市況研究社のメモ帳

市況研究社および「市況研究社日報」から一部を公開します。

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【1】米国の12月消費者物価指数は事前予想と一致
(ⅰ)米国の12CPI 6.5%上昇
米労働省が112日(木)日本時間午後1030分に発表した202212月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は前年同月比6.5%の上昇であった。エネルギーと食品を除くコア指数は5.7%上昇であった。

(ⅱ)事前予想と一致
米国の12月消費者物価指数(CPI)について、ロイターなどの事前予想も6.5%上昇であったので、そうした市場の事前予想と一致した。すでに相場で織り込んでおり、改めて付け加えることもない。

(ⅲ)物価安定の目標は2
そして、前年同月比6.5%上昇の消費者物価指数(CPI)は依然として高い。米国の金融当局が指標にしているのは2%である。

(ⅳ)米国の消費者物価指数(CPI
月次       前年同月比    コア指数(エネルギー食品を除く)
12月(2022)   6.5%       5.7%上昇
11
月(2022)   7.1%       6.0
10
月(2022)   7.7%       6.0
09
月(2022)   8.2%       6.6
08
月(2022)   8.3%       6.3
07
月(2022)   8.5%       5.9
06
月(2022)   9.1%       5.9
05
月(2022)   8.6%       6.0
04
月(2022)   8.3%       6.2
03
月(2022)   8.5%       6.5
02
月(2022)   7.9%       6.4
01
月(2022)   7.5%       6.0

12月(2021)   7.0%       5.5
11
月(2021)   6.8%       4.9
10
月(2021)   6.2%       4.6
09
月(2021)   5.4%       4.0

【2】本日13日(金)「130.20129.20128.20円」
米国の12CPI6.5%上昇は市場の事前予想と一致しており、すでに相場で織り込んでいる。昨夜からの思惑人気は、市場テーマを「日銀の金融政策の転換」に移しているように見える。

【3】米国の長短金利の逆転=逆イールド
米国債の長短金利の逆点=逆イールドが続く。米国経済について、政策主導のリセッション(景気後退)リスクを過大評価し、インフレ長期化は過小評価している可能性が高い。
日付     2年債利回り 米10年債利回り   利回り格差

01/1223)    4.12%      3.43%      -0.69 12CPI
01/11
23)    4.20%      3.54%      -0.66
01/1023)    4.24%      3.61%      -0.63
01/0923)    4.19%      3.53%      -0.66

01/0623)    4.24%      3.55%      -0.69
01/0523)    4.45%      3.71%      -0.74
01/0423)    4.36%      3.69%      -0.67
01/0323)    4.40%      3.79%      -0.61
01/02
23)    New Year's Day

12/3022)    4.41%      3.88%      -0.53
12/29
22)    4.34%      3.83%      -0.51
12/28
22)    4.31%      3.88%      -0.43
12/27
22)    4.32%      3.84%      -0.48
12/26
22)    Christmas

12/2322)    4.31%      3.75%      -0.56
12/22
22)    4.24%      3.67%      -0.57
12/21
22)    4.21%      3.68%      -0.53
12/20
22)    4.25%      3.69%      -0.56
12/19
22)    4.25%      3.57%      -0.68

12/1622)    4.17%      3.48%      -0.69
12/1522)    4.23%      3.44%      -0.79
12/1422)    4.23%      3.49%      -0.74
12/1322)    4.22%      3.51%      -0.71
11CPI
12/1222)    4.39%      3.61%      -0.78

【2】米国債の利回りと東京為替
本日13日(金)「1ドル=130.20129.20128.20円」。
米国の12CPI6.5%上昇は市場の事前予想と一致。
昨夜からの思惑人気は「日銀の金融政策運営の転換」に移っている。
しかし、日銀MPMで金融政策運営をさらに変更したとしても、日米金利差がドラスティックに変わるわけではない。すでにこれまでの相場で織り込んできていることを考えると「128円」あたりをメドに「1ドル=130.20129.20128.20円」レンジで考えます。

米国      30年債  10年債 2年債   日本
日付     利回り  利回り  利回り    日付  東京中心値  東京仲値

01/1222)  3.56   3.43   4.12   01/13         129.28
01/11
22)  3.67   3.54   4.20   01/12   131.90   131.99
01/10
22)  3.74   3.61   4.24   01/11   132.36   132.40
01/09
22)  3.66   3.53   4.19   01/10   131.80   131.85
01/06
22)  3.67   3.55   4.24   01/09   成人の日

01/0522)  3.78   3.71   4.45   01/06   133.64   133.74
01/04
22)  3.81   3.69   4.36   01/05   132.05   132.16
01/03
22)  3.88   3.79   4.40   01/04   130.96   131.01
01/02
22)  New Year's Day        01/03   休み
12/30
22)  3.97   3.88   4.41   01/02   元旦(振替休日)

12/2922)  3.92   3.83   4.34   12/30   132.56   132.70
12/28
22)  3.98   3.88   4.31   12/29   134.03   134.16
12/27
22)  3.93   3.84   4.32   12/28   133.90   133.94

12/2618)  Christmas           12/27   133.18   133.24
12/23
22)  3.82   3.75   4.31   12/26   132.50   132.33

12/2222)  3.73   3.67   4.24   12/23   132.65   132.77
12/21
22)  3.74   3.68   4.21   12/22   131.78   132.29
12/20
22)  3.74   3.69   4.25   12/21   131.73   131.78
12/19
22)  3.62   3.57   4.25   12/20   133.11   134.54
12/16
22)  3.53   3.48   4.17   12/19   136.16   136.22

12/1522)  3.48   3.44   4.23   12/16   137.63   137.73
12/14
22)  3.52   3.49   4.23   12/15   135.37   135.48
12/13
22)  3.53   3.51   4.22   12/14   135.53   135.49
12/12
22)  3.57   3.61   4.39   12/13   137.80   137.83
12/09
22)  3.56   3.57   4.33   12/12   136.77   136.76

米国、鉄道スト回避

米国のバイデン大統領は915日(木)、米国主要鉄道会社が賃上げと労働環境の改善で労働組合と暫定合意に達したと声明を発表した。9月16日の米国鉄道ストライキは一旦回避された。暫定合意が否決されたとしても、鉄道ストは数週間は回避されるという。

(ⅰ)米国鉄道業界では20201月から30を超える主要鉄道会社を代表する全米鉄道労務会議とそれら鉄道会社の従業員約115千人で構成する12の労働組合との間で労使交渉が続いてきた。

(ⅱ)バイデン大統領は2022715日、米国鉄道業界で続いている労使交渉の進捗に向け、専門家で構成する大統領緊急委員会(PEB)を創設する大統領令に署名した。米中間選挙が11月に迫っており、新たなサプライチェーンの混乱やインフレ昂進を招きかねない大規模ストは回避しなければならなかった。

(ⅲ)PEB2022816日、解決に向けた勧告をバイデン大統領に報告した。PEBによる勧告後30日間で合意に至らない場合には、916日からストライキやロックアウト、雇用条件の一方的な変更が可能となる。

