一昨日は「ユージュアル・サスペクツ」というサスペンスモノを観て、「お〜久々に骨のある洋画であった!」とすっかりよい気分になっていた。そ〜は言っても、最初の15分位で、僕にはすでに黒幕(カイザーソジ)の正体は分かってしまった。最後にどれだけのどんでん返しがあるのか、楽しみにしながら観ていのだが、やっぱり思った通りだった・・・・。
しかし、内容的にはなかなか見応えのあるもんがあったし、ラストで足を引きずって歩いていくシーンが長々と続き、その歩き方が段々まともな歩き方に変わっていく、という演出はなかなか秀逸であった。
主演はケビン・スペイシーで、この人は人のよさそうな善人顔でありながら、冷酷な悪人役をやらせると、その善人づらが余計に悪人らしさを引き立てて、とてもシャッキとするタイプの役者だと思った。
で、昨夜は「プレッジ」というサスペンスモノをみたのだが、これはもっと凄かった。主演は僕の好きな「ジャック・ニコルソン」。先日観た「最高の人生の見つけ方」でのジャック・ニコルソンにはちょっと不満があっただけに、この作品のニコおじさんには十分満足できた・・・。何度もこの日記で書いたが、この人ほど「狂気」の似合う役者はいない・・・・。名作「シャイニング」の狂人ニコおじさんを観て以来のファンなのだが、思い起こせば「カッコーの巣の上で」もそ〜だったし、バッドマンのりメイク第1弾もそ〜だった。
とにかく、徐々に壊れていく人間を演じさせたら、この人は多分世界一だろう・・・・。で、この作品の監督はショーン・ペン。俳優としての彼は「ミスティック・リバー」「俺たちは天使じゃない」などで有名だが、監督作品ではあまり記憶に残っているものはない。前夜にユージュアルサスペクツで、早々に犯人を当てた僕としては、このプレッジでも「真犯人はニコおじさん!」と予測した・・・。しかし、進むにつれて、段々わからなくなってきた・・・。この時点で、凄い監督だと思った。犯人が全くわからないどころか、ラストの落としどころも全く不明になっていく。
これまでの米映画であれば、危機一髪のところで、昔の同僚が助けに現れて、犯人を射殺して終わり!って〜ところだ。ところが、この作品では、犯人らしき男は現場に行く前に、途中交通事故で死んでしまう。周囲を巻き込んで犯人の登場を待っていたニコおじさんとしては立場がまったくなくなる。愛する恋人に「自分の娘をオトリに使った」と非難され、母娘は彼の元を去っていく。元警察の同僚たちも、「ついていけない」と去って行く・・・・。そして、一人になった彼は段々狂気の世界へ・・・・。さびれたガソリンスタンドの前で、イスに坐ったニコおじさんが、何か独り言を言っているシーンで終わる。
全く理不尽で救いのない、僕らの大好きな「因果応報の法則」を無視した作品だ・・・・。しかし、観終わったアト、見応えのある作品だった事は間違いないと確信できる作品でもある。みゆきに言わせれば「このラストの方がより現実的であり、こういう理不尽さが、世界には溢れかえっている」との事だった。
う〜〜〜ん!しょ〜ゆ〜ものか!名前はしゅ〜る之助でも、実際の僕自身は、けっこう秩序や勧善懲悪や因果応報といったものを求めていることを、痛烈に感じさせるよい作品であった・・・・。
しかし、内容的にはなかなか見応えのあるもんがあったし、ラストで足を引きずって歩いていくシーンが長々と続き、その歩き方が段々まともな歩き方に変わっていく、という演出はなかなか秀逸であった。
主演はケビン・スペイシーで、この人は人のよさそうな善人顔でありながら、冷酷な悪人役をやらせると、その善人づらが余計に悪人らしさを引き立てて、とてもシャッキとするタイプの役者だと思った。
で、昨夜は「プレッジ」というサスペンスモノをみたのだが、これはもっと凄かった。主演は僕の好きな「ジャック・ニコルソン」。先日観た「最高の人生の見つけ方」でのジャック・ニコルソンにはちょっと不満があっただけに、この作品のニコおじさんには十分満足できた・・・。何度もこの日記で書いたが、この人ほど「狂気」の似合う役者はいない・・・・。名作「シャイニング」の狂人ニコおじさんを観て以来のファンなのだが、思い起こせば「カッコーの巣の上で」もそ〜だったし、バッドマンのりメイク第1弾もそ〜だった。
とにかく、徐々に壊れていく人間を演じさせたら、この人は多分世界一だろう・・・・。で、この作品の監督はショーン・ペン。俳優としての彼は「ミスティック・リバー」「俺たちは天使じゃない」などで有名だが、監督作品ではあまり記憶に残っているものはない。前夜にユージュアルサスペクツで、早々に犯人を当てた僕としては、このプレッジでも「真犯人はニコおじさん!」と予測した・・・。しかし、進むにつれて、段々わからなくなってきた・・・。この時点で、凄い監督だと思った。犯人が全くわからないどころか、ラストの落としどころも全く不明になっていく。
これまでの米映画であれば、危機一髪のところで、昔の同僚が助けに現れて、犯人を射殺して終わり!って〜ところだ。ところが、この作品では、犯人らしき男は現場に行く前に、途中交通事故で死んでしまう。周囲を巻き込んで犯人の登場を待っていたニコおじさんとしては立場がまったくなくなる。愛する恋人に「自分の娘をオトリに使った」と非難され、母娘は彼の元を去っていく。元警察の同僚たちも、「ついていけない」と去って行く・・・・。そして、一人になった彼は段々狂気の世界へ・・・・。さびれたガソリンスタンドの前で、イスに坐ったニコおじさんが、何か独り言を言っているシーンで終わる。
全く理不尽で救いのない、僕らの大好きな「因果応報の法則」を無視した作品だ・・・・。しかし、観終わったアト、見応えのある作品だった事は間違いないと確信できる作品でもある。みゆきに言わせれば「このラストの方がより現実的であり、こういう理不尽さが、世界には溢れかえっている」との事だった。
う〜〜〜ん!しょ〜ゆ〜ものか!名前はしゅ〜る之助でも、実際の僕自身は、けっこう秩序や勧善懲悪や因果応報といったものを求めていることを、痛烈に感じさせるよい作品であった・・・・。