堆肥。よく連想されるのはふんどしをしめた人が肩に天秤のような桶を担いで、中にはナマの糞尿が入っている、もしくは畑の脇に肥溜めと呼ばれるものがあってそこから糞尿をすくって作物にかける。農業をはじめるまでは堆肥=うんこだと思っていましたが、これは必ずしもイコールではありません。ましてナマのうんこを畑に投げ入れたりは決してしません。
堆肥には様々な素材、作り方がありますが、一般的にはうんこそのものというよりは家畜の糞尿を剪定枝やおが屑やバークなどの木屑と混ぜ合わせて発酵させたものです。なので堆肥は臭いというのは誤った考え方で、臭いのは発酵途中の未熟な堆肥ということになります。畑に入れるような完熟の堆肥というのは糞尿のニオイというものはあまり残っておらず、触ると土のようにサラサラしています(少し臭いの残る中熟のものを入れたほうがよいという説もあります)。この堆肥をたっぷり(2〜4t/10a)入れて、土作りをしていくのですが、堆肥ならなんでもよいというわけではなく、堆肥にもいい堆肥、悪い堆肥というのがあって良質の堆肥にめぐり合うのはなかなかに難しいのです。
まず、家畜の糞尿を原料にする場合(主に鶏、豚、牛、馬)、その家畜が食べているものなどが糞にでてきます。飼料であったり、投与されている薬であったり。また、おが屑を入れている場合、たいていは建築廃材などが使用されており、ものによってはペンキ片が含まれていたり、元の建材の段階で防腐剤などの様々な薬が使用されていることもあります。剪定枝も公園の樹木や街路樹などの枝であっても消毒がなされている場合もあります。こうやって一つ一つケチをつけていってこんなものが入っている堆肥を使っていて何が有機農業だ、なんて言われることもあります。しかし堆肥を業者から買うということはこういうものが入っているというリスクを負うということにもなります。純粋にまったく投薬されておらずに国産の無農薬の飼料を食べて育った家畜の糞と天然木や落ち葉を原料にして十分発酵された堆肥なんてものはまずないというのが現実です。もしあったとしたらそれはかなりの高額になるでしょう。
ではどうするか。本当にこだわりぬいて妥協をしないと決めたなら自分で作るという手段があります。厳選した材料を使って自分で作る。実際にそうやって100%植物由来の理想のような堆肥を作っている人もいます。しかしこれには場所と労力と時間がかかるため、全ての農家さんに求めるのはなかなか難しいです。
ぼくの場合は時間はあるのですが堆肥を堆積しておく場所や、製造工程で使用するバケットと呼ばれる機械がないため作れません。だから残念ながらリスクを覚悟で少しでもいいものを探す、というのが一番現実的な方法だと考えています。
さてこの堆肥、一体どうやったら手に入るのか。八王子近辺に探しに行きました。
堆肥には様々な素材、作り方がありますが、一般的にはうんこそのものというよりは家畜の糞尿を剪定枝やおが屑やバークなどの木屑と混ぜ合わせて発酵させたものです。なので堆肥は臭いというのは誤った考え方で、臭いのは発酵途中の未熟な堆肥ということになります。畑に入れるような完熟の堆肥というのは糞尿のニオイというものはあまり残っておらず、触ると土のようにサラサラしています(少し臭いの残る中熟のものを入れたほうがよいという説もあります)。この堆肥をたっぷり(2〜4t/10a)入れて、土作りをしていくのですが、堆肥ならなんでもよいというわけではなく、堆肥にもいい堆肥、悪い堆肥というのがあって良質の堆肥にめぐり合うのはなかなかに難しいのです。
まず、家畜の糞尿を原料にする場合(主に鶏、豚、牛、馬)、その家畜が食べているものなどが糞にでてきます。飼料であったり、投与されている薬であったり。また、おが屑を入れている場合、たいていは建築廃材などが使用されており、ものによってはペンキ片が含まれていたり、元の建材の段階で防腐剤などの様々な薬が使用されていることもあります。剪定枝も公園の樹木や街路樹などの枝であっても消毒がなされている場合もあります。こうやって一つ一つケチをつけていってこんなものが入っている堆肥を使っていて何が有機農業だ、なんて言われることもあります。しかし堆肥を業者から買うということはこういうものが入っているというリスクを負うということにもなります。純粋にまったく投薬されておらずに国産の無農薬の飼料を食べて育った家畜の糞と天然木や落ち葉を原料にして十分発酵された堆肥なんてものはまずないというのが現実です。もしあったとしたらそれはかなりの高額になるでしょう。
ではどうするか。本当にこだわりぬいて妥協をしないと決めたなら自分で作るという手段があります。厳選した材料を使って自分で作る。実際にそうやって100%植物由来の理想のような堆肥を作っている人もいます。しかしこれには場所と労力と時間がかかるため、全ての農家さんに求めるのはなかなか難しいです。
ぼくの場合は時間はあるのですが堆肥を堆積しておく場所や、製造工程で使用するバケットと呼ばれる機械がないため作れません。だから残念ながらリスクを覚悟で少しでもいいものを探す、というのが一番現実的な方法だと考えています。
さてこの堆肥、一体どうやったら手に入るのか。八王子近辺に探しに行きました。