やさいのいぶき〜有機農園 けのひの日常〜

脱サラ夫婦が神奈川県愛川町で新しく農業をはじめた日常を綴る。畑と食卓、畑と街、畑と社会を繋いでいきます。

今夜は温度のこととか、獣が入り込んでこないかとか心配が多いため、夕食も鶏小屋で食べて、寝袋で寝ました…。
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ついにひよこを迎えいれる日が来ました。

何ヶ月か前から岐阜県の孵卵場に予約をしていた5月7日生まれのメス50羽は、段ボール箱に入り、厚木のセンターまで送られてきます。

小屋づくりもまだ完了していないので、小屋づくりを続けるチームとひよこお迎えチームに分かれました。

厚木で受け取った箱からはピヨピヨ元気な声が絶えず聞こえてきます。蓋を開けて車の中で飛び出してしまうのが心配だったので助手席の長男の膝の上に大事に抱えてもらい家に帰りました。

鶏小屋の真ん中に置いた育雛箱の中に段ボールごと置きついに蓋を開けてご対面。
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ちいさくて、もふもふで、なんとも愛くるしい仲間たちが有機農園けのひの一員となりました。どうぞよろしくお願いします。


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朝一で材木屋さんがベニア板34枚を届けてくれて、2日目の作業日スタートしました。

大工さんが手際良くカットしたり、屋根に貼ったりするのをサポートしつつ、地面きわの、動物侵入防止部分を掘ります。


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屋根の断熱材用に12mのベニア板を挟んで、ルーフィングシートを貼りました

(上に波板を後日貼る予定)
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金網は1巻しか手に入らず、とりあえずある分だけ貼る。1枚目と2枚目をワイヤーで縫うようにして合わせたところで本日終了。

間に合うかなぁ…。

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ゴールデンウィーク明けから、ひよこを飼うと決めたものの、色々あり鶏小屋づくりが遅れに遅れました。

やっと、大きな一歩を踏み出したのは本日、5月3日。ひよこを迎え入れるXデーまであと5日!!!

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作業初日の今日は、水平の確認をしながら単管パイプを打っていきます。勾配のある庭に建てるので水平をとる作業に手間がかかりました。

ブロックに単管パイプをさして、上から叩いて深く埋め、まわりも腐食しないようにコンクリートで固めます。

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屋根の部分は垂木を渡して、本日は終了。

ノウハウも道具もない我々。見かねた近所のワザ持ちの方々が手伝ってくれています。本当にありがたい。みなさんの力をお借りしてなんとかXデーまでに、なくてはならない部分を完成させるべくがんばります。

キャベツの話。IMG_6395春作は5月上旬からの収穫を狙って逆算し、1月末か2月初旬から播き始め、最期の収穫が6月上旬〜中旬になるように調整している。

この5月上旬からの作型は比較的虫も少なく、うまくできるのだけど、6月の収穫が割合難しい。梅雨に入っていれば病気が出やすいし、晴れが続いていれば暑すぎて成長が早く、割れやすい。そして虫害がたくさんでるのもこの時期から。天候についてはこちらでは何もできないのでなるようになるとして、虫害に関しては極力減らしたいので今年からスーパーセル苗を導入してみた。

通常は播種から4週間ほどでこのサイズになり定植になるのだけど、このスーパーセル苗はそこからさらに倍くらいの期間、水だけで育て続け、全体が黄色くなった頃に定植するというもの。この状態になると病虫害に強くなるというので6月収穫のキャベツにはピッタリ、のはず。果たして。

今日は春分の日。昼と夜の長さが同じになり、明日からは昼の方が長くなる。幼い頃はなんで休みなのかもよくわかってなかったけれど、農業を始めてみるとこの日のめでたさが身に染みるというか、身が引き締まるというか、そんな日。休日に指定されているのは日本人がかつて農耕民族だった名残なのだろうか。

日照の長さは人間よりもむしろ植物の方が敏感に感じているような気がする。特に枝豆は夏至を境にして育てる品種も中生種と晩成種で変わってくるし、他にもみなそれぞれに何かを感じて生きている様子。

寒さ暑さも彼岸まで、という昔からの言い伝えがある。実際にはゴールデンウィークくらいまでは突然冷えて驚かされたりもするけれど、大きくみればだいたいそういう風に季節が巡っていると感じる。農繁期が本格的に始まったと言っても過言ではないと思う。