(ⅳ)米国鉄道協会(AAR)は202298日、鉄道サービスが停止した場合、1日あたり20億ドル以上の経済的損失が発生すると試算した。米国の石炭火力発電所の67割は鉄道で燃料を搬入しており、ストになれば代わりにガス火力発電の需要が高まると取り沙汰されたりした。米国小売業界にとっても、商品を港湾から搬送するのに鉄道貨物を利用しており、それらすべてをトラック輸送に変えることは難しく、コスト高要因となると懸念された。

(ⅴ)これまで交渉に参加してきた12の労働組合の内、9組合は暫定合意に達した。全米輸送会社会議委員会(NCCC)によると、米国2大鉄道組合の機関車電車工同盟(BLEL)と板金・航空・鉄道・運輸組合輸送部門(SMART-TD)はPEBを拒否。既にNCCCと暫定的に合意に達した組合でも動きがあり、運輸通信労働組合(TCU)と鉄道労働組合(BRC)の組合員(2組合の組合員数は合計11千人以上)が暫定合意を承認した一方、国際機械工航空宇宙労働組合(組合員数4,900人以上、IAM)の組合員は暫定合意を否決し、ストライキを承認した。

(ⅵ)カリーン・ジャンピエール大統領報道官は914日、鉄道会社と労働組合がマーティ・ウォルシュ労働長官と協議していることを明らかにし、「貨物鉄道システムの停止は、米国の経済と国民にとって受け入れがたい事態であり、全ての当事者がそれを回避するために努力しなければならない」と指摘した。米東部夏時間916日午前001分の期限までに暫定合意できなければ、ストに突入するとみられていた。

(ⅶ)全米鉄道旅客公社(アムトラック)も全米鉄道のストに備え、9月15日に全ての長距離列車を運休する計画を発表した。今週の米国市場は、9月16日からの全米鉄道ストライキ懸念が底流していた。

(ⅶ)全米の貨物鉄道会社を代表して交渉を担う全米輸送会社会議委員会(NCCC)が915日、これまで合意に達していなかった3組合と暫定合意を締結したと発表した。これにより、交渉に参加していた全12組合が鉄道会社側と暫定的な合意を締結したことになった。916日のストライキは一旦回避された。交渉に詳しい関係者によると、暫定合意が否決されたとしても、鉄道ストは数週間は回避されるという。

913日(火)、日本時間午後930分、8月の米消費者物価指数(CPI)の発表は、今週の金融イベントであり、メディア・イベントであった。米国のメモリアルデイ連休後の最大のイベントとして、思惑人気が待ち構えていた。発表後は思惑の連鎖反応がひろがった。米債券市場では米国債の利回りが上昇し、外為市場では米ドルが上昇し、株や原油などのリスク資産は下げた。

(ⅰ)米国の金利上昇
(ⅱ)米ドルの上昇、円安の思惑
(ⅲ)株や原油などのリスク資産の下落

【1】8月の米消費者物価指数(CPI
米労働省が913日(日本時間午後930分)に発表した8月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は前年同月比8.3%上昇、伸びは7月の8.5%から縮小した。しかし、「市場予想」の8.1%を上回った。変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数は前年同月比6.3%上昇、伸びは7月の5.9%から拡大し、「市場予想」の6.4%も上回った。前月比では0.6%上昇であった。食品は前月比0.8%上昇。前年同月比で11.4%上昇し、19795月以来の大幅な伸びとなった。光熱費や家具、教育費なども上昇した。その一方で、米国ガソリンは前月比10.6%下落した。中古車や航空運賃、通信費などは下落。ホテルなどの宿泊料は横ばいだった。

昨夜発表された8月の米消費者物価指数(CPI)は、事前予想を上回ったとはいえ、予想外の結果というわけではなかった。おおよそ市場はそういうところを予想し、相場に織り込んでていた。それがなぜ、昨夜午後930分から思惑の連鎖反応が拡大したのか? 米国のメモリアルデイ連休後の最大のイベントとして、思惑人気が待ち構えていたことが大きい。米消費者物価指数(CPI)は金融イベント、さらにメディア・イベントであった。市場人気は「見たいもの」を見て、「見たくないもの」は見ないという選択的認識の傾向があり、8月の米消費者物価指数(CPI)の印象を過大評価しようとする思惑があった。

したがって、当社の全体観としては、昨日と今日が様変わりするものではないと考えています。本日914日(水)の為替は1ドル=144.90144.40143.90円」のレンジで予想します。

【2】米利上げと外為市場
(ⅰ)為替レート変動の重要な要因は内外金利差、それを左右する財政政策、さらには先行きの金融政策スタンスの差です。ドル円は2年債の説明力が高い。

(ⅱ)ドル円(y)と日米2年債利回り格差(x)の相関を「yaxb」で近似値的に表すことができるとしても、物理法則とは異なる。市場人気の動きや既存建玉の取組内部要因によって bの切片がなはだしく動揺する。826日のジャクソンホール以降の外為市場は、思惑人気が偏ったことによって内外金利差の指標から乖離している。市場人気や内部要因の思惑が主導した。

(ⅲ)本年(2022)は3月から9月に至る6カ月間で約30円近く動いた。外為市場のドル円は通常、1年で10円程度の動き。本年は通常の3年分を消化している。日米2年債利回り格差、米国債の逆イールドの伸縮、それらの基準に回帰して行くことを展望し、本日914日(水)は1ドル=144.90144.40143.90円」を想定します。

当社予想
920-21日のFOMCでは0.75利上げの可能性もある。
FOMC
  開催日     利上げ幅    FF金利の誘導目標
2回 315 - 16日 0.25上げ    0.250.50% ●実施
3回 503 - 04日 0.50上げ    0.751.00% ●実施
4回 614 - 15日 0.75上げ    1.501.75% ●実施
5回 726 - 27日 0.75上げ    2.252.50% ●実施
6回 920 - 21 0.50上げ●   2.753.00
7 1101 - 02 0.25上げ    3.003.25
8 1213 - 14 0.25上げ    3.253.50

【3】米2年債と10年債の逆イールドの伸縮
日付     2年債利回り 米10年債利回り   利回り格差

9/1322    3.75%      3.42%      -0.33
9/12
22    3.58%      3.37%      -0.21

9/0922    3.56%      3.33%      -0.23
9/08
22    3.48%      3.29%      -0.19
9/07
22    3.45%      3.27%      -0.18
9/0622    3.50%      3.33%      -0.17
9/0522)    Labor Day

9/0222    3.40%      3.20%      -0.20
9/01
22    3.51%      3.26%      -0.25
8/3122    3.45%      3.15%      -0.30
8/3022    3.46%      3.11%      -0.35
8/2922    3.42%      3.12%      -0.30

8/2622    3.37%      3.04%      -0.33
8/25
22    3.35%      3.03%      -0.32
8/2422    3.36%      3.11%      -0.25
8/23
22    3.29%      3.05%      -0.24
8/22
22    3.32%      3.03%      -0.29

8/1922    3.25%      2.98%      -0.27
8/1822    3.22%      2.88%      -0.34
8/1722    3.28%      2.89%      -0.39
8/1622    3.25%      2.82%      -0.43
8/1522    3.20%      2.79%      -0.41

