妨げとならず、双方の選手の攻防を明確に観察出来る様位置する。
(5)試合中、双方の選手の組み技の攻防を中立、かつ公正に評価して、攻防の結果成立した組み技ポイントをコールしチェアマンに対し指で表示する。なお指表示は、ポイントを獲得した選手のコーナーの色と同じ色のリスト・バンドを着用した方の手で表示する。
(6)試合中に選手が出血した場合、試合を停止してドクターの診察を受けさせる。
(7)選手がノック・ダウンした場合「ダウン」とコールし、タイム・キーパーが表示するダウン・カウントを引き継いでカウントをコールしながら、ノック・ダウンした選手にダウン・カウントを指で表示する。
(8)ノック・ダウンした選手が、5カウント以内にスタンド・ポジションで試合続行の意志表示をしない場合、試合を中止する。
(9)ひとつのラウンド内で3度ノック・ダウンした場合、試合を中止する。
(10)打撃、投げ、関節技等によりダメージを受けたり、または負傷のため、試合の続行が不可能であると判断した場合、試合を中止する。
(11)打撃や投げを受けた選手が、戦意喪失したりギブ・アップの意志表示をした場合、或いはセコンドが試合場内にタオルを投入したり棄権を申し出た場合、試合を中止する。
(12)関節技や絞め技を施された選手が、ギブ・アップの意志表示をした場合、または関節技や絞め技が完全に極まったと判断した場合、試合を中止する。
(13)一本、或いはKO等により、最終ラウンドの終了を待たずして勝敗の決定を宣告する場合、頭上で手を数度振り試合が終了したことを表示する。
(14)攻防が膠着した場合、「ブレイク」とコールし、速やかに双方の選手を分け、その場でスタンド・ポジションから攻防を続行させる。
(15)攻防の継続中、選手が試合場の外へ出そうになった場合、「ドント・ムーブ」とコールし、サブ・レフェリーと共に双方の選手を動作を止めた状態を維持したまま、攻防が可能な位置まで移動させ、攻防を続行させる。
(16)試合中、選手の着衣や装備がはずれる、或いははずれそうになった場合、攻防の妨げにならぬよう速やかに装着させる。
(17)攻防の開始、続行、促進を命じる場合、「ファイト」とコールする。
(18)故意、または偶然に関わらず選手がファウルを犯した場合、必要とあらば試合を停止してファウルを犯した選手に警告を与える。
(19)故意、または偶然に関わらず選手が悪質なファウルを犯した場合、試合を停止して「コーション」とコールし、ファウルを犯した選手に注意を喚起し減点する。
(20)減点する場合、減点する選手の氏名、減点の理由、減点するポイント数をチェアマンに通告する。
(21)試合を停止、または中止する場合「ストップ」とコールする。
(22)計時を一時停止、または再開する場合タイム・キーパーに「タイム」とコールする。
(23)試合を中止する場合、その理由を試合役員席に通告する。
(24)各ラウンド間のインターバル中、次のラウンドが何ラウンド目であるかを双方の選手に通告する。また必要とあらば、試合続行の意志を尋ねたり警告を与える。
(25)採点集計時にサブ・レフェリーから回収したスコア・カードを試合役員席に提出する。
(26)試合終了後、勝者の片腕を取り掲げ、その選手が勝者であることを表示する。ワンマッチ方式による試合においてドローとなった場合、双方の選手の片腕を取り掲げ、ドローであることを表示する。
(27)トーナメント方式による試合において、判定の結果ドローとなった場合、旗判定を行い、双方の選手の打撃と組み技の攻防を総合して中立、かつ公平に評価し、優勢であった選手のコーナーの色と同じ色のリスト・バンドをした方の手を掲げ表示する。

第48条【権限】
レフェリーの権限は、次の通りである。
(1)打撃、投げ、関節技等によるダメージ、または負傷のため、試合の続行が不可能であると判断した場合、試合を中止し、勝敗を決定することが出来る。
(2)関節技や絞め技が完全に極まったと判断した場合、試合を中止し、勝敗を決定することが出来る。
(3)ファウルを故意に犯した選手に対して数度注意した後、或いは一度の注意もなく、直ちに失格にすることが出来る。
(4)ラウンド中以外であっても選手がファウルを犯した場合は、注意を与え減点することが出来る。
(5)ファウルを受けた選手に対して、回復の為の休息を与え、試合の続行を命じることが出来る。
(6)選手が試合続行の指示に従わず、戦意を示さない場合、ダウン・カウントを取る、或いはTKOにすることが出来る。
(7)ノック・ダウン、一本、ファウル等について確認出来ない場合、チェアマン、またはサブ・レフェリーの意見を聞くことが出来る。
(8)組み技ポイントの成立の有無を判断出来ない場合、チェアマンの意見を聞くことが出来る。
(9)ドント・ムーブの際、サブ・レフェリーの補佐を要請することが出来る。
(10)ダメージ、または負傷による試合続行の可否の判断について、ドクターの意見を聞くことが出来る。
(11)災害や設備の破損等、試合の続行を不可能に至らしめるような事態が生じた場合、その試合を中止することが出来る。

第23章 サブ・レフェリー

第49条【サブ・レフェリー】
サブ・レフェリーはサブ・レフェリー席に着席し、冷静かつ注意深く試合を見守り、必要とあらばレフェリーに対する適正な補佐により、試合が円滑に行われるように努めなければならない。

第50条【サブ・レフェリーの任務】
サブ・レフェリーの任務は、次の通りである。
(1)試合中、双方の選手の打撃の攻防を中立、かつ公正に評価し、各ラウンド毎に採点し、これをスコア・カードに記入して、採点集計時にレフェリーに提出する。
(2)トーナメント方式による試合において、判定の結果ドローとなった場合、旗判定を行い、双方の選手の打撃と組み技の攻防を総合して中立、かつ公平に評価し、優勢であった選手のコーナーの色と同じ色の旗を掲げ表示する。
(3)レフェリーの確認できないギブ・アップの意志表示やファウル等をレフェリーに指摘する。
(4)試合中レフェリーの要請があれば「ドント・ムーブ」のコールと共に速やかにリング内に入り、レフェリーと共に双方の選手を動作を止めた状態を維持したまま、攻防が可能な位置まで移動させる。

第24章 タイム・キーパー

第51条【タイム・キーパー】
タイム・キーパーは、試合役員席に着席し、正確な時計を使用して、総ての計時を厳正に行わなければならない。

第52条【タイム・キーパーの任務】
タイム・キーパーの任務は、次の通りである。
(1)各ラウンドの開始及び終了をゴングを打ち鳴らすことによって知らせる。
(2)ラウンド開始10秒前に、「セコンド・アウト」のアナウンスをアナウンサーに指示する。
(3)レフェリーの「ダウン」のコールと共にダウン・カウントを開始し、レフェリーに手で表示する。
(4)レフェリーの「タイム」のコールと共に、計時を一時停止、または再開する。
(5)最終ラウンドの終了を待たずして、勝敗が決定した場合、試合終了を告げるゴングを打ち鳴らすと共に、その時刻を記録する。

第25章 アナウンサー

第53条【アナウンサー】
アナウンサーは明確なアナウンスによって試合の進行を円滑に行う。

第54条【アナウンサーの任務】
アナウンサーの任務は次の通りである。
(1)試合に先立ち、クラス、ラウンド数、双方の選手のウエイト、氏名、審判員の氏名をアナウンスする。
(2)各ラウンドの開始10秒前に、「セコンド・アウト」とアナウンスする。
(3)減点があった場合、ラウンド終了後に減点した選手の氏名、減点の理由、減点するポイント数をアナウンスする。
(4)試合終了後、終了時刻及び勝者の氏名と勝敗の決定内容をアナウンスする。
(5)試合役員が特に要請した事項をアナウンスする。
(6)日本修斗協会が認めたアナウンス以外は許されない。

第26章 ドクター

第55条【ドクター】
ドクターはスポーツ医学に明るく修斗の技術やルールに精通している、選手の健康を第一義とする日本修斗協会が認めた者でなければならない。

第56条【ドクターの任務】
ドクターの任務は次の通りである。
(1)試合当日、総ての試合出場選手の医事検査を試合前に行い、必要とあれば試合出場の可否を試合役員に進言する。
(2)リング・サイドに設けられた試合役員席に着席し、レフェリーの要請があれば選手を診断し、試合続行の可否をレフェリーに進言する。

第57条【権限】
ドクターの権限は次の通りである。
(1)試合前の医事検査の結果如何によって、試合出場の可否を決定することが出来る。
(2)ダメージや出血が認められる選手の試合続行の可否を決定することが出来る。

[編] 鈴木利治(ISC)、若林太郎(日本修斗協会)  

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2008年03月05日

アマチュア修斗 ルール改正

日本修斗協会アマチュア普及委員会では、下記の要領で公式ルールの改正を行うことを決定した。これに伴い、修斗グラップリング公式ルール、クラスDルール、キッズ修斗ルールも同様の項目が改正となる。新ルール全文は後日、当HPに掲載予定。なお新ルールの施行は、6月8日開催の第1回中国アマ修斗選手権大会から。それまでの大会はすべて、現行ルールによって行われる。

■反則の改正、追加
・相手を頭から先にマットに着くように投げるような行為を禁止する。>即反則負け
 [解説]通称バスターと言われる「スラム」だけでなく、
     投げっぱなしに相手を後方に放り投げてしまう行為や、
     頭から落とすような肩車も重要な反則として禁止となる。

