昨日はbobtuck氏とともに、福岡県のとある低山地にサンショウウオ調査に行ってきました。

どうやらこの場所は両生類相が豊かで、ブチサンショウウオも生息しているらしいという情報を得たのです。ブチサンショウウオはちょうど今が産卵期ですので「見るなら今しかね~」というわけで、早速出掛けたのでした。

P1800408
まず最初に来た沢。
P1800418
カワヨシノボリ。
P1800409
ウシガエル幼体。ウシガエルはどこにでもいます。

bobtuck氏はヤブヤンマのヤゴを採集。
この日見つけたトンボについては、トンボ観測をチェック

「う~ん、ここはブチサンショウウオ臭がしないな」
という根拠のない、いわゆる女の勘で場所を移動することにしました。

林床が湿地になっている場所。
P1800392
ここにはカスミサンショウウオの卵塊が沢山ありました。
P1800390
ほとんどが孵化間近の卵塊でしたが、水の中には孵化間もない個体もいました。
DSCN6295
ニホンアカガエル幼生。

昼食をはさんで、次の沢にやってきました。
bobtuck氏がiPhoneを駆使して沢を見つけていたのでした。
が、しかし!その沢は水が枯れていました。

他の沢を探して周辺の林道を歩いていると水音が。不法投棄だらけの沢がありました。「沢はあるけども、どうだろうか…」という感じでしたが、とりあえずその沢に降りてみて、上流まで登ってみることにしました。するとbobtuck氏が「自分がサンショウウオなら、ここに産卵するっす」と根拠のある(?)男の勘で岩の下を探し始めました。沢を登りながらとにかく怪しい岩の下を探していきました。

「いないですね~この沢は違うのだろうか…」と言っているうちに、その沢は一度途切れてしまったのですが、林道を挟んでまだ上流があるようでした。
「ここまで来たら行くしかないっすよね」と言ってさらに上流に登っていくと…。
DSCN6333
ブチサンショウウオ臭が!苔蒸す岩がごろごろした細流がありました。
「みつけちゃいましたね」
「やっちまいましたね」
と、まだブチサンショウウオを見つけてもいないのに祝杯気分の我々。

とにかく岩の下を2人で探し回りました。
DSCN6363
見よ、このbobtuck氏の熱くたぎるブチサンショウウオへの思いを!
もはや上下左右が分からない体勢になっています。

じゃーん。bobtuck氏がブチサンショウウオの卵塊を見つけました!
DSCN6348
DSCN6346
初めて見た~(興奮)

そして、怪しい岩の下を見てみると。
P1800449
いました~(興奮)ブチサンショウウオ成体。
DSCN6371
たぶんメス。
それにしても、ブチサンショウウオは大きかった。
DSCN6352
この大きさ、伝えたい。

違う道を辿っていたら、この場所にめぐりあうことはなかったかもしれません。
大げさかもしれませんが、運命とは奇妙なものです。

2人とも1日中沢登りでヘロヘロになって帰宅しましたが、なんとも心地よい疲労でした。