November 27, 2016

久々に投稿したついでに続けざまに書きます。
これまで書く機会がありませんでしたが、3年目に心臓血管外科を6カ月研修したことが、その後大変役立ったことをここに特筆しておきます。
なぜなら、いま自分が実践している重症管理は、この時ICUに住みついて学んだ経験が礎になっているからです。あの時の心臓外科の先生、本当にありがとうございました、という気持ちです。当時はあの半年をとても長く感じましたが、まさに、急がば回れです。
これから外科医を目指される方の、参考になれば幸いです。
ただし、この手の類のことは、学ぶべき人を自分の中で密かにセレクトしておくべきです。例えば、敗血症性ショックの循環管理で、いまだにドパミンをfirst choiceと考えるオーベンからは、全身管理について多くを学ぶことはできないでしょう。

(23:48)
放置しすぎだろう、とか、すでに思って下さる方もいないとは思いますが。
例によって色々な事がありましたが、この2年間を大雑把にまとめますと、
  • 症例の多い専門病院で研修してました。丁稚奉公みたいな扱いで辛かったけど、帰ってきたら意外と成長していることに気が付きました。
  • 娘が産まれました。正直、自分は子供が欲しいタイプではなかったけど、何だろう、すごくかわいい。
こんな感じです。

2年ぶりにブログを読み返してみると、随分イタイ奴だなあ・・・というか、半ば精神的に病みながらギリギリのとこで頑張ってきたんだなと、医者8年目になった今は客観的に思える感じです。
今でもたくさん凹むことはあるけど、立ち直りが早くなったのは、鈍感になったのか、余裕が出たせいか、子供ができたからなのか、まあ、たぶん全部が交絡してるんでしょう。

学生時代の記事はやっぱりイタイので研修医になった時に封印してしまいましたが、厳選して復活させてみようかな・・・。思い出が詰まっておりますので。本当に実行するかどうかはわかりませんけど。

(23:27)

August 09, 2014

とりあえず、生きています。外科医として。
胸をはって外科医と名乗るほどの域にはまだ遠いですが。
4月にまた異動となり、研鑽を積んでおります。

----

40代を迎え、この1年くらい、加齢、というものについて否が応でも考えざる得ない状況になってきた。
鼻毛に白髪は混じるし(汗)、傷は治りにくいし、なんだか眼も衰えている気がする。人や薬の名前もサッと出てこない(笑)。
若いころのような、貪欲さというか(よく言えばアグレッシブさ?)が衰え、どうしても思考が守りに入ってしまう。何事も「面倒くせえ」がまず出てしまう。
この歳でもなお、ペーペー扱いなので、他者の言動に振り回されたり、傷つけられたり。これもクールを装ってはいるが、年々、精神的に処理するのがかなり負担になっている。
最近、明らかにネガティブな発言が増えている。

まあ、客観的には、人並みに加齢しているね〜、こんな歳で外科医になったわけだしね〜、と評価できるわけだけど、自分だけは歳をとらないと思っていた。

そこに葛藤がある。
周りからそう見られているように、ちょっと変わった経歴だけど、世間をよく知っているし、見た目も考えも若いし、仕事も前向きで真摯に取り組む駆け出し外科医…、そういう自分を演じてきたけど、やはり歳には勝てないのか?
「まだまだいける。気持ちで負けてはダメだ。初心を思い出せ」と思う自分。
「あーあ、こんな歳になってまで、まだ丁稚奉公みたいなこと続けるのか?面倒くせぇ」と思ってしまう自分。
年々、後者の比率が高まってしまっている自分にげんなりする。

何かを自分のなかで受け入れて、咀嚼して、解決して、新しい精神的境地に入らなければいけない時期なのだと感じる。
これまでの生き方や、これからのライフプランについても向き合わなくてはならないだろう。

関係ないようで、自分では関係おおありだと思うことを書いておく。
多分、医学部に編入してから今まで、あまりにも自分のプライドを抑えて卑下しすぎた。
若くて根拠のない自信に満ち、能動的に働いて、輝いていた自分。モノづくりの仕事は、葛藤や辛いことも多々あったが、本当に楽しい成功体験だった。
そういう自分を一旦封印して、この世界で処世するには、自分を卑下するしか方法を見いだせなかった。しかし、ちょっとそれも度が過ぎたように思う。
加えて、医者になってからの成功体験がまだ少なすぎて、気持ちが前向きになれのいのかも知れない。
そこにやってきた、加齢現象問題。うーん。

なんだか、書いているうちに、どうやって締めくくっていい文章なのかわからなくなってしまった。まあ、結論が出てないので、締めくくれないか。

----

つまり、だいぶ悩んでます。この1年くらい。
久しぶりに書き込んだ内容も、やはり陰鬱でした。ということです(笑)。
まあ、気長に見守ってやってください。

(22:47)