・前屈した姿勢で、頭が先にマットに着くような動作で技を掛ける行為。>減点3
 [解説]仕掛けた方が頭からつっこむような技、例えば不完全な内股やビクトル投げなどは
     極めて危険であるため、仕掛けた選手に減点が課せられる。
     ただしきちんと仕掛けて、頭からマットに突っ込むことのないようない
     正統な内股やビクトル投げは、もちろん許される。
     不完全な技から起こる事故を防ぐために設定された反則である。

■ポイントシステムの変更の要点
・リフトポイント(=2ポイント)の採用。
・テイクダウンポイントの廃止。
・マウントおよびバックは2ポイントに
・バックマウントは4ポイントに
・キャッチの定義を変更。

以上を踏まえ、新ポイントシステムは以下の通りとなる。

第37条【組み技の採点基準】
組み技の採点は、次の様に評価される。

(1)ポジショニング・ポイント
a.「トップ」=1ポイント
  トップ(グラウンド・ポジションにある対戦者を上から制した状態)を奪った場合。
b.「ハーフ」=1ポイント
  ハーフ(グラウンド・ポジションにある対戦者を一方の足を絡まれずに上から制した状態)を奪った場合。
c.「サイド」=2ポイント
  サイド(グラウンド・ポジションにある対戦者を足を絡まれずに胸を合わせて上から制した状態)、
  及びニー・プレス(グラウンド・ポジションにある対戦者の腹部、または胸部に片膝を置き、
  上から制した状態)を奪った場合。ただしマウントからサイド、バックからサイド、
  バックマウントからサイドに移行した場合は、ポイントは追加されない。
d.「ハーフ・トゥ・サイド」=1ポイント
  ハーフからサイドに移行した場合。
e.「マウント」および「バック」=2ポイント
  マウント(グラウンド・ポジションにある対戦者の胴に正面、または横から跨り上から制した状態)、
  及びバック(グラウンド・ポジションにある対戦者の胴に背後から跨り鼠径部に足を掛けて制した状態)を
  奪った場合。マウントからバック、バックからマウントに移行した場合は、ポイントは追加されない。
f.「バックマウント」=4ポイント
  バックマウント(グラウンド・ポジションにある対戦者の胴に背後から跨り、対戦者の身体を伸ばして
  上から制した状態)を奪った場合。
g.「マウント・トゥ・バックマウント」および「バック・トゥ・バックマウント」=2ポイント
  マウント、及びバックからバック・マウントに移行した場合。

(2)アクション・ポイント
a.「リフト」=2ポイント
  相手の身体を完全に持ち上げ、上体を起こし背中を伸ばした上体で保持した場合。
  [解説]リフトのポイントのみ、相手にキャッチを奪われた状態でも加点される。
      リフト状態はスタンドであると解釈されているため、相手にキャッチを奪われていない状態で
      そのままマットに下ろしトップをキープできれば、さらにトップの1ポイントが追加される。
      しかし相手にキャッチを奪われたままだと、トップの1ポイントは入らない。
      ただしリフトした状態から落としてしまうと、スラムとなるため即反則負けとなる。
b.「キャッチ」=2ポイント
  関節技、および絞め技が極まる寸前の状態に相手を追い込んだ場合。
  [解説]技の形に入っているだけでなく、きちんとその効果があると判断された場合。
      現行のキャッチが2ポイントになったと考えていい。
c.「キャッチ」=1ポイント
  関節技、および絞め技を極めるために充分な体勢を作った場合。
  [解説]例えば腕ひしぎ十字固めであれば、腕を捕獲し、両腿でキチンと相手の足を挟み、
      足で相手の頭を刈った状態まで行ければ、腕が伸びていなくても1ポイントが与えられる。
      同様に三角絞めであれば足を三角にきちんとフックできれば、
      アキレス腱固めであれば足を脇に挟み、自分の身体が伸ばせれば、1ポイントが与えられる。
      なお1ポイントのキャッチを奪った後に、相手を極める寸前まで追い込めば、
      さらに2ポイントのキャッチが与えられる。
      一つの技で最大3ポイントを奪うことが可能ということになる。  

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2008年01月25日

修斗ストライキング 競技ルール

Shooto Striking Competition Rule

2008年1月24日 試作版

第1章 公式試合

第1条【公式試合】
公式試合とは、日本修斗協会が承認し許可した試合をいう。ただし場合によっては、後日、日本修斗協会は公式試合の取消をすることが出来る。

第2条【試合ラウンド】
(1)ワンマッチ方式による試合のラウンド数は原則として、ひとつのラウンドを3分間とする2回戦とする。
(2)トーナメント方式による試合のラウンド数は原則  として4分間の1回戦し、決勝戦のみひとつのラウンドを3分間とする2回戦とする。決勝戦は最終ラウンド終了時、採点の結果ポイントに差が無かった場合、2分間の延長ラウンドを行う。なお、各ラウンドの間には1分間のインターバルを取る。

第3条【試合の審判】
試合の審判は日本修斗協会が承認した、1名のチェアマンと1名のレフェリー、2名のサブ・レフェリーによって行われる。

第2章 審判員

第4条【資格】
チェアマン、及びレフェリー、サブ・レフェリー (以下、審判員)は修斗の技術と理念を学んだ実際的経験を有し、ルールに精通していなければならない。

第5条【技術の向上】
審判員は必要に応じて会合し、審判技術や採点結果の批判、ルールの解釈に関する問題について話し合い、審判技術の向上に努めなくてはならない。

第6条【中立、公正】
審判員は中立、かつ公正でなければならない。

第7条【不正】
審判員は買収、恐喝等のあらゆる不正に対し毅然たる態度でこれを拒絶しなければならない。

第8条【罷免】
審判員がルールの適用を誤ったり、審判上の過失を犯したりした場合、日本修斗協会の審議の上資格の剥奪、或いは停止(サスペンド)となる。

第3章 試合出場選手

第9条【規約】
試合に出場する選手は、次の事項を守らなければならない。
(1)第1試合開始時刻の30分前までに試合会場に入らなければならない。
(2)試合前に医事検査を受け、これに合格しなければならない。
(3)セコンドの介添えがなければならない。
(4)試合開始後は、レフェリーの許可を得ずに試合場を出てはならない。レフェリーの許可を得て試合場の外に出たときは、日本修斗協会役員(以下、試合役員)を伴わなくてはならない。
(5)試合終了後は、速やかに試合場を出なければならない。
(6)自己の責任において安全と判断した、マウス・ピース、及び男子はノー・ファウル・カップ、女子はアブスメントガードを装着しなければならない。
(7)関節部へのテーピングは原則として二巻きまで自由とするが、試合役員の判断に応じて試合中に剥がれないようその上からサポーターを装着しなければならない。
(8)ワセリンやオイル、グリス等の油脂類、及び不快な臭いのする薬品類や化粧品類、整髪料の身体や頭髪へ塗布は、寝技、或いは組み技の攻防の妨げとなる為これを禁じる。
(9)指輪やネックレス、ピアスなどの貴金属類は、いかなる物も身に付けてはならない。

第10条【登録における義務】
身体に刺青を入れている者は、その場所、大きさなどに関係なく、出場申込みの際に申込日より1カ月以内に検査した血液検査報告書(HIV・B型肝炎・C型肝炎)の提出が義務づけられる。他者への感染の危険性が認められる場合には登録は受け付けられない。また未成年者に限り親権者の承諾書を必要とする。

第4章 セコンド

第11条【セコンド】
1名の選手につきセコンドは3名までとし、内1名をチーフ・セコンドとする。

第12条【禁止事項】
セコンドは次の事項を守らなければならない。違反者は注意が与えられ、2度目の注意が与えられると退場が命じられる。なお退場となった者は、24時間のセコンド資格消失とする。
(1)試合前、或いはラウンド間の休憩中に試合場内に入るのは、チーフ・セコンドのみでなければならない。
(2)ラウンド開始の10秒前に「セコンド・アウト」とアナウンスされたら、試合場に持ち込んだ用具と共に試合場外へ速やかに退出しなければならない。
(3)試合中試合場の内外に関わらず双方の選手の身体に触れてはならない。
(4)試合中いかなる理由であれ、試合場内に入ってはならない。
(5)マナーに反する言動は慎まなければならない。

第13条【用具】
試合においてセコンドが使用出来る用具は次の通りである。
(1)水
(2)ボトル
※インターバルで使用できる飲料は水のみ。この際、容器は透明なものを使用することを義務づける。
(3)バケツ
(4)氷
(5)粘着テープ
※拳、および装具に使用するテープは白い物のみ可とする。上記以外の部分へは肌色のキネシオテープも使用可能。ただしその他の色のテープの使用は認められない。
(6)ハサミ
(7)ガーゼ
(8)綿
(9)綿棒
(10)タオル
(11)時計
(12)腫れ止め用具
(13)止血剤
(14)椅子

第5章 クラスとウエイト

第14条【体重制】
試合は体重制とし、そのクラスとウエイトのリミットは次の通りである。
   ミニマム級 44.0kg以下
   ストロー級 48.0kg以下
    フライ級 52.0kg以下
   バンタム級 56.0kg以下
   フェザー級 60.0kg以下
    ライト級 65.0kg以下
  ウェルター級 70.0kg以下
    ミドル級 76.0kg以下
 ライトヘビー級 83.0kg以下
  クルーザー級 91.0kg以下
    ヘビー級 100.0kg以下
スーパーヘビー級 100.0kgから無制限

