市況研究社のメモ帳

市況研究社および「市況研究社日報」から一部を公開します。

カテゴリ: 原油相場

【1】原油相場について
国際原油取引の指標はブレント原油(ICE)です。
(ⅰ)ブレント原油期近11月限は「88ドル~104ドル」の15ドル幅のレンジ。
(ⅱ)明確なトレンドを形成しておらず、ランダムウォーク。
(ⅲ)82930日はレンジ上限を試し、979日はレンジ下限を試した。
(ⅳ)アジア市況の石油製品はクラック(精製マージンの指標)が縮小。
(ⅴ)すでにレンジ相場が長引いており、くたびれている感じがあります。しかし、レンジ相場を続けているあいだは先回りせず見ておく方がよい。道中はランダムな動きをするからです。

【2】アジア市況のクラック縮小
アジア太平洋地域の石油・ガスはシンガポールがハブとなり、アジア各地から集積され、域内外に輸出される。日々の価格はシンガポール時間午後430分(東京時間午後530分)が基準です。原油と石油製品を「1バレルあたりの価格」で比較し、その価格差を求めることによって、おおざっぱに「1バレルあたりの精製マージン」の指標を得ることができます。

原油と石油製品の価格差(精製マージン)が1バレルあたり20ドルを超えて来ると「とても高い」と思うが、本年(20225月から6月の精製マージンは通常の2倍、さらに3倍以上へと、これまで見たことも経験したこともない価格に高騰した。シンガポールのガスオイルは6月相場で1バレルあたり60ドルの精製マージンに跳ね上げた。こうした信じられないような石油製品価格高騰と精製マージン拡大は、経済ストレスと需要破壊を引き起こす。

アジア市況のクラックスプレッドは本年56月がピークであった。78月は波打ちながら縮小した。アジア市況の「ナフサ/ガソリン」「ケロシン/ガスオイル」は現在の9月相場で平均に回帰してきている。5月から6月相場の異常なクラックから9月相場では平均的水準に縮小している。

アジア市況のクラック・スプレッド(単位:米ドル/バレル)
原油=国際原油取引の指標であるブレント原油(ICE)期近の価格
限月記号: N 7月限、Q 8月限、U 9月限、V 10月限、X 11月限
石油製品=シンガポール石油製品の価格
シンガポール時間午後430分時点で比較し、その価格差を表示します。

   ブレント  ガソリン       ジェット燃料/    ガスオイル
日付 原油期近  GL92-SIN クラック  ケロシン クラック  0.5 S クラック

9/16  90.58 X    87.80  -2.78   110.41 +19.83   109.16  +18.58
9/15
  93.62 X    97.36  +3.74   111.94 +18.32   110.87 +17.25
9/14
  92.87 X    99.55  +6.68   120.33 +27.46   121.72 +28.85
9/13
  95.10 X    102.60  +7.50   132.27 +37.17   133.55 +38.45
9/12
  92.85 X    99.50  +6.65   130.20 +37.35   130.95 +38.10

9/09  90.29 X    97.21  +6.92   130.20 +39.39   129.63 +39.34
9/08
  87.72 X    94.40  +6.68   129.87 +42.15   129.73 +42.01
9/07
  92.26 X    99.60  +7.34   131.09 +38.83   130.52 +38.26
9/06
  95.12 X    101.32  +6.20   135.61 +40.49   134.94 +39.82
9/05
  95.59 X    100.31  +4.72   138.59 +43.00   136.39 +40.80

9/02  94.98 X    98.30  +3.32   132.81 +37.83   131.73 +36.75
9/01
  94.22 X    93.70  -0.52   132.00 +37.78   130.48 +36.26
8/31
  97.44 V    97.33  -0.11   139.14 +41.70   137.81 +40.37
8/30
 104.59 V    108.01  +3.42   144.38 +39.79   142.90 +34.89
8/29
 101.57 V    107.02  +5.45   146.48 +44.91   144.94 +43.37

8/26  99.85 V    108.30  +8.45   147.28 +47.43   146.63 +46.78
8/25
 101.36 V    110.60  +9.24   149.97 +48.61   150.42 +49.06
8/24
 101.31 V    111.92 +10.61   143.81 +42.50   143.88 +42.57
8/23
  97.47 V    111.85 +14.38   141.69 +44.22   142.02 +44.55
8/22
  94.67 V    109.20 +14.53   135.55 +40.88   135.43 +40.76

8/19  95.51 V    109.41 +13.90   133.29 +37.78   132.97 +37.46
8/18
  94.03 V    108.43 +14.40   131.99 +37.96   131.77 +37.74
8/17
  91.85 V    105.00 +13.15   128.41 +36.56   127.97 +36.12
8/16
  93.52 V    105.81 +12.29   128.46 +34.94   127.82 +34.30
8/15
  96.17 V    108.19 +12.02   127.46 +31.29   126.84 +30.67

8/12  99.93 V    110.44 +10.51   130.43 +30.50   129.56 +29.63
8/11
  97.30 V    109.50 +12.20   126.78 +29.48   125.91 +28.61
8/10
  95.71 V    105.00  +9.29   121.67 +25.96   120.98 +25.27
8/09
  95.25 V    National Day
8/08
  94.58 V    101.91  +7.33   116.85 +22.27   116.34 +21.76

8/05  94.48 V    99.98  +5.50   122.10 +27.62   122.73 +28.25
8/04
  96.76 V    109.21 +12.45   127.28 +30.52   127.76 +31.00
8/03
  99.43 V    109.08  +9.65   123.64 +24.21   124.60 +25.17
8/02
  98.99 V    107.85  +8.86   124.06 +25.07   125.14 +26.15
8/01
 102.71 V    112.27  +9.56   130.90 +28.19   130.36 +27.65

7/29 108.92 U    115.47  +6.55   135.57 +26.65   136.02 +27.10
7/28
 107.88 U    116.60  +8.72   137.87 +29.99   137.46 +29.58
7/27
 105.41 U    113.50  +8.09   131.77 +26.36   131.39 +25.98
7/26
 106.78 U    114.64  +7.86   131.56 +24.78   130.87 +24.09
7/25
 102.51 U    105.07  +2.56   124.87 +22.36   124.39 +21.88

7/22 103.83 U    103.80  -0.03   130.30 +26.47   128.85 +25.02
7/21
 103.71 U    107.10  +3.39   130.00 +26.29   128.54 +24.83
7/20
 106.01 U    112.95  +6.94   131.76 +25.75   130.97 +24.96
7/19
 106.38 U    114.86  +8.48   135.05 +28.67   134.51 +28.13
7/18
 103.38 U    111.60  +8.22   135.35 +31.97   136.34 +32.96

7/15  98.84 U    105.23  +6.34   133.54 +34.70   133.98 +35.14
7/14
  98.54 U    108.20  +9.66   133.22 +34.68   133.94 +35.40
7/13
 100.46 U    112.45 +11.99   137.38 +36.92   139.36 +38.90
7/12
 104.61 U    118.20 +13.59   137.65 +33.04   138.44 +33.83
7/11
 104.50 U    SubstitutionHari Raya Haji

7/08 104.18 U    119.00 +14.82   137.15 +32.97   141.24 +37.06
7/07
 100.71 U    116.80 +16.09   131.12 +30.41   134.17 +33.46
7/06
 104.40 U    122.75 +18.35   140.83 +36.43   143.44 +39.04
7/05
 113.81 U    139.94 +26.13   147.99 +34.18   152.99 +39.18
7/04
 111.17 U    142.02 +30.85   152.92 +41.75   155.35 +44.18

7/01 109.49 U    138.20 +28.71   152.20 +42.71   156.84 +47.35
6/30
 116.10 Q    143.65 +27.55   150.60 +34.50   153.36 +37.26
6/29
 117.55 Q    146.85 +29.30   155.96 +38.41   157.22 +39.67
6/28
 116.76 Q    148.80 +32.04   162.03 +45.27   165.61 +48.85
6/27
 113.52 Q    150.16 +36.64   163.41 +49.89   169.05 +55.53

