年度末の引っ越しシーズンには、それを狙った空き巣が隙をうかがっていたり、住人が入れ替わったりして犯罪が増えます。ご自宅の玄関や窓の防犯性は大丈夫でしょうか? いま一度チェックして、必要なら鍵を強化したり取り換えたりしましょう。

玄関の鍵はどんな種類?古くて防犯性の低いものは取り換えよう!

 玄関等の出入口などからの侵入は、空き巣被害のなんと36.4%にも及びます。
(警視庁「令和元年中の住宅対象侵入窃盗の発生状況」より)

そういった出入り口の鍵が旧式だったら、大変危険です!早めに新しいタイプの鍵に取り換えましょう。
【旧式の鍵】

ディスクシリンダー錠:鍵の両側にギザギザした出っ張りがある
ディスクシリンダー

ピンシリンダー錠:鍵の片側だけにギザギザがある

ピンシリンダー

これらは空き巣のピッキングやサムターン回し等の開錠行為に弱い、古いタイプの鍵です。早めに新しいタイプに交換しましょう。

【新型の鍵】

ディンプルシリンダー錠:ピンシリンダー錠を複雑化させたもので、デコボコしたくぼみがある

ディンプル



マグネットタンブラーシリンダー錠:
鍵に磁石が埋め込まれていて、シリンダー内部に付いた磁石と反発させることで開く仕組み

マグネット



他には、ロータリーディスクシリンダー錠、電子鍵(スマートキー)などがあります。

窓の鍵も要チェック!「補助錠」や「ガードプレート」で補強するのが良し

玄関よりも空き巣に狙われやすいのが窓。前出の調査によると、なんと63.4%もの侵入がベランダや部屋の窓からだそうです。以下の対策で防犯性を高めましょう。

補助錠を付ける
・窓ガラスに防犯フィルムを貼る
・窓の隙間からバール等を入れてこじ開けられるのを防ぐため、「ガードプレート」で隙間を隠す

cp
なお、鍵の業界団体や警視庁が「防犯性が高い」と認めた鍵には、「CP認定錠」というマークが付いています。鍵の交換をするときは、この「CP」マークがあるものを選びましょう。