雨が降らない。ここ成田のある北総地域では相変わらずの猛暑が続いている。雨が降らないでこれだけの暑さが続くとどうなるのか。まず、せっかく播いた種が発芽しない。芽がでても熱風で芽が焼けてしまう。苗を定植してもうまく根付かずに枯れてしまう。ナスやピーマンなどの実つきが悪くなったり、大きくなる前に熟してしまう。落花生や豆などは花の咲く頃に水分が足りないと収穫の時期になってよい実がつかない。などなど、畑の作物にとっては何一ついいことがない。
幸いにも私たちの畑では灌水設備が整っているため、スプリンクラーのような機械や噴水状に散水するホースや地道なバケツの水やりによって人参、里芋、落花生、大豆などはなんとか元気に育ってくれている。しかしながら大量に汲み上げられ、撒かれる水を見て思うのだ。独立したとき、水のない畑だったらどうなってしまうのだろうか、と。
毎日天気予報を見ているのだけれど、「関東地方は今日も雷雨にご注意ください」と言っていても、なぜか私たちの畑にはまず降らない。灌水していない畑はすでにカラカラで砂地のようになっている。今は雨が全くと言っていいほど降っていないけれど、年間降水量はほぼ例年並に落ち着くとしたら夏の終わりにゲリラ豪雨が来るか台風が直撃するのだろう。こういう極端な天気も温暖化の影響なのだろうかと安直な発想だけれどやはり考えてしまう。