6/24 110.64 Q    145.95 +35.31   167.34 +56.70   170.60 +59.96
6/23
 109.45 Q    146.40 +36.95   166.41 +56.96   170.01 +60.56
6/22
 110.17 Q    148.09 +37.92   164.95 +54.78   168.22 +58.05
6/21
 115.75 Q    153.73 +37.98   173.43 +57.68   176.15 +60.40
6/20
 112.27 Q    144.19 +31.92   166.21 +53.94   168.52 +56.25

6/17 120.31 Q    151.56 +31.25   173.69 +53.38   175.89 +55.58
6/16
 119.01 Q    150.55 +31.54   171.42 +52.41   174.39 +55.38
6/15
 121.27 Q    151.50 +30.23   169.27 +48.00   171.27 +50.00
6/14
 123.16 Q    151.65 +28.49   167.67 +44.51   170.78 +47.62
6/13
 119.54 Q    150.27 +30.73   164.50 +44.96   166.93 +47.39

6/10 123.00 Q    157.11 +34.11   169.61 +46.61   171.49 +48.49
6/09
 123.05 Q    152.30 +29.25   165.74 +42.69   166.94 +43.89
6/08
 120.80 Q    147.26 +26.40   164.40 +43.60   165.29 +44.49
6/07
 119.90 Q    148.50 +28.60   167.35 +47.45   169.77 +49.87
6/06
 120.23 Q    153.89 +33.66   165.90 +45.67   169.34 +49.11

6/03 117.09 Q    148.99 +31.90   160.77 +43.68   163.80 +46.71
6/02
 113.15 Q    143.99 +30.84   154.05 +40.90   158.24 +45.09
6/01
 117.11 Q    146.88 +29.77   154.76 +37.65   158.36 +41.25
5/31
 123.83 N    151.49 +27.66   157.17 +33.34   160.32 +36.49
5/30
 120.33 N    150.20 +29.87   149.21 +28.88   151.61 +31.28

5/27 117.81 N    146.10 +28.29   148.54 +30.73   148.21 +30.40
5/26
 114.58 N    140.78 +26.20   144.73 +30.15   144.06 +29.48
5/25
 114.58 N    139.40 +24.82   143.04 +28.46   141.77 +27.19
5/24
 112.97 N    137.70 +24.73   137.76 +24.79   137.33 +24.36
5/23
 113.53 N    142.50 +28.97   137.01 +23.48   137.56 +24.03

5/20 111.48 N    148.90 +37.42   136.40 +24.92   137.31 +25.83
5/19
 109.16 N    140.70 +31.54   130.47 +21.31   131.47 +22.31
5/18
 113.65 N    147.44 +33.79   138.72 +25.27   140.69 +27.04
5/17
 114.58 N    146.90 +32.32   138.04 +23.46   139.46 +24.88
5/16
 110.01 N   SubstitutionVesak Day) 

5/13 108.47 N    140.46 +31.99   138.89 +30.42   140.23 +31.76
5/12
 105.24 N    132.71 +27.47   139.80 +34.56   140.26 +35.02
5/11
 105.45 N    131.28 +25.83   143.36 +37.91   143.37 +37.92
5/10
 106.81 N    131.91 +25.10   143.51 +36.70   140.33 +33.52
5/09
 111.80 N    138.79 +26.99   144.67 +32.87   145.01 +33.21

5/06 111.92 N    138.40 +26.48   148.41 +36.49   149.94 +38.02
5/05
 110.66 N    138.30 +27.64   149.98 +39.32   152.96 +42.30
5/04
 108.77 N    135.30 +26.53   147.78 +39.01   159.19 +50.42
5/03
 106.14 N    Hari Raya Puasa
5/02
 108.45 N    SubstitutionLabour Day

【1】TOCOMプラッツドバイ原油について
以前にも記したことがありますが、TOCOM「プラッツドバイ原油」は、アジア市場のドバイ原油スポット価格について、プラッツ社による査定価格を基準にしています。それが最終的な決済価格になります。

プラッツ社の査定価格とは「グリニッジ標準時 830分」の価格です。
シンガポール時間で午後430分、
東京時間では午後530分です。

わが国の石油会社は、中東などから原油を購入しています。その購入原油価格の基準になっているのはTOCOMの帳入値ではなく、「グリニッジ標準時 830分」(シンガポール時間で午後430分、東京時間では午後530分)のプラッツ社による査定価格です。

アジア市場では、ドバイ原油だけでなく、DME(ドバイ・マーカンタイル取引所)のオマーン原油もマーカー原油です。アジア市場のマーカー原油はドバイとオマーンの2本建てです。この2油種の平均値がサウジアラビアなどのアジア向け輸出価格の基準になります。そのDMEオマーン原油の「マーカー・プライス」も「グリニッジ標準時 830分」の価格です。シンガポール時間で午後430分、東京時間では午後530分の価格です。

アジア市場のドバイ原油やオマーン原油のスポット価格について、日々の査定価格は1日の取引の加重平均値ではなく、「グリニッジ標準時 830分」=シンガポール時間で午後430分、東京時間では午後530分の価格を基準にしています。したがって、アジア市場のドバイ、オマーンなどの原油価格で見なければならないのは「グリニッジ標準時 830分」=シンガポール時間で午後430分、東京時間では午後530分の価格です。その査定機関の価格です。当社では、そのときのブレント原油(ICE)の価格を「アジア終値」として表示しています。アジア市場で注意を払わなければならないのは東京時間午後3時以降、午後530分の価格です。

【2】原油相場について
国際原油取引の指標はブレント原油(ICE)です。
当社では7月、8月、9月と、原油相場はランダムウォークと記してきました。
相場に明白なパターンがなく、トレンドも形成しておらず、レンジ相場と考えてきました。

(ⅰ)ブレント原油期近11月限は「88ドル~104ドル」の15ドル幅のレンジ。
(ⅱ)明確なトレンドを形成しておらず、ランダムウォーク。
(ⅲ)82930日はレンジ上限を試し、979日はレンジ下限を試した。
(ⅳ)88ドルのレンジ下限を一時下回ることがあったが、当社ではレンジ相場のランダムウォーク、レンジ下限の揉み合いと記してきました。

アジア終値で見ると「98日」の午後530分に一度、ブレント原油11月限が「87.72ドル」を付けた。アジア終値でブレント原油が「90ドル」以下に下げたのはそのときだけです。

【3】ブレント原油202211月限(ICE)相場表
明確なトレンドを形成しておらず、ランダムウォーク。
レンジ上限とレンジ下限で揉み合う。
永遠にこのレンジ相場を続けるとは思いません。すでに長引いており、くたびれている感じがありますが、しかし、続いているあいだは先回りせず見ておく。道中はランダムな動きをするからです。

ブレント原油202211月限                 8:30 GMT
日付    始値   高値   安値  帳入値  前日比  アジア終値

09/16
09/15
   94.65
09/14
   93.40  95.80  91.93  94.10  +0.93    92.87
09/13
   94.31  95.53  91.05  93.17  -0.83    95.10
09/12
   92.54  95.17  91.21  94.00  +1.16    92.85

09/09   88.62  93.12  88.60  92.84  +3.69    90.29
09/08
   87.70  89.83  87.24  89.15  +1.15    87.72
09/07
   92.81  93.80  87.40  88.00  -4.83    92.26
09/06
   95.19  95.94  92.30  92.83  -2.91    95.12
09/05
   93.02  96.99  93.02  95.74  +2.72    95.49

09/02   92.66  95.32  92.65  93.62  +0.66    94.98
09/01
   95.18  95.68  91.81  92.36  -3.28    94.22
08/31
   98.33  99.00  94.40  95.64  -2.20    96.26
08/30
   102.88  103.48  96.63  97.84  -5.09    102.60
08/29
   98.96  103.22  98.25  102.93  +3.92    99.82

08/26   98.95  100.10  96.96  99.01  +0.55    98.89
08/25
   100.79  101.53  98.23  98.46  -1.88    100.50
08/24
   99.30  100.89  98.27  100.34  +1.17    100.11
08/23
   96.00  99.41  95.81  99.17  +3.36    96.77
08/22
   95.36  96.66  92.00  95.81  -0.28    94.14