第6章 計量

第15条【計量】
試合に出場する選手は、日本修斗協会が指定した時刻(原則として試合開始の24時間前以内)に指定した場所へ出頭し、試合役員立ち合いのもと裸体になって計量しなければならない。正当な理由なく計量に遅刻、或いは出頭しない場合失格となる。正当な理由がある場合は、再度試合役員が指定した計量に出頭しなければならない。また、計量時に試合役員により爪、頭髪等のチェックを受けその処置が指示される。

第16条【規定ウエイト以外】
計量の結果規定のウエイトを維持していなかった場合、試合役員が指定した時刻の間は何度計ってもかまわない。猶予時間内に規定ウエイトに達していなかった場合、失格となる。

第7章 試合場

第17条【試合場】
試合場は以下の通りとする。
(1)試合場は、日本修斗協会が本ルールに充分対応し得ると判断し承認した、3〜4本のロープを硬く張巡らせた四角型リング、或いはレスリング・マット、または柔道場でなければならない。
(2)試合場の床は水平で、適当な広さの残余部分を有しなければならない。
(3)試合場の床はレスリング・マット、または畳と同じ程度の硬さでなければならない。
(4)試合場の対角にある選手が入場する2つのコーナーは赤と青とに色分けし、その他のコーナーはニュートラル・コーナーとする。試合場のサイドには試合役員席と、また試合場を挟んで向かい合わせにした2カ所のサブ・レフェリー席を設けなければならない。
(5)試合場の照明は、試合が円滑に行える明るさを有しなければならない。

第8章 グローブ

第18条【グローブ】
試合に使用するグローブは、日本修斗協会認定の皮革製ソフトタイプのボクシンググローブでなければならない。

第19条【グローブのサイズ】
試合に使用するグローブは、契約ウエイトにより以下の通りサイズが異なる。
ミニマム〜ライト級=10オンス
ウェルター〜ミドル級=12オンス
ライトヘビー級から上=14オンス

第20条【装着】
グローブは、日本修斗協会の検査済みのものを正しく装着しなければならない。試合中に脱げぬよう手首のところを粘着テープを巻いて固定しなければならない。

第21条【細工】
ナックル・パートに当たる部分の詰め物を移動させる等、グローブを変形させたり傷をつけたりしてはならない。

第9章 バンテージとテーピング

第22条【使用】
バンテージはナックル・パートの保護を目的としてのみ使用することが出来る。またバンテージを使用せず粘着テープのみを使用する場合もバンテージと同様である。

第23条【着用】
バンテージは布製のものを使用し、その内部にはいかなる物をも巻き込んではならない。バンテージを固定するための粘着テープの使用は認める。

第24条【検査】
バンテージ、及び粘着テープ使用後は、試合前に試合役員の検査を受けなければならない。検査後バンテージを巻き直したり、粘着テープを貼り直したりしてはならない。

第10章 防具

第25条【出場選手の防具】
選手は、日本修斗協会認定のヘッド・ガード、ニー・パッド、シン・ガードを装着し、頭部、膝、すね、及び足の甲を覆わなければならない。

第26条【禁止事項】
品質、性能の劣化した防具を使用してはならない。

第11章 服装

第27条【出場選手の着衣】
選手の着衣は試合中に妨げとならず、攻撃に対して防護とならないタイツ、また女子選手の上半身の着衣は攻防の妨げとならないTシャツ、レオタード等でなくてはならない。タイツの色は、赤コーナーから出場する選手は赤、青コーナーから出場する選手は青でなくてはならない。なお、模様、デザインは自由とするが、対戦者に対して不快感を与える装飾は禁じる。また、試合場へ入場する際のガウン等の着用は認める。

第28条【禁止事項】
足は素足、男子選手の上半身は裸とし、規定の着衣以外いかなる物も着用してはならない。

第12章 衛生

第29条【出場選手の衛生】
選手は次の事項を守らなければならない。
(1)身体や頭髪は、清潔かつ衛生的でなければならない。
(2)着衣や装備は清潔で、かつ不快な臭いのない乾燥したものでなければならない。
(3)手や足の爪は対戦者の皮膚を傷つけぬよう、短く処置しなければならない。
(4)長く伸びた頭髪は、試合役員の判断に応じて束ねて結ばなければならない。
(5)髭は剃りたてか対戦者に不快感を与えない程度に伸ばした状態でなければならない。

第30条【禁止事項】
足は素足、男子選手の上半身は裸とし、規定の着衣以外いかなる物も着用してはならない。

第13章 試合の勝敗

第31条【勝敗の決定】
勝敗の決定は次の通りとする。
(1)ノック・アウト(以下、Knock Out=KO)
ノック・ダウン後、5カウント以内にスタンド・ジションで試合続行の意志表示をしない場合。双方の選手が同時にノック・ダウンして、5カウント以内にスタンド・ポジションで試合続行の意志表示をしない場合(ダブルKO)、ワンマッチ方式ではドローとなり、トーナメント方式ではそれまでの採点の結果による判定で勝敗を決定する。
(2)テクニカル・ノック・アウト(以下、Technical Knock Out=TKO)
a.打撃、投げ等によるダメージや負傷のため、試合続行が不可能である とレフェリーが判断した場合。
b.打撃、投げ等によるダメージや負傷のため、試合続行が不可能であるとドクターが判断した場合。
c.ダメージの有無に関わらず過度の出血が認められた場合。または出血が止まらない場合。
d.ひとつのラウンド中に、3度ノック・ダウンした場合。
e.打撃や投げを受けた選手が、戦意喪失したりギブ・アップの意志表示をした場合。
f.セコンドが試合場内にタオルを投入したり棄権を申し出た場合。
(3)判定
試合終了後、打撃ポイントと組み技ポイントを合計して、獲得したポイント数が多い者を勝者とし他を敗者とする。獲得したポイント数が同じである場合は、減点の少ない者を勝者とし他を敗者とする。獲得ポイント数および減点が共に同じである場合は、ワンマッチ方式ではドローとなり、トーナメント方式では準決勝までは旗判定を、決勝では延長ラウンドを行う。なお、判定結果は採点の記載や集計の誤り、或いは審判員に不正があった場合を除き変更されることはない。
(5)テクニカル判定
偶発的な事故による負傷、或いはダメージにより、一方または双方の選手の試合続行が不可能になった場合、または災害や設備の破損等、試合続行を不可能に至らしめるような事態が生じた場合、ワンマッチ方式ではそのラウンドが1ラウンドならばドローとし、2ラウンドならばそのラウンドを含めた採点の結果で獲得したポイント数が多い者を勝者とし他を敗者とする。獲得したポイント数が同じである場合は、減点の少ない者を勝者とし他を敗者とする。獲得ポイント数および減点が共に同じである場合は、ワンマッチ方式ではドローとなり、トーナメント方式では試合続行が不可能になった時点までの採点の結果で優勢な者を勝者とし他を敗者とする。ポイント数が同じである場合は旗判定を行う。
(6)旗判定
トーナメント方式による試合において、採点の結果ポイント数および減点が同じである場合、レフェリー、及びサブ・レ フェリーの3名によって双方の選手の打撃と組み技の攻防を総合して評価し、優勢な選手のコーナーの色の旗を上げて表示する。判定の結果、旗が上がった数の多い者を勝者とし他を敗者とする。なお決勝戦においては、 試合終了後、獲得したポイント数および減点に差がない場合2分間の延長ラウンドを行い、延長ラウンドの内容のみで旗判定を行う。
(7)反則失格
a.反則行為によって与えられた減点が合計で5点となった場合は、反則失格負けとする。
b.そのファウルが重大な反則または悪質である場合は、レフェリーの判断により一度の注意もなく即反則負けとなる。
c.ファウルによる負傷、或いはダメージが原因でファウルを受けた選手の試合続行が不可能であるとレフェリーが判断した場合、ファウルを犯した選手は反則負けとなる。ただし、レフェリーの判断により休息を与えた後、試合を続行することもあり得る。
d.試合開始前の用具チェック時に不備が認められた場合、30秒以内に準備が整えられなければ、装具不備で失格となる。

第14章 ノック・ダウン

第32条【ノック・ダウン】
ノック・ダウンとは有効な打撃により、足の裏以外の身体のいかなる部位であれ床に触れたり、或いは立ってはいても攻撃、または防御が出来ない場合(スタンディング・ダウン)をいう。ダウン・カウントは、最終ラウンドを除きラウンドが終了しても継続される。

第15章 採点

第33条【打撃ポイント】
打撃ポイントの採点は、2名のサブ・レフェリーにより各ラウンド毎、双方の選手の持ち点を10点として減点される。減点するポイント数は次の通りとする。
 10対10 互角の場合(双方の選手の攻防が同等)
 10対 9 微差が認められた場合(積極的な打撃)
 10対 8 若干の差が認められた場合(有効な打撃)
 10対 7 明らかな差が認められた場合(ダメージの無いノックダウン、またはノックダウンに近い状態)
 10対 6 完全な差が認められた場合(ダメージの認められるノック・ダウン)
 10対 5 圧倒的な差が認められた場合(KO、或いはTKO寸前)

第34条【打撃の採点基準】
打撃の採点は、次の順に評価される。
(1)クリーン・エフェクティヴ・ヒット(的確で有効な加撃):ダメージを与えた加撃。
(2)アグレッシヴネス(積極性):ダメージは与えられないものの積極的で有効な加撃。
(3)リング・ジェネラルシップ(ペース支配): 対戦者の攻撃を無効にするような巧みな試合運び。

