やさいのいぶき〜有機農園 けのひの日常〜

脱サラ夫婦が神奈川県愛川町で新しく農業をはじめた日常を綴る。畑と食卓、畑と街、畑と社会を繋いでいきます。

2016-07-24-07-15-06太陽熱消毒からの秋冬人参の播種。

人参は冷涼な気候を好むのに、秋冬に収穫しようと思うとどうしても7/20〜8/15くらいまでの真夏に種を播かないといい具合で収穫に至らない。ということは結構無理なことをしているということなのです。リスクヘッジの意味も含めてだいたい例年、7月下旬から8月上旬に3回に分けて播種をするのですが、いつも猛暑による乾燥で水分不足に陥り発芽しなかったり、適湿でも温度が高すぎて発芽しなかったり、はたまたゲリラ豪雨に叩かれて発芽できなくなったりと不安要因は山積しています。

いつも色々と作戦を立てて挑むものの、あれやこれやと追い討ちをかけられてだいたい3回播種をする中の1回は大失敗、もう1回は不満足な結果に、そして1回くらいは、まぁこんなもんか、という結果になります。

そして今年はたまたま梅雨も明けきらない7/20に1回目の播種をしました。

梅雨が明けていないとはいえ、いつどんな天候になってもおかしくないので、今までの経験から色々と作戦を立てました。

まず、秋冬人参の播種で重要なのは下記の3つ。

2016-07-24-07-15-271、種を乾かさないこと

2、地温を高温にしないこと

3、ゲリラ豪雨に叩かれないこと

対策として

1、雨を利用する、無理なら川から汲んできた水を灌水したのち、発芽するまでの7日間、黒寒冷紗で日陰をつくる

2、1と同じで黒寒冷紗をかける

3、強い雨に叩かれないように、防虫ネットで雨を直接地面にあてないようにする

以上3点を意識したのでした。

そもそも修行をしていた千葉県成田周辺では、秋冬人参はみな広大な面積を作付するのでネットをかけたりとかは手間がかかりすぎてできません。また、だいたい畑には井戸があるのでゲリラ豪雨は運任せとしても、灌水は毎日いくらでもやれていた記憶があります。運悪く叩かれても、発芽前なら灌水することで地面をゆるくするというテクニックもありました。

一方で営農をスタートした東京都八王子周辺では、山沿いの土地柄のせいか、ゲリラ豪雨が多く、手間がかかってもネットをかけるのがセオリーでした。

「ネットをかけないと夜もおちおち眠れないぞ」とはお世話になった農家さんのセリフ。

ところ変わって愛川周辺では一つ一つの畑は小さいので上記のような作戦で挑むことにしたのでした。

2016-07-25-18-40-14たまたまではあるけれど、播種から7日目に無事に発芽を確認。まだまばらだけど、明日も明後日も雨予報だし、あと2日もすればだいたい揃ってくれるかなというところ。

2発目の8/1播き、3発目の8/10播きは難易度も高くなるので同じようにはいかないはずですが、基本的な作戦はそのままに挑むつもりです。

とりあえず一つクリアでほっとしてます。

2016-07-04-16-33-36太陽が恋しいと思っていたら、今度はいきなりの真夏日。うっかり八兵衛的に猛暑がやってきて、うろたえております。まだ夏時間で始動していないし、昼休みの取り方も決めてないし。

そんな中、2回目のズッキーニの定植。1回目は雨続きで振るわないまま終わってしまったので、お盆過ぎの収穫を目指しての出陣です。とはいえ、この猛暑。植えてすぐにヘタれてしまうことは明白だったので、黒寒冷紗で日よけ。どうにか生き延びてくれています。






2016-07-04-16-33-25一方で、先週定植した2回目のお盆キュウリ。

「隊長、もうダメです…」バタッ。

猛暑に耐えきれず、一本、また一本と戦線離脱中。








雨が降らないとき、どうすればいいのか。今までの経験上、一生懸命に無駄なあがきをすると後でその行為を無駄にしてくれるほど雨が降る、というものがある。

なので今日は朝からわざわざズッキーニに新品の黒寒冷紗をトンネルでかけて、ところどころ風が通るように裾をまくってあげたりして。キュウリにはジョウロで一株一株水やり。

そうしたら案の定、夕方になってゲリラ豪雨の登場。
朝からやっていたことが無駄になるほどの恵みの雨がやってきたのでした。

ところが10分経っても20分経っても止むどころか勢いが収まらず、だんだん不安になってきたところでようやく青空が見えてきたのでした。結局30分の豪雨。

2016-07-04-18-52-39気になって畑に行ってみると、なんとまぁズッキーニとキュウリ水没。。

水やりどころか、定植したことまで無になるとは…。

「まぁ、思ったようにはいかないもんだよ」とは隣の花農家さんの弁。

120株中の30株減はまぁ、笑って済ませられる程度なのかどうなのか。

明日は朝から復旧作業か。。

2016-07-03-17-41-16秋冬人参は草のことも考慮して、太陽熱消毒をしてから播種しています。


播種はリスクヘッジを踏まえて10日おきに3回。天候にもよりますが、おおむね7/20から8/10までに3回です。実感として、8/15を過ぎると夜温が下がってきて発芽はそろいやすくなりますが、あまり大きくならないような気がしています。なのでデッドラインは8/10くらいまで。

ということで堆肥や肥料を入れて、ラインを引いていると、近所のノラ猫くんがさくり紐で遊ぼうとやってきました。ちょっと見にくいですが、30m先の猫と遊んでいます。



2016-07-03-18-41-14猛暑の中、軽い熱中症になりながらも2時間くらいかけてようやく張り終えると、今度は近所のノラ黒猫くんがわざわざ張りたてのマルチの上でゴロゴロしにやってきて。

そして「ダメ!やめて!」と叫んで帰ってもらうことに。









2016-07-03-18-57-58最後の仕上げにマルチの裾を埋めていると再び黒猫くん登場。

「終わったら遊ぶね」といわんばかりにマルチ横で待機。

「だからー、やめてー」

と再び帰ってもらう。






2016-07-03-18-57-26そんなこんなで無事に張り終えました。

これで緑肥からいれて仕込みは完了。あとは太陽の力をかりて消毒です。

2016-06-30-13-00-06梅雨らしく雨ばかりの日々。おかげで例年なら7月に入ってもまだバリバリ元気なはずのズッキーニは6月下旬で早々にリタイヤしてしまいました。ナスやキュウリ、ミニトマトにも病気がちらほら。太陽が恋しいです。写真はミニトマトについたアブラムシを捕食する虫くんの様子。


今日は畑でキツネの親子に出会いました。

最初は破かれたマルチを見つけて、「また猫のしわざか!」と思ったのですが、視線を畑の奥にやると耳がピンと立ったおうど色の動物が親子で2匹。犬でもないし、ハクビシンやタヌキでもアライグマでもない。あとで調べたらホンドギツネのようでした。

そういえば最近ミニトマトがちょくちょく食べられてるし、何かなとは思っていたのだけれど。

もう、こないでおくれ。

2016-06-27-14-24-54師匠からは「草は敵(かたき)だ」と口酸っぱく言われてきました。千葉の流山で週末ファーマーをしていた頃のお師匠さんは「草と仲良くなる」と言っていました。最近の農家の風潮として草はそんなに悪いものではない、むしろ利用するといったことも聞かれます。人それぞれではあります。では自分はどうかというと…。

このありさま。



目に優しいから生やしているというわけでも、草と仲良くしていたらこうなったというわけでもありません。

うっかりしていたらこうなっていました。


2016-06-27-14-37-37ということで慌てて中耕。













2016-06-27-15-44-32そして中耕。


何がでるかな…。









2016-06-27-17-05-27最後は三角ホーでゴリゴリと。

分けつネギでした。

このあとすぐに雨が降って、また草だらけです。

草と仲良くなれる日はまだ先のようです。

2016-06-06-16-02-31ここにきて鳥害がひどいです。
もともとカラスはたくさんいたのですが、最近になってもろに喰われ始めてます。

まずはカボチャとコリンキー。









2016-06-10-08-36-32そしてズッキーニまで。

愛川町農政課の鳥獣害対策担当者さんによれば、止まり木がない場所の被害はたまたまではなく、作物をめざしてわざわざきているのとのこと。となれば餌があるうちはいつまでも通い続けるそう。。

本来なら個体数を一気に減らしたいけれど、動物愛護法などでそれは無理らしいので地道に餌にありつけさせないのが現実路線だそうです。

そんなわけであれやこれやと対策中。

2016-06-05-18-59-206月に入り、関東も梅雨入りしました。なんだかほっとする雨です。4月の下旬から怒涛の種まき、植え付けのラッシュが始まり、冬の間に空いていた畑は次々と埋まっていき、梅雨入り前にどうにかひと段落つきました。ヒマワリはいつも通り、日本ダービーまでに播き、遅れに遅れていたサツマイモは本日植え付け完了。畑仕事はまだいくらでもありますが、雨の日々に心がざわつかないでいられるのはなかなか珍しいことです。

ラジオなどで「早く梅雨が明けるといいですね!」なんてことを耳にするのですが、梅雨が明けると灼熱の真夏が待っています。まぁ焦らずにレイニーシーズンを楽しみたいなと思っています。

ちなみにサツマイモはカマボコ黒マルチに船底植えです。初めて作付る畑なのでどうなるかは秋になるまでわかりません。

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2016-05-04-10-44-12もともと春というのは、その穏やかなイメージとは裏腹に天候は不安定なことが多い季節。近頃は嵐のような天候がたびたびあり、暴風が吹き荒れております。


いろいろと順調に育っていると思いきや、風に弱い野菜たちはしっかりダメージを受けており、特に夜中に吹く暴風の音を聞くと、床についていながらも心中穏やかならぬものがあります。

色々と復旧作業も必要ではありますが、八十八夜も過ぎたこの時期は種まき、苗ものの定植など攻めの畑仕事は盛りだくさん。守りの畑仕事も重要ではあるのですが、やっぱり攻め優先の段取りになってしまいます。

身体が足りない、もしくは一日が24時間では足りないなぁと思うこの頃です。

2016-04-12-15-58-25先月順調だったそら豆ですが、今日みたら全体のうち3株だけアブラムシがついていました。しかもオビタダシイ数のアブラムシで、指でこするとベチャベチャになるくらい大量です。

限られた株にだけついていますが、これから増えてくるのか、限定的なのか見極めていく必要がありそうです。


今のところ北風をくらった先頭の3株がやられているので、寒くて弱ってるってことなのか、原因はよくわかりません。銅が不足するとアブラムシに襲われるなんて聞いたことがありますが、3株だけ銅が不足するってことあるのかなぁとわかりかねる状況です。

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