08/19   95.93  97.11  93.60  96.09  +0.33    94.71
08/18
   92.68  96.53  92.49  95.76  +2.74    93.25
08/17
   91.97  93.83  90.95  93.02  +1.28    91.23
08/16
   93.13  95.16  91.10  91.74  -2.54    92.81
08/15
   96.67  96.87  91.85  94.28  -2.62    95.02

08/12   98.05  98.99  95.79  96.90  -1.40    98.53
08/11
   95.93  98.89  95.65  98.30  +2.07    96.19
08/10
   94.89  96.68  92.47  96.23  +1.38    94.26
08/09
   94.83  96.84  93.38  94.85  -0.27    93.70
08/08
   92.61  95.26  91.49  95.12  +1.94    92.90

08/05   91.95  94.63  91.10  93.18  +0.68    92.73
08/04
   95.54  96.15  91.62  92.50  -2.70    95.28
08/03
   97.85  100.63  94.91  95.20  -3.44    97.66
08/02
   97.79  100.40  96.52  98.64  +0.69    97.24
08/01
   101.34  101.61  96.72  97.95  -3.49    100.07

07/29   100.19  103.86  99.28  101.44  +1.95    100.87
07/28
   100.13  101.86  98.63  99.49  +0.05    101.07
07/27
   97.36  100.58  96.62  99.44  +2.30    98.10
07/26
   97.35  99.91  96.73  97.14  -0.66    99.34
07/25
   96.28  98.01  94.34  97.80  +1.87     95.08

07/22   96.73  98.36  95.11  95.93  -1.04    96.67
07/21
   99.09  99.45  94.84  96.97  -2.54    96.55
07/20
   99.74  100.05  97.86  99.51  -0.33    98.65
07/19
   98.34  100.18  96.44  99.84  +0.89    98.82
07/18
   94.75  99.28  92.99  98.95  +4.41    96.62

07/15   93.57  95.89  91.83  94.54  +1.72    92.20
07/14
   93.79  94.67  89.06  92.82  -1.15    92.93
07/13
   92.37  95.28  92.37  93.97  +0.36    94.61
07/12
   99.98  100.24  93.08  93.61  -7.19    98.09
07/11
   100.26  101.05  97.38  100.80  +0.29    98.03

07/08   98.21  100.92  97.26  100.51  +2.52    97.89
07/07
   93.72  99.31  92.14  97.99  +3.87    93.76
07/06
   97.35  98.25  91.93  94.12  -1.67    96.97

【3】本日の東京為替
米国現地913日(火)の「8月の米消費者物価指数」(CPI)は、今週のイベントであった。金融イベントであり、メディア・イベントであった。米国のメモリアルデイ連休後の最大のイベントとして、思惑人気が待ち構えていた。思惑の連鎖反応がひろがった。市場人気は「見たいもの」を見て、「見たくないもの」は見ないという選択的認識の傾向がある。「8月の米消費者物価指数」(CPI)の印象を過大評価しようとする思惑があった。市場人気は常に目の前のあたらしい情報を過大評価して動く。当社「日報」では、昨日と今日が様変わりするものではないとお伝えしました。日米2年債利回り格差、米国債の逆イールドの伸縮、それらの基準に回帰していくことを展望します。
本日9月15日(木)は「1ドル=143.80143.20142.60円」
あたり。

【4】本日のプラッツドバイ原油
当社の目安であり、TOCOMとはひらきがあります。いずれその差は縮小すると思います。
レンジ相場が続いているあいだは先回りせず見ておく。道中はランダムです。
本日9月15日(木)朝のプラッツドバイ原油

【1】原油相場について
当社では、現在の原油相場はランダムウォーク、明確なトレンドを形成しておらず、レンジ相場と考えてきました。ブレント原油期近11月限は「89ドル~104ドル」の15ドル幅のレンジです。

(ⅰ)現在の原油相場は明確なトレンドを形成しておらず、ランダムウォーク。
(ⅱ)ブレント原油期近11月限では「89ドル~104ドル」の15ドル幅レンジ。
(ⅲ)同11月限は「レンジ下限=89ドル」を下回るところに下げている。

ブレント原油期近11月限はここ2カ月の「89104ドル」レンジを変えたのかどうか?
当社では
レンジ相場を続ける可能性が高いと考えています。レンジ下限の揉み合いを形成している可能性があるので、引き続き動きを見守ることにします。

【2】ブレント原油期近11月限
8
2930日はレンジ上限を試したあと、989日はレンジ下限を試している。当社は、レンジ下限の揉み合いを形成している可能性を先回りせずに確かめています。

ブレント原油202211月限(ICE)相場表
日付    始値   高値   安値  帳入値  前日比  アジア終値

09/09   88.62
09/08
   87.70  89.83  87.24  89.15  +1.15    87.72
09/07
   92.81  93.80  87.40  88.00  -4.83    92.26
09/06
   95.19  95.94  92.30  92.83  -2.91    95.12
09/05
   93.02  96.99  93.02  95.74  +2.72    95.49

09/02   92.66  95.32  92.65  93.62  +0.66    94.98
09/01
   95.18  95.68  91.81  92.36  -3.28    94.22
08/31
   98.33  99.00  94.40  95.64  -2.20    96.26
08/30
   102.88  103.48  96.63  97.84  -5.09    102.60
08/29
   98.96  103.22  98.25  102.93  +3.92    99.82

08/26   98.95  100.10  96.96  99.01  +0.55    98.89
08/25
   100.79  101.53  98.23  98.46  -1.88    100.50
08/24
   99.30  100.89  98.27  100.34  +1.17    100.11
08/23
   96.00  99.41  95.81  99.17  +3.36    96.77
08/22
   95.36  96.66  92.00  95.81  -0.28    94.14

08/19   95.93  97.11  93.60  96.09  +0.33    94.71
08/18
   92.68  96.53  92.49  95.76  +2.74    93.25
08/17
   91.97  93.83  90.95  93.02  +1.28    91.23
08/16
   93.13  95.16  91.10  91.74  -2.54    92.81
08/15
   96.67  96.87  91.85  94.28  -2.62    95.02

08/12   98.05  98.99  95.79  96.90  -1.40    98.53
08/11
   95.93  98.89  95.65  98.30  +2.07    96.19
08/10
   94.89  96.68  92.47  96.23  +1.38    94.26
08/09
   94.83  96.84  93.38  94.85  -0.27    93.70
08/08
   92.61  95.26  91.49  95.12  +1.94    92.90

08/05   91.95  94.63  91.10  93.18  +0.68    92.73
08/04
   95.54  96.15  91.62  92.50  -2.70    95.28
08/03
   97.85  100.63  94.91  95.20  -3.44    97.66
08/02
   97.79  100.40  96.52  98.64  +0.69    97.24
08/01
   101.34  101.61  96.72  97.95  -3.49    100.07

07/29   100.19  103.86  99.28  101.44  +1.95    100.87
07/28
   100.13  101.86  98.63  99.49  +0.05    101.07
07/27
   97.36  100.58  96.62  99.44  +2.30    98.10
07/26
   97.35  99.91  96.73  97.14  -0.66    99.34
07/25
   96.28  98.01  94.34  97.80  +1.87     95.08

07/22   96.73  98.36  95.11  95.93  -1.04    96.67
07/21
   99.09  99.45  94.84  96.97  -2.54    96.55
07/20
   99.74  100.05  97.86  99.51  -0.33    98.65
07/19
   98.34  100.18  96.44  99.84  +0.89    98.82
07/18
   94.75  99.28  92.99  98.95  +4.41    96.62

07/15   93.57  95.89  91.83  94.54  +1.72    92.20
07/14
   93.79  94.67  89.06  92.82  -1.15    92.93
07/13
   92.37  95.28  92.37  93.97  +0.36    94.61
07/12
   99.98  100.24  93.08  93.61  -7.19    98.09
07/11
   100.26  101.05  97.38  100.80  +0.29    98.03

07/08   98.21  100.92  97.26  100.51  +2.52    97.89
07/07
   93.72  99.31  92.14  97.99  +3.87    93.76
07/06
   97.35  98.25  91.93  94.12  -1.67    96.97

【3】本日の東京為替
為替については「日報」(為替)で記しています。
8
26日のジャクソンホール以降、米ドル高(円安)の思惑が一方向に進み、内外金利差の指標から乖離していると考えています。

