サンゴ飼育をしてる人が気になる数値の1つに
カルシウム濃度があります

カルシウムはサンゴの骨格形成に重要で水槽では減りやすいからです
リーフタンクの場合は、何らかの方法でカルシウムを増やす対策が必要だと思います

現在、主に行われているカルシウム添加法は以下の3つです

1、厚い底砂での自然供給
2、カルシウムリアクタを使っての供給
3、添加剤によるカルシウムイオンの直接投入

それぞれについて独り言してみたいと思います


底砂での自然供給

これは「システム6 底砂はある方がいいの?1」で書きましたので簡単に
底砂内部に沈殿した有機物を微生物が利用するとCO2や有機酸が生じ
これはすぐには水中には出ていきません
これにより底砂内ではpH低下が起こり
底砂に使われている炭酸カルシウムを解離させ水槽に供給します
自然界も同じ働きでCaイオンが供給されます
底砂が多く、またカルシウムを消費する生物が少なかったり水換え量が多い場合には
とくにCaを入れなく生体が必要なCaを維持できる場合もあるでしょう
また人為的に供給する場合も供給量を減らすことができます


Caリアクタ

日本ではCO2ボンベの規制がゆるいためにこれを利用する人が多いと思います
また海外では規制が強くCO2ボンベを買いにくいので使っている人は少ないようです
初期投資が必要な点を除けばCa添加に最適な方法だと思います
指定された方法を守れば容易にCa濃度を上げられますし安全性も高いです
ですから間違った使い方さえしなければ
Caリアクタの知識など飼育には必要ないのですが
こうした役にたたない話こそこのブログの目指す所です!
ですからCaリアクタの原理を考えてみましょう

まず必要なのは炭酸カルシウム(CaCO3)と二酸化炭素(CO2)です


炭酸カルシウム

炭酸カルシウム(CaCO3)は結晶構造の違いにより以下の3つに分類されます
1、カルサイト
2、バテライト
3、アラゴナイト

2のバテライトは不安定な性質を持ち自然界にはほとんど存在しないので
考えなくていいでしょう

1のカルサイトは天然の岩石(石灰岩、大理石)等に含まれ
比較的堅牢な結晶構造を持ちます
鉱物由来のCaCO3の多くががカルサイトです

3のアラゴナイトは霰石と呼ばれる鉱物に該当しますが
サンゴ骨格や貝殻など、生物由来で生成される場合はアラゴナイトになります

(余談です
あれっ?サンゴ砂とアラゴナイトは区別されて売ってるよね?
別の物じゃないの?
と思った人もいると思います
そうなんです!
でもサンゴ砂は正しくは、あくまでもアラゴナイトの1種です
アクア用で売られているアラゴナイトは「商品名」と考えてください
サンゴ砂に比べてリンが少なく溶けやすい
などの特徴があると言われていますが
それほど違う物とは思えません
アルカリ度をKHと呼ぶなど
アクアでは言葉を正確に使わない傾向があります)

CaリアクタではCaCO3を解離させるのが目的ですから
カルサイトより溶けやすい(結晶構造が不安定な)アラゴナイトを使った方が良いのです
またサンゴ砂を使った方がサンゴ骨格の形成に必要なMg、Srなどの元素も含まれていますから
Caメディアにはサンゴ砂やサンゴ砂からできている「アラゴナイト」
(これは商品名としてのアラゴナイトです)が最適だと思います


CaCO3

CaCO3はpH8の海水ではほとんど溶けませんがpH6にすると10倍以上の溶解度になります
そこでCaリアクタを使い海水にCO2を溶かし海水のpHを下げます
するとCa++とCO3--のイオンに解離してそれを水槽に入れれれば
Caイオン濃度、アルカリ度(KH)が上がりpHも上がると良いことずくめなんです

そんなこと皆さんわかっていると思いますので、ここで質問です

なぜpHを下げたリアクターからの水を入れると水槽のpHは逆に上がるのでしょうか?
なぜpHを下げるのにレギュレイターとかが必要で面倒なCO2を使うのでしょうか?

今までこのブログを読んでいる方なら簡単な質問だと思いますが答えは次回に(笑)

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