第35条【組み技ポイント】
組み技ポイントの採点は、「トップ」、「テイク・ダウン」の2種類があり、レフェリーの判断により加点される。

第37条【組み技の採点基準】
組み技の採点は、次の様に評価される。
(1)アクション
1ポイント=「テイク・ダウン」足を絡まれずに相手を倒した場合。
(2)ポジショニング
1ポイント=「トップ」(グラウンド・ポジションにある対戦者を上から制した状態)を奪った場合。

第16章 ポジション

第38条【ポジション】
選手が足の裏以外身体のいかなる部位も継続的にフロアに触れていない状態をスタンド・ポジションという。足の裏以外の身体の部位が継続的にフロアに触れている状態をグラウンド・ポジションという。

第17章 ブレイク

第39条【ブレイク】
一本もしくは双方の選手が継続的なグラウンド状態となった場合、レフェリーは双方の選手にブレイクが命じられスタンド・ポジションからの再開となる。

第18章 ファウル

第40条【ファウル】
ファウルは次の通りとする。
(1)禁じる攻撃。
a.あらゆる関節技、絞技
b.頭突き。
c.前腕や肘での加撃。
d.ナックル・パート以外の部位による手での加撃。
e.後頭部への加撃。
f.脊椎への加撃。
g.膝関節への正面からの加撃。
h.指へのあらゆる攻撃。
i.金的、下腹部へのあらゆる攻撃。
j.顔面への膝蹴り(女子のみ禁止。男子は有効。)
k.一方、或いは双方の選手がグラウンド・ポジションにある状態での加撃。
l.相手を持ち上げている状態から、前方、垂直方向に後頭部、背中を床に叩きつけること。
m.相手を背後から抱え込んで逆さまに持ち上げている状態から、相手をまっすぐ頭の方向に落とすこと。
(2)禁じる行為。
a.噛みついたり、歯を押しつけたりする。
b.爪で引っ掻く。
c.目、鼻の穴、耳の穴、口の中、肛門に指を入れる。
d.目に肘や顎等を押しつける。
e.皮膚をつまむ。
f.頭髪や喉、鼻、耳、性器を掴む。
g.喉を指や掌で押す。
h.一度に3本未満の指を掴む。
i.着衣や装備を掴む。
j.ロープ、コーナー・マット等に、顔面や喉を叩きつける。
k.ロープ、コーナー・マット等をてこの支点に、関節を極める。
l.ロープ、コーナー・マット等を掴んだり、腕や脚を掛ける。
m.ノック・ダウンしている対戦者への攻撃。
n.ブレイクやドント・ムーブ後、レフェリーが試合続行を命じる前に攻防を再開する。
o.ラウンド中以外の攻撃。
p.対戦者を故意に試合場の外へ出す。
q.消極的な試合態度。
r.レフェリーの指示に従わない。
s.対戦者、審判員等への暴言や侮辱的行為。
t.奇声や大声を発する。
u.選手同士が会話を交わすこと。
v.相手の脊椎に無理に圧力をかけるような行為。
w.手四つに手を組む行為。
(3)逃避行為。
a.故意に試合場の外に出る。
b.マウス・ピースを故意に吐き出す等による遅延行為。
(4)八百長行為。
a.一方または双方の選手による出来試合。
b.馴れ合い、或いはショー的行為を行う等全力で戦わないこと。
(5)マナーに反する行為
レフェリーの判断により、マナーに反するとされる行為。

第19章 提訴

第41条【提訴】
試合に対する異議、その他一切の紛争について、1週間以内に文書により日本修斗協会に提訴することが出来る。提訴を受けた日本修斗協会は提訴内容について審議を行い、判断を下し問題の解決に努めなければならない。

[編] 若林太郎(日本修斗協会)  

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クラスD出場資格

18歳以上の感染症のない健康優良な男女で、下記の3つのいづれかに該当し、スポーツ保険に加入している選手。

1)30歳以上の選手
2)アマチュア修斗公式戦績が1勝以下の方
3)アマチュア修斗公式戦績が2戦以下の方

※1.男女問わず。また20歳未満の方は保護者のサインが必要です。

※2.参加者にはスポーツ保険の加入を義務づけます。各個人の加入に関してはあくまでも参加者本人の責務とします。大会中の負傷に対しては大会ドクターが応急処置を行いますが、その後の治療に関しては各個人のスポーツ保険にて対応いただくものとします。

※3.以下のような症状および経験がある方の試合出場は受け付けられません。また直前のドクター・チェックで異常が認められた方は、出場をお断りする場合があります。(参加費は返却されます。)予めご了承下さい。
1 )過去3ヶ月以内に試合または練習でKOや強いダウンをしている方
2 )脳出血
3 )HIV、B型およびC型肝炎
4 )網膜剥離
5 )試合出場に充分な視力がない
6 )医師に激しい運動を止められているような既往症がある

※4.女子選手に関しては過去3ヶ月以内に下記のような症状があった場合、出場は認められません。
1 )妊娠
2 )骨盤部の痛み不快感
3 )子宮内膜症
4 )異常膣出血
5 )最近の無月経
6 )最近の乳房出血および機能不全
  

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ビギナー修斗 公式競技ルール

クラスD 公式競技ルール
Class-D (Beginner Shooto) Competition Rule

2008年1月10日改正 試作版

第1章 公式試合

第1条【公式試合】
公式試合とは、日本修斗協会が承認し許可した試合をいう。ただし場合によっては、後日、日本修斗協会は公式試合の取消をすることが出来る。

第2条【試合ラウンド】
(1)ワンマッチ方式による試合のラウンド数は、ひとつのラウンドを2分間とする2回戦とする。
(2)トーナメント方式による試合のラウンド数は3分間の1回戦し、決勝戦のみひとつのラウンドを2分間とする2回戦とする。決勝戦は最終ラウンド終了時、採点の結果ポイントに差が無かった場合、2分間の延長ラウンドを行う。なお、各ラウンドの間には1分間のインターバルを取る。

第3条【試合の審判】
試合の審判は日本修斗協会が承認した、1名のチェアマンと1名のレフェリー、2名のサブ・レフェリーによって行われる。

第2章 審判員

第4条【資格】
チェアマン、及びレフェリー、サブ・レフェリー (以下、審判員)は修斗の技術と理念を学んだ実際的経験を有し、ルールに精通していなければならない。

第5条【技術の向上】
審判員は必要に応じて会合し、審判技術や採点結果の批判、ルールの解釈に関する問題について話し合い、審判技術の向上に努めなくてはならない。

第6条【中立、公正】
審判員は中立、かつ公正でなければならない。

第7条【不正】
審判員は買収、恐喝等のあらゆる不正に対し毅然たる態度でこれを拒絶しなければならない。

第8条【罷免】
審判員がルールの適用を誤ったり、審判上の過失を犯したりした場合、日本修斗協会の審議の上資格の剥奪、或いは停止(サスペンド)となる。

第3章 試合出場選手

第9条【規約】
試合に出場する選手は、次の事項を守らなければならない。
(1)日本国内で行われるアマチュア公式戦に出場する選手は、日本修斗協会へアマチュア選手登録を行わなければならない。ただし海外在住の者はこの限りではない。
(2)第1試合開始時刻の30分前までに試合会場に入らなければならない。
(3)試合前に医事検査を受け、これに合格しなければならない。
(4)セコンドの介添えがなければならない。
(5)試合開始後は、レフェリーの許可を得ずに試合場を出てはならない。レフェリーの許可を得て試合場の外に出たときは、日本修斗協会役員(以下、試合役員)を伴わなくてはならない。
(6)試合終了後は、速やかに試合場を出なければならない。
(7)自己の責任において安全と判断した、マウス・ピース、及び男子はノー・ファウル・カップ、女子はアブスメントガードを装着しなければならない。
(8)関節部へのテーピングは原則として二巻きまで自由とするが、試合役員の判断に応じて試合中に剥がれないようその上からサポーターを装着しなければならない。
(9)ワセリンやオイル、グリス等の油脂類、及び不快な臭いのする薬品類や化粧品類、整髪料の身体や頭髪へ塗布は、寝技、或いは組み技の攻防の妨げとなる為これを禁じる。
(10)指輪やネックレス、ピアスなどの貴金属類は、いかなる物も身に付けてはならない。

第10条【出場における義務】
身体に刺青を入れている者は、その場所、大きさなどに関係なく、出場申込みの際に申込日より1カ月以内に検査した血液検査報告書(HIV・B型肝炎・C型肝炎)の提出が義務づけられる。他者への感染の危険性が認められる場合には登録は受け付けられない。また未成年者に限り親権者の承諾書を必要とする。

第4章 セコンド

第11条【セコンド】
1名の選手につきセコンドは3名までとし、内1名をチーフ・セコンドとする。

第12条【禁止事項】
セコンドは次の事項を守らなければならない。違反者は注意が与えられ、2度目の注意が与えられると退場が命じられる。なお退場となった者は、24時間のセコンド資格消失とする。
(1)試合前、或いはラウンド間の休憩中に試合場内に入るのは、チーフ・セコンドのみでなければならない。
(2)ラウンド開始の10秒前に「セコンド・アウト」とアナウンスされたら、試合場に持ち込んだ用具と共に試合場外へ速やかに退出しなければならない。
(3)試合中試合場の内外に関わらず双方の選手の身体に触れてはならない。
(4)試合中いかなる理由であれ、試合場内に入ってはならない。
(5)マナーに反する言動は慎まなければならない。