【4】本日のプラッツドバイ原油
本日のドバイ原油の試算
当社の目安であり、TOCOMとはひらきがあります。
いずれその差は縮小すると思います。

限月         朝の試算値  1ドル=143.65円で換算
ドバイ原油09月限   89.40ドル   80,770円   -230円安
ドバイ原油10月限   86.00ドル   77,700円   -200円安
ドバイ原油11月限   83.85ドル   75,760円   +670円高
ドバイ原油12月限   82.25ドル   74,310  +700円高
ドバイ原油01月限   81.15ドル   73,320  +1030円高
ドバイ原油02月限   80.35ドル   72,590  +1200円高

【1】サウジが10月調整項を引き下げ
サウジアラムコは昨日97日(水)、各国石油会社に対し、来月10月本船渡しの調整項を通知した。サウジ原油各油種のアジア向け調整項を引き下げた。

アジア向けは「ドバイおよびオマーン原油の1カ月間の平均値」に対する 調整項です。「ドバイおよびオマーン原油の1カ月間の平均値」が「93ドル」であれば、アラブ・エキストラライトのアジア向け9月積み輸出価格は「93ドル+10.95ドル」(103.95ドル)になりますが、来月10月積みでは仮に同じ「93ドル」であっても「+6.45」(99.45ドル)となります。但し、ドバイ、オマーンのマーカー原油に対する調整項(OSPs)の水準としてはまだ高い。

サウジ原油(ターム)のアジア向け調整項
油種         9月積み     10月積み   引き下げ幅
スーパーライト   12.15ドル  → +9.15ドル  -3.00ドル安
エキストラライト  10.95ドル  → +6.45ドル  -4.50ドル安
ライト       9.80ドル  → +5.85ドル  -3.95ドル安
ミディアム     7.75ドル  → +3.75ドル  -4.00ドル安
ヘビー       6.00ドル  → +2.20ドル  -3.80ドル安

【2】原油相場について
当社では、現在の原油相場はランダムウォーク、明確なトレンドを形成しておらず、レンジ相場と考えてきました。ブレント原油期近11月限は「89ドル~104ドル」の15ドル幅のレンジです。

(ⅰ)現在の原油相場は明確なトレンドを形成しておらず、ランダムウォーク。
(ⅱ)ブレント原油期近11月限では「89ドル~104ドル」の15ドル幅レンジ。
(ⅲ)同11月限は「レンジ下限=89ドル」を下回るところに下げている。

ブレント原油期近11月限がレンジ下限の89ドルを下回るところに下げていますが、本日の動きを見守ることにします。当社では、レンジ相場を続ける可能性が高いと考えています。それを確かめるためです。

【3】本日の東京為替
為替については「日報」(為替)で記しています。
本日98日(木)はひろいレンジで予想します。826日のジャクソンホール以降、米ドル高(円安)の思惑が一方向に進み、内外金利差の指標から乖離しています。

【4】本日のプラッツドバイ原油
本日のドバイ原油の試算
当社の目安であり、TOCOMとはひらきがあります。
限月         朝の試算値  1ドル=144.30円で換算
ドバイ原油09月限   88.30ドル   80,140円    -2660円安
ドバイ原油10月限   85.15ドル   77,280円   -2610円安
ドバイ原油11月限   83.25ドル   75,550円    -2460円安
ドバイ原油12月限   81.80ドル   74,240円   -2260円安
ドバイ原油01月限   80.75ドル   73,280円   -1640円高
ドバイ原油02月限   80.00ドル   72,600   -1370円安

【1】本日の東京為替
92日(金)は「1ドル=140.25140.00139.75円」
本年の円貨建て価格上昇が何によってもたらされたかは歴然としている。
原油の92ドルは、為替115円で「66,540/KL」、為替140円では「81,010/KL」になる。トウモロコシの332ドル(C&F)は為替115円で「38,180/MT」、為替140円で「46,480/KL」になる。米2年債利回りが上昇し、米国債の逆イールドが続いているとき、日本の中央銀行である日銀がプロアクティブな対応を取らなければ円安の思惑がつづく。

一般の市場人気は2年債よりも、長期債の指標である10年債を見ている向きが多いので、タイミングがあとから追従することになる。米10年債利回りが上昇したときに追従する傾向がある。そういうときは注意して逆イールドの伸縮を見ておく必要があると思います。今朝の米国債の逆イールドは縮小しています。

日付     2年債利回り 米10年債利回り  利回り格差

9/0122    3.51%      3.26%      -0.25
8/3122    3.45%      3.15%      -0.30
8/3022    3.46%      3.11%      -0.35
8/2922    3.42%      3.12%      -0.30

8/2622    3.37%      3.04%      -0.33
8/25
22    3.35%      3.03%      -0.32
8/2422    3.36%      3.11%      -0.25
8/23
22    3.29%      3.05%      -0.24
8/22
22    3.32%      3.03%      -0.29

8/1922    3.25%      2.98%      -0.27
8/1822    3.22%      2.88%      -0.34
8/1722    3.28%      2.89%      -0.39
8/1622    3.25%      2.82%      -0.43
8/1522    3.20%      2.79%      -0.41

8/1222    3.25%      2.84%      -0.41
8/11
22    3.23%      2.87%      -0.36
8/10
22    3.23%      2.78%      -0.45 7CPI
8/09
22    3.28%      2.80%      -0.48
8/08
22    3.21%      2.77%      -0.44

【2】原油相場
原油相場について、713日の「日報」で次のように記したことがあります。
現在の原油相場は前もって予測するのは難しい。 ロイターやブルームバーグなど多くの市況ニュースは、原油相場が高いときは「米景気の減速懸念の後退」とか「リスク・オン」と言い、反対に相場が下げると「景気先行きへの警戒感」とか「リスク回避」とか、そのような決まり文句で理由づけする。後付けで、時事ニュースなどと結び付けて「説明」している。しかし、こういう理由づけや説明はあまり意味がないと思います。

当社では、現在の原油相場は明確なトレンドを形成しておらず、レンジ相場の可能性が高いと考えてきました。現在のブレント原油期近11月限で言えば「89ドル~104ドル」の15ドル幅のレンジです。

ブレント原油 202211月限(ICE)の相場表
日付    始値   高値   安値  帳入値  前日比  アジア終値

09/02
09/01
   95.18  95.68  91.81  92.36  -3.28    94.22
08/31
   98.33  99.00  94.40  95.64  -2.20    96.26
08/30
   102.88  103.48  96.63  97.84  -5.09    102.60
08/29
   98.96  103.22  98.25  102.93  +3.92    99.82

08/26   98.95  100.10  96.96  99.01  +0.55    98.89
08/25
   100.79  101.53  98.23  98.46  -1.88    100.50
08/24
   99.30  100.89  98.27  100.34  +1.17    100.11
08/23
   96.00  99.41  95.81  99.17  +3.36    96.77
08/22
   95.36  96.66  92.00  95.81  -0.28    94.14

08/19   95.93  97.11  93.60  96.09  +0.33    94.71
08/18
   92.68  96.53  92.49  95.76  +2.74    93.25
08/17
   91.97  93.83  90.95  93.02  +1.28    91.23
08/16
   93.13  95.16  91.10  91.74  -2.54    92.81
08/15
   96.67  96.87  91.85  94.28  -2.62    95.02

08/12   98.05  98.99  95.79  96.90  -1.40    98.53
08/11
   95.93  98.89  95.65  98.30  +2.07    96.19
08/10
   94.89  96.68  92.47  96.23  +1.38    94.26
08/09
   94.83  96.84  93.38  94.85  -0.27    93.70
08/08
   92.61  95.26  91.49  95.12  +1.94    92.90

08/05   91.95  94.63  91.10  93.18  +0.68    92.73
08/04
   95.54  96.15  91.62  92.50  -2.70    95.28
08/03
   97.85  100.63  94.91  95.20  -3.44    97.66
08/02
   97.79  100.40  96.52  98.64  +0.69    97.24

【3】アジア市況の石油製品はクラック縮小
シンガポール石油製品は「ナフサ/ガソリン」の精製マージンが剥落しただけでなく、「ケロシン/ガスオイル」でも法外なマージンが縮小しています。

