2009年05月
晴耕雨読
百姓メシはうまい!
今日は月一の月例ミーティングのため、畑作業のあとにスタッフ全員で夜飯を食べました。夜飯は場長が作ってくれるのですが、本日のメインはカレーライスで朝からテンションが上がりました。
新人参、新ジャガ(メークイン)、新玉ねぎを使ったカレーにサニーレタス、レタスのサラダ、春キャベツの千切り、カブの浅漬け、真竹と菜っ葉の味噌汁と超豪華、旬の食材てんこ盛りの夜飯となりました。お米は一昨年の古米でしたがこれまた旨かった。
どんな野菜も採ってからすぐに劣化が始まり、流通の過程で数日経ってしまうため中々一番うまい状態で食べることはできません。とりたての一番いい状態で食べられるのが百姓のいいところですね。食の現場で働き始めて約2ヵ月、毎日うまいものばかり食ってます。それでも会う人会う人に、痩せたね、って言われるのは相変わらずですが…。そんな変わってないですから!
※新人参、新ジャガ、新玉ねぎの「新」は文字通り、出来たばかりの、という意味です。通常これらの野菜は大量に作った後、冷蔵庫に保存して半年くらいかけて小出しにして出荷するため出来たばかりの旬のものはこの時期だけしか食べられません。今の人参は春蒔き、次は秋蒔きと言って8月に蒔いて春人参がなくなった頃に出荷が始まります。同じ品種でも蒔く時期によって味が違うらしいです。
新人参、新ジャガ(メークイン)、新玉ねぎを使ったカレーにサニーレタス、レタスのサラダ、春キャベツの千切り、カブの浅漬け、真竹と菜っ葉の味噌汁と超豪華、旬の食材てんこ盛りの夜飯となりました。お米は一昨年の古米でしたがこれまた旨かった。
どんな野菜も採ってからすぐに劣化が始まり、流通の過程で数日経ってしまうため中々一番うまい状態で食べることはできません。とりたての一番いい状態で食べられるのが百姓のいいところですね。食の現場で働き始めて約2ヵ月、毎日うまいものばかり食ってます。それでも会う人会う人に、痩せたね、って言われるのは相変わらずですが…。そんな変わってないですから!
※新人参、新ジャガ、新玉ねぎの「新」は文字通り、出来たばかりの、という意味です。通常これらの野菜は大量に作った後、冷蔵庫に保存して半年くらいかけて小出しにして出荷するため出来たばかりの旬のものはこの時期だけしか食べられません。今の人参は春蒔き、次は秋蒔きと言って8月に蒔いて春人参がなくなった頃に出荷が始まります。同じ品種でも蒔く時期によって味が違うらしいです。
瀕死南瓜
先日蒔いた赤皮甘栗南瓜が発芽したのですがなぜかしょぼくれていて元気がありません。念のためとハウスのポットに蒔いたものは元気でピンとしているのですが畑に直に蒔いたものは虫(てんとう虫の長細いようなオレンジ色の虫)によってたかられたり、葉に穴があきまくっていたり、双葉からすでにちぢれていたりします。カボチャなんて投げといたってできる、なんて言われていたのにこの調子じゃあ実をつけてくれるかさえ微妙な状況。適当にやっておけばそこそこできると思ったのに。農業って難しい。
贅沢な空
作業後の夕暮れ時、トラクターの上からこんじきに輝く西の空が見えました。東を見れば薄い青を背景に、紫色の雲が漂っています。トラクターを停めて、思わず見とれてしまいました。西も東も表情がまるで違う。そしてその空がぼくの視界の中でつながっています。あぁ、これは贅沢な空だ。 壮大に広がる夕暮れの景色の下にポツンと一人、これが今おかれた日常なのかと、自然とため息が出てきました。この空を、この空間を妻とちびちょろに見せてあげられたら。おれは今こんなすごいところにいるぞと伝えたい気持ちでいっぱいになりました。
嫌な仕事
最近、急に暑い日が増えてきました。今日も夏のような湿気を含んだ暑さで早くもバテそうです。とはいえ時折吹く微風が心地よく、まだ5月であることをほんのひとときにしろ感じさせてくれます。この風が5月と8月の違いなのかもしれませんね。