September 15, 2013

大学病院で安く雇われた医者は、アルバイトに出かけて生活資金を得ることなります。
自分の場合は老人病院の当直であったり、医療過疎地域の夜間救急であったりします。一回の勤務で一般の社会常識では考えられない報酬を得て帰ってきます。

これが結構、医者の体力と健康を奪うんだな。案外「寝当直」でも。
当直の翌日は当然、帰ってそのまま勤務ですし、休日も潰れます。
眠い目をこすりながら、高速道路をぶっ飛ばして帰って来た医者に手術してもらいたいなんて、誰も思わないでしょう?
今時、雇用管理の面で見ても、リスク管理の面で見ても、こんなことあり得ないと思うのですが、残念ながらこの業界のありふれた実態です。

できれば、大学から十分な月収を得て、心身とも健康に自分の患者さんの医療に集中したいと思うのですが…。
金はいいから、休みをくれ、とカッコよく突っぱねられたらいいのですが、こんな按配で受け手の少ない医療が担われているから、なかなか抜け出せないのです。

自分の力だけではどうにもならない事が多すぎて、無力感に苛まれます。

(23:50)

March 31, 2013

1年4ヶ月もブログを放置していました。もう誰も来てくれてないだろうなあ…。
なぜだろう、忙しかったとも、興味が違うところに向いたとも言えるし、他のclosedなところに書くのが心地よかったとも言えるし。
でも、ここでしか書けない事もあるな、と思うこともあったので、やっぱり細々と続けてみたいと思います。

医者になって4年、外科医になって2年になりました。
いろいろありました、ここに書ききれないくらい。
このブログには陰な内容を書き綴ることが多いのだけど、少しだけ前向きに書かせてもらうと、この特に1年は外科医として飛躍の年だったように思います。
良性疾患のみならず、大腸癌、胃癌、肺癌等々の手術を自ら手がけるようになったし、ICUの重症管理にも自信がついてきました。
その過程で思うところや、自分自身の変化はいろいろあったのですが、それもまたおいおいと。

3年間とある総合病院でお世話になりましたが、明日から異動になりました。
慣れ親しんだ環境と別れるのは寂しいですが、マンネリを打破して新たな成長を模索するには潮時かも知れません。

(20:09)

February 07, 2012

インフルエンザ解熱後の2日目、もうないと思うけど、このまま発熱しなければ明日から出勤。

昨夜なにげなくテレビを見ていたら、同年代の有名なアスリートがオリンピックに向けて頑張っている姿が映されており、それだけでも十分インスパイアされる内容だったが、一緒に登場してたトレーナーが旧知の人物だったのでビックリした。

前の会社の同期で、自分より一足先に退職し、スポーツトレーナーになるために渡米したのだった。
彼のキャラクターも加味して、僕はひがみ半分に「要領の良い男はまったく…」などと思ったものだった。
けど、インタビューに答える彼の顔、その表情を見て、一瞬で悟ったよ。
「あー、彼のその後の人生は決して平坦なものではなかったんだな…」って。
様々な努力や苦悩、紆余曲折を経て、一流アスリートのトレーナーという現在の地位を獲得したのだろう。

みんな夢に向かって頑張ってるんだ。
自分も負けてられないって思った。

(19:19)

February 06, 2012

消化器外科の研修に移ってから、思いのほか沢山の術者を経験させていただき有り難い限りなのですが、先日いよいよラパコレをさせていただきました。
特に合併症もなく翌々日には退院されて、ホントに良かった…。

そもそも内視鏡手術に憧れて、会社を辞めて、医者になって、外科医になって、やっとスタート地点に立ったなあという思いと、まだまだだなあという思いと…、いろいろです。
もっともっと腕を磨いて、人間的にも成長して、信頼される外科医になりたいなあ。

ところで。

「ちょっとくらい自分がいなくたって、仕事や世の中は回っていく」というスタンスの人は、それ以上の人物になれないことを多くの実例を見て僕は学んできたので、仕事は最善を尽くすよう努力してきたわけですが、医者の世界はどうもそんな奇麗事だけじゃ心身がもたないよう…。

医者になってから2年と9ヶ月あまり、多少体調は崩すことはあっても、大した病気もせずにやってこれましたが、ついにインフルエンザに罹患してしまいました。
解熱後48時間は院内立ち入り禁止というルールがあり、突然与えられた2日間の休養に途方に暮れつつ、イロイロ考えるわけです。
確かに、自分がいなくたって、病院や世の中は回っているじゃないか…涙。