【4】本日のプラッツドバイ原油
原油はランダムウォーク。トレンドは形成しておらず、レンジ相場と考えています。
本日のドバイ原油の試算
東京TOCOMとは、試算にひらきがあります。おおざっぱな朝の試算です。
限月         朝の試算値  1ドル=140.00円で換算

ドバイ原油09月限   92.80ドル   81,710円   -1,390円安
ドバイ原油10月限   89.65ドル   78,940円   -630円安
ドバイ原油11月限   87.45ドル   77,000円   -190円安
ドバイ原油12月限   85.90ドル   75,640円   +240円高
ドバイ原油01月限   84.80ドル   74,670円   +660円高
ドバイ原油02月限   84.00ドル   73,960   +900円高

わが国石油会社の購入原油価格の基準
831日(水)1730分、ドバイ原油、オマーン原油、それぞれの71カ月間の平均値が決まった。サウジ原油のアジア向け輸出価格は、8月積み、9月積みの調整項が値上げされているので、わが国石油会社の購入価格は原油相場ほど下げません。

20228月積み基準価格
20228月積み基準価格                      前月比
2022
8月のプラッツ・ドバイ原油の平均値       96.601ドル  -6.522
2022
8月のDMEオマーン原油マーカープライス平均値   97.004ドル  -6.207
2022
8月のドバイおよびオマーン原油の平均値     96.803ドル  -6.364

サウジ原油 20228月積み アジア向け輸出価格(FOB
油種            平均値    調整項   輸出価格   前月比
アラブ・スーパーライト   96.803ドル 11.35 108.153ドル -3.514ドル安
アラブ・エキストラライト  96.803ドル10.65 107.453ドル -2.864ドル安
アラブ・ライト       96.803ドル 9.30 106.103ドル -3.564ドル安
アラブ・ミディアム     96.803ドル 7.15 103.953ドル -5.364ドル安
アラブ・ヘビー       96.803ドル 5.30 102.103ドル -5.864ドル安

【比較】20227月積み基準価格
20227月積み基準価格
2022
7月のプラッツ・ドバイ原油の平均値      103.123ドル
2022
7月のDMEオマーン原油マーカープライス平均値  103.211ドル
2022
7月のドバイおよびオマーン原油の平均値    103.167ドル

サウジ原油 20227月積み アジア向け輸出価格(FOB
油種           平均値    調整項   輸出価格
アラブ・スーパーライト  103.167ドル 8.50 111.667ドル
アラブ・エキストラライト 103.167ドル 7.15 110.317ドル
アラブ・ライト      103.167ドル 6.50 109.667ドル
アラブ・ミディアム    103.167ドル 6.15 109.317ドル
アラブ・ヘビー      103.167ドル 4.80 107.967ドル

【比較】20226月積み基準価格
20226月積み基準価格
2022
6月のプラッツ・ドバイ原油の平均値      113.242ドル
2022
6月のDMEオマーン原油マーカープライス平均値  112.930ドル
2022
6月のドバイおよびオマーン原油の平均値    113.086ドル

サウジ原油 20226月積み アジア向け輸出価格(FOB
油種           平均値    調整項   輸出価格
アラブ・スーパーライト  113.086ドル 5.75 118.836ドル
アラブ・エキストラライト 113.086ドル 4.65 117.736ドル
アラブ・ライト      113.086ドル 4.40 117.486ドル
アラブ・ミディアム    113.086ドル 4.35 117.436ドル
アラブ・ヘビー      113.086ドル 3.00 116.086ドル

【比較】20225月積み基準価格
20225月積み基準価格
20225月のプラッツ・ドバイ原油の平均値      108.132ドル
2022
5月のDMEオマーン原油マーカープライス平均値  107.216ドル
2022
5月のドバイおよびオマーン原油の平均値    107.674ドル

サウジ原油 20225月積み アジア向け輸出価格(FOB
油種           平均値    調整項   輸出価格
アラブ・スーパーライト  107.674ドル 10.85 118.524ドル
アラブ・エキストラライト 107.674ドル 9.60 117.274ドル
アラブ・ライト      107.674ドル 9.35 117.024ドル
アラブ・ミディアム    107.674ドル 9.30 116.974ドル
アラブ・ヘビー      107.674ドル 7.95 115.624ドル

【比較】20224月積み基準価格
20224月積み基準価格
2022
4月のプラッツ・ドバイ原油の平均値      102.786ドル
2022
4月のDMEオマーン原油マーカープライス平均値  102.402ドル
2022
4月のドバイおよびオマーン原油の平均値    102.594ドル

サウジ原油 20224月積み アジア向け輸出価格(FOB
油種           平均値    調整項   輸出価格
アラブ・スーパーライト  102.594ドル 8.15 110.744ドル
アラブ・エキストラライト 102.594ドル5.90 108.494ドル
アラブ・ライト      102.594ドル 4.95 107.544ドル
アラブ・ミディアム    102.594ドル 4.90 107.494ドル
アラブ・ヘビー      102.594ドル 3.55 106.144ドル

【1】原油はランダムウォーク
当社ではとくに7月以降、原油相場の値動きひとつひとつに、材料と結びつける解説はしていません。カタールの放送を見ると、いまにもイラン原油の輸出再開が始まるような印象をうけるが、当社では確定的なことが明らかになるまで取り上げるのを止めています。現在の原油はランダムウォーク。レンジ相場を形成していると考えています。

【2】アジア市況の中間留分クラックが拡大
アジア市況では「ナフサ/ガソリン」がネガティブ。
「ケロシン、ガスオイル」の中間留分の精製マージンが急拡大した。
      ブレント    ガソリン       Jet/
日付    原油期近    GL92-SIN クラック  Kerosine クラック

08/2622)  99.85 V    108.30  +8.45    147.28 +47.43
08/25
22)  101.36 V    110.60  +9.24    149.97 +48.61
08/24
22)  101.31 V    111.92 +10.61    143.81 +42.50
08/23
22)  97.47 V    111.85 +14.38    141.69 +44.22
08/22
22)  94.67 V    109.20 +14.53    135.55 +40.88

08/1922)  95.51 V    109.41 +13.90    133.29 +37.78
08/18
22)  94.03 V    108.43 +14.40    131.99 +37.96
08/17
22)  91.85 V    105.00 +13.15    128.41 +36.56
08/16
22)  93.52 V    105.81 +12.29    128.46 +34.94
08/15
22)  96.17 V    108.19 +12.02    127.46 +31.29

08/1222)  99.93 V    110.44 +10.51    130.43 +30.50
08/11
22)  97.30 V    109.50 +12.20    126.78 +29.48
08/10
22)  95.71 V    105.00  +9.29    121.67 +25.96
08/09
22)  95.25 V    National Day
08/08
22)  94.58 V    101.91  +7.33    116.85 +22.27

現在の原油相場は前もって予測するのが難しい。 ロイターやブルームバーグなど多くの市況ニュースは、原油相場が高いときは「米景気の減速懸念の後退」とか「リスク・オン」と言い、反対に相場が下げると「景気先行きへの警戒感」とか「リスク回避」とか、そのような決まり文句で理由づけする。相場が動いた後に、後付けで時事ニュースと結び付けて「説明」する。しかし、こういう理由づけや説明はあまり意味がないと思います。当社「日報」では、現在の原油相場はランダムウォークとお伝えしてきました。

【1】原油相場のランダムウォーク
ブレント原油 202210月限(ICE)の相場表

日付    始値   高値   安値  帳入値  前日比  アジア終値

08/18
08/17
   94.67  94.48  91.51  93.65  +1.31    91.85
08/16
   94.01  95.95  91.71  92.34  -2.76    93.52
08/15
   97.72  98.17  92.78  95.10  -3.05    96.17

08/12   99.33  100.38  96.94  98.15  -1.45    99.93
08/11
   97.04  100.17  96.63  99.60  +2.20    97.30
08/10
   96.34  97.97  93.63  97.40  +1.09    95.71
08/09
   96.36  98.40  94.90  96.31  -0.34    95.24
08/08
   94.51  96.82  93.01  96.65  +1.73    94.58