第13条【用具】
試合においてセコンドが使用出来る用具は次の通りである。
(1)水
(2)ボトル
※インターバルで使用できる飲料は水のみ。この際、容器は透明なものを使用することを義務づける。
(3)バケツ
(4)氷
(5)粘着テープ
※拳、および装具に使用するテープは白い物のみ可とする。上記以外の部分へは肌色のキネシオテープも使用可能。ただしその他の色のテープの使用は認められない。
(6)ハサミ
(7)ガーゼ
(8)綿
(9)綿棒
(10)タオル
(11)時計
(12)腫れ止め用具
(13)止血剤
(14)椅子

第5章 クラスとウエイト

第14条【体重制】
試合は体重制とし、そのクラスとウエイトのリミットは次の通りである。
   ミニマム級 44.0kg以下
   ストロー級 48.0kg以下
    フライ級 52.0kg以下
   バンタム級 56.0kg以下
   フェザー級 60.0kg以下
    ライト級 65.0kg以下
  ウェルター級 70.0kg以下
    ミドル級 76.0kg以下
 ライトヘビー級 83.0kg以下
  クルーザー級 91.0kg以下
    ヘビー級 100.0kg以下
スーパーヘビー級 100.0kgから無制限

第6章 計量

第15条【計量】
試合に出場する選手は、日本修斗協会が指定した時刻(原則として試合開始の24時間前以内)に指定した場所へ出頭し、試合役員立ち合いのもと裸体になって計量しなければならない。正当な理由なく計量に遅刻、或いは出頭しない場合失格となる。正当な理由がある場合は、再度試合役員が指定した計量に出頭しなければならない。また、計量時に試合役員により爪、頭髪等のチェックを受けその処置が指示される。

第16条【規定ウエイト以外】
計量の結果規定のウエイトを維持していなかった場合、試合役員が指定した時刻の間は何度計ってもかまわない。猶予時間内に規定ウエイトに達していなかった場合、失格となる。

第7章 試合場

第17条【試合場】
試合場は以下の通りとする。
(1)試合場は、日本修斗協会が本ルールに充分対応し得ると判断し承認した、3〜4本のロープを硬く張巡らせた四角型リング、或いはレスリング・マット、または柔道場でなければならない。
(2)試合場の床は水平で、適当な広さの残余部分を有しなければならない。
(3)試合場の床はレスリング・マット、または畳と同じ程度の硬さでなければならない。
(4)試合場の対角にある選手が入場する2つのコーナーは赤と青とに色分けし、その他のコーナーはニュートラル・コーナーとする。試合場のサイドには試合役員席と、また試合場を挟んで向かい合わせにした2カ所のサブ・レフェリー席を設けなければならない。
(5)試合場の照明は、試合が円滑に行える明るさを有しなければならない。

第8章 グローブ

第18条【修斗グローブ】
試合に使用するグローブは、日本修斗協会認定の皮革製オープン・フィンガー・タイプのクラスD専用修斗グローブでなければならない。

第19条【グローブのサイズ】
試合に使用するグローブは、契約ウエイトにより以下の通りサイズが異なる。
ミニマム〜ライト級=ナックル・パート部35mm厚(S,SSサイズ)
ウェルター〜ミドル級=ナックル・パート部35mm厚(Mサイズ)
ライトヘビー級から上=ナックル・パート部35mm厚(L、LLサイズ)

第20条【装着】
グローブは、日本修斗協会の検査済みのものを正しく装着しなければならない。試合中に脱げぬよう手首のところを粘着テープを巻いて固定しなければならない。

第21条【細工】
ナックル・パートに当たる部分の詰め物を移動させる等、グローブを変形させたり傷をつけたりしてはならない。

第9章 バンテージとテーピング

第22条【使用】
バンテージの使用は全面的に不可とする。テーピングはナックルおよび身体の保護を目的とする場合のみ使用することが出来る。

第23条【着用】
拳頭部および手首等へのテーピングは二巻きまでは可とするが、それ以上は認められない。

第24条【検査】
粘着テープ使用後は、試合前に試合役員の検査を受けなければならない。検査後テーピングを巻き直したり、貼り直したりしてはならない。

第10章 防具

第25条【出場選手の防具】
選手は、日本修斗協会認定のヘッド・ガード、ニー・パッド、シン・ガードを装着し、頭部、膝、すね、及び足の甲を覆わなければならない。

第26条【禁止事項】
品質、性能の劣化した防具を使用してはならない。

第11章 服装

第27条【出場選手の着衣】
選手の着衣は試合中に妨げとならず、攻撃に対して防護とならないタイツ、また女子選手の上半身の着衣は攻防の妨げとならないTシャツ、レオタード等でなくてはならない。タイツの色は、赤コーナーから出場する選手は赤、青コーナーから出場する選手は青でなくてはならない。なお、模様、デザインは自由とするが、対戦者に対して不快感を与える装飾は禁じる。また、試合場へ入場する際のガウン等の着用は認める。

第28条【禁止事項】
足は素足、男子選手の上半身は裸とし、規定の着衣以外いかなる物も着用してはならない。

第12章 衛生

第29条【出場選手の衛生】
選手は次の事項を守らなければならない。
(1)身体や頭髪は、清潔かつ衛生的でなければならない。
(2)着衣や装備は清潔で、かつ不快な臭いのない乾燥したものでなければならない。
(3)手や足の爪は対戦者の皮膚を傷つけぬよう、短く処置しなければならない。
(4)長く伸びた頭髪は、試合役員の判断に応じて束ねて結ばなければならない。
(5)髭は剃りたてか対戦者に不快感を与えない程度に伸ばした状態でなければならない。

第30条【禁止事項】
足は素足、男子選手の上半身は裸とし、規定の着衣以外いかなる物も着用してはならない。

第13章 試合の勝敗

第31条【勝敗の決定】
勝敗の決定は次の通りとする。
(1)ノック・アウト(以下、Knock Out=KO)
ノック・ダウン後、5カウント以内にスタンド・ジションで試合続行の意志表示をしない場合。双方の選手が同時にノック・ダウンして、5カウント以内にスタンド・ポジションで試合続行の意志表示をしない場合(ダブルKO)、ワンマッチ方式ではドローとなり、トーナメント方式ではそれまでの採点の結果による判定で勝敗を決定する。
(2)テクニカル・ノック・アウト(以下、Technical Knock Out=TKO)
a.打撃、投げ、関節技等によるダメージや負傷のため、試合続行が不可能である とレフェリーが判断した場合。
b.打撃、投げ、関節技等によるダメージや負傷のため、試合続行が不可能であるとドクターが判断した場合。
c.ダメージの有無に関わらず過度の出血が認められた場合。または出血が止まらない場合。
d.ひとつのラウンド中に、2度ノック・ダウンした場合。
e.打撃や投げを受けた選手が、戦意喪失したりギブ・アップの意志表示をした場合。
f.セコンドが試合場内にタオルを投入したり棄権を申し出た場合。
(3)一本
関節技や絞め技を施された選手が、「ギブ・アップ」、または「参った」と言うか、或いは対戦者の身体やマットを手や足で連続して2度以上叩く(タップ)などしてギブ・アップの意志表示をしたり、 関節技や絞め技が極まったとレフェリーが判断した場合。双方の選手が同時に一本を取った場合(ダブル一本)、ワンマッチ方式ではドローとなり、トーナメント方式ではそれまでの採点の結果による判定で勝敗を決定する。
(4)判定
試合終了後、打撃ポイントと組み技ポイントを合計して、獲得したポイント数が多い者を勝者とし他を敗者とする。獲得したポイント数が同じである場合は、減点の少ない者を勝者とし他を敗者とする。獲得ポイント数および減点が共に同じである場合は、ワンマッチ方式ではドローとなり、トーナメント方式では準決勝までは旗判定を、決勝では延長ラウンドを行う。なお、判定結果は採点の記載や集計の誤り、或いは審判員に不正があった場合を除き変更されることはない。
(5)テクニカル判定
偶発的な事故による負傷、或いはダメージにより、一方または双方の選手の試合続行が不可能になった場合、または災害や設備の破損等、試合続行を不可能に至らしめるような事態が生じた場合、ワンマッチ方式ではそのラウンドが1ラウンドならばドローとし、2ラウンドならばそのラウンドを含めた採点の結果で獲得したポイント数が多い者を勝者とし他を敗者とする。獲得したポイント数が同じである場合は、減点の少ない者を勝者とし他を敗者とする。獲得ポイント数および減点が共に同じである場合は、ワンマッチ方式ではドローとなり、トーナメント方式では試合続行が不可能になった時点までの採点の結果で優勢な者を勝者とし他を敗者とする。ポイント数が同じである場合は旗判定を行う。
(6)旗判定
トーナメント方式による試合において、採点の結果ポイント数および減点が同じである場合、レフェリー、及びサブ・レ フェリーの3名によって双方の選手の打撃と組み技の攻防を総合して評価し、優勢な選手のコーナーの色の旗を上げて表示する。判定の結果、旗が上がった数の多い者を勝者とし他を敗者とする。なお決勝戦においては、 試合終了後、獲得したポイント数および減点に差がない場合2分間の延長ラウンドを行い、延長ラウンドの内容のみで旗判定を行う。
(7)反則失格
a.反則行為によって与えられた減点が合計で5点となった場合は、反則失格負けとする。
b.そのファウルが重大な反則または悪質である場合は、レフェリーの判断により一度の注意もなく即反則負けとなる。
c.ファウルによる負傷、或いはダメージが原因でファウルを受けた選手の試合続行が不可能であるとレフェリーが判断した場合、ファウルを犯した選手は反則負けとなる。ただし、レフェリーの判断により休息を与えた後、試合を続行することもあり得る。
d.試合開始前の用具チェック時に不備が認められた場合、30秒以内に準備が整えられなければ、装具不備で失格となる。