さて、このところの暑さで急に大きくなりすぎてしまった野菜たちも少なくありません。例えば、昨日収穫した大根。とある出荷先は1本の重さが800g〜1.5?というのが基準なのですが大きくなりすぎてしまった大根たちは2?オーバーのものが続出。そういった大根たちは見た目がきれいでも出荷できません。やむなく畑に棄てました。
そして今日の小松菜。これは袋から葉が飛び出さないサイズという基準なのですが、畑の大部分のものが葉が若干飛び出してしまうサイズになってしまいました。これも出荷出来ないので一旦収穫したものの、大量に廃棄しました。
流通の事情とはわかっているものの、やはり収穫しては畑に棄てていくという作業は未だに慣れることが出来ません。農業をやってて唯一、嫌な作業だなと思わずにはいられない瞬間です。自家用として食べるのも限度があるしなんとかならないものでしょうか。
とはいえ、かくいうぼくも大根をたくさん持って帰るときは葉っぱをごっそり切り落としてから持ち帰っています。それは電車通勤ゆえの「流通の事情」。情けない限りです…。
さて、このところの暑さで急に大きくなりすぎてしまった野菜たちも少なくありません。例えば、昨日収穫した大根。とある出荷先は1本の重さが800g〜1.5?というのが基準なのですが大きくなりすぎてしまった大根たちは2?オーバーのものが続出。そういった大根たちは見た目がきれいでも出荷できません。やむなく畑に棄てました。
そして今日の小松菜。これは袋から葉が飛び出さないサイズという基準なのですが、畑の大部分のものが葉が若干飛び出してしまうサイズになってしまいました。これも出荷出来ないので一旦収穫したものの、大量に廃棄しました。
流通の事情とはわかっているものの、やはり収穫しては畑に棄てていくという作業は未だに慣れることが出来ません。農業をやってて唯一、嫌な作業だなと思わずにはいられない瞬間です。自家用として食べるのも限度があるしなんとかならないものでしょうか。
とはいえ、かくいうぼくも大根をたくさん持って帰るときは葉っぱをごっそり切り落としてから持ち帰っています。それは電車通勤ゆえの「流通の事情」。情けない限りです…。
田んぼの絆
無我の境地
革命的な一筋
とはいっても、先輩の後をくっついて農作業や組織の仕組みを覚える日々だったので、いざ自分で好きなようにやってよいと言われても何をどうやってやればいいのか見当もつきません。5月のこの時期に植えるのに適当なものはなんなのか、畑に直播するのか、育苗ハウスでポットに蒔いた方がいいのか、などなど…。
先輩に相談したところ、「かぼちゃの種があまってるからあげるよ」ということでもらった種から始めることにしました。そしてもらったのが「打木 赤皮甘栗南瓜(うつぎ あかがわあまくりかぼちゃ)」という加賀野菜の種24粒。かぼちゃと言われたので緑色で、ボコボコゴツゴツしていて、縦に筋が入っているものを想像していたのですが、コイツはどうやらだいぶ違うらしく、赤くて円錐型で、しかも加賀の伝統野菜ということで、なんだかえらいものをもらってしまいました。
ネットで調べてみてもイマイチ栽培方法がわからないため、10粒は育苗ハウスの温床で、8粒は畑に直播して上に藁を、6粒は畑に直播で放置してみました。株間は1m。思考錯誤してみたものの、何がよいのかわからず、もう本当に実験です。収穫できるかどうか以前に、発芽するかどうかも危うい状況…。
また、通りがかりの近所の社長(どこかの会社の社長らしい)がハグラウリの苗を4つくれたのでそれも赤皮甘栗南瓜の隣に植えてみました。これはすでに成長していたので定植という形です。
約2.6ヘクタールの圃場の中にほんのちょこっと作付けしただけですが、初めての畑作りだけに自分にとっては革命的な一筋となりました。