08/05   93.65  96.40  92.78  94.92  +0.80    94.48
08/04
   97.10  97.66  93.20  94.12  -2.66    96.76
08/03
   99.73  102.41  96.50  96.78  -3.76    99.43
08/02
   99.87  102.41  98.49  100.54  +0.51    98.99
08/01
   103.92  104.43  99.09  100.03  -3.94    102.71

07/29   102.69  106.50  101.64  103.97  +2.14    103.41
07/28
   102.35  104.20  100.97  101.83  +0.16    103.31
07/27
   99.85  102.88  98.85  101.67  +2.21    100.50
07/26
   99.75  102.39  99.05  99.46  -0.73    101.82
07/25
   98.99  100.41  96.70  100.19  +1.81     97.45

07/22   99.24  101.02  97.50  98.38  -1.10    99.20
07/21
   101.88  102.25  97.29  99.48  -2.89    99.20
07/20
   102.62  102.99  100.77  102.37  -0.51    101.64
07/19
   101.26  103.17  99.33  102.88  +1.02    101.84
07/18
   99.36  102.09  95.49  101.86  +4.71    99.36

07/15   96.10  98.58  94.37  97.15  +1.84    94.87
07/14
   96.06  97.07  91.22  95.31  -0.98    95.26
07/13
   95.00  97.79  95.00  96.29  +0.17    97.10
07/12
   102.81  103.09  95.56  96.12  -7.53    101.00
07/11
   100.97  104.07  100.20  103.65  +0.19    100.97

【2】米国製油所のガソリン出荷量
Source: U.S. Energy Information Administration
単位:1日あたりバレル
(ⅰ)本年(2022)の米国ガソリン販売量は前年比で低迷が続く
(ⅱ)7月のガソリン小売価格が大幅下落
(ⅲ)米国ガソリンスタンドの7月売上高が減少

米国ガソリン  本年       前年      新型コロナ   コロナ以前
平均小売価格  2022年出荷量
   2021年出荷量   2020年出荷量  2019年出荷量

8/15 3.938   8/12  934.8  8/13 933.3万  8/14 863.0  8/16 962.6
8/08
 4.038   8/05 912.3  8/06 943.0万  8/07 888.3  8/09 993.2
8/01
 4.192   7/29 854.1  7/30 977.5万  7/31 861.7  8/02 965.1
7/25
 4.330   7/22 924.5  7/23 932.5万  7/24 880.9  7/26 955.9
7/18
 4.490   7/15 852.1  7/16 929.5万  7/17 855.0  7/19 967.3
7/11
 4.646   7/08 806.2  7/09 928.3万  7/10 864.8  7/12 921.4
7/04
 4.771   7/01 941.3  7/02 1004.3万  7/03 876.6  7/05 975.4
6/27
 4.872   6/24 892.2  6/25 917.3万  6/26 856.1  6/28 949.2
6/20
 4.962   6/17 850.5  6/18 944.0万  6/19 860.8  6/21 946.6
6/13
 5.006   6/10 909.3  6/11 936.0万  6/12 787.0  6/14 992.8
6/06
 4.876   6/03 919.9  6/04 848.0万  6/05 790.0  6/07 987.7
5/30
 4.624   5/27 897.7  5/28 914.6万  5/29 754.9  5/31 944.1
5/23
 4.593   5/20 879.8  5/21 947.9万  5/22 725.3  5/24 939.4
5/16
 4.491   5/13 902.7  5/14 922.4万  5/15 679.0  5/17 942.9
5/09
 4.328   5/06 870.2  5/07 880.0万  5/08 739.8  5/10 914.8
5/02
 4.328   4/29 885.6  4/30 886.4万  5/01 666.4  5/03 987.1
4/25
 4.107   4/22 873.9  4/23 887.7万  4/24 586.0  4/26 922.8
4/18
 4.066   4/15 886.8  4/16 910.4  4/17 531.1  4/19 940.9
4/11
 4.091   4/08 873.6  4/09 894.4万  4/10 508.1  4/12 942.0
4/04
 4.170   4/01 856.2  4/02 878.1万  4/03 506.5  4/05 980.6
3/28 4.231   3/25 849.9  3/26 889.1万  3/27 665.9  3/29 913.1
3/21 4.239   3/18 863.7  3/19 861.6万  3/20 883.7  3/22 912.4

【3】日本のガソリン販売(Domestic Sales
出所:経済産業省石油統計
単位:キロリットル(KL

               新型コロナ
     2022    2021    2020    2019    2018    2017
12
月       4,157,011 4,272,685 4,378,261 4,531,857 4,656,076
11
月       3,505,692 3,828,312 4,027,292 4,052,081 4,257,495
10
月       3,369,735 3,920,421 3,943,240 4,116,697 4,244,337
09
月       3,824,993 4,053,693 4,368,014 4,183,368 4,300,064
08
月       4,102,658 4,389,324 4,816,185 4,853,297 4,880,983
07
月       4,014,660 4,035,060 4,299,077 4,626,408 4,686,836
06
月  3,618,265 3,673,805 3,730,866 3,906,892 4,133,094 4,140,694
05
月  3,626,506 3,565,739 3,098,585 3,994,802 4,239,816 4,314,768
04
月  3,525,688 3,738,819 3,166,840 4,095,181 4,065,862 4,121,942
03
月  3,728,454 3,829,691 3,766,012 4,111,069 4,317,105 4,338,363
02
月  3,246,027 3,491,120 3,776,520 3,790,393 3,864,229 3,868,285
01
月  3,581,350 3,493,624 3,735,800 3,920,964 4,015,305 4,094,085

米国の7月消費者物価指数(CPI)が発表された。
【1】米国の7月消費者物価指数(CPI
本年(20227月は、穀物、原油、そしてガソリンなど石油製品も下げた。とくに石油製品は56月に法外な精製マージンを積み上げて暴騰し、7月にその精製マージンを削り落として暴落した。米国の7月消費者物価指数(CPI)は、7月の穀物、原油、石油製品の下げを反映している。

今朝のアメリカ穀物協会の記事に「米連邦準備制度理事会の積極的な利上げによって米国の7CPIが低下した」という記述があったが、そういうことではないと思います。米国の7CPIの低下は、主に米国市場のガソリン小売価格の下げを反映している。7月は穀物、原油、そしてガソリン小売価格も下げていた。それは米EIAの全米レギュラーガソリン小売価格やAAA(全米自動車協会)のガソリン小売価格のデータで明らかになっていたことであった。全米自動車協会(AAA)のデータによると、6月に1ガロンあたり5ドルを超えていた米国ガソリン平均小売価格は今(8月)では同 3.99ドルに下落し、3月上旬以来の低水準になっている。

(ⅰ)穀物相場の下落
カンザスシティ(KCBT)硬質赤冬小麦
限月      517日高値     722日安値     下げ幅
09
月限 2022 13ドル80セント00 → 8ドル14セント50  -5ドル65セント50
12
月限 2022 13ドル76セント75 → 8ドル21セント75  -5ドル55セント
03
月限 2022 13ドル62セント50 → 8ドル26セント75  -5ドル35セント75
05
月限 2022 13ドル26セント25 → 8ドル29セント75  -4ドル96セント50

シカゴ(CBOT)軟質赤冬小麦
限月      517日高値     722日安値     下げ幅
09
月限 2022 12ドル85セント00 → 7ドル54セント00  -5ドル31セント
12
月限 2022 12ドル82セント00 → 7ドル72セント50  -5ドル09セント50
03
月限 2022 12ドル73セント25 → 7ドル88セント75  -4ドル84セント50
05
月限 2022 12ドル42セント00 → 7ドル98セント25  -4ドル43セント75

シカゴ(CBOT)トウモロコシ
限月      516日高値     722日安値     下げ幅
09
月限 2022  7ドル78セント75 → 5ドル61セント50  -2ドル17セント25
12
月限 2022  7ドル66セント25 → 5ドル61セント75  -2ドル04セント50
03
月限 2022  7ドル68セント50 → 5ドル68セント75  -1ドル99セント75
05
月限 2022  7ドル66セント50 → 5ドル73セント75  -1ドル92セント75

(ⅱ)全米平均 レギュラーガソリン小売価格の下落
EIAEnergy Information Administration)米ドル/ガロンあたり
808日   4.038ドル
8
01日   4.192ドル
7
25日   4.330ドル
7
18日   4.490ドル
7
11日   4.646ドル
7
04日   4.771ドル
6
27日   4.872ドル
6
20日   4.962ドル
6
13日   5.006ドル
6
06日   4.876ドル