8/1222    3.25%      2.84%      -0.41
8/11
22    3.23%      2.87%      -0.36
8/10
22    3.23%      2.78%      -0.45
8/09
22    3.28%      2.80%      -0.48
8/08
22    3.21%      2.77%      -0.44

【4】米国債の利回りと東京為替
本日914日(水)は1ドル=144.90144.40143.90円」

米国      30年債  10年債 2年債   日本
日付     利回り  利回り  利回り    日付  東京中心値  東京仲値

09/1322)  3.51   3.42   3.75   09/14  144.90144.40143.90
09/12
22)  3.53   3.37   3.58   09/13   142.58   142.54
09/06
22)  3.47   3.33   3.56   09/12   142.80   142.82

09/0822)  3.45   3.29   3.48   09/09   143.76   143.81
09/07
22)  3.42   3.27   3.45   09/08   144.40   144.48
09/06
22)  3.49   3.33   3.50   09/07   144.12   143.12
09/05
22)  Labor Day           09/06   141.00   140.27
09/02
22)  3.35   3.20   3.40   09/05   140.30   140.35

09/0122)  3.37   3.26   3.51   09/02   140.05   140.09
08/31
22)  3.27   3.15   3.45   09/01   139.50   139.53
08/30
22)  3.23   3.11   3.46   08/31   138.61   138.63
08/29
22)  3.25   3.12   3.42   08/30   138.50   138.57
08/26
22)  3.21   3.04   3.37   08/29   139.00   138.34

08/2522)  3.25   3.03   3.35   08/26   136.72   136.76
08/24
22)  3.32   3.11   3.36   08/25   136.94   136.98
08/23
22)  3.26   3.05   3.29   08/24   136.90   136.93
08/22
22)  3.24   3.03   3.32   08/23   137.38   137.30
08/19
22)  3.22   2.98   3.25   08/22   137.20   137.17

08/1822)  3.14   2.88   3.22   08/19   136.28   136.31
08/17
22)  3.15   2.89   3.28   08/18   134.88   134.91
08/16
22)  3.11   2.82   3.25   08/17   134.31   134.31
08/15
22)  3.10   2.79   3.20   08/16   133.17   133.18
08/12
22)  3.12   2.84   3.25   08/15   133.00   132.97

08/1122)  3.15   2.87   3.23   08/12   133.35   133.29
08/10
22)  3.04   2.78   3.23   08/11   山の日
08/09
22)  3.01   2.80   3.28   08/10   135.20   135.25
08/08
22)  3.00   2.77   3.21   08/09   134.86   134.89
08/05
22)  3.06   2.83   3.24   08/08   135.40   135.34

米国の7月消費者物価指数(CPI)が発表された。
【1】米国の7月消費者物価指数(CPI
本年(20227月は、穀物、原油、そしてガソリンなど石油製品も下げた。とくに石油製品は56月に法外な精製マージンを積み上げて暴騰し、7月にその精製マージンを削り落として暴落した。米国の7月消費者物価指数(CPI)は、7月の穀物、原油、石油製品の下げを反映している。

今朝のアメリカ穀物協会の記事に「米連邦準備制度理事会の積極的な利上げによって米国の7CPIが低下した」という記述があったが、そういうことではないと思います。米国の7CPIの低下は、主に米国市場のガソリン小売価格の下げを反映している。7月は穀物、原油、そしてガソリン小売価格も下げていた。それは米EIAの全米レギュラーガソリン小売価格やAAA(全米自動車協会)のガソリン小売価格のデータで明らかになっていたことであった。全米自動車協会(AAA)のデータによると、6月に1ガロンあたり5ドルを超えていた米国ガソリン平均小売価格は今(8月)では同 3.99ドルに下落し、3月上旬以来の低水準になっている。

(ⅰ)穀物相場の下落
カンザスシティ(KCBT)硬質赤冬小麦
限月      517日高値     722日安値     下げ幅
09
月限 2022 13ドル80セント00 → 8ドル14セント50  -5ドル65セント50
12
月限 2022 13ドル76セント75 → 8ドル21セント75  -5ドル55セント
03
月限 2022 13ドル62セント50 → 8ドル26セント75  -5ドル35セント75
05
月限 2022 13ドル26セント25 → 8ドル29セント75  -4ドル96セント50

シカゴ(CBOT)軟質赤冬小麦
限月      517日高値     722日安値     下げ幅
09
月限 2022 12ドル85セント00 → 7ドル54セント00  -5ドル31セント
12
月限 2022 12ドル82セント00 → 7ドル72セント50  -5ドル09セント50
03
月限 2022 12ドル73セント25 → 7ドル88セント75  -4ドル84セント50
05
月限 2022 12ドル42セント00 → 7ドル98セント25  -4ドル43セント75

シカゴ(CBOT)トウモロコシ
限月      516日高値     722日安値     下げ幅
09
月限 2022  7ドル78セント75 → 5ドル61セント50  -2ドル17セント25
12
月限 2022  7ドル66セント25 → 5ドル61セント75  -2ドル04セント50
03
月限 2022  7ドル68セント50 → 5ドル68セント75  -1ドル99セント75
05
月限 2022  7ドル66セント50 → 5ドル73セント75  -1ドル92セント75

(ⅱ)全米平均 レギュラーガソリン小売価格の下落
EIAEnergy Information Administration)米ドル/ガロンあたり
808日   4.038ドル
8
01日   4.192ドル
7
25日   4.330ドル
7
18日   4.490ドル
7
11日   4.646ドル
7
04日   4.771ドル
6
27日   4.872ドル
6
20日   4.962ドル
6
13日   5.006ドル
6
06日   4.876ドル

(ⅲ)アジア市況の石油製品下落
アジア市況でも本年(20227月は、シンガポール石油製品価格が暴落した。シンガポール石油製品価格は5月から6月、1バレルあたり「原油+40ドル」や「原油+60ドル」など、かつて想像もしなかった水準に暴騰したあと、7月に入って精製マージンを削り落として下げた。8月は7月の下げた水準で揉み合っています。原油や石油製品価格が消費者物価に及ぼす影響は大きい。
a)シンガポール石油製品 202256月の異常な精製マージン高騰
2022
621日 ブレント原油8月限(Q115.75ドル
ガソリン 92    バレルあたり 153.73ドル(ブレント原油8月限 37.98ドル
ケロシン/ジェット バレルあたり 173.43ドル(ブレント原油8月限 57.68ドル
ガスオイル 0.5%S  バレルあたり 176.15ドル(ブレント原油8月限 60.40ドル

b7月のシンガポール精製マージン暴落
        ブレント   ガソリン      ジェット燃料/
日付     原油期近   GL92-SIN クラック ケロシン クラック
7/15
22)  98.84 U    105.23  +6.34    133.54 +34.70
7/14
22)  98.54 U    108.20  +9.66    133.22 +34.68
7/13
22)  100.46 U    112.45 +11.99    137.38 +36.92
7/12
22)  104.61 U    118.20 +13.59    137.65 +33.04
7/11
22)  104.50 U    SubstitutionHari Raya Haji