第14章 ノック・ダウン

第32条【ノック・ダウン】
ノック・ダウンとは有効な打撃により、足の裏以外の身体のいかなる部位であれ床に触れたり、或いは立ってはいても攻撃、または防御が出来ない場合(スタンディング・ダウン)をいう。ダウン・カウントは、最終ラウンドを除きラウンドが終了しても継続される。

第15章 採点

第33条【打撃ポイント】
打撃ポイントの採点は、2名のサブ・レフェリーにより各ラウンド毎、双方の選手の持ち点を10点として減点される。減点するポイント数は次の通りとする。
 10対10 互角の場合(双方の選手の攻防が同等)
 10対 9 微差が認められた場合(積極的な打撃)
 10対 8 若干の差が認められた場合(有効な打撃)
 10対 7 明らかな差が認められた場合(ダメージの無いノックダウン、またはノックダウンに近い状態)
 10対 6 完全な差が認められた場合(ダメージの認められるノック・ダウン)
 10対 5 圧倒的な差が認められた場合(KO、或いはTKO寸前)

第34条【打撃の採点基準】
打撃の採点は、次の順に評価される。
(1)クリーン・エフェクティヴ・ヒット(的確で有効な加撃):ダメージを与えた加撃。
(2)アグレッシヴネス(積極性):ダメージは与えられないものの積極的で有効な加撃。
(3)リング・ジェネラルシップ(ペース支配): 対戦者の攻撃を無効にするような巧みな試合運び。

第35条【組み技ポイント】
組み技ポイントの採点は、アクション、ポジショニング、サブミッションの3種類があり、レフェリーの判断により加点される。

第36条【組み技の採点基準】
組み技の採点は、次の様に評価される。
(1)アクション
1ポイント=「テイク・ダウン」(サイド、ニー・プレス、マウント、バック、バック・マウントに繋がるように、足を絡まれずに相手を倒した場合。
(2)ポジショニング
1ポイント=「トップ」(グラウンド・ポジションにある対戦者を上から制した状態)を奪った場合。
1ポイント=「ハーフ」(グラウンド・ポジションにある対戦者を一方の足を絡まれずに上から制した状態)を奪った場合。
2ポイント=「サイド」(グラウンド・ポジションにある対戦者を足を絡まれずに胸を合わせて上から制した状態)、及び「ニー・プレス」(グラウンド・ポジションにある対戦者の腹部、または胸部に片膝を置き、上から制した状態)を奪った場合。なお、ハーフからサイドに移行した場合の加点は1ポイントのみとなる。
4ポイント=「マウント」(グラウンド・ポジションにある対戦者の胴に正面、または横から跨り上から制した状態)、及び「バック」(グラウンド・ポジションにある対戦者の胴に背後から跨り鼠径部に足を掛けて制した状態)を奪った場合。
5ポイント=「バック・マウント」(グラウンド・ポジションにある対戦者の胴に背後から跨り、対戦者の身体を伸ばして上から制した状態)を奪った場合。なお、マウント、及びバックからバック・マウントに移行した場合の加点は1ポイントのみとなる。
(3)サブミッション
1ポイント=「キャッチ」(関節技、絞め技が極まる寸前の状態)を奪った場合。

第37条【ポジショニング・ポイントの加点】
ポジショニング・ポイントの加点方法は、ひとつの攻防の展開の中で、先に奪ったポジショニング・ポイントより高いポイントのポジションを奪った場合には加点されるが、低いポイントのポジションを奪った場合は加点されない。一旦ガード、或いはスタンド・ポジションとなり、次の展開になったと認められた場合、再び加点される。

第16章 ポジション

第38条【ポジション】
選手が足の裏以外身体のいかなる部位も継続的にフロアに触れていない状態をスタンド・ポジションという。足の裏以外の身体の部位が継続的にフロアに触れている状態をグラウンド・ポジションという。

第17章 ドント・ムーブ

第39条【ドント・ムーブ】
試合中選手が試合場外へ出そうになる、または出た場合、或いはグラウンド・ポジションにある選手の着衣や装備が外れたり、または外れそうになった場合、レフェリーにより双方の選手にドント・ムーブが命じられる。ドント・ムーブを命じられた双方の選手は直ちに動作を止め、レフェリーが試合続行を命じるまでそのままの体勢を維持しなければならない。

第18章 ブレイク

第40条【ブレイク】
攻防が膠着し明らかな進展がないとレフェリーが判断した場合、或いはドント・ムーブの際に故意、偶然に関わらず動作を止めた体勢を維持出来ない、または出来なかった場合、双方の選手にブレイクが命じられスタンド・ポジションからの再開となる。ブレイクを命じられた選手は直ちに攻防を止め分かれなければならない。

第19章 ファウル

第41条【ファウル】
ファウルは次の通りとする。
(1)禁じる攻撃。
a.頭突き。
b.前腕や肘での加撃。
c.ナックル・パート以外の部位による手での加撃。
d.後頭部への加撃。
e.脊椎への加撃。
f.膝関節への正面からの加撃。
g.指へのあらゆる攻撃。
h.金的、下腹部へのあらゆる攻撃。
i.顔面への膝蹴り
j.ヒールホールド
k.Vクロスアームロック
l.足で頸部を極める関節技(クロックヘッドシザーズ など)
m.スタンドにおいて体重を浴びせて極める関節技。
n.一方、或いは双方の選手がグラウンド・ポジションにある状態での加撃。
o.背後から頭部を抱え込み、頭部に体重をかけて頚部を極める。
p.相手を持ち上げている状態から、前方、垂直方向に後頭部、背中を床に叩きつけること。
q.相手を背後から抱え込んで逆さまに持ち上げている状態から、相手をまっすぐ頭の方向に落とすこと。
(2)禁じる行為。
a.噛みついたり、歯を押しつけたりする。
b.爪で引っ掻く。
c.目、鼻の穴、耳の穴、口の中、肛門に指を入れる。
d.目に肘や顎等を押しつける。
e.皮膚をつまむ。
f.頭髪や喉、鼻、耳、性器を掴む。
g.喉を指や掌で押す。
h.一度に3本未満の指を掴む。
i.着衣や装備を掴む。
j.ロープ、コーナー・マット等に、顔面や喉を叩きつける。
k.ロープ、コーナー・マット等をてこの支点に、関節を極める。
l.ロープ、コーナー・マット等を掴んだり、腕や脚を掛ける。
m.ノック・ダウンしている対戦者への攻撃。
n.ブレイクやドント・ムーブ後、レフェリーが試合続行を命じる前に攻防を再開する。
o.ラウンド中以外の攻撃。
p.対戦者を故意に試合場の外へ出す。
q.消極的な試合態度。
r.レフェリーの指示に従わない。
s.対戦者、審判員等への暴言や侮辱的行為。
t.奇声や大声を発する。
u.選手同士が会話を交わすこと。
v.相手の脊椎に無理に圧力をかけるような行為。
w.手四つに手を組む行為。
(3)逃避行為。
a.故意に試合場の外に出る。
b.マウス・ピースを故意に吐き出す等による遅延行為。
(4)八百長行為。
a.一方または双方の選手による出来試合。
b.馴れ合い、或いはショー的行為を行う等全力で戦わないこと。
(5)マナーに反する行為
レフェリーの判断により、マナーに反するとされる行為。

第20章 提訴

第42条【提訴】
試合に対する異議、その他一切の紛争について、1週間以内に文書により日本修斗協会に提訴することが出来る。提訴を受けた日本修斗協会は提訴内容について審議を行い、判断を下し問題の解決に努めなければならない。

[編] 鈴木利治(ISC)、若林太郎(日本修斗協会)  

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2008年01月15日

キッズ修斗 競技ルール 試作版

キッズ修斗 競技ルール
Kids Shooto Competition Rule

2007年1月14日 試作版

第1章 公式試合

第1条【公式試合】
公式試合とは、日本修斗協会が承認し許可した試合をいう。ただし場合によっては、後日、日本修斗協会は公式試合の取消をすることが出来る。

第2条【試合ラウンド】
(1)ワンマッチ方式による試合のラウンド数は原則として、ひとつのラウンドを2分間とする2回戦とする。
(2)トーナメント方式による試合のラウンド数は原則  として3分間の1回戦し、決勝戦のみひとつのラウンドを2分間とする2回戦とする。決勝戦は最終ラウンド終了時、採点の結果ポイントに差が無かった場合、2分間の延長ラウンドを行う。なお、各ラウンドの間には1分間のインターバルを取る。

