地を這う者に翼はいらぬ

本とかイベントとかライブとか舞台の覚え書きです。写真もちょくちょく。

「当事者」の時代/僕がアップルで学んだこと


◎「当事者」の時代 佐々木俊尚 光文社新書
「当事者」の時代 (光文社新書)
「当事者」の時代 (光文社新書)
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この著者の本は、「2011年 新聞・テレビ消滅」「電子書籍の衝撃
キュレーションの時代」の3冊を読んだことがあり、共感できる部分が多く、
この本も手に取ってみたのですが、
タイトルから想像できない話からのスタート。

ある意味、非常に「もってまわった」話の進め方であり、
タイトルから想像していた内容は400ページを超えた最終章にやっと登場する。
警察と新聞記者の特ダネと取るための夜回り、学生運動の変遷、
黒人の容姿になって黒人音楽を広めることで名声を得たユダヤ系白人、
そしてそれぞれの話が、くどいほど詳細で、
途中で何の本を読んでるのかわからなくなるほど。
でも読み進めざるを得ない迫力はリアリティからきているのかと思う。

これまで私が読んだ著者のメディア論の続編として書かれたわけだけど、
重さが全く異次元のように違う。
メディアが「マイノリティ憑依」してしまい、
エンターテイメントとして書いた記事の時代はもう終焉を迎えてると著者は言う。

例えば震災の記事を、当事者の目線で書いてある記事は辛くて読めない。
著者はメディア論として書いているが、その範疇ではないと思う。
当事者になるということは、
知らなければ背負わなくてもいいものを背負うことになり、
辛いことが多いはずだけど、
あえてそっちに行くことのできる覚悟がなければ、
これまでの「富を分け合えていれば済んでた時代が終わった」これから先の
20年は生き残って行けない可能性があるということなのかと思ったりする

黒人へのマイノリティ憑依の内容を読みながら、
シャネルズ(ラッツ&スター)を思いだすわけだけれど、
彼らは、もしくは鈴木雅之は、感覚的にマイノリティ憑依していたのか。

本書のプロローグで、本殿が存在しない不思議な神社として紹介されている
奈良の檜原神社、車で一度見に行ってみようかな。

◎僕がアップルで学んだこと 松井博 アスキー新書
僕がアップルで学んだこと 環境を整えれば人が変わる、組織が変わる (アスキー新書)
僕がアップルで学んだこと 環境を整えれば人が変わる、組織が変わる (アスキー新書)
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アップルでシニアマネジャーをやったことのある人の本。
いざ読み始めてみると、著者がアップルで勤務している時に、
マネジメントをしたか、自分が厳しい競争社会(社内)の中で生き残っていったか
など、がっつりビジネス本でした。

ただ、ずっとアップルを見てきた私としては、
あの頃の時代の商品はそこまでヒドイ状態だったのか、など、
当時のマック関連雑誌からはわからなかったことも知ったりして。

アップルの視点から見ると、日本の商品は「箇条品質」だと言う。
確かにその面は否めないと思う。
日本の商品が「ガラパゴス化」しているのは、
作っている日本の会社が悪いのか、その商品を求めている日本人が悪いのか。

以前に読んだ「定刻発車」っていう本にあったのですが、
日本の電車の定刻発車のすごさは、鉄道会社の努力だけでなく、
日本の乗客の協力がなければ成り立たない、みたいなことを思いだすのでした。


  • Posted by しょーちゃん
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ワイン!ワイン!ワイン!


イタリア(ミラノ)とドイツに海外出張に行ってきたのですが、
その時に飲んだワインをアップします。

先に仕事のまとめをせなあかんとのちゃうんか
という話はありますが・・・^^;

到着初日の晩に、ホテルの地下のレストランで飲んだワイン



ミラノ2日目
1軒目で飲んだのは撮るのを忘れているみたい・・・
2軒目は一緒に行ってた同僚の友人がフィレンツェでイタリアンのシェフをやってて
その彼が合流した時に、その彼が進めてくれた白ワイン
日本ではなかなか手に入らないはずとか。



ミラノ3日目
1軒目のレストラン



2軒目の地元系ピザハウス



4日目、ドイツに移動。ロマンティック街道沿いの田舎町。
このあたりは赤ワインをたくさん作ってるとか。



おみやげで買って帰ってきたワイン。
これも地元のワインで、郵便局の横で売ってました(笑)




言わずもがなですが、うまいだけでなく価格がお手ごろなのがいいですねー
  • Posted by しょーちゃん
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2012 Sakura (LUMIX LX3)


今年は桜が咲くのが遅かったなあ。
いつもの藤原宮跡で桜と菜の花の共演を見ることができなかった。








camera:Panasonic LUMIX DMC-LX3
  • Posted by しょーちゃん
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ビヨンド・エジソン


◎ビヨンド・エジソン 最相葉月 ポプラ文庫
ビヨンド・エジソン (ポプラ文庫)
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 一度読んでみたかった最相葉月の取材本です。
 12話に分かれているので、お気楽かなと。
 様々な境遇にある、12人の最先端科学技術に取り組んでいる科学者たちへの
 インタビューをベースとしたノンフィクション記事の本です。

 著者の方針なのか、苦労されている方が多いという印象。
 この本を未来の科学者たちに読ませたくなるという思いと裏腹に
 苦労が先に立って未来を感じにくいのではないかという思いに。

 あと、12人のうち、男性6人、女性6人と、こういう世界の男女比率と
 大幅に異なる男女比の割り振り。女性著者ならではなのかもと思いつつ、
 より苦労されているという印象が残る。

 それぞれの話はとても面白いけど、
 もう少し突っ込んで知りたいって思ったところで話が終わるのが少し残念。
 科学好きの大人向けの伝記かな。
  • Posted by しょーちゃん
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