そんなわけで私たちの農園ではキャベツ、カリフラワー、枝豆、チンゲン菜、ズッキーニ、カボチャ、レタス、トウモロコシなどの苗が畑に出たくて順番待ちしている状況。

コロナのせいで相変わらず変ではあるけれど、やるべきことは変わらない。



ところで、今日は朝からJ-WAVE(81.3FM)でTOKYO GUITAR JAMBOREEという番組を聴きながら作業した。次から次へと出てくるアーティストたちが9時間ぶっとおしでギター弾き語りをするという前代未聞の番組だったけど、ラジオを通してJ-WAVEの局がお祭りの現場になっているような空気感も届いていたし、私たちの作業場までスピーカーを通してライブ会場の雰囲気をまとっていたし、最初から最後まで、すごくいい番組だった。こんなご時世だから大きな会場に集まることはできなかったけど、こうして特別番組編成で発信してくれることによって、かえってリスナーにも不思議な連帯感みたいなものを感じられて、ラジオの力を改めて感じることができた。個人的にはJ-WAVE史上に残る番組だったのではないか、とさえ思う。ラジオ、やっぱりいいなと改めて。そんな2020の春分の日だった。

紅菜苔、のらぼう菜だけでなく、私たちの農園ではアブラナ科である小松菜や白菜、カーボロネロなどいくつかの菜花を収穫しています。紅菜苔のように真冬頃からトウを伸ばしてくるものもあるけれど、大抵は春を感じ始めてからトウを伸ばし花を咲かせようとします。これら菜花類の栽培・収穫にはちょっとしたコツがあって、これを間違えると早々に品質が劣化して収穫期間も短くなってしまいます。
そんなわけでコツを3つ。

IMG_62611.主茎はゴッソリとる

これが一番大事な点。食べられる部分、手で折れる部分だけと遠慮して折ると脇芽が細くなるのが早くなり、細くなるとあまりいい菜花になりません。食べ応えもありません。これは取り終えた図。切り口が太くなるので、手ではなく、ナイフで刺して取ります。こうすることで下の方から太い脇芽が出始めます。






2.脇芽も深く折る

出荷できる部分、食べられる部分だけと遠慮しているとすぐに細くなりだします。食べられる部分を手で折ったら、残った枝をもう一回深めのところで折ります。節の数が少なくなるのでは?と思うのですが、上に行けば行くほど細くなっていく性質があり、細いものをたくさん取っても仕方ないのでここは思い切って折った方が結果的に収量も上がります。


3.収穫は早朝のまだ朝露が切れないうちに

菜花は収穫後、呼吸により熱を発するため収穫後に積んでおくと自ら暖かくなって劣化が進んでしまう性質があります。そのため早朝のまだ冷たい、朝露がついているうちに収穫するとその後のもちがだいぶ違うのです。また袋詰め後は立てておくと立ち上がろうとするエネルギーを使わなくなるのでさらに劣化が防げます。冷蔵庫がある場合はそこで温度を下げればなんてことはないのですが。

細かく言えばまだありますが、この3点を抑えておけばいい菜花が長くとれます。

個人的には菜花は太い方がうまい!と思う。


新型コロナウイルスの影響による休校措置から二週間が経過した。世の中では通勤を避けるためにテレワークを導入したり、仕事そのものを休んだりと様々な対策を講じている。我が家では小学校が休みで子どもたち二人が家にいるため、保育園児も休ませて三人とも家にいる状況にした。最初の一週間こそ学校ごっこということで、朝から時間割通りに読書をしたり、漢字練習をしたり、絵を書いたりして過ごしていたけれど、やはり二週目ともなるとみな飽きてきてストレスが溜まってきているように感じる。それでも庭や畑で放牧さながらに放っておくこともできるのでずっと部屋にいなくてはならないような子と比べたらずっと恵まれていると思う。

この二週間、子どもたちの顔が見えて三食一緒にご飯も食べられるような状況で過ごしてきたけれど、農業という仕事はつくづく生活に近い職業だなと感じる。普段から言っていることだけれど、生活と仕事の場がほぼ同じだし、必然的に生活と仕事の境界があいまいな部分も多々ある。そして大震災のときもそうだったけれど、こういう非常時は家族が近くにいるということが何よりも安心感につながる。オンとオフのメリハリがついていないといえばそうなのだけれど、生活するために仕事をしている一方で、仕事が生活そのものみたいな部分もまたこの仕事のよさの一つなのではと改めて感じている。そんなだから農家は儲からない、と揶揄されそうだけど、そんなだから農家は面白いと言えるし、そう言い切ってしまいたい。

朝から晩までマスクもしないで、家族が近くにいて、大地に近い暮らしをする。とりあえず農家であることで今はこんな暮らしをさせてもらっている。

IMG_6107有機農家だし、肥料くらい自分で作れるようにならないと、と思って去年から始めたぼかしづくり。今年もやってみました。

去年は2回作って、1回目は基本の米ぬかぼかし、2回目はいたずらにその辺にあるものを何でもぼかして肥料にしてみた。米ぬかは一次発酵が始まるとデンプンが糖に変わっていくために甘い香りが漂いはじめ、その後二次発酵でアミノ酸になっていく過程で醤油とか味噌みたいな香ばしい匂いに変わっていった。

意外と簡単にできたので2回目は米ぬかに菜種油粕とひまわり油粕と大豆かすとかカニガラとかモロモロをとにかく混ぜて肥料にしたのだけど、これが強烈だった。まず色が真っ黒。そして見たことないカビが発生してとにかくなにやら発酵している!という風になり、見るからにタダモノではない気配が漂っていた。

そして二次発酵まで終えて畑に散布。

するとその夜は発熱して寝込んだ。
もしやと思ったけど、回復してからまた散布するとその夜もまた発熱して寝込んだ。
3回撒いて3回とも発熱してしまった。

きっと見知らぬ微生物なのか、微生物の量が多すぎるのか、とにかく身体の免疫系が反応しているようだった。それくらい強烈な肥料だった。この肥料を使った作物はとてもよく育ったのだけど、もう正直撒きたくない…。

今回はおとなしいやつを仕込んでいます。
10日くらい経ってただいま45℃。甘い匂いが漂っています。

数年前に同じ神奈川県の三浦半島へ視察に行ったのだが、そのときにはたと目にとまる畑があった。

そこには大根とキャベツが交互にみっちりと植わっていた。この2種の野菜の収穫を時差で行うことで生育スペースを有効活用しているという。2つの作物を共生させて絶妙なタイミングで収穫をしてスペースを確保していくというのは簡単なようでそう単純にはいかない気がした。播種時期、品種選び、そして何より生育の揃い。一歩間違えると共生どころかお互いの生育に悪影響が出てしまうからその仕掛けは圧巻だった。ちなみにその時に見た大根とキャベツの畑は微妙にスペースの幅が違う場所があり、そこは大根を収穫した後にスイカと冬瓜を植え、キャベツが収穫される頃にそのスペースまで伸びてきて全体が埋まるんだそう。これらの作物で一年間を無駄なくカバーするという。まるで3Dパズルのようなこの組み合わせ、考えた人は凄い。

そして自分の畑。やはりスペースの有効活用にと似たように行っているのが紅菜苔などの早春収穫の菜花類と赤カブの組み合わせ。

秋のお彼岸頃に赤カブと紅菜苔を直に交互に播いていく。すると12月頃になると赤カブはいい大きさになり、それがとり終わる頃には紅菜苔が大きくなるという仕組み。三浦のパズルには足元にも及ばないけど、これがうちの定番の組み合わせの一つ。ちなみにお彼岸頃に播くというのがミソで、これより早いと当地では虫害が出てしまうので、防虫を全くしないという時期を狙うとするとやはり秋のお彼岸というのが一つの目安になると思われる。ちなみにもう一つ、この組み合わせはなぜかヒヨドリも見向きもしないため、鳥よけもしなくて大丈夫というおまけつき。

IMG_562711月中旬の様子。

右から赤カブ、紅菜苔、赤カブ、紅菜苔、赤カブ…

もはやパッと見てもどれがどれだかわからない








IMG_61012月初旬の様子。

赤カブがなくなって紅菜苔だけになった畑。

暖冬の影響もあって豊作。

たまたまということもあるかもしれないけれど、とりあえず2回目(2年目)の成功事例。

これは紅菜苔だけでなく、他の菜花、例えばのらぼう菜などにも応用可能。





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