第3条【試合の審判】
試合の審判は日本修斗協会が承認した、1名のチェアマンと1名のレフェリー、2名のサブ・レフェリーによって行われる。

第2章 審判員

第4条【資格】
チェアマン、及びレフェリー、サブ・レフェリー (以下、審判員)は修斗の技術と理念を学んだ実際的経験を有し、ルールに精通していなければならない。

第5条【技術の向上】
審判員は必要に応じて会合し、審判技術や採点結果の批判、ルールの解釈に関する問題について話し合い、審判技術の向上に努めなくてはならない。

第6条【中立、公正】
審判員は中立、かつ公正でなければならない。

第7条【不正】
審判員は買収、恐喝等のあらゆる不正に対し毅然たる態度でこれを拒絶しなければならない。

第8条【罷免】
審判員がルールの適用を誤ったり、審判上の過失を犯したりした場合、日本修斗協会の審議の上資格の剥奪、或いは停止(サスペンド)となる。

第3章 試合出場選手

第9条【規約】
試合に出場する選手は、次の事項を守らなければならない。
(1)キッズ修斗に出場する選手は、日本修斗協会の認可を受けた指導者の下で指導を受けた者でなくてはならない。また出場にあたっては、保護者の同意がなくてはならない。
(2)第1試合開始時刻の30分前までに試合会場に入らなければならない。
(3)試合前に医事検査を受け、これに合格しなければならない。
(4)セコンドの介添えがなければならない。
(5)試合開始後は、レフェリーの許可を得ずに試合場を出てはならない。レフェリーの許可を得て試合場の外に出たときは、日本修斗協会役員(以下、試合役員)を伴わなくてはならない。
(6)試合終了後は、速やかに試合場を出なければならない。
(7)自己の責任において安全と判断した、マウス・ピース、及び男子はノー・ファウル・カップ、女子はアブスメントガードを装着しなければならない。
(8)関節部へのテーピングは原則として二巻きまで自由とするが、試合役員の判断に応じて試合中に剥がれないようその上からサポーターを装着しなければならない。
(9)ワセリンやオイル、グリス等の油脂類、及び不快な臭いのする薬品類や化粧品類、整髪料の身体や頭髪へ塗布は、寝技、或いは組み技の攻防の妨げとなる為これを禁じる。
(10)指輪やネックレス、ピアスなどの貴金属類は、いかなる物も身に付けてはならない。

第4章 セコンド

第10条【セコンド】
1名の選手につきセコンドは3名までとし、内1名をチーフ・セコンドとする。

第11条【禁止事項】
セコンドは次の事項を守らなければならない。違反者は注意が与えられ、2度目の注意が与えられると退場が命じられる。なお退場となった者は、24時間のセコンド資格消失とする。
(1)試合前、或いはラウンド間の休憩中に試合場内に入るのは、チーフ・セコンドのみでなければならない。
(2)ラウンド開始の10秒前に「セコンド・アウト」とアナウンスされたら、試合場に持ち込んだ用具と共に試合場外へ速やかに退出しなければならない。
(3)試合中試合場の内外に関わらず双方の選手の身体に触れてはならない。
(4)試合中いかなる理由であれ、試合場内に入ってはならない。
(5)マナーに反する言動は慎まなければならない。

第12条【用具】
試合においてセコンドが使用出来る用具は次の通りである。
(1)水
(2)ボトル
※インターバルで使用できる飲料は水のみ。この際、容器は透明なものを使用することを義務づける。
(3)バケツ
(4)氷
(5)粘着テープ
※拳、および装具に使用するテープは白い物のみ可とする。それ以外の部分へは肌色のキネシオテープも使用可能。ただしその他の色のテープの使用は認められない。
(6)ハサミ
(7)ガーゼ
(8)綿
(9)綿棒
(10)タオル
(11)時計
(12)腫れ止め用具
(13)止血剤
(14)椅子

第5章 クラスとウエイト

第13条【体重制】
試合は体重制とし、そのクラスとウエイトのリミットは次の通りである。
         16.0kg以下
         20.0kg以下
         24.0kg以下
         28.0kg以下
         32.0kg以下
         36.0kg以下
         40.0kg以下
   ミニマム級 44.0kg以下
   ストロー級 48.0kg以下
    フライ級 52.0kg以下
   バンタム級 56.0kg以下
   フェザー級 60.0kg以下
    ライト級 65.0kg以下
  ウェルター級 70.0kg以下
    ミドル級 76.0kg以下
 ライトヘビー級 83.0kg以下
  クルーザー級 91.0kg以下
    ヘビー級 100.0kg以下
スーパーヘビー級 100.0kgから無制限

第6章 計量

第14条【計量】
試合に出場する選手は、日本修斗協会が指定した時刻(原則として試合開始の24時間前以内)に指定した場所へ出頭し、試合役員立ち合いのもと裸体になって計量しなければならない。正当な理由なく計量に遅刻、或いは出頭しない場合失格となる。正当な理由がある場合は、再度試合役員が指定した計量に出頭しなければならない。また、計量時に試合役員により爪、頭髪等のチェックを受けその処置が指示される。

第15条【規定ウエイト以外】
計量の結果規定のウエイトを維持していなかった場合、試合役員が指定した時刻の間は何度計ってもかまわない。猶予時間内に規定ウエイトに達していなかった場合、失格となる。

第7章 試合場

第16条【試合場】
試合場は以下の通りとする。
(1)試合場は、日本修斗協会が本ルールに充分対応し得ると判断し承認した、3〜4本のロープを硬く張巡らせた四角型リング、或いはレスリング・マット、または柔道場でなければならない。
(2)試合場の床は水平で、適当な広さの残余部分を有しなければならない。
(3)試合場の床はレスリング・マット、または畳と同じ程度の硬さでなければならない。
(4)試合場の対角にある選手が入場する2つのコーナーは赤と青とに色分けし、その他のコーナーはニュートラル・コーナーとする。試合場のサイドには試合役員席と、また試合場を挟んで向かい合わせにした2カ所のサブ・レフェリー席を設けなければならない。
(5)試合場の照明は、試合が円滑に行える明るさを有しなければならない。

第8章 拳サポーター

第17条【拳サポーター】
試合に使用する拳サポーターは、日本修斗協会認可のものでなければならない。

第18条【装着】
拳サポーターは、日本修斗協会の検査済みのものを正しく装着しなければならない。

第19条【細工】
ナックル・パートに当たる部分の詰め物を移動させる等、拳サポーターを変形させたり傷をつけたりしてはならない。

第9章 バンテージとテーピング

第20条【使用】
バンテージの使用は全面的に不可とする。テーピングはナックルおよび身体の保護を目的とする場合のみ使用することが出来る。

第21条【着用】
拳頭部および手首等へのテーピングは二巻きまでは可とするが、それ以上は認められない。

第22条【検査】
粘着テープ使用後は、試合前に試合役員の検査を受けなければならない。検査後テーピングを巻き直したり、貼り直したりしてはならない。

第10章 防具

第23条【出場選手の防具】
選手は、日本修斗協会認可のヘッド・ガード、ニー・パッド、シン・ガードを装着し、頭部、膝、すね、及び足の甲を覆わなければならない。

第24条【禁止事項】
品質、性能の劣化した防具を使用してはならない。

第11章 服装

第25条【出場選手の着衣】
選手の着衣は試合中に妨げとならず、攻撃に対して防護とならないタイツ、また女子選手の上半身の着衣は攻防の妨げとならないTシャツ、レオタード等でなくてはならない。タイツの色は、赤コーナーから出場する選手は赤、青コーナーから出場する選手は青でなくてはならない。なお、模様、デザインは自由とするが、対戦者に対して不快感を与える装飾は禁じる。また、試合場へ入場する際のガウン等の着用は認める。

第26条【禁止事項】
足は素足、男子選手の上半身は裸とし、規定の着衣以外いかなる物も着用してはならない。

第12章 衛生

第27条【出場選手の衛生】
選手は次の事項を守らなければならない。
(1)身体や頭髪は、清潔かつ衛生的でなければならない。
(2)着衣や装備は清潔で、かつ不快な臭いのない乾燥したものでなければならない。
(3)手や足の爪は対戦者の皮膚を傷つけぬよう、短く処置しなければならない。
(4)長く伸びた頭髪は、試合役員の判断に応じて束ねて結ばなければならない。

第13章 試合の勝敗

第28条【勝敗の決定】
勝敗の決定は次の通りとする。
(1)ノック・アウト(以下、Knock Out=KO)
ノック・ダウンがあった場合。双方の選手が同時にノック・ダウンした場合(ダブルKO)、ワンマッチ方式ではドローとなり、トーナメント方式ではそれまでの採点の結果による判定で勝敗を決定する。
(2)テクニカル・ノック・アウト(以下、Technical Knock Out=TKO)
a.打撃、投げ、関節技等によるダメージや負傷のため、試合続行が不可能である とレフェリーが判断した場合。
b.打撃、投げ、関節技等によるダメージや負傷のため、試合続行が不可能であるとドクターが判断した場合。
c.ダメージの有無に関わらず出血が認められた場合。
d.打撃や投げを受けた選手が、戦意喪失(泣いた場合も含む)したりギブ・アップの意志表示をした場合。
e.セコンドが試合場内にタオルを投入したり棄権を申し出た場合。
(3)一本
関節技や絞め技を施された選手が、「ギブ・アップ」、または「参った」と言うか、或いは対戦者の身体やマットを手や足で連続して2度以上叩く(タップ)などしてギブ・アップの意志表示をしたり、 関節技や絞め技が極まったとレフェリーが判断した場合。双方の選手が同時に一本を取った場合(ダブル一本)、ワンマッチ方式ではドローとなり、トーナメント方式ではそれまでの採点の結果による判定で勝敗を決定する。
(4)判定
試合終了後、打撃ポイントと組み技ポイントを合計して、獲得したポイント数が多い者を勝者とし他を敗者とする。獲得したポイント数が同じである場合は、減点の少ない者を勝者とし他を敗者とする。獲得ポイント数および減点が共に同じである場合は、ワンマッチ方式ではドローとなり、トーナメント方式では準決勝までは旗判定を、決勝では延長ラウンドを行う。なお、判定結果は採点の記載や集計の誤り、或いは審判員に不正があった場合を除き変更されることはない。
(5)テクニカル判定
偶発的な事故による負傷、或いはダメージにより、一方または双方の選手の試合続行が不可能になった場合、または災害や設備の破損等、試合続行を不可能に至らしめるような事態が生じた場合、ワンマッチ方式ではそのラウンドが1ラウンドならばドローとし、2ラウンドならばそのラウンドを含めた採点の結果で獲得したポイント数が多い者を勝者とし他を敗者とする。獲得したポイント数が同じである場合は、減点の少ない者を勝者とし他を敗者とする。獲得ポイント数および減点が共に同じである場合は、ワンマッチ方式ではドローとなり、トーナメント方式では試合続行が不可能になった時点までの採点の結果で優勢な者を勝者とし他を敗者とする。ポイント数が同じである場合は旗判定を行う。
(6)旗判定
トーナメント方式による試合において、採点の結果ポイント数および減点が同じである場合、レフェリー、及びサブ・レ フェリーの3名によって双方の選手の打撃と組み技の攻防を総合して評価し、優勢な選手のコーナーの色の旗を上げて表示する。判定の結果、旗が上がった数の多い者を勝者とし他を敗者とする。なお決勝戦においては、 試合終了後、獲得したポイント数および減点に差がない場合2分間の延長ラウンドを行い、延長ラウンドの内容のみで旗判定を行う。
(7)反則失格
a.反則行為によって与えられた減点が合計で5点となった場合は、反則失格負けとする。
b.そのファウルが重大な反則または悪質である場合は、レフェリーの判断により一度の注意もなく即反則負けとなる。
c.ファウルによる負傷、或いはダメージが原因でファウルを受けた選手の試合続行が不可能であるとレフェリーが判断した場合、ファウルを犯した選手は反則負けとなる。ただし、レフェリーの判断により休息を与えた後、試合を続行することもあり得る。
d.試合開始前の用具チェック時に不備が認められた場合、30秒以内に準備が整えられなければ、装具不備で失格となる。

