●季節的要素:11月から12月、原油処理量と稼働率が上昇する
製油所の原油処理量が10月減少し、そのあと11月から12月に増加するのは、毎年繰り返している季節的変動です。
(ⅰ)原油処理量と稼働率は毎年「季節的変動」を繰り返しています。
(ⅱ)米国でも製油所の原油処理量は11月から12月に増加し、稼働率がアップします。
(ⅲ)サウジアラビアでも11月、秋季メンテナンス明けから原油需要が増加します。
●季節的要素:アジア市況の精製マージンは堅調
ケロシン/ジェット燃料、ディーゼルの中間留分のクラック・スプレッドは記録的水準です。
●国際原油取引の指標=ブレント原油のレンジ下辺
ICEブレント原油先物は国際原油取引の指標です。
ブレント原油先物のレンジ相場は、来年(2026)2-3月に向けて続く可能性があります。
当社が想定しているレンジ下辺
限月 レンジ下辺の目安
ブレント原油2026年1月限 64.00
ブレント原油2026年2月限 63.60
ブレント原油2026年3月限 63.40
10月10日(金)~10月21日(火)、市場人気は「レンジ下限」以下を叩いた。
6月末から7月、8月、9月、10月とレンジ相場が長引き、その中間点で反落した可能性が高い。
10月相場における「レンジ下限以下」の売り
10月、レンジ下限以下の安値10/10 10/13 10/14 10/15 10/16 10/17 10/20 10/21
ブレント原油2026年1月限 61.56 62.00 61.18 61.63 60.57 59.99 59.97 60.20
ブレント原油2026年2月限 61.35 62.26 61.04 61.51 60.46 59.93 59.97 60.19
ブレント原油2026年3月限 61.30 62.20 61.04 61.52 60.49 60.00 60.07 60.27
今朝のICEブレント原油先物
レンジ下辺の目安より下の このあたりをじんわりとささえることができればよいと思います。
原油の売り方は先週の10月最終週から今週11月、東京時間午後5時~5時30分のアジア査定時間に売ってきます。原油の売り方は一所懸命のように見える。
当社はレンジ下辺以下の売りに与しない。
ICEブレント原油先物 2025年11月6日(木) 11/6東京17:30
限月 始値 高値 安値 帳入値 終値 前日比 アジア終値
1月限 2026 63.58 64.34 62.84 63.38 63.55 -0.02 63.67
2月限 2026 63.29 64.04 62.62 63.07 63.20 -0.09 63.41
3月限 2026 63.12 63.88 62.53 62.90 63.02 -0.11 63.28
4月限 2026 63.08 63.81 62.52 62.86 62.96 -0.12 63.28
5月限 2026 63.13 63.81 62.58 62.87 62.97 -0.12 63.27
6月限 2026 63.11 63.84 62.63 62.91 63.01 -0.06 63.30
●プラッツ・ドバイ原油の試算
(ⅰ)ブレント原油先物のレンジ相場は来年(2026)2-3月まで続く可能性がある。
(ⅱ)ドバイ原油スポットのプレミアムも継続すると予想して試算します。
本日11月7日(金)の見当
プラッツドバイ原油11月限=「ICEブレント原油2026年1月限 +1.00ドル」
プラッツドバイ原油12月限=「ICEブレント原油2026年2月限 +75セント」
プラッツドバイ原油01月限=「ICEブレント原油2026年3月限 +40セント」
プラッツドバイ原油11月限=「63.60
+1.00ドル」=64.60ドル
プラッツドバイ原油12月限=「63.26 +75セント」=64.01ドル
プラッツドバイ原油01月限=「63.04 +40セント」=63.44ドル
本日11月7日(金)の東京為替
11月7日(金)「1ドル=153.45-153.05-152.65円」
1ドル=153.17円で換算
プラッツドバイ原油11月限=64.60ドル 62.230
プラッツドバイ原油12月限=64.01ドル 61,660円 -40円安
プラッツドバイ原油01月限=63.44ドル 61,110円 -120円安
先週10月28日以降、今週の相場でも、売りは一所懸命になっているので、侮ることはできない。
東京時間午後5時~5時30分、アジア査定時間の売りに注意します。
当社は、このあたりをささえることができればよいと考えています。