7/0822)  104.18 U    119.00 +14.82    137.15 +32.97
7/07
22)  100.71 U    116.80 +16.09    131.12 +30.41
7/06
22)  104.40 U    122.75 +18.35    140.83 +36.43
7/05
22)  113.81 U    139.94 +26.13    147.99 +34.18
7/04
22)  111.17 U    142.02 +30.85    152.92 +41.75

7/0122)  109.49 U    138.20 +28.71    152.20 +42.71
6/30
22)  116.10 Q    143.65 +27.55    150.60 +34.50
6/29
22)  117.55 Q    146.85 +29.30    155.96 +38.41
6/28
22)  116.76 Q    148.80 +32.04    162.03 +45.27
6/27
22)  113.52 Q    150.16 +36.64    163.41 +49.89

6/2422)  110.64 Q    145.95 +35.31    167.34 +56.70
6/23
22)  109.45 Q    146.40 +36.95    166.41 +56.96
6/22
22)  110.17 Q    148.09 +37.92    164.95 +54.78
6/21
22)  115.75 Q    153.73 +37.98    173.43 +57.68
6/20
22)  112.27 Q    144.19 +31.92    166.21 +53.94

(ⅳ)足もとの物価上昇圧力と長短金利の逆転
米国の7月消費者物価指数(CPI)の低下は、7月の穀物、原油、石油製品の下げを反映している。しかし、米連邦準備制度理事会(FRB)がこのあとの連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを止めるわけではない。足もとの物価上昇圧力は続いている。

米国の7月消費者物価指数(CPI)の発表後、米国債の10年債利回りは上昇し、2年債利回りは下落した。当社では、米国債の10年債と2年債の利回り逆転は長期のプロセスとして分析しています。米国債券市場における長短金利の逆転=逆イールドは12年続く可能性があり、その道中では、足もとの経済指標によって逆イールドが拡大するときもあれば、収縮するときもあると考えています。
米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げペース
FOMC
  開催日     利上げ幅    FF金利の誘導目標
2回 315 - 16日 0.25上げ    0.250.50% ●実施
3回 503 - 04日 0.50上げ    0.751.00% ●実施
4回 614 - 15日 0.75上げ    1.501.75% ●実施
5回 726 - 27日 0.75上げ    2.252.50% ●実施
6回 920 - 21 0.50上げ    2.753.00
7 1101 - 02 0.25上げ    3.003.25
8 1213 - 14 0.25上げ    3.253.50

【2】米2年債と10年債の利回り格差(逆イールドの伸縮)
当社は為替レートのドル円に関して、10年債よりも2年債の説明力の方が高いと考えてきました。2年債利回りの説明力が高いという観点から、現在の市場では「米2年債と10年債の利回り逆転」に焦点をあて、逆イールドを軸に円安加速の仮説を打ち出しました。米国債券市場における長短金利の逆転=逆イールドが、外為市場における円安の思惑を助長すると考えています。これは定量的な相関ではなく、定性的な傾向です。
日付     2年債利回り 米10年債利回り  利回り格差
8/1222
8/11
22    3.23%      2.87%      -0.36
8/10
22    3.23%      2.78%      -0.45 7CPI発表
8/09
22    3.28%      2.80%      -0.48
8/08
22    3.21%      2.77%      -0.44

8/0522    3.24%      2.83%      -0.41
8/04
22    3.03%      2.68%      -0.35
8/0322    3.10%      2.73%      -0.37
8/0222    3.06%      2.75%      -0.31
8/0122    2.90%      2.60%      -0.30

7/2922    2.89%      2.67%      -0.22
7/28
22    2.85%      2.68%      -0.17
7/27
22    2.96%      2.78%      -0.18
7/2622    3.02%      2.81%      -0.21
7/2522    3.00%      2.81%      -0.19

7/2222    2.98%      2.77%      -0.21
7/2122    3.08%      2.91%      -0.17
7/2022    3.25%      3.04%      -0.21
7/1922    3.23%      3.01%      -0.22
7/1822    3.15%      2.96%      -0.19

7/1522    3.13%      2.93%      -0.20
7/1422    3.15%      2.96%      -0.19
7/1322    3.13%      2.91%      -0.22 6CPI発表
7/1222    3.03%      2.96%      -0.07
7/1122    3.07%      2.99%      -0.08

【3】米国債の利回りと東京為替
10年債と2年債の逆イールド縮小で「134.50133.50132.50円」レンジを想定しています。本日812日(金)は1ドル=133.60133.10132.60あたりで揉み合う可能性が高い。

本日812日(金)は1ドル=133.60133.10132.60円」
米国     米30年債  10年債 2年債   日本
日付     利回り  利回り  利回り   日付  東京中心値  東京仲値

8/1122)  3.15   2.87   3.23   8/12  133.60133.10132.60
8/10
22)  3.04   2.78   3.23   8/11   山の日
8/09
22)  3.01   2.80   3.28   8/10   135.20   135.25
8/08
22)  3.00   2.77   3.21   8/09   134.86   134.89
8/05
22)  3.06   2.83   3.24   8/08   135.40   135.34

8/0422)  2.97   2.68   3.03   8/05   133.01   133.02
8/03
22)  2.96   2.73   3.10   8/04   133.62   133.66
8/02
22)  3.00   2.75   3.06   8/03   133.75   133.74
8/01
22)  2.92   2.60   2.90   8/02   130.85   130.88

7/2922)  3.00   2.67   2.89   8/01   132.50   132.91

7/2822)  3.02   2.68   2.85   7/29   133.00   134.61
7/27
22)  3.03   2.78   2.96   7/28   135.30   136.30
7/26
22)  3.03   2.81   3.02   7/27   136.99   137.01
7/25
22)  3.04   2.81   3.00   7/26   136.45   136.47
7/22
22)  3.00   2.77   2.98   7/25   136.60   136.63

7/2122)  3.08   2.91   3.10   7/22   137.32   137.34
7/20
22)  3.17   3.04   3.25   7/21   138.45   138.51
7/19
22)  3.17   3.01   3.23   7/20   138.15   138.17
7/18
22)  3.14   2.96   3.15   7/19   138.22   138.25
7/15
22)  3.10   2.93   3.13   7/18   海の日

7/1422)  3.11   2.96   3.15   7/15   138.90   138.94
7/13
22)  3.08   2.91   3.13   7/14   138.00   138.00
7/12
22)  3.13   2.96   3.03   7/13   137.12   137.02
7/11
22)  3.18   2.99   3.07   7/12   137.15   137.24
7/08
22)  3.27   3.09   3.12   7/11   136.45   136.47

【4】原油はランダム・ウォーク
7月以降の原油に規則的なパターンがない。当社「日報」では、原油相場はランダムウォークと記してきました。
ランダム・ウォーク=目隠しをしたサルに、新聞の相場欄めがけてダーツを投げさせ、高下を予想するようなもの。とくに75日以降ここ1カ月余、原油相場の値動きに明白なパターンはないと感じています。現在の動きを将来に延長することができない。

ブレント原油 202210月限(ICE)のランダム・ウォーク
日付    始値   高値   安値  帳入値  前日比  アジア終値
08/12
08/11
   97.04  100.17  96.63  99.60  +2.20    97.30
08/10
   96.34  97.97  93.63  97.40  +1.09    95.71
08/09
   96.36  98.40  94.90  96.31  -0.34    95.24
08/08
   94.51  96.82  93.01  96.65  +1.73    94.58