第14章 ノック・ダウン

第29条【ノック・ダウン】
ノック・ダウンとは有効な打撃により、足の裏以外の身体のいかなる部位であれ床に触れたり、或いは立ってはいても攻撃、または防御が出来ない場合(スタンディング・ダウン)をいう。

第15章 採点

第30条【打撃ポイント】
打撃ポイントの採点は、2名のサブ・レフェリーにより各ラウンド毎、双方の選手の持ち点を10点として減点される。減点するポイント数は次の通りとする。
 10対10 互角の場合(双方の選手の攻防が同等)
 10対 9 微差が認められた場合(積極的な打撃)
 10対 8 若干の差が認められた場合(有効な打撃)
 10対 7 明らかな差が認められた場合(ダメージの無いノックダウン、またはノックダウンに近い状態)
 10対 6 完全な差が認められた場合(ダメージの認められるノック・ダウン)
 10対 5 圧倒的な差が認められた場合(KO、或いはTKO寸前)

第31条【打撃の採点基準】
打撃の採点は、次の順に評価される。
(1)クリーン・エフェクティヴ・ヒット(的確で有効な加撃):ダメージを与えた加撃。
(2)アグレッシヴネス(積極性):ダメージは与えられないものの積極的で有効な加撃。
(3)リング・ジェネラルシップ(ペース支配): 対戦者の攻撃を無効にするような巧みな試合運び。

第32条【組み技ポイント】
組み技ポイントの採点は、アクション、ポジショニング、サブミッションの3種類があり、レフェリーの判断により加点される。

第33条【組み技の採点基準】
組み技の採点は、次の様に評価される。
(1)アクション
1ポイント=「テイク・ダウン」(サイド、ニー・プレス、マウント、バック、バック・マウントに繋がるように、足を絡まれずに相手を倒した場合。
(2)ポジショニング
1ポイント=「トップ」(グラウンド・ポジションにある対戦者を上から制した状態)を奪った場合。
1ポイント=「ハーフ」(グラウンド・ポジションにある対戦者を一方の足を絡まれずに上から制した状態)を奪った場合。
2ポイント=「サイド」(グラウンド・ポジションにある対戦者を足を絡まれずに胸を合わせて上から制した状態)、及び「ニー・プレス」(グラウンド・ポジションにある対戦者の腹部、または胸部に片膝を置き、上から制した状態)を奪った場合。なお、ハーフからサイドに移行した場合の加点は1ポイントのみとなる。
4ポイント=「マウント」(グラウンド・ポジションにある対戦者の胴に正面、または横から跨り上から制した状態)、及び「バック」(グラウンド・ポジションにある対戦者の胴に背後から跨り鼠径部に足を掛けて制した状態)を奪った場合。
5ポイント=「バック・マウント」(グラウンド・ポジションにある対戦者の胴に背後から跨り、対戦者の身体を伸ばして上から制した状態)を奪った場合。なお、マウント、及びバックからバック・マウントに移行した場合の加点は1ポイントのみとなる。
(3)サブミッション
1ポイント=「キャッチ」(関節技、絞め技が極まる寸前の状態)を奪った場合。

第34条【ポジショニング・ポイントの加点】
ポジショニング・ポイントの加点方法は、ひとつの攻防の展開の中で、先に奪ったポジショニング・ポイントより高いポイントのポジションを奪った場合には加点されるが、低いポイントのポジションを奪った場合は加点されない。一旦ガード、或いはスタンド・ポジションとなり、次の展開になったと認められた場合、再び加点される。

第16章 ポジション

第35条【ポジション】
選手が足の裏以外身体のいかなる部位も継続的にフロアに触れていない状態をスタンド・ポジションという。足の裏以外の身体の部位が継続的にフロアに触れている状態をグラウンド・ポジションという。

第17章 ドント・ムーブ

第36条【ドント・ムーブ】
試合中選手が試合場外へ出そうになる、または出た場合、或いはグラウンド・ポジションにある選手の着衣や装備が外れたり、または外れそうになった場合、レフェリーにより双方の選手にドント・ムーブが命じられる。ドント・ムーブを命じられた双方の選手は直ちに動作を止め、レフェリーが試合続行を命じるまでそのままの体勢を維持しなければならない。

第18章 ブレイク

第37条【ブレイク】
攻防が膠着し明らかな進展がないとレフェリーが判断した場合、或いはドント・ムーブの際に故意、偶然に関わらず動作を止めた体勢を維持出来ない、または出来なかった場合、双方の選手にブレイクが命じられスタンド・ポジションからの再開となる。ブレイクを命じられた選手は直ちに攻防を止め分かれなければならない。

第19章 ファウル

第38条【ファウル】
ファウルは次の通りとする。
(1)禁じる攻撃。
a.首から上への手での加撃。
b.顔面への膝蹴り。
c.相手を後頭部から落とす投げ技。
d.アキレス腱固め以外の足関節技。
e.フェイスロック。
f.首関節を極める関節技。
g.手首固め。
h.Vクロスアームロック。
i.スタンドにおいて体重を浴びせて極める関節技。
j.蟹挟み。
k.頭突き。
l.前腕や肘での加撃。
m.脊椎への加撃。
n.膝関節への正面からの加撃。
o.指へのあらゆる攻撃。
p.金的、下腹部へのあらゆる攻撃。
q.一方、或いは双方の選手がグラウンド・ポジションにある状態での加撃。
r.背後から頭部を抱え込み、頭部に体重をかけて頚部を極める。
s.相手を持ち上げている状態から、前方、垂直方向に後頭部、背中を床に叩きつけること。
t.相手を背後から抱え込んで逆さまに持ち上げている状態から、相手をまっすぐ頭の方向に落とすこと。

(2)禁じる行為。
a.噛みついたり、歯を押しつけたりする。
b.爪で引っ掻く。
c.目、鼻の穴、耳の穴、口の中、肛門に指を入れる。
d.目に肘や顎等を押しつける。
e.皮膚をつまむ。
f.頭髪や喉、鼻、耳、性器を掴む。
g.喉を指や掌で押す。
h.一度に3本未満の指を掴む。
i.着衣や装備を掴む。
j.ロープ、コーナー・マット等に、顔面や喉を叩きつける。
k.ロープ、コーナー・マット等をてこの支点に、関節を極める。
l.ロープ、コーナー・マット等を掴んだり、腕や脚を掛ける。
m.ノック・ダウンしている対戦者への攻撃。
n.ブレイクやドント・ムーブ後、レフェリーが試合続行を命じる前に攻防を再開する。
o.ラウンド中以外の攻撃。
p.対戦者を故意に試合場の外へ出す。
q.消極的な試合態度。
r.レフェリーの指示に従わない。
s.対戦者、審判員等への暴言や侮辱的行為。
t.奇声や大声を発する。
u.選手同士が会話を交わすこと。
v.相手の脊椎に無理に圧力をかけるような行為。
w.手四つに手を組む行為。
(3)逃避行為。
a.故意に試合場の外に出る。
b.マウス・ピースを故意に吐き出す等による遅延行為。
(4)八百長行為。
a.一方または双方の選手による出来試合。
b.馴れ合い、或いはショー的行為を行う等全力で戦わないこと。
(5)マナーに反する行為
レフェリーの判断により、マナーに反するとされる行為。

第20章 提訴

第39条【提訴】
試合に対する異議、その他一切の紛争について、1週間以内に文書により日本修斗協会に提訴することが出来る。提訴を受けた日本修斗協会は提訴内容について審議を行い、判断を下し問題の解決に努めなければならない。

[編] 鈴木利治(ISC)、若林太郎(日本修斗協会)  

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