「真面目に働く医者」「病棟で頼みやすい医者」「便利な医者」…とそんな評価は得られたのでしょうが、それ以上でもそれ以下でもない。客観的にみれば、単なる3年目の医者の中の一人でしかない。
自分を買いかぶり過ぎていたのでしょうか、もっと自分を守らないといけないのでしょうか。
心身を削り消耗させていく日々の中で、自分を客観的に評価する能力も失われているようです。

(13:02)

October 22, 2011

見て見ぬふりが招いたオリンパスの危機 -JBpress

心の痛むニュースだ。
というのも、怪しげなM&Aとは全く無関係の、この会社の技術者達が本当にイイ人たちばかりだからだ。

自分を育ててくれた会社のことを悪く言いたくはないが、この案件は相当に胡散臭い。
現会長兼社長は自らの非を認めて責任を取るべきだと思う。
そして、この会社の技術者の方々には、自分達が世界中の内視鏡医療の屋台骨を支えてきた、という誇りを失うことなく、危機を乗り越えてただきたいと思う。

しかし、この件の真相に迫ろうとする記事を書いているのは外国のメディアばかり。
日本のマスコミさん達は大丈夫なんでしょうか。

(23:54)

October 03, 2011



Everything happens to me / Paolo Fresu -YouTube


(00:15)

October 01, 2011

「すぐにICUに来てください」

院内PHSでコールされて、何事かと思いつつ急行してみると、
「先生おつかれさまでした〜」とICUスタッフの拍手で迎えられ、リポビタンDのプレゼント。
ちょっとしたサプライズに、嬉しいやら泣けてくるやらの心臓血管外科の締めくくりだった。

この半年のブログ見返してみると、例によってつらいことばかりが書きつらねてあり、確かに本当につらかったのだが、その代償として得たものはとてつもなく大きかった。
瀕死の淵から見事に蘇って笑顔で帰っていった患者さん達、あらゆる手を尽くしたが残念ながら亡くなられてしまった患者さん達…。
どれも心身に刻まれた貴重な経験と、心の交流の思い出である。


ある程度社会を経験してから医者になった者が、外科医として上手くやっていくコツは、過去とプライドを全部捨て去ること。
などと、この頃思ったりする。

(23:55)

September 17, 2011



Yes or no / Branford Marsalis - youtube

"JuJu"というアルバムに収められている、良く知られた曲。
これはブランフォードとその一味による会心の一撃。

(23:40)
抗血小板薬は外科医にとって最悪の薬…。出血が止まらない。
そんな患者さんばかりだった。

本当に身を切るような忙しさだった。
医師不足だとかそんな類のことを言ってるヒマもなく、今そこに助けなければいけない命があるから頑張る。
精神的にも肉体的にも限界まで追い詰められ、逃げ出したくなるような緊急手術の最中、何とか自分を奮い立たせようと、ふと頭に浮かぶのはなぜか奥さんの顔。

今週を乗り切れたから、30代で外科医を志すこの男も、何とかこの先やっていけるだろう・・・
と自分に言い聞かせておく。

(23:29)

September 04, 2011

IMG_11812

久しぶりに作ったパスタは、魚介のジェノベーゼ。
奥さんが栽培してくれたバジルを使って。

(17:57)

August 23, 2011

最近お世話になった本。
  • 「ICU/CCUの薬の考え方」 中外医薬社…わかりやすい。右も左もわからぬ時に指針になってくれた本

  • 「リトルICUブック」 メディカルサイエンスインターナショナル

  • 「心臓手術の周術期管理」 メディカルサイエンスインターナショナル

  • 「手術手技の基本とその勘どころ」 金原出版…ページをめくる毎に新たな発見がある

  • 「人工呼吸の考え方 -いつ・どうして・どのように-」 南江堂

  • 「内科レジデント実践マニュアル第8版」 文光堂…これは研修1年目からの愛読書



明日はOPCAB。
OPCABの前立ちが一番難しい。けど術後管理は一番楽。

(19:34)

August 19, 2011



Next Lifetime / Erykah Badu -YouTube

(01:10)

August 17, 2011

この1週間手術がなくて、ややゆったりモード。
何だか季節感のないICUにおいても、それを感じることはあり、
遠方からいらした親族でベットサイドが賑わっているのを見ると、「ああ、お盆休みなんだなあ」と思ったり。
まさに九死に一生を得て、回復の喜びを分かち合っている光景を見ると、休日返上で働いてきた疲れも忘れてしまう。

臨床研修を終えて、医者も3年目になると任される範囲も、責任もズシリと重くなる。
それが喜びでもあり、重荷でもあるのだが。
4月から心臓外科をローテートしはじめた時は、あまりの勝手の違いに「もうムリ・・・」と、先の見えない感じで辛かったが、不思議なもので今ではICUも病棟も自分が中心で回りはじめている。
まだまだ仕事を楽しむゆとりはないが、ようやく「仕事をしている」と思えるようにはなってきた。
会社勤めをしていたときも、やっぱり3年目くらいからだったかな。