08/05   93.65  96.40  92.78  94.92  +0.80    94.48
08/04
   97.10  97.66  93.20  94.12  -2.66    96.76
08/03
   99.73  102.41  96.50  96.78  -3.76    99.43
08/02
   99.87  102.41  98.49  100.54  +0.51    98.99
08/01
   103.92  104.43  99.09  100.03  -3.94    102.71

07/29   102.69  106.50  101.64  103.97  +2.14    103.41
07/28
   102.35  104.20  100.97  101.83  +0.16    103.31
07/27
   99.85  102.88  98.85  101.67  +2.21    100.50
07/26
   99.75  102.39  99.05  99.46  -0.73    101.82
07/25
   98.99  100.41  96.70  100.19  +1.81     97.45

07/22   99.24  101.02  97.50  98.38  -1.10    99.20
07/21
   101.88  102.25  97.29  99.48  -2.89    99.20
07/20
   102.62  102.99  100.77  102.37  -0.51    101.64
07/19
   101.26  103.17  99.33  102.88  +1.02    101.84
07/18
   99.36  102.09  95.49  101.86  +4.71    99.36

07/15   96.10  98.58  94.37  97.15  +1.84    94.87
07/14
   96.06  97.07  91.22  95.31  -0.98    95.26
07/13
   95.00  97.79  95.00  96.29  +0.17    97.10
07/12
   102.81  103.09  95.56  96.12  -7.53    101.00
07/11
   100.97  104.07  100.20  103.65  +0.19    100.97

本日のプラッツドバイ原油
8
12日(金)TOCOM プラッツ ドバイ原油の試算

Corn Area Planted for All Purposes and Harvested for Grain :
2021 and 2022
--------------------------------------------------------------------------
              :Area planted for all purposes: Area harvested for grain
      State   :-----------------------------------------------------------
              :     2021     :     2022     :     2021      :    2022 1/
--------------------------------------------------------------------------
              :                       1,000 acres
Alabama ......:      355            300            345            290
Arkansas .....:      850            710            830            690
California ...:      420            370             50             20
Colorado .....:    1,380          1,480          1,150          1,210
Delaware .....:      175            170            172            162
Georgia ......:      480            430            445            390
Idaho ........:      380            360            120            120
Illinois .....:   11,000         10,700         10,850         10,450
Indiana ......:    5,400          5,100          5,270          4,950
Iowa .........:   12,900         12,700         12,450         12,250
Kansas .......:    5,700          5,400          5,400          5,050
Kentucky .....:    1,550          1,500          1,440          1,390
Louisiana ....:      580            500            565            485
Maryland .....:      470            480            425            410
Michigan .....:    2,350          2,250          1,990          1,890
Minnesota ....:    8,400          8,300          7,840          7,800
Mississippi ..:      730            620            700            590
Missouri .....:    3,600          3,600          3,430          3,430
Nebraska .....:    9,900          9,700          9,560          9,400
New York .....:    1,050          1,190            585            590
North Carolina:      960            890            905            840
North Dakota .:    4,100          3,000          3,630          2,750
Ohio .........:    3,550          3,400          3,340          3,170
Oklahoma .....:      340            380            295            330
Pennsylvania .:    1,330          1,230            990            885
South Carolina:      400            320            380            300
South Dakota .:    6,150          5,900          5,480          5,400
Tennessee ....:    1,020            970            960            920
Texas ........:    2,150          2,300          1,850          1,900
Virginia .....:      520            540            370            390
Wisconsin ....:    4,000          4,000          3,040          3,000
              :
United States :   93,357         89,921         85,388         81,940
------------------------------------------------------------------------                                                        
1/   Forecasted. 

Winter Wheat Area Planted and Harvested [Includes area planted in preceding fall] ------------------------------------------------------------------------ : Area planted : Area harvested State :--------------------------------------------------------- : 2021 : 2022 : 2021 : 2022 1/ ------------------------------------------------------------------------ : 1,000 acres Alabama ......: 175 180 110 115 Arkansas .....: 210 220 145 170 California ...: 340 345 80 120 Colorado .....: 2,200 2,000 1,880 1,650 Georgia ......: 220 210 110 95 Idaho ........: 710 780 640 720 Illinois .....: 670 750 610 720 Indiana ......: 340 310 270 250 Kansas .......: 7,300 7,400 7,000 6,850 Kentucky .....: 510 530 350 400 Maryland .....: 345 345 160 175 Michigan .....: 610 470 560 425 Mississippi ..: 95 100 70 75 Missouri .....: 640 800 490 660 Montana ......: 1,950 2,050 1,730 1,900 Nebraska .....: 920 980 840 860 New Mexico ...: 370 375 75 100 New York .....: 155 135 125 115 North Carolina: 450 500 345 395 North Dakota .: 90 100 60 90 Ohio .........: 580 530 515 480 Oklahoma .....: 4,400 4,400 2,950 2,700 Oregon .......: 720 730 705 715 Pennsylvania .: 270 275 195 210 South Carolina: 125 110 100 90 South Dakota .: 800 830 720 760 Tennessee ....: 400 420 330 365 Texas ........: 5,500 5,400 2,000 1,300 Utah .........: 110 115 98 95 Virginia .....: 205 250 120 170 Washington ...: 1,750 1,850 1,690 1,790 Wisconsin ....: 290 300 245 260 Wyoming ......: 115 110 95 100 : United States : 33,648 34,006 25,464 25,002 ----------------------------------------------------------------------- 1/ Forecasted. Durum Wheat Area Planted and Harvested [Includes area planted in preceding fall in Arizona and California] ----------------------------------------------------------------------- : Area planted : Area harvested State :--------------------------------------------------------- : 2021 : 2022 : 2021 : 2022 1/ ----------------------------------------------------------------------- : 1,000 acres Arizona .....: 53 90 52 89 California ..: 25 40 20 35 Idaho .......: 7 6 7 6 Montana .....: 670 790 635 770 North Dakota : 880 1,050 820 1,015 : United States: 1,635 1,976 1,534 1,915 ----------------------------------------------------------------------- 1/ Forecasted. Other Spring Wheat Area Planted and Harvested ----------------------------------------------------------------------- : Area planted : Area harvested State :--------------------------------------------------------- : 2021 : 2022 : 2021 : 2022 1/ ----------------------------------------------------------------------- : 1,000 acres Idaho .......: 510 470 485 450 Minnesota ...: 1,210 1,250 1,160 1,160 Montana .....: 2,900 2,750 2,180 2,650 North Dakota : 5,500 5,400 5,210 5,250 South Dakota : 720 770 590 730 Washington ... 580 470 540 465 : United States: 11,420 11,110 10,165 10,705 ----------------------------------------------------------------------- 1/ Forecasted.