(ⅲ)アジア市況の石油製品下落
アジア市況でも本年(20227月は、シンガポール石油製品価格が暴落した。シンガポール石油製品価格は5月から6月、1バレルあたり「原油+40ドル」や「原油+60ドル」など、かつて想像もしなかった水準に暴騰したあと、7月に入って精製マージンを削り落として下げた。8月は7月の下げた水準で揉み合っています。原油や石油製品価格が消費者物価に及ぼす影響は大きい。
a)シンガポール石油製品 202256月の異常な精製マージン高騰
2022
621日 ブレント原油8月限(Q115.75ドル
ガソリン 92    バレルあたり 153.73ドル(ブレント原油8月限 37.98ドル
ケロシン/ジェット バレルあたり 173.43ドル(ブレント原油8月限 57.68ドル
ガスオイル 0.5%S  バレルあたり 176.15ドル(ブレント原油8月限 60.40ドル

b7月のシンガポール精製マージン暴落
        ブレント   ガソリン      ジェット燃料/
日付     原油期近   GL92-SIN クラック ケロシン クラック
7/15
22)  98.84 U    105.23  +6.34    133.54 +34.70
7/14
22)  98.54 U    108.20  +9.66    133.22 +34.68
7/13
22)  100.46 U    112.45 +11.99    137.38 +36.92
7/12
22)  104.61 U    118.20 +13.59    137.65 +33.04
7/11
22)  104.50 U    SubstitutionHari Raya Haji

7/0822)  104.18 U    119.00 +14.82    137.15 +32.97
7/07
22)  100.71 U    116.80 +16.09    131.12 +30.41
7/06
22)  104.40 U    122.75 +18.35    140.83 +36.43
7/05
22)  113.81 U    139.94 +26.13    147.99 +34.18
7/04
22)  111.17 U    142.02 +30.85    152.92 +41.75

7/0122)  109.49 U    138.20 +28.71    152.20 +42.71
6/30
22)  116.10 Q    143.65 +27.55    150.60 +34.50
6/29
22)  117.55 Q    146.85 +29.30    155.96 +38.41
6/28
22)  116.76 Q    148.80 +32.04    162.03 +45.27
6/27
22)  113.52 Q    150.16 +36.64    163.41 +49.89

6/2422)  110.64 Q    145.95 +35.31    167.34 +56.70
6/23
22)  109.45 Q    146.40 +36.95    166.41 +56.96
6/22
22)  110.17 Q    148.09 +37.92    164.95 +54.78
6/21
22)  115.75 Q    153.73 +37.98    173.43 +57.68
6/20
22)  112.27 Q    144.19 +31.92    166.21 +53.94

(ⅳ)足もとの物価上昇圧力と長短金利の逆転
米国の7月消費者物価指数(CPI)の低下は、7月の穀物、原油、石油製品の下げを反映している。しかし、米連邦準備制度理事会(FRB)がこのあとの連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを止めるわけではない。足もとの物価上昇圧力は続いている。

米国の7月消費者物価指数(CPI)の発表後、米国債の10年債利回りは上昇し、2年債利回りは下落した。当社では、米国債の10年債と2年債の利回り逆転は長期のプロセスとして分析しています。米国債券市場における長短金利の逆転=逆イールドは12年続く可能性があり、その道中では、足もとの経済指標によって逆イールドが拡大するときもあれば、収縮するときもあると考えています。
米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げペース
FOMC
  開催日     利上げ幅    FF金利の誘導目標
2回 315 - 16日 0.25上げ    0.250.50% ●実施
3回 503 - 04日 0.50上げ    0.751.00% ●実施
4回 614 - 15日 0.75上げ    1.501.75% ●実施
5回 726 - 27日 0.75上げ    2.252.50% ●実施
6回 920 - 21 0.50上げ    2.753.00
7 1101 - 02 0.25上げ    3.003.25
8 1213 - 14 0.25上げ    3.253.50

【2】米2年債と10年債の利回り格差(逆イールドの伸縮)
当社は為替レートのドル円に関して、10年債よりも2年債の説明力の方が高いと考えてきました。2年債利回りの説明力が高いという観点から、現在の市場では「米2年債と10年債の利回り逆転」に焦点をあて、逆イールドを軸に円安加速の仮説を打ち出しました。米国債券市場における長短金利の逆転=逆イールドが、外為市場における円安の思惑を助長すると考えています。これは定量的な相関ではなく、定性的な傾向です。
日付     2年債利回り 米10年債利回り  利回り格差
8/1222
8/11
22    3.23%      2.87%      -0.36
8/10
22    3.23%      2.78%      -0.45 7CPI発表
8/09
22    3.28%      2.80%      -0.48
8/08
22    3.21%      2.77%      -0.44

8/0522    3.24%      2.83%      -0.41
8/04
22    3.03%      2.68%      -0.35
8/0322    3.10%      2.73%      -0.37
8/0222    3.06%      2.75%      -0.31
8/0122    2.90%      2.60%      -0.30

7/2922    2.89%      2.67%      -0.22
7/28
22    2.85%      2.68%      -0.17
7/27
22    2.96%      2.78%      -0.18
7/2622    3.02%      2.81%      -0.21
7/2522    3.00%      2.81%      -0.19

7/2222    2.98%      2.77%      -0.21
7/2122    3.08%      2.91%      -0.17
7/2022    3.25%      3.04%      -0.21
7/1922    3.23%      3.01%      -0.22
7/1822    3.15%      2.96%      -0.19

7/1522    3.13%      2.93%      -0.20
7/1422    3.15%      2.96%      -0.19
7/1322    3.13%      2.91%      -0.22 6CPI発表
7/1222    3.03%      2.96%      -0.07
7/1122    3.07%      2.99%      -0.08

【3】米国債の利回りと東京為替
10年債と2年債の逆イールド縮小で「134.50133.50132.50円」レンジを想定しています。本日812日(金)は1ドル=133.60133.10132.60あたりで揉み合う可能性が高い。

本日812日(金)は1ドル=133.60133.10132.60円」
米国     米30年債  10年債 2年債   日本
日付     利回り  利回り  利回り   日付  東京中心値  東京仲値

8/1122)  3.15   2.87   3.23   8/12  133.60133.10132.60
8/10
22)  3.04   2.78   3.23   8/11   山の日
8/09
22)  3.01   2.80   3.28   8/10   135.20   135.25
8/08
22)  3.00   2.77   3.21   8/09   134.86   134.89
8/05
22)  3.06   2.83   3.24   8/08   135.40   135.34

8/0422)  2.97   2.68   3.03   8/05   133.01   133.02
8/03
22)  2.96   2.73   3.10   8/04   133.62   133.66
8/02
22)  3.00   2.75   3.06   8/03   133.75   133.74
8/01
22)  2.92   2.60   2.90   8/02   130.85   130.88

7/2922)  3.00   2.67   2.89   8/01   132.50   132.91

7/2822)  3.02   2.68   2.85   7/29   133.00   134.61
7/27
22)  3.03   2.78   2.96   7/28   135.30   136.30
7/26
22)  3.03   2.81   3.02   7/27   136.99   137.01
7/25
22)  3.04   2.81   3.00   7/26   136.45   136.47
7/22
22)  3.00   2.77   2.98   7/25   136.60   136.63

7/2122)  3.08   2.91   3.10   7/22   137.32   137.34
7/20
22)  3.17   3.04   3.25   7/21   138.45   138.51
7/19
22)  3.17   3.01   3.23   7/20   138.15   138.17
7/18
22)  3.14   2.96   3.15   7/19   138.22   138.25
7/15
22)  3.10   2.93   3.13   7/18   海の日

7/1422)  3.11   2.96   3.15   7/15   138.90   138.94
7/13
22)  3.08   2.91   3.13   7/14   138.00   138.00
7/12
22)  3.13   2.96   3.03   7/13   137.12   137.02
7/11
22)  3.18   2.99   3.07   7/12   137.15   137.24
7/08
22)  3.27   3.09   3.12   7/11   136.45   136.47