心臓外科もあと1ヶ月半。
奢らず、憂いず、向上心を忘れず、頑張っていこう。

(22:19)

July 31, 2011



Well, You Needn't / Kenny Barron -YouTube

Monkの名曲。こんな風に早弾きで演奏するとテンションが上がって面白い。

(22:02)
ケータイなんか、この世からなくなってしまえばいいのに・・・、って思う今日この頃。
明日は下降置換。

(21:37)

July 17, 2011



Short Count / Lee Morgan - YouTube

「モーガンの曲なのに、マクリーンの怪しげなアルトの世界観で覆われた曲です」
と書かれた注脚に思わず吹いた。

そういえば、昔仕事でNYに行った時、Iridiumというクラブでマクリーンのステージを聴いたことがある。
かなりのジャンキーだったらしいが、すっかり善良白人米国人風の好好爺になっておられて、ちょっぴりガッカリした。

(23:01)

July 13, 2011

学生の時から手術に入るときの手袋は「7 1/2」と決めていたが、指先が少々きついぐらいじゃないと、糸結びがスムースにできないことに今更ながら気が付いた。
そんなわけで最近は「7」を愛用。
この頃は、開心術も大血管もほとんど前立ちで入るようになって、こんな研修病院は全国的にも珍しいのではないかと。
まあ、それなりの苦行ではありますが。。。

ちなみに、全く関係ありませんが、トランペットのマウスピースはBACHの 6 1/2C を愛用しております。

(20:00)

June 26, 2011



Straight to the heart / David Sanborn -YouTube

ちょっとキャッチーだけど、やっぱりサンボーンのサックスには他にはない独特の泣きがある。

(23:34)

June 18, 2011



hang up your hang ups by Herbie Hancock -YouTube

70's funkの真骨頂。
もう、このギターが。
映像の秀逸さもさることながら、最後のピアノソロで恍惚に浸ります。
ここでエレピでなくて、アコースティックピアノをかましてくるのがたまりません。

(21:49)

June 14, 2011

なぜだろう。
こんな時に来たら嫌だなあ…と思うタイミングで決まってやってくる。
当直明けに、たて続けに3件の手術。
久々のわが家。この3日間で7,8時間位しか眠ってないのではなかろうか。
さすがに疲れた。

(23:14)

May 30, 2011

今日は救急当直明けで、AVRの前立ち。
直明けで開心術の緊張感は、なかなか心身にこたえる・・・。
3日は引きずりそう。

当直といえば、自分は外科医になったのに、なぜか内科系当直に組み込まれている。
「内科的マネジメントができる男」と思っていただいているのか、
はたまた、単に「こいつには外傷は任せられない」と思われているのか。
何だか良く分からないが、まあ、内科系当直の方が忙しいことだけは確か。

(23:13)

May 27, 2011



slow motion bossa nova / Celso Fonseca - YouTube

ゆったりと安心感があるのに、ピーンとした緊張感。
こんな独特の空気を醸し出してみたいもの。

(22:47)

May 23, 2011



Flying Easy / Donny Hathaway - YouTube


一旦「こいつはダメだ」と思われてしまうと、常に批判的な目に晒されてしまうのが世の摂理・・・。
気分は落ち込むし、いままで上手く出来たことまで出来なくなるし。
こんなデフレスパイラルに陥った場合、信頼を回復するのはなかなか大変だ。
こういうときは逃げたりごまかしたりせず、誠心誠意やるのが一番だと思う。

(4/25 綴りの間違いを直しました)

(22:39)

May 15, 2011



君は1000% / 安藤裕子 - YouTube

30代後半なら誰しもピンと来るであろうアノ曲の、超秀逸なカバー。
好きです、このアレンジ。

(00:40)

May 14, 2011

地方会レベルでの発表は、今までローテートした科で何度かさせていただいていたのですが、全国学会は今回が初めてでした。
プレゼンは苦手な方ではないですが、今回はちょっと緊張しました。
手術の合間を縫っての準備も、しんどかった・・・。

会社員の頃から気になっていたことですが、
ああいった公の場で、自分のことを「僕」と呼称する方がとても多いです。
もちろん、全員ではないですが。
医者に常識がないのか、はたまた、育ちが良すぎるのか・・・。

(23:54)

May 09, 2011



She's Gone by Daryl Hall and John Oates - YouTube

今日は、ICUで患者さんを一人失いました。
無念でなりません。

(00:16)

April 30, 2011



Here is Everything / Chiara Civello -YouTube

震災で被害に遭われた方々に、心よりお見舞い申し上げます。
現地で支援活動をされている方々、災害を食い止めようと体を張って尽力いただいている方々に、心より感謝申し上げます。

(00:06)