ロシアによるウクライナ侵攻とトウモロコシ市場
ロシアのプーチン大統領は本年(2022224日、ウクライナで「特別軍事作戦」を開始した。

商社筋はこのロシア-ウクライナ紛争によって、これまでウクライナ産トウモロコシを購入していた中国などが「米国トウモロコシ購入にシフトした」と喧伝している。

本当だろうか?
米農務省のデータを見るかぎり、輸出市場で、ロシア-ウクライナ紛争による「中国需要の米国シフト」や「米国トウモロコシの需要拡大」というようなドラスティックな変化は発生していない。

【1】20222月アウトルックの輸出見通し
具体的に言えば、米農務省が本年(2022224日に開催した「アウトルック・フォーラム」で公表した米国トウモロコシの輸出見通しは「2021/2022市場年度=242500万ブッシェル」(約6160万トン)、「2022/2023市場年度=235000万ブッシェル」(約5969万トン)であった。これらは米農務省がウクライナ紛争前に予想した数字です。

【2】20226月の需給見通し
米農務省が今回、週末610日に発表した米国トウモロコシの輸出見通しは「2021/2022市場年度=245000万ブッシェル」(約6223万トン)、「2022/2023市場年度=24億ブッシェル」(約6096トン)であった。

米国トウモロコシ輸出見通しの変化(米農務省)
年度         20222月    20226
2022/2023
市場年度  5969万トン →  6096万トン  +127万トン
2021/2022
市場年度  6160万トン →  6223万トン   +63万トン

現在のところ、輸出市場において、米国産トウモロコシへのドラスティックなシフトは発生していない。1%~2%の変化は誤差の範囲と言うこともできる。
過去5年の6
月第1週時点の米国トウモロコシ輸出を比較すると以下の通りです。本年(2022)6月2日時点の米国トウモロコシの輸出成約(既契約残高)は少ない。

6月第1週時点の米国トウモロコシの輸出需要(米農務省)
市場年度     船積み累計(合計)  既契約残高
2022
62日   47681,945トン    11840,235トン
202163日   52911,716トン    16386,088トン
2020
64日   30252,214トン    10880,736トン
2019
66日   41259,126トン    7147,607トン
2018
67日   40408,610トン    15828,181トン

【3】ウクライナの輸出減少はブラジルの輸出拡大が埋め合わせる
当社では、ウクライナ産トウモロコシの輸出減少は、主としてブラジル産が埋め合わせると考えています。ブラジルは第2期作トウモロコシの収穫後、7月~12月に月平均400万~600万トンのペースで輸出する可能性が高い。

中国もブラジル産の購入数量を増やすと思います。

【4】ロシア-ウクライナ紛争下の米国トウモロコシ
224日のウクライナ侵攻以降も、米国トウモロコシに需要が集まっている兆候はみられない。韓国も20227月積みからブラジル産などを購入しているように思う。

今年度  202191日~202262日(9カ月の累計)
前年同期 202091日~202163日(9カ月の累計)

日本向け
穀物市場年度   日本向け船積み累計  日本向け既契約残高
2022
62日    7928,200トン    1304,000トン
202163日   8534,700トン    1730,800トン

韓国向け
穀物市場年度   韓国向け船積み累計  韓国向け既契約残高
2022
62日    1254,300トン      75,700トン
202163日   3459,500トン       68,300トン

台湾向け
穀物市場年度   台湾向け船積み累計  台湾向け既契約残高
2021
62日    478,800トン     211,000トン
202063日   1387,500トン      124,200トン

中国向け
穀物市場年度   中国向け船積み累計  中国向け既契約残高
2021
62日   10668,100トン    4062,100トン
202063日   15247,800トン      7973,000トン

【5】米国トウモロコシの中国向け輸出
前年同期と比較して、米国トウモロコシの中国向け輸出は少ない。
(1)2021/2022市場年度 中国向け船積みと既契約残高
(単位:トン)
期間          週間船積み  船積み累計   新規成約  既契約残高

05/27-06/022022)  266,600 10668,100   -5,200  4062,100
05/20-05/26
2022)  268,800 10401,400  62,800  4333,900
05/13-05/19
2022)  793,000 10132,600  -23,000  4539,900
05/06-05/12
2022)  195,300  9339,700  59,300  5355,900
04/29-05/05
2022)  260,200  9144,400  -11,800  5491,900
04/22-04/28
2022)  465,800  8884,200  465,900  5763,900
04/15-04/21
2022)  266,200  8418,300  729,200  5763,800
04/08-04/14
2022)  402,400  8152,100  675,200  5300,800
04/01-04/07
2022)  471,500  7749,700  671,500  5028,000
03/25-03/31
2022)  458,700  7278,100  -17,300  4828,000
03/18-03/24
2022)  457,600  6819,500  -18,400  5304,000
03/11-03/17
2022)  477,900  6361,900  41,900  5780,000
03/04-03/10
2022)  335,900  5884,000   -2,100  6216,000
02/25-03/03
2022)  555,100  5548,100  11,100  6554,000
02/18-02/24
2022)  344,500  4993,000    4,500  7098,000
02/11-02/17
2022)  555,200  4648,400  11,200  7438,000
02/04-02/10
2022)  413,600  4093,200    5,500  7982,000
01/28-02/03
2022)  208,800  3679,600 -375,200  8390,100
01/21-01/27
2022)  205,900  3470,800    3,900  8974,100
01/14-01/20
2022)  347,900  3264,900    7,700  9176,100
01/07-01/13
2022)  349,300  2917,000  76,900  9516,300
12/31-01/06
2022)  274,700  2567,700  70,200  9788,700
12/24-12/30
2021)  135,100  2293,000   -1,400  9993,200
12/17-12/23
2021)  277,100  2157,900  73,100 10129,700
12/10-12/16
2021)  208,800  1880,800    4,900 10333,700
12/03-12/09
2021)  274,800  1672,000    2,800 10537,600
11/26-12/02
2021)  136,700  1397,200  202,100 10809,600
11/19-11/25
2021)  138,000  1260,500    2,000 10744,200
11/12-11/18
2021)  281,500  1122,500  77,500 10880,200
11/05-11/11
2021)     400  841,000      0 11084,200
10/29-11/04
2021)       0  840,600      0 11084,600
10/22-10/28
2021)     200  840,600      0 11084,600
10/15-10/21
2021)   66,800  840,400   -1,200 11084,800
10/08-10/14
2021)  143,100  773,600    6,800 11152,800
10/01-10/07
2021)  137,500  630,500    1,500 11289,100
09/24-09/30
2021)  212,300  493,000    8,300 11425,100
09/17-09/23
2021)  140,500  280,700    4,400 11629,100
09/10-09/16
2021)  140,200  140,200    4,200 11765,200
09/03-09/09
2021)      0      0     400 11901,200
08/27-09/02
2021)      0      0 1156,80011900,800
※繰越
08/20-08/26
2021)                   0 10744,000
08/13-08/19
2021)                   0 10744,000
08/06-08/12
2021)                   0 10744,000
07/30-08/05
2021)                   0 10744,000
07/23-07/29
2021)                   0 10744,000
07/16-07/22
2021)                   0 10744,000
07/09-07/15
2021)                   0 10744,000
07/02-07/08
2021)                   0 10744,000
06/25-07/01
2021)                   0 10744,000
06/18-06/24
2021)                   0 10744,000
06/11-06/17
2021)                   0 10744,000
06/04-06/10
2021)                   0 10744,000
05/28-06/03
2021)                   0 10744,000
05/21-05/27
2021)                   0 10744,000
    05/202021)              1224,000 10744,000
    05/192021)               1360,000   9520,000
    05/182021)              1360,000  8160,000
    05/172021)              1700,000  6800,000
    05/142021)              1360,000  5100,000
    05/132021)               68万0,000  3740,000
    05/112021)               680,000  3060,000
    05/102021)              1020,000  2380,000
    05/072021)              1360,000  1360,000

