「全国高等学校野球100回記念大会」が8月5日に熱戦の火蓋を切った。

第1回は1915年(大正4年)であるが、期間中に戦争で4年間中断しているので実年数は100年以上になるのである。
それにしても、日本人は本当に野球が好きだ。野球のどこがそんなに日本人の心を捉えて離さないのだろうか。最近はサッカーも人気があるがまだ野球には及ばないようである。理由はよくわからないが、私の個人的見解は下のとおりであるがいかがであろうか?

古来、日本には相撲、柔道、剣道といった個人競技しかなかった。剣道などはプロとは言えないが剣豪として、宮本武蔵、佐々木小次郎といったスターが人気を呼んで小説にもなった。相撲にしても,双葉山対玉錦とか栃錦対若乃花、大鵬、柏戸・・など上げたらきりがないほどライバル対決が日本人は大好きなのである。
団体競技といえば運動会で、騎馬戦、棒倒し、駅伝を含むリレーぐらいであった。
そこに、バレー、バスケット、ラグビー、ハンドボール、ホッケー、などの団体競技が入って来た。野球も同時期に輸入された。その中で野球だけが突出して人気を博したのはなぜか?

野球には、個人競技的興味が多くある。例えば、今のプロ野球で言えば「巨人の菅野」対「DENAの筒香」の対決といった具合である。DENAの筒香 対 ソフトバンクの「柳田」という見方もある。昔で言えば「水原」(巨人)監督と「三原」(西鉄)監督の対決などと騒がれたこともあった。キャッチャーの肩とランナーの足の対決もある。野球は、選手個人同士の虚々実々の駆け引きや対決が見られる競技と言えるのではないだろうか。団体競技で野球ほど個人対個人がじっくり対峙する競技はないような気がする。この「間」が日本人には好まれるのではないだろうか。

また、日本という国ほど(他国のことはよくは知らないが)、学校対抗から始まって市町村、県、全国という風にだんだん強くなって最後はそれぞれの故郷を背負って日本一を争うという大会方式が好きな国もないのではあるまいか。聞くところによると外国では地域を代表する学校対抗戦があまりないらしい。クラブ対抗が多いらしい。
日本独特の駅伝にしても、県対抗の高校駅伝や、箱根駅伝、大学駅伝、実業団、県別駅伝などが目白押しであり、しかも、ここでも個人の対決が取りざたされることが多い。

こうした事情から、日本人は全国高校野球大会が大好きなのだと私は思うのである。そして、その歴史のなかで多くの人それぞれに忘れることのできない名勝負がいくつも生まれたし今後も生まれるのであろう。今年はどんな名勝負が生まれるか大いに楽しみである。