【4】原油はランダム・ウォーク
7月以降の原油に規則的なパターンがない。当社「日報」では、原油相場はランダムウォークと記してきました。
ランダム・ウォーク=目隠しをしたサルに、新聞の相場欄めがけてダーツを投げさせ、高下を予想するようなもの。とくに75日以降ここ1カ月余、原油相場の値動きに明白なパターンはないと感じています。現在の動きを将来に延長することができない。

ブレント原油 202210月限(ICE)のランダム・ウォーク
日付    始値   高値   安値  帳入値  前日比  アジア終値
08/12
08/11
   97.04  100.17  96.63  99.60  +2.20    97.30
08/10
   96.34  97.97  93.63  97.40  +1.09    95.71
08/09
   96.36  98.40  94.90  96.31  -0.34    95.24
08/08
   94.51  96.82  93.01  96.65  +1.73    94.58

08/05   93.65  96.40  92.78  94.92  +0.80    94.48
08/04
   97.10  97.66  93.20  94.12  -2.66    96.76
08/03
   99.73  102.41  96.50  96.78  -3.76    99.43
08/02
   99.87  102.41  98.49  100.54  +0.51    98.99
08/01
   103.92  104.43  99.09  100.03  -3.94    102.71

07/29   102.69  106.50  101.64  103.97  +2.14    103.41
07/28
   102.35  104.20  100.97  101.83  +0.16    103.31
07/27
   99.85  102.88  98.85  101.67  +2.21    100.50
07/26
   99.75  102.39  99.05  99.46  -0.73    101.82
07/25
   98.99  100.41  96.70  100.19  +1.81     97.45

07/22   99.24  101.02  97.50  98.38  -1.10    99.20
07/21
   101.88  102.25  97.29  99.48  -2.89    99.20
07/20
   102.62  102.99  100.77  102.37  -0.51    101.64
07/19
   101.26  103.17  99.33  102.88  +1.02    101.84
07/18
   99.36  102.09  95.49  101.86  +4.71    99.36

07/15   96.10  98.58  94.37  97.15  +1.84    94.87
07/14
   96.06  97.07  91.22  95.31  -0.98    95.26
07/13
   95.00  97.79  95.00  96.29  +0.17    97.10
07/12
   102.81  103.09  95.56  96.12  -7.53    101.00
07/11
   100.97  104.07  100.20  103.65  +0.19    100.97

本日のプラッツドバイ原油
8
12日(金)TOCOM プラッツ ドバイ原油の試算

【1】来月9月のサウジ原油の輸出価格について
「サウジアラムコ」は84日、来月9月積み期間契約原油の公式販売価格を通知した。

サウジ原油の公式販売価格は「各市場のマーカー原油に対する調整項」という価格フォーミュラで表される。したがって、サウジ原油各油種の輸出価格は、市場によって異なります。

(ⅰ)アジア市場のマーカー原油は「プラッツ社が査定するドバイ原油」と「ドバイ・マーカンタイル取引所のオマーン原油のマーカー・プライス」の平均値です。
(ⅱ)北西ヨーロッパ市場のマーカー原油は「ICEのブレント原油」です。
(ⅲ)米国市場のマーカー原油は「Argus社が算定する米メキシコ湾岸地域で取引されるマーズ、ポセイドンおよびサザン・グリーンキャニオン原油」の加重平均値です。

昨日84日に発表した各市場のマーカー原油に対するサウジ原油の調整項(OSP)は下記の通りです。

20229月 アジア向け公式販売価格(OSP
アジア向けは「ドバイおよびオマーン原油の1カ月間の平均値 ± 調整項」で表示される。
油種        5月積み   6月積み   7月積み   8月積み   9月積み
スーパーライト  +10.85ドル +5.75ドル +8.50ドル +11.35ドル 12.15ドル
エキストラライト +9.60ドル +4.65ドル +7.15ドル +10.65ドル 10.95ドル
ライト      +9.35ドル +4.40ドル +6.50ドル +9.30ドル 9.80ドル
ミディアム    +9.30ドル +4.35ドル +6.15ドル +7.15ドル 7.75ドル
ヘビー      +7.95ドル +3.00ドル +4.80ドル +5.30ドル 6.00ドル

20229月 北西ヨーロッパ向け公式販売価格(OSP
欧州向けは「ブレント原油(ICE)± 調整項」で表示される。
油種        5月積み   6月積み   7月積み   8月積み   9月積み
エキストラライト +8.10ドル +5.60ドル +6.80ドル +8.00ドル 6.50ドル
ライト      +4.60ドル +2.10ドル +4.30ドル +5.30ドル 4.70ドル
ミディアム    +1.90ドル -0.10ドル +1.30ドル +1.80ドル 1.20ドル
ヘビー      -1.10ドル -4.10ドル -2.60ドル -2.60ドル 2.20ドル

20209月 米国向け公式販売価格(OSP
米国向けは「ASCI(米メキシコ湾岸地域で取引されるマーズ、ポセイドンおよびサザン・グリーンキャニオン原油の平均値)± 調整項」で表示される。
油種        5月積み   6月積み   7月積み   8月積み   9月積み
エキストラライト +7.00ドル +7.00ドル +7.00ドル +7.00ドル 7.50ドル
ライト      +5.65ドル +5.65ドル +5.65ドル +5.65ドル 6.15ドル
ミディアム    +4.95ドル +4.95ドル +4.95ドル +4.95ドル 5.45ドル
ヘビー      +4.50ドル +4.50ドル +4.50ドル +4.50ドル 5.00ドル

【2】アジア向け調整項が史上最高値を更新
サウジ原油のアジア向け輸出価格は「プラッツ社が査定するドバイ原油」と「ドバイ・マーカンタイル取引所のオマーン原油のマーカー・プライス」の平均値に各油種の調整項を加減して決まります。この調整項の最高値は「20225月積み」であったが、今回、20229月積みでさらに高値を更新した。これは「2008年」にかけてのコモディティ・バブル(資源・エネルギーバブル)を遥かに上回っています。

サウジ原油9月積みのアジア向け輸出価格(FOB)は、アラブ・エキストラライトで「ドバイとオマーン原油の1カ月間の平均値+10.95ドル」です。来月9月のドバイとオマーンの平均値が「100ドル」あれば、それに10.95ドルのプレミアムが可算され「110.95ドル」が輸出価格になります。アラブライトでも、+9.80ドルが可算されて9月積み輸出価格になります。重質原油のアラブ・ヘビーでも、来月9月のアジア向け輸出価格は「ドバイとオマーン原油の1カ月間の平均値+6.00ドル」です。

20229月 アジア向け公式販売価格(OSP
アジア向けは「ドバイおよびオマーン原油の1カ月間の平均値 ± 調整項」で表示される。
油種       5月積み   8月積み   9月積み   8月比 上昇幅
スーパーライト +10.85ドル +11.35ドル 12.15ドル  0.80ドル高
エキストラライト+9.60ドル +10.65ドル 10.95ドル  0.30ドル高
ライト     +9.35ドル  +9.30ドル 9.80ドル  0.50ドル高
ミディアム   +9.30ドル  +7.15ドル 7.75ドル  0.60ドル高
ヘビー     +7.95ドル  +5.30ドル 6.00ドル  0.70ドル高

昨日84日(木)、アジア向け調整項の引き上げを伝えたロイターのニュースは、その冒頭で「SINGAPORE, Aug 4 (Reuters) - Saudi Arabia, the world's top oil exporter, raised September crude oil prices for Asian buyers to record high levels despite falling refining margins.」(サウジアラビアは、7月の精製マージン暴落にもかかわらず、アジア向け9月積み調整項を記録的高値水準に引き上げた)と記した。

ドバイ原油とオマーン原油の1カ月間の平均値は、市場で決める。
その一方、サウジ原油各油種の調整項は、サウジアラビアが独自に決める。
中東産油国の各油種の輸出価格は、そういう価格フォーミュラです。

7月のアジア市況で精製マージンが暴落したなかで、サウジアラビアは来月9月のアジア向け輸出価格の調整項を記録的最高値を更新して引き上げた。アジア市場の中国やインドは、サウジ原油よりもロシア原油に関心を寄せる可能性が高い。

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