(2)2022/2023市場年度の中国向け輸出契約
(単位:トン)
期間          週間船積み  船積み累計  新規成約  既契約残高

05/27-06/022022)                    0  2720,000
05/20-05/26
2022)                    0  2720,000
05/13-05/192022)                    0  2720,000
   05/122022)                544,000  2720,000

   04/282022)                612,000  2176,000

   04/212022)                612,000  1564,000

   04/212022)                612,000  1564,000

   04/102022)                340,000   952,000

   04/032022)                408,000  612,000

   03/102022)                204,000  204,000

2022515日時点の作付け進捗率と土壌水分
当社「日報」(穀物)では「イリノイ・ファームビューローの報告」を読んだあと、全米の「標準木=イリノイ」の作付け進捗率は、トウモロコシで「60%」、大豆で「30%」と推測しました。今朝の米農務省の「Crop Progress」を見ると、下記の進捗率であった。概ね、予想した通り、主要生産地で作付けが急進展した。

【1】米国トウモロコシの作付け進捗率(2022
生産地(州)            58日     515

アイオワ  (1260万エーカー)   14%   →   57

イリノイ  (1070万エーカー)   15%   →   55

ネブラスカ  (970万エーカー)   39%   →   62

ミネソタ   (780万エーカー)    9%   →   35

サウスダコタ (620万エーカー)   11%   →   31

カンザス   (540万エーカー)   46%   →   60

インディアナ (510万エーカー)   11%   →   40

ウィスコンシン(370万エーカー)   7%   →   34

オハイオ   (350万エーカー)    5%   →   31

ミズーリ   (350万エーカー)   32%   →   65

主要18州平均            22%   →   49
過去5年平均             50%   →   67

【2】米国大豆の作付け進捗率(2022
生産地(州)            58日     515

イリノイ  (1100万エーカー)   11%   →   38

アイオワ  (1040万エーカー)    7%   →   34

ミネソタ   (800万エーカー)    2%   →   11

ノースダコタ (700万エーカー)    -    →    2

ミズーリ   (610万エーカー)    7%   →   19

インディアナ (590万エーカー)    7%   →   28

ネブラスカ  (570万エーカー)   28%   →   44

サウスダコタ (570万エーカー)    5%   →   15

オハイオ   (510万エーカー)    4%   →   18

カンザス   (500万エーカー)   16%   →   32

主要18州平均            12%   →   30
過去5年平均             24%   →   39

次に、米国トウモロコシの作付面積順に土壌水分を記します。

3】米国の春耕時期の土壌水分 不足と過剰
2022417日 → 515日の推移
【表土の土壌水分】

アイオワ   甚だ不足 不足  十分  過剰
5
15日      1   11   81    7
5
08日      1    9   73   17
5
01日      3   13   68   16
4
24日      4   18   67   11
4
17日      7   22   66    5

イリノイ   甚だ不足 不足  十分  過剰
5
15日      -    2   81   17
5
08日      -    1   49   50
5
01日      -    2   58   40
4
24日      -    2   49   49
417日      1    3   40   56

サウスダコタ 甚だ不足 不足  十分  過剰
5
15日      8   20   56   16
5
08日     10   28   50   12
5
01日     11   31   49    9
4
24日     18   35   41    6
4
17日     21   39   35    5

カンザス   甚だ不足 不足  十分  過剰
5
15日     24   27   45    4
5
08日     22   23   47    8
5
01日     36   32   31    1
4
24日     37   32   30    1
4
17日     33   30   36    1

インディアナ 甚だ不足 不足  十分  過剰
5
15日      -    4   77   19
5
08日      -    2   52   46
5
01日      -    2   68   30
4
24日      -    2   63   35
417日      -    1   55   44

オハイオ   甚だ不足 不足  十分  過剰
5
15日      -    5   71   24
5
08日      -    -   40   60
5
01日      -    1   69   30
4
24日      -    2   65   33
417日      -    -   57   43

ノースダコタ 甚だ不足 不足  十分  過剰
5
15日      -    6   61   33
5
08日      4   16   54   26
5
01日      5   13   56   26
4
24日      7   19   57   17
4
17日     17   22   53    8

ミズーリ   甚だ不足 不足  十分  過剰
5
15日      -    1   82   17
5
08日      -    -   64   36
5
01日      -    1   72   27
4
24日      1    1   71   27
4
17日      1    2   71   26

ウィスコンシン甚だ不足 不足  十分  過剰
5
15日     2   11   74   13
5
08日     1    6   75   18
5
01日     1    7   68   24
4
24日     1    8   66   25
4
17日     2    8   64   26

ミシガン   甚だ不足 不足  十分  過剰
5
15日      -    6   77   17
5
08日      -    2   68   30
5
01日      -    -   62   38
4
24日      -    -   65   35
417日      -    1   55   44

テキサス   甚だ不足 不足  十分  過剰
5
15日     58   28   13    7
5
08日     55   26   17    2
5
01日     56   25   17    2
4
24日     60   26   12    2
4
17日     55   30   14    1

ケンタッキー 甚だ不足 不足  十分  過剰
5
15日      2   11   80    7
5
08日      1    2   81   16
5
01日      1    6   76   17
4
24日      1    1   64   34
4
17日      -    1   61   38

コロラド   甚だ不足 不足  十分  過剰
5
15日     30   30   40    -
5
08日     38   30   27    5
5
01日     48   40   12    -
4
24日     40   39   21    -
4
17日     30   46   23    1

テネシー   甚だ不足 不足  十分  過剰
5
15日      1   15   81   17
5
08日      -    6   78   16
5
01日      -    8   82   10
4
24日      1    4   75   21
4
17日      -    3   68   29

ペンシルベニア甚だ不足 不足  十分  過剰
5
15日      1    9   73    3
5
08日      -    -   47   53
5
01日      -    -   84   16
4
24日      -    -   84   16
4
17日      -    -   67   33

アーカンソー 甚だ不足 不足  十分  過剰
5
15日      4   25   60   11
5
08日      -    3   48   49
5
01日      -    1   44   55
4
24日      -    1   35   64
417日      -    3   56   41

ルイジアナ  甚だ不足 不足  十分  過剰
5
15日      8   47   44    1
5
08日      2   21   73    3
5
01日      4   18   73    5
4
24日      2   16   66   16
4
17日      1    8   68   23

ジョージア  甚だ不足 不足  十分  過剰
5
15日     18   44   36    2
5
08日     10   37   51    2
5
01日     10   45   43    2
4
17日      3   28   66    3
4
17日      3    8   76   13

米国の春耕時期の土壌水分

米国の作付けはイースター後に、天候や土壌条件を見ながら本格化してくる。
表土の土壌水分
2022
43日 → 417日(イースター)

アイオワ   甚だ不足 不足  十分  過剰
4
17日      7   22   66    5
4
03日      9   25   58    8

イリノイ   甚だ不足 不足  十分  過剰
4
17日      1    3   40   56
4
03日      -    5   53   42

サウスダコタ 甚だ不足 不足  十分  過剰
4
17日     21   39   35    5
4
03日     23   44   32    1

カンザス   甚だ不足 不足  十分  過剰
4
17日     33   30   36    1
4
03日     27   27   43    3

インディアナ 甚だ不足 不足  十分  過剰
4
17日      -    1   55   44
4
03日      -    3   55   42

オハイオ   甚だ不足 不足  十分  過剰
4
17日      -    -   57   43
4
03日      1    1   61   37

ノースダコタ 甚だ不足 不足  十分  過剰
4
17日     17   22   53    8
4
03日     23   23   51    3

ミズーリ   甚だ不足 不足  十分  過剰
4
17日      1    2   71   26
4
03日      1    3   71   25

ウィスコンシン甚だ不足 不足  十分  過剰
4
17日      2    8   64   26
4
03日      2   11   58   29

ミシガン   甚だ不足 不足  十分  過剰
4
17日      -    1   55   44
4
03日      -    1   46   53

テキサス   甚だ不足 不足  十分  過剰
4
17日     55   30   14    1
4
03日     50   30   19    1

ケンタッキー 甚だ不足 不足  十分  過剰
4
17日      -    1   61   38
4
03日      -   13   71   16

コロラド   甚だ不足 不足  十分  過剰
4
17日     30   46   23    1
4
03日     15   38   46    1

テネシー   甚だ不足 不足  十分  過剰
4
17日      -    3   68   29
4
03日      -    6   73   21

ペンシルベニア甚だ不足 不足  十分  過剰
4
17日      -    -   67   33
4
03日      -    -   81   19

アーカンソー 甚だ不足 不足  十分  過剰
4
17日      -    3   56   41
4
03日      -    8   57   35

ルイジアナ  甚だ不足 不足  十分  過剰
4
17日      1    8   68   23
4
03日      1    6   70   23

ジョージア  甚だ不足 不足  十分  過剰
4
17日      3    8   76   13
4
03日      4   11   76    9

米、ベネズエラと原油輸入再開協議 ロシアの代替めざす

「日本経済新聞」202238 7:41更新

【ワシントン=坂口幸裕】バイデン米政権が南米ベネズエラへの経済制裁の一環で停止している同国産原油の輸入再開を協議したことがわかった。米欧が検討しているロシア産原油の禁輸に備えたベネズエラへの制裁緩和で代替する調達先を確保し、原油価格の高騰を和らげる狙いだ。

ロイター通信などによると、米政府高官が5日にベネズエラの首都カラカスを訪問し、同国のマドゥロ大統領、ロドリゲス副大統領と会談した。米ホワイトハウスのサキ大統領報道官は7日の記者会見で「政府高官がベネズエラを訪れた目的はエネルギー安全保障を含むさまざまな問題を議論することだ」と述べた。

会合では米国側は公正な大統領選の実施や石油産業の改革に加え、ウクライナに侵攻したロシアを非難するよう促した。ベネズエラ側は原油禁輸の全面解除やマドゥロ氏への制裁撤回などを求めた。

米国は2019年に当時のトランプ政権が反米左派のマドゥロ政権に経済制裁を発動し、外貨獲得手段である原油の輸入を制限した経緯がある。35日の会談で合意に向けた進展はなかったものの、協議を継続する方針では一致。次回の日程は決まっていない。

ベネズエラはロシアを擁護する立場をとる。ロシアのプーチン大統領とマドゥロ氏は31日、電話で協議した。インタファクス通信が伝えた。プーチン氏はウクライナ情勢について説明し、マドゥロ氏はロシアへの支持を表明。両国首脳は戦略的な協力の強化について話し合った。

ブリンケン米国務長官は36日の米CNNのインタビューで欧州の同盟国・有志国とロシア産原油の輸入禁止を検討していると表明したのを受け、日本時間の37日に原油の国際価格は約138カ月ぶりの高値を付けた。米国でもガソリン価格のさらなる高騰などへの懸念が強まっており、ロシア産原油の禁輸を想定した調達先の確保を急ぐ。

ベネズエラ、米国人2人を釈放 米政府との協議後

「日本経済新聞」2022310 3:01更新

【サンティアゴ=宮本英威】南米ベネズエラ政府は38日、拘束していた米国人2人を釈放した。バイデン米政権はロシア産の原油や関連製品の輸入を全面的に禁止したことを受け、ベネズエラ産原油の輸入再開に向けて協議している。ベネズエラ政府は交渉を進めるために、米国人の釈放を決めた可能性がある。

ベネズエラ政府は2017年に汚職の容疑で拘束した国営石油会社PDVSAの米国子会社の幹部だったグスタボ・カルデナス氏を釈放した。もう一人は2021年に拘束したキューバ系米国人のホルヘ・フェルナンデス氏だ。

バイデン米大統領は38日公表した声明で「米国人の不当な拘束は常に容認できない。全員を帰国させるためにたたかい続ける」と指摘した。

米政府は35日に高官を首都カラカスに派遣しており、マドゥロ大統領と会談した。マドゥロ氏は37日、協議について「敬意を表する形で、非常に外交的だった」と好意的に言及した。「幸福と平和の議題を前に進める意思がある」とも述べた。

一方、反米左派のマドゥロ氏は、ロシアによるウクライナ侵攻を巡ってはロシアを支持する意向を示している。そのため、米議会内にはマドゥロ政権との協議に批判的な声も強い。米政府は2019年、当時のトランプ政権が経済制裁を発動し、ベネズエラの外貨獲得手段である原油の輸入を制限した経緯がある。

米民主党のロバート・メネンデス上院外交委員長は37日公表した声明で「マドゥロ政権の懐を原油の利益で満たすようないかなる行動にも強く反対する」と言及した。

米政府がベネズエラの暫定大統領と認定しているフアン・グアイド氏は39日、「ベネズエラの民主主義と自由への移行に向けた進展を条件とした制裁の解除でなければならない」との声明を公表している。

米国農産物の輸出成約高
2021/2022市場年度分
※期間:2022225日~33

米国小麦
Net sales of 307,200 MT for 2021/2022
2022
225日~33
フィリピン   133,100 MT
メキシコ    111,700 MT
日本       26,200 MT
コロンビア    17,400 MT
ドミニカ     13,100 MT

米国トウモロコシ
Net sales of 2,143,700 MT for 2021/2022
2022
225日~33
仕向け先不明  800,600 MT
日本      398,400 MT
メキシコ    290,200 MT
サウジアラビア 140,000 MT
コロンビア   129,600 MT

米国大豆
Net sales of 2,204,300 MT for 2021/2022
2022
225日~33
中国     1,096,400 MT
仕向け先不明  334,000 MT
エジプト    181,000 MT
メキシコ    142,700 MT
ベトナム    114,700 MT

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