俺はスパイラルキャスター鉄。釣り師だ。
スパイラルキャスターとは何か。それについて説明する前に、まずはキャスターについて説明しよう。
キャスターというのはキャストにerをつけたもの。つまりキャストをする者ということだ。釣り界にそんな人はいないので、俺が作った造語だ。
キャストというのはディズニーで働いているスタッフのことではなく、釣りをする際、ルアーを投げる動作のことである。
つまり俺は釣りをする際、スパイラルキャストをする者である。

スパイラルキャストとは何か。

それは釣りで使用されるキャストの一種であり、タックルも含めて描かれる最も華麗なキャストの一つである。

ちなみにタックルというのは釣り道具のことで、俺のタックルは、スピニングリールの6フィートのミディアムロッド。このタックルで俺のスパイラルキャストは描かれるというわけだ。スピニングリールというのは、リールにはベイトとスピニングがあって、簡単に言えば、軽いルアーを投げるときに使うリールである(重いのを投げるとがベイト)。リールというのはラインを巻く道具である。ラインっていうのは糸のことである。
それから“6フィートのミディアムロッド”っていうのは竿のことで、まず6フィートというのは長さのこと。大体1フィート0.3メートルなんで、1.8メートルくらいの長さ。そしてミディアムロッドというのは、“ミディアム“っていうのが竿の硬さのことで、他にはハードとソフトがある。だからミディアムは大体中間くらいの普通の硬さってこと。ロッドは竿です。

以上がスパイラルキャストのためのタックルの説明。そんなわけで俺は、スパイラルキャストをするため、毎日朝マズメにこの野池にくる。


えっと出ちゃった朝マズメ。まずマズメっていうのは魚のご飯の時間です。つまり魚が釣れやすい時間帯のことで、朝マズメは朝のマズメってこと。ちなみに朝マズメっていうぐらいだから一日のうちに別のマズメもあって、それは夕マズメです。

こほん。そんなわけで俺は、スパイラルキャストをするため、毎日朝マズメにこの野池にくる。朝マズメの説明のせいで同じことを2回言ってしまった。グランダー武蔵のミラクルジムのようなスパイラルキャストを

ごめんなさいね変なこと言って。忘れてください、もうスパイラルキャストについて説明しますね。え、グランダー武蔵とミラクルジムについて説明してほしい?グランダー武蔵は昔やってた釣りアニメで、ミラクルジムはそれに出てくるキャラです。村田基さんです。村田基さんは本当にいる釣り界では有名なすごいおじさんです。そのおじさんがミラクルジムのモデルなんです。なんでミラクルジムっていうのかは知りません。

さあスパイラルキャストいきましょう!スパイラルキャストというのは・・

と、説明しようとしたが言葉が出てこなかった。どう説明していいのか分からないのだ。言葉にすれば「ロッドの先をくるんっ」。それしかなかった。それは「どうやってピッチャーが投げた球にバットを当てるのか」という説明と同じだった。

これはやった方が早いと俺はスパイラルキャストの動作に入った。あの低木の障害物がある奥の奥めがけてルアーを投げる。そういう技だ。すると後ろから声がした。
「そこはスパイラルじゃない!ミラクルキャストだ!」

その声に驚いて振り返ると、そこにいたのはなんとミラクルジムだった。目の前にいることが信じられなかったが、そこに確かにミラクルジムは存在していた。そして真っ直ぐに俺を見つめながら言った。
「スパイラルではなく、ミラクルで狙ってみなさい」
俺は思い出した。ミラクルジムは子供の時の自分にとって神様のような存在だったと。彼に憧れてスパイラルキャストを始めたのだと。俺は足が震えて立っているのがやっとだったが、このチャンスを逃すまいと言葉を返した。
「ジム。私はスパイラルキャスターとしてその技を磨いてきました。ゆえにスパイラルキャスト以外のキャストができません。是非ミラクルキャストを学ばせて下さい」
その言葉を聞くと、ミラクルジムはこくんと頷いた。それだけで俺は涙が出そうだった。神様から直接指導が受けられるという気持ちだった。ミラクルジムは言った。
「その前にちょっとタックルを見せてくれ。おっとスピニングか、ベイトの方がいいがな。ラインはフロロカーボンの1号これならPEの方がいい。そしてルアーは常吉リグのシンカー0.5のガン玉にゲーリーヤマモトのカーリーテールグラブワームのライムシャートリュース4インチ。これだと軽すぎるからメガバスポップXでロッドアクションはトゥイッチポーズでトップゲームにしても・・・」
俺はその言葉を聞きながら空を見つめて、腹減ったなあと思った。