去年の10月から、嫁のみゆき薦められて、東野圭吾を読み始め、またたく間に、はまってしまった・・・・。

かれこれ3か月で40冊以上の作品を読んだのだが、彼の代表作、たとえば「秘密」「白夜行」「幻夜」「トキオ」等々はとっくに読み終えて、アトは、それほど人気のない作品を、図書館やブックオフに行っては、捜してくる、という段階になっているのだ・・・・ははは^_^;

特に、彼が若い頃、スキーに凝っていた経験を、ベースにして書いたのであろう「鳥人計画」を読んだアト「白銀ジャック」を読んだ・・・・。広大なゲレンドを所有するスキー場に「爆弾を埋めた」と、脅迫メールが届く、人質(ゲレンドの客全員)モノであるが、東野圭吾で「人質」と言えば、壮大なスケールで描かれた「天の蜂」もあったな〜・・・。あれも、近々映画化されるらしいけど・・・・。

で、今回紹介したいのは、同じく人質モノで、舞台がスキー場、って〜ことなら、全く「白銀ジャック」と同じ設定の「疾風ロンド」なのだが、読んでみると、「白銀ジャック」の続編であることは、すぐに分かる・・・・。

活躍するゲレンデパトロール員と、その女性友達(ボードの選手)が前作と同じであるからだ。ただ、「疾風ロンド」は、明らかに、映画化を前提に書かれた、小説であることはよ〜くわかる。

まず、主人公の冴えないおっさんが、非常にユーモアたっぷりに描かれていることから、最初は若干違和感を感じるぐらいだ。東野圭吾は短編等で「ユーモア小説」も何作か出しているが、長編ではこれほどの、砕けた雰囲気の作品は、なかったんじゃないかな〜・・・。

これは明らかに、映画化の時の演出を、原作者が前提としている描き込んでいるからだろう・・・。具体的に、どんな俳優を想定しているかはわからないが・・・・。ひょっとして、船越英一郎かな〜・・・・。

そして、後半のクライマックスのアクションシーンは、スキーもの特有のスピード感もあり、映画のシーンが浮かんでくるような描かれ方をしている・・・・。

東野圭吾の得意技「どんでん返し」の連続技も冴えて、彼本来のストーリーテラーとしての本領が十分発揮された作品だと思う・・・。

何かの対談で、東野圭吾は、本当は「映画監督」志望だった、と発言していた記憶があるので、多分彼なりに、それを意識して描いたのであろう・・・・。

そう言えば、人気作となった最近の「マスカレードホテル」シリーズも映画化を前提としたような、描き方だったな〜・・・。

はっきり言って、シリーズ前作の「白銀ジャック」のストーリーが最後になって、ガタガタだったと事を思えば、この「疾風ロンド」の方がはるかにましだし、お薦めだと思う。多分、「白銀ジャック」自体は、東野圭吾からしたら「失敗作」だった、という認識かも知れない、と思ったぐらいだ。

穿った見方をするならば、その挽回作として、あえて前作の登場人物を、そのまま登場させたのかも知れないな〜・・・・。

主人公の1人のパトロール隊員を「小栗旬」若い強気のヒロインを「深田恭子」あたりで、是非観てみたいものだ・・・・映画化は間違いないと思うが、いつになるのか、非常に待ち遠しいのであるが・・・・・d(^O^)b