やさいのいぶき〜有機農園 けのひの日常〜

脱サラ夫婦が神奈川県愛川町で新しく農業をはじめた日常を綴る。畑と食卓、畑と街、畑と社会を繋いでいきます。

2011年06月

IMG_4055連日の雨で6月10日の播種予定から遅れに遅れ、6月20日にようやく播種にこぎつけた。遅れに遅れと言っても夏至前なのでまだ中生種としては適期といえるかもしれない。しかし種袋には「5月播き」との説明が。一般的に関東南部とかであれば、5月に播くと7月末から8月上旬くらいに枝豆としての食べごろを迎える。それを想定しての5月播きなのかもしれないが、埼玉屋気合豆腐のあるじとの協議の結果、枝豆ではなく、完熟の大豆収穫を狙うのであれば6月の中旬播きでもいけるのでは、ということになり今回の日程になった。これによりカメムシによる虫害を極力避けるという狙いがある。5月播きだと実のなる頃にカメムシ大発生とドンピシャリのタイミングなので1ヶ月ずらすことでどうなるかといったところ。
ちなみに晩生種の7月下旬播きになると全く虫害はなくなる。
一つ気になる点があるとすれば、大豆全般に言える「花の咲く頃に35度以上の気温にあたると実がつかずに落花する」ということ。6月20日に播いた大豆は順調にいけば8月下旬から9月上旬には花が咲く。この頃の気温が35度以上になるのかどうか。盆を過ぎれば落ち着くのか、残暑が厳しいのか。ただ、聞くところによると八王子の夏は厳しいらしい…。

たったの5畝(5アール)だったのに、独りでマルチ張って、種播いて、土かけて、鳥除けをしてとやっていたら9時間もかかってしまった。途中雨にも
降られたりしたので休憩もほとんど取れずにやったので余計に効率が悪かったのかも。いやはや本当に厳しい作業だった。。

BlogPaint

近くに養蜂をしている方がいて、「八王子産のさくらはちみつ」をおすそ分けいただきました。4月のこの時期に取れるのはさくらの蜜だそうです。
季節によって、はちたちが蜜を採る花が変わるので、それぞれ個性のあるはちみつが楽しめるみたい。さらっとしていて、やさしい香りで、とてもおいしいです。

みつばちが一生をかけて集める蜜の量はテイースプーンに1杯。人類は大昔から、このはちたちの働きの恩恵にあずかり、蜂蜜や蜜ロウなどをいただいていました。ヨーロッパやアメリカ・インデイアンの人々のあいだではとても大切にされていて、家族の一員として扱われていたそうです。日本では江戸時代の頃から本格的に養蜂されるようになったそうですが、ここ数年の日本のはちみつ自給率は5%前後。輸入されたものが大半で、その約9割を中国産が占めています。

はちは畑の作物の受粉を促してくれます。はちには頭が上がりませんね。先日しゅんがはちに刺されましたが、相手が相手なので根に持たないでやってください。
   
                                               さち



IMG_3959自分の周りの畑では春大根の収穫がピークに達している。多分、2月頃に播種したもので、今まさに食べごろか少し大きくなりすぎているかという状況。収穫の際、どうしても二股のものや虫食いが1−2割は発生してしまうので、そのいわばハネものをありがたく頂戴している。自分の畑では何もとれないので人からもらったり、買ったり、およそ生産者らしくない生活が続く。

とはいえ、大根をたくさんもらってもレパートリーが乏しいので生産者さんに聞いてみた。そのうちの1つを紹介。やっぱり農家はすごい。

【大根の甘酢しょうゆ漬け】
<材料>
・大根1本
・しょうゆ
・酢
・砂糖 各おたま2杯

‖膾をいちょう切りにする
調味料を鍋で混ぜて漬け汁を作り、ふっとうさせる
ふっとうしたら火を止めて、,鯑れる
つ劼噂舛冷めたら大根を出し、再びふっとうさせる
ズ討哭を行い、これを計3回繰り返す

IMG_3984農家さんは3回繰り返すと教えてくれたけど、大根の厚みによっては2回でも十分味が染みる。ぱりぱりしてご飯が進む甘じょっぱい漬物。超簡単なので料理をあまりしない男でも余裕でできますよ。

しゅん

えん麦モア前28月播きの秋人参の作付け前に太陽熱消毒をかける前座のえん麦を播いておいた。4/27播きと予定より2週間は遅めで、8月初旬の播種から逆算するとどう考えてももう刈り取らなければならない。しかしここのところの雨続きでとてもハンマーナイフモアを畑に入れられる状態になく、悩める日々が続いていた。この日も前日に予期せぬ雨が降ってしまい、畑はいまだに湿り気十分で、足を踏み入れるだけでギュッと締まる。普通こういう状態のときに畑に機械は入れない、と成田では習っている。しかし草もすごい。えん麦に覆いかぶさってる上、種までチラホラできかけている。これは早急に対処しなくてはならない。

えん麦は適期、太陽熱用の刈り取り時期としては若干遅れている、草は緊急事態、しかし畑に機械は入れたくない状態。さて、どうしたものか。

悩んだ挙句、判断がつかないので近くで作業をしていた地元の農家の方に相談に行った。するといとも簡単に「今入れた方がいい」と教えてくれた。草の都合、天気の都合、畑の都合。その辺を一瞬で総合判断。やはりこの仕事はいくら知識があっても、経験がないとなせないとつくづく思う。

えん麦モア後2ハンマーナイフモアを入れてみると、畑周りで見ていたよりも草丈にムラがあり、大きいところで80cm、小さいところで40cmくらい。大きいところは同時に草の勢いもすごく、小さいところはやはりその逆で草も少ない。そして色にもムラがでて、そういうところは緑が薄い。えん麦は緑肥の意味合いもあるが、その成育具合から畑の状態を確認するのに有効だと聞いていた。さすがに畑ではない土地だったのでおもしろいほどムラがでて、人参前にやっておいてよかった。

この後2−3日放置して、1回目の鋤きこみ。太陽熱マルチを張る6月末までに2−3回耕転して草の分解を促す。こう考えるとやはり10日くらい遅かったかなというのが正直なところ。ともあれ、なんとかここまでこぎつけた。

八王子に来てからというもの、「最近どうしているの?」とよく聞かれるので、近況というか最近の私の生活について書いておきます。確かに成田での2年間の農業研修を終えて、突然「八王子に引っ越しました」といわれても訳がわかりませんよね。会社辞めて、農業始めて、成田引っ越して、八王子引っ越して、お前、いったい何してんの?

最近の私は主夫と農業をメインというか、持ってる時間の大部分を割いて生きています。だいたい平日は4時に起きてヨメが会社に行く6時半までに事務作業と畑作業をして帰宅。7時までに朝ごはんの仕度をして子どもたちを起こし、8時半に自転車にて保育園へ。それから9時に帰宅して家事を30分だけやって、畑に。10〜16時、これが畑にいられるゴールデンタイムで、16時半に帰宅後、再び自転車で保育園に迎えにいって、それからは晩御飯の仕度、子どもたちをお風呂に入れて、19時くらいに帰宅するヨメと、風呂上りでさっぱりした三人で晩御飯を食べ、21時には全員で床に就きます。これが平日のルーティン。なので家族4人が顔を合わせるのは19〜21時だけ(子どもたちには大変申し訳ない生活)。

保育園に行く時間、迎えに行く時間が決まっているのでこれが生活の軸ですね。そこにどんな肉付けをしていくか。家のこともやりつつ、もちろん畑もこなしつつ。この生活の場合、1日のうちに畑にいられる時間が約7時間しかありません。朝時間の1時間と昼間の6時間。なので休憩もままならず、昼飯も弁当をこさえて30分以内で。その気になれば睡眠時間削って2時か3時から畑とかに。今はそこまで忙しくないので4時で勘弁してください。

今までのアルバイトや仕事を考えてみると、あと何時間もあるなぁとかそういった状況があったわけですが、今の生活はあと○時間しかない!というところから始まるので常に時間との戦い。それは家事にしても、畑にしてもそう。保育園から自転車ダッシュで帰って来る時に、近所のおばさんからよく「ご主人、大変ねぇ」なんて声をかけられるのですが、大変というより「大変慌しい」というのが正しいかと思います。今まで生きてきてこんなに慌しい日々はなかったかと。

けど、よく考えると子どもの面倒を真摯に見れて、目標を持って畑をやれて、こんな生活はそんなに長くは続かない。子どもたちはあっという間にぼくらの手を離れていってしまう。今、とても慌しい毎日だけど、とても充実しているなぁと心から思います。

こんな日々です。

BlogPaint昨日成田で芋の苗を買ったので、それがへたる前に二人で作業し、一気に終わらせることにしました。しかも天気予報では夜雨が降るとのことなのでタイミングとしてはなかなか良い。うまく活着してくれるといいなぁ。。

マルチ(黒いビニール)を事前に張ってくれていたので、今日の作業としては、しゅんがそこに棒で30cm感覚で穴をあけ、私が苗を入れ、最後に側面の土を押して苗を固定するというもの。難しい作業ではないけれど、1本100mほどの畝なのでなかなか端にたどり着きません。

暑い日中の作業だったので、途中休憩をはさみながらやりました。農作業に不慣れな私は体力がもたないし…。

秋には芋ほり大会できるかな〜。

「気合豆腐 埼玉屋」。サラリーマン時代、東京の葛飾・お花茶屋で過ごしていたときに、近所に変わった名前のおいしい豆腐屋さんがあった。たまたま一人目の産休中のヨメが、散歩がてらに見つけた豆腐屋さんで、最初はそのお店の名前がおもしろいという理由だけで購入したのだと思う。帰宅して食べてみると今まで食べたどの豆腐よりもおいしく、スーパーの豆腐より値段は張るけど、酒もたばこもやらないんだし、これくらいの贅沢はしても大丈夫だろうということで食べ始めたのだった。そしてその味もさることながら、そのお店の主人(あるじ)がうちのチビちゃんを手なずけようと、毎回豆腐を食べさせてくれたりして家族みんなでお店が好きになっていった。私たち家族は気合豆腐のファン、そう公言してはばからないのでいつか自分で営農したらここで自分が作った大豆を豆腐にしてもらいたいなと思っていた。

あれから2年。畑を始めたので大豆を作らせて欲しいとお願いしたらあっさりokがでた。豆も栽培の中に入れることによって畑の回し方にも幅が出来るし、米も麦も作れない私にとって、大豆を作るということが自分たちの食生活を自給していく上で大切なことだと考えていた。そして何より気合豆腐にその豆を使ってもらえるというのがこの上なく嬉しいこと。これによってお世話になった葛飾・お花茶屋とも繋がれるというのがさらに嬉しい。

そんなわけで大豆の品種の選定を気合豆腐の主(あるじ)と行い、今回は江戸時代に東京(江戸)で栽培されていたという「三河島枝豆」(大豆獲り)と秩父の在来種である「借金なし」の二品種に決まった。三河島は中生種であるため6月10〜20日播き、借金なしは晩生種のため7月20〜25日播きの予定。三河島に関しては江戸の大豆復活プロジェクトと称し、東京豆腐というブランド作りを進めていく第一歩となるため八王子、鎌ヶ谷、葛飾の三ヶ所で栽培し、それぞれの成育を記録していきます。その様子は別ブログにアップしていく予定です。

↑このページのトップヘ