◎ハチはなぜ大量死したのか ローワン・ジェイコブセン著
中里京子訳 福岡伸一解説 文春文庫

ハチはなぜ大量死したのか (文春文庫)
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いやー、面白い本でした。
本編だけで350ページ程ありますが、
飽きることのないノンフィクションです。
CCD(Colony Collapse Disorder:蜂群崩壊症候群)という、
養蜂業に大きなダメージをあたえる現象の原因を追い求めるのですが、
そこに至るまでに、ミツバチの素晴らしい生態を非常にわかりやすく
魅力的な文章で解説してくれます。
そして、CCDの原因を、様々な面から追究していくのですが、
ウイルスとか農薬とかのある意味わかりやすい原因だけでなく、
現代の経済システムや、養蜂業そのもののあり方、
経営の仕方に追究が進んでいきます。
原因をひとつにして、わかりやすく単純化したいんだろうけど、
物事はそんな単純ではないということを認識させてくれます。
324ページ
「人は芋虫なしに蝶だけをほしがるが、そういうわけにはいかないのだ」
解説が福岡伸一っていうのを前面に出しているところが、
客引き的ではありますが、それを超えた
(読んでみると福岡伸一の解説はなくても十二分に価値のある)本です。
解説は解説でうれしいんですけど。
また、著者記載の「付録」に、ミツバチの飼い方などが詳しくあります。
ミツバチへの愛情も楽しい。
読みながら時々、小学生のころの友人の家が養蜂業をやってて、
自宅のベランダにもハチを買っていた風景がぼんやり浮かんできました。
この本は是非たくさんの人にお勧めしたいです。是非是非。









