コミックエッセイ『大家さんと僕』 矢部太郎著が手塚治文化賞・短編賞を受賞(∩´∀`)∩おめでとうございます。
いいお話だったものね。

最近若手のお笑いタレントさんの著作本が多数出版されております。芥川賞まで受賞しちゃったんでしょ...多彩な方が多いのね。 

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気になっていた山田ルイ53世著『ヒキコモリ漂流記』を読んだので感想を書いておこうかと。

今回本書を手に取った理由はズバリ題名です。『ヒキコモリ漂流記』、最近ヒキコモリブームで、ヒキコモリ本はphaから吉本隆明に至るまで片っ端から読んでおります。妖怪ウォッチで好きなのはもちろんヒキコモウリです(これは嘘)



著者は神戸の難関私立中高一貫校へ通うほどの秀才、本人曰く神童だったと。中二まではこのままいけば東大も夢ではないと先生からお墨付きをいただいていたそうです。

そんな彼がなぜ6年間引きこもったのか?

自宅から毎日片道2時間弱かけて中学まで通学していたそう、進学校ですから当然課題も大量。さらに部活にも参加していたそうで、およそ中学生の生活サイクルじゃない(笑)
寝るのは0時過ぎ起きるのは5時....大人でもつらいわ、こんなの。


帯にもありますが、通学途中にもよおしたものがぁぁ、学校までもたずに爆発( ;∀;)
この辺はそりゃもう色々と面白おかしく書いていますが、要は漏らしてしまったと(>_<)

それまでずっと優等生、勉強もスポーツも無難にこなし、家族やご近所には期待される神童的存在だったのに、最悪の失態を演じてしまったわけですね。途中でどこかに駆け込んでいたら、また違う人生だったのかもしれない...( ,,`・ω・´)ンンン

通学のストレス、私立校特有の格差なども、優等生であることでなんとかやり過ごしていたのでしょう。しかし、この失態によって、プツンと糸が切れてしまい、その学年の夏休みを境に登校拒否になってしまいます。
芸人さんには漏らす話とか財産なんだろうけど、当時、未来の東大生などと嘱望されてた、秀才君にはきつかったんだろうね。
ここで「漏らしちゃったw(∀`*ゞ)テヘッ」ですませることができたら、学校に残っていたかもしれない、その代り「ルネサッ~ンス」は見られなかったw 本人曰く当時の神童感(本人曰く)が邪魔をしたのだそう。ややこしい性格だったんだね、可哀想でもあるよね、あんな生活してたら、まして子供なのに余裕なくなるよなあ(´-ω-`)


著者のご両親というのが、又アクの強い方たちで、人の親御さんに言うのもなんだけど、今でいう毒親要素がム~ンと漂う。読んでる側は笑っちゃうんだけど。面白おかしく描写してるしね、さすが芸人さんだわ。

あれだけご近所でも自慢だった息子がヒキコモリ?この現実を受け止められなかったのでしょう、結局見るのも嫌と家を追い出されてしまう。

アルバイトなんかもしていたそうで、生粋の(?)ヒキコモリではなかったのだけど、20代になって、このままでは不味いと、大検受けて大学へ入学するのですが、結局大学は中退、納めるべき学費を持って東京へ、そして吉本の養成所へ。本来なら一流大学に入って、違う人生を歩んでいたはずだったのに!納得いかなかったんでしょうね(´・ω・`) 学業とは別次元の才能で勝負じゃ!みたいな感じで、結局エスケープしてしまう。折角、大学(2部とは言え国立大学)に入っても、心の底ではこじらせたままだったんですね。

東京へ行っても、性根は変わらず。極力働きたくない、電車に乗らずに歩く、歩くと靴底が減るので、その日、出歩かなさそうなアパートの住人の靴を内緒で交互に借用したり、食べ物も大家さんのゴミ袋を出してあげるふりをして、こっそり食料をあさったりと、いかに働かずに過ごせるかに研鑽を重ねる日々。

家賃を滞納する著者に対し大家さんの一言、「最近良いもの食べているじゃないの!」つまり、大家さんも著者のゴミ袋をあさっていたと(笑)

この『大家さんと僕』との違いよww 家賃ためるのが一番悪いんだけどもね。


やがて、乾杯ブームが来てブレイク、仕事が入るようになるまでこうした極貧生活は続いたそう。


本のくくりに至るとお嬢さんへの思い、ついでに現ヒキコモリ達に対してのメッセージとも思えることをつづっておられます。例えば、娘がひきこもりになったとしても、人生色々な道があって、どんなに迷っても最後には髭男爵くらいには(謙遜を)なれるんだから、と。ハードル高い気もするけど、
動いたらなんかにはなってられるんだから、諦めんな!ってことかな?


私はそんなこと言えるかな?多分無理だろう。著者のお母様みたく顔も観たくないわ!ってブチ切れるタイプだろうなあ....


この著者の場合、ヒキコモリの原因は神童感をこじらせたこと。できる人が躓いて起き上がれなくなったら、こんなになっちゃうんだろうね。『俺はまだ本気を出してない』っていう漫画あったけどさ、そう言う勘違いがのが絶えず付きまとって、そこにひきこもる環境(自宅・家族・経済等)があれば、外に出なくなっちゃうんだろうなあ。
勿論いじめと心の病とかが原因の場合もあるだろうけど。

著者は家族と20年余りほとんどあっていないそう。家族は嫁と娘だけだと明言してる。
ひきこもる息子に耐えられないと外に放り出す、これができないと今問題になってるように40代のヒキコモリとかになっちゃうんだろうなあ。著者も自分がひきこもることで家族に迷惑をかけたと謝罪してるけど、読んでる限りはかなり特殊なご家族って感じだな、私が言うのもなんですが。

著者の山田ルイ53世さんのヒキコモリの歴史を面白おかしくつづっている本書。かなり自虐的に描いてますが、面白い。本当に神童感をこじらせてしまっていて、どうしようもね~なってむかつきながらも、笑っちゃう、そして色々考えさせられる内容でした。


最近、新聞のひきこもり問題の特集でのインタビュー記事を読んだんですが、なるほど、良い事おっしゃってますよ。
画像貼れないので、ググって読んでみていただきたい、




20数年ぶりに、育った街へこっそりと戻った著者を目撃した小学生が「髭がかえってきた~!」って駆けだす一節、笑った。いずこの小学生も面白いなあ(笑)


なんにしても、人間、ドジったとき(ノ≧ڡ≦)てへぺろって流せるのってすごく大事だよね。





ルネサッ~ンス」とか書いたけど、本当は一度も観たことないのです。

しったかブリで( TДT)ゴメンヨー