さて、この坊主のたったネギ畑をどうするのかと思ったら300株くらいは翌年のために植え替えるのですが、それ以外の相当量(小型ダンプ1台分)は廃棄するとのこと。まだ食べれるのにという思いとは裏腹に、坊主のたったネギなど商品価値は全くありません。泣く泣くの大量廃棄。裏山はさながらネギの墓場のようになりました。
このネギに限らず、通常作物はトウが立ったら苦味がでるので商品価値を失います。出荷量よりもやや多めに作ることがほとんどのため、このような大量廃棄も特に変わった風景ではありません。
以前読んだ有機農業についての本に「間引き菜からとうがたつまで」食すことに有機の思想があるとありました。食べられるものと商品価値はイコールではないので一概には言えないのですが、この食べられるのに棄てられる野菜を見るとどうも